クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

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第419話 お宝を発見しました!

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 宝石を拾い集めながら長い通路を少しずつ進んで行く。

 ミルラの塔はいかにも塔って感じの円柱型だ。ボク達は左の部屋から攻めたので、長い通路も真っ直ぐじゃなく、緩い右カーブになっているんだと思う。

 そしてレオナねえが右側、プリンお姉ちゃんは左側を歩いているから、最初に敵を発見するのはプリンお姉ちゃんということになります。

 魔獣タイプを4体倒した後、続けて4体の骨と2体の死霊を倒したところで、通路の右側に扉を発見。


「開ける?」
「ん~~~、左からぐるっと一周してるとこだから、この扉を開けると塔の真ん中に向かっちまう。ここは無視して真っ直ぐだな」
「私もジグザグに動くのはどうかと思います。外周から調べたいですね」
「でもゾンビが勝手に開けるかもしれないよ?」
「クーヤ、なんか置く物とか無いか?」
「両開きの扉だから鉄板を置かないと出てきちゃうかも。あ、カロリーゼロを座らせておこう!」
「それだ!」

 というわけで、カロリーゼロを呼び出して扉の前に座らせた。

 ちなみに、ボクだけずっと『ゴーレム』と呼んでましたが、どう考えても『カロリーゼロ』の方が慣れ親しんでるので、最近はこっちの名前で呼んでます。

「足を前に投げ出して座ってるのちょっと可愛い」
「わはははは!街の守護神に何やらせてんだよ!」
「こいつら、守護神にトイレ掃除もさせてやがったぞ!」
「それは酷すぎるよ!」

 立っている者は親でも使えって言うじゃないですか!
 日本のことわざだけど。


 これで扉が開いても不意打ちはくらわないでしょうってことで、どんどん前へ進んで行き、更に4体の敵を倒したところで突き当りの扉が見えた。


「向こうに埃を飛ばしたら扉の辺りにある宝石が拾えなくなるから、あの扉を開けて中のアンデッドを倒したら、扉側から埃を吹き飛ばして宝石集めをしよう」
「それがいいですね」
「扉開けるのすげー嫌なんだけど!」
「いえ、取っ手が左にあるので戦闘するのは私ですね。レオナさんは扉を引いて抑えておいて下さい」
「あ、そうか!でも扉を抑えてたら戦闘の邪魔にならんか?」
「じゃあレオナねえが扉を開けたら、地面に突き刺すようにバールを呼び出して扉が閉まらないようにするね」
「ナイスアイデア!クーヤ頼んだ!」


 というわけで扉の前まで移動し、レオナねえの後ろでスタンバイ。アイテムは50㎝先にしか呼び出せないので、ちょっと危険だけどしょうがないです。

 会話をしてると扉の向こうまで聞こえてゾンビが来るかもしれないので、アイコンタクトでタイミングを合わせた。


 ギギギギッ

「バール召喚!」

 その瞬間レオナねえに持ち上げられ、タマねえにポイッとパスされた。

「ナイスパス」

 ひょおおおお!ラグビーボールの気持ちがわかりましたぞ!


 ガギン!

 扉の奥から出て来たのは、群青色の人型タイプの敵だった。
 振りかぶったこん棒のような武器が、プリンお姉ちゃんの盾に弾かれる。


「うわ!変なデカい敵が出やがった!」
「でも動きは遅いです!」


 ジャキン! ドガッ!


 見た目は強そうだけど、プリンお姉ちゃんの方が圧倒的に強いようで、結局一方的にバスタードソードで斬り刻まれて仰向けにドーンと倒れた。


「にょわああああーーーーーーーーーー!」
「ゾンビ!」
「また出やがったか!」


 プリンお姉ちゃんの盾は鉄壁で、腐肉を被弾することなく、遅れて登場したゾンビまで鮮やかに処分した。

 しかし扉の向こうに敵の行列ができているみたいで、しばらくプリンお姉ちゃん一人でアンデッド共を倒しまくった。

 扉はすごく嫌いなのですが、こういう戦法が使えるんですよね~。

 フレーーーーー!フレーーーーー!プリンお姉ちゃん!

 そういや応援団が叫んでる『フレー!フレー!』ってどんな意味があるんだろ?
 ほとんどの人が知らないで真似してそうな気がする。


 ようやくお客様が途絶えたのか、少し待ったけど何も来る様子が無かったので、プリンお姉ちゃんが扉の先に飛び込んで周囲を確認する。


「クリア!横に長くて、かなり広い部屋です」


 よっしゃーーーーー!やっと戦闘が終わったのです。


「プリンアラート、お疲れ!」
「お疲れさん!すごい行列だった理由は、デカい部屋だったからか」
「みんな一旦奥に入って!埃をこっち側に吹き飛ばすから」
「はーい!」
「ゾンビ踏まないようにね!」
「これも燃やさなきゃな~」


 迷惑野郎め!ホントもういい加減にしてほしい・・・。

 ナナお姉ちゃんが風魔法で埃を吹き飛ばしてくれたので、お疲れのプリンお姉ちゃんだけ見張りに置いて、残り全員で長い通路の宝石集めをした。

 そしてロコ姉ちゃんがタルタルに頼んでゾンビを通路に押し出してもらい、ミルクお姉ちゃんがそっち側でゾンビを燃やす。


「本当に大きな部屋だな。ミルラの塔の裏側まで来た感じか?」
「だと思う。おそらく左右対称で、向こうにある扉を開けたら長い通路だろう」
「2階に上る階段は真ん中にあるのか・・・。変な作りの塔だな」
「なあなあ、この大部屋も半分だけ埃を吹き飛ばそうぜ」
「そうだね。じゃあみんなマスク着けて~」


 ナナお姉ちゃんが半分だけ埃を吹き飛ばした。


「おお!剣が落ちてるぞ!!」
「3本も!」

 タタタタタッ

 当然そんなの気になるので、全員が剣が落ちてる所まで駆け寄った。
 ただ埃に埋もれていた剣なので、お姉ちゃん達に雑巾を渡す。

「おおおおお!ルーンの剣じゃねえか!!」
「すげーーーーー!こっちもルーンの剣だ!」

「「キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」


 とうとうお宝ゲットなのです!拾い物って感じですけど。


「流石はルーンの剣だ。鉄じゃないからまったく錆びてねえ」
「うわ、もったいねえ!少し欠けてやがる」
「此処で大きな戦闘があったのかもしれないね」

 シーラお姉ちゃんが3本目の剣を拾い上げた。

「あれ?何でこの剣だけ鞘ごと落ちていたのかしら?」

 チャキン

「私のはルーンの剣じゃないからハズレね。でも素晴らしい剣よ!」
「刃こぼれは?」
「新品の様に綺麗!もしかしたら予備武器として持ってたヤツかしら?ルーン武器じゃないとアンデッドにダメージを与えられないと思うんだけど」
「当時は色々あったんじゃない?」
「そうね。持ち主の方ごめんなさい!後から来た人がああだこうだ言う資格なんて無いわよね」

 たしかに古代人は命懸けでミルラの塔に挑んだのですから、結果だけ知ってるボク達とは別の考えがあったのかも。

「すでにルーン武器が2本って、これはかなり期待できるんじゃないか?」
「うん。強い戦士はもっと先まで進んでるだろうから、階を進むごとにルーン武器がゴロゴロ落ちてるのかもしれないね!」
「ただその分武器が損傷してる可能性も高くなるが、損傷関係なく全回収だ!」
「メチャクチャやる気出てきたぞ!」
「宝石も集めまくるよ!」

「「オーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」


 拾った武器は全部『武器ハムちゃん』に持たせました。

 ダンジョンアタックってもっと殺伐とした感じだと思ってたのですが、なんかお宝目当てみたいになってきてません?

 ・・・まあ楽しい方が良いに決まってるか!
 
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