クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

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第483話 大奥に突入!

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 一切妥協せず、バカみたいな大金をぶっ込んで建てたアパートと会社の美しさに感動していたボク達でしたが、今日は便器くんを設置する目的で来たわけですから、そろそろ『大奥』に入ってみることにしました。

 入口の両開きの扉からすでに豪華で高級なヤツです。すぐ上に漢字で『大奥』とでっかく書いてありますが、意味不明だから模様にしか見えないでしょうな。

 豪華な扉を見たお姉ちゃん達が誇らしげな顔をしていますね♪

 扉の両サイドには人影しか見えないタイプのガラスが嵌め込まれているのですが、すぐそこに人がいるってわかれば扉の開け閉めでの事故を防げますから、アリだと思います。こんなんでも少しは光を呼び込めるのかな?


 ガチャッ


 レオナねえが扉を引き開けると、大奥自慢の玄関が視界に飛び込んできた。


「「おおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」


 吹き抜けの玄関はかなり広く、まず1階正面にボク達の部屋の扉が見えます。
 左右には大きな階段があり、カーブを描いて2階の中央通路に繋がっています。

 入口から階段までは距離があり、キュウキュウに詰め込んだ無理矢理感なんかありませんぞ!15人くらい集まって談笑しても問題無いほどの素敵空間なのだ。

 左右の壁の上には大きな窓ガラスが付いているので、すごく明るいです。
 ただ手が届かない高さだから、窓拭きする時は召喚獣に手伝ってもらわなきゃだ。 

 大奥では間接照明を採用したのですが、横にも天井にも照明の魔道具が置いてあるようには見えないから、間接照明だけで屋内全体を照らすことに成功したのかも。

 タモさん頑張ったな~!ただ大浴場はすごく明るい方がいいから、さすがにそこまで間接照明にこだわってるわけではありませんよ。というわけで大浴場の照明は業者さんにお任せしました。

 そして壁の色は目に優しい感じの白です。一流建築会社のセンスは本当に素晴らしく、ダークグレーも使った高級感溢れるデザインとなっています。

 まだ家具も何も無いのでスッキリしていますが、左の壁の辺りにソフトクリームマシーンを設置し、右の壁の前にソファーを置いて、そこでまったり世間話でもしながらソフトクリームをぺろぺろできるようにするつもり。

 ぶっちゃけ玄関に住んでもいいくらいのくつろぎ空間かも?

 階段の下の部分も無駄遣いせず、小さな物置となっております。まだ何も入っていませんが、物置のドアを開けると中に掃除機なんかが入ってる感じですね。


「なにこれ!?両サイドに階段がある!」
「オシャレすぎて、見ているだけで憤死しそうなんですけど!!」
「天井高っっ!」
「正面にドアがあるけど、2階がアパートなんだよね?」
「そそ。1階はボク達の家なのです!」

 階段の上におっさんが現れたと思ったらタモさんだった。

 タタタタタッ

 ボク達が騒いでる声が聞こえたのでしょう。駆け寄ってきました。

「オーナーの皆様ですな!お暑い中、ご足労いただきありがとうございます」
「素晴らしいアパートで感動したぞ!」
「ありがとうございます!えーと失礼ですが、足もとに敷いてあるフワフワ絨毯で靴の裏をよく拭いてから中に入っていただけると助かります。まだアパートが完成したわけではありませんので・・・」
「なるほど、コレって足拭きだったのか!了解だ。オイみんな、靴の裏をキレイに拭きまくってくれ!」

「「アイアイサーーーーー!」」

 なるほど、これをボク達に伝えるためにダッシュしてきたのか。
 完成前に足跡だらけにされたら台無しだもんね。

 全員靴の裏を拭き終わった。

「どの部屋から便器くんを設置したらいいのかしら?」
「えーと・・・、そうですね、では2階の手前の部屋からお願いします」
「はいは~い」
「じゃあ私達も2階から見ようか」
「そうすっか」

 というわけで、レミお姉ちゃんの専属ハムちゃんを召喚。

 タモさんに続いてレミお姉ちゃんとハムちゃんが左の階段を上がっていったが、みんな捻くれているので、左右に分かれてバラバラに階段を上がっていく。

「この階段のデザインセンスも完璧すぎるだろ!」
「いい加減にしてほしいわ。もうすべてがオシャレすぎるのよ!」
「ちゃんと手摺りも付けたけど、みんな使うのかな~?」
「どうだろな?だが階段から転げ落ちたヤツがいたとしても、手摺りを使わなかった本人が悪いってことにできるから、揉め事回避には役立つと思うぞ」
「なるほど~!住人との揉め事まで考えてなかったです」

 そこまで考えが及ぶとは、悪そうなお兄さんってホント隙が無い人だよね。
 ボク達だけだと、なあなあな感じにしちゃうから参考になります。


 ガチャリ

 タモさんが『201号室』のドアを開けた。


「いやいやいやいや!なんで201号室なのよ!?1号室でいいでしょ!」
「2階だからです。1階にある玄関から見えるドアには『100号室』と書いてあるのですが、中にあるボク達の寝室が『101号室』から『108号室』となっております」
「無駄に単位がデカいんにゃ!」
「あははははは!でもなんか格好良いから私は好きかも!」
「ん~、ゾロゾロと中に入ったら邪魔になるし、部屋の中はあとで見ようよ」
「隣の部屋ならいいんじゃない?あ~でもせっかくだから、便器くんが設置された完全体を見た方がいいか~」
「だな。先に風呂から見ようぜ」
「あの正面のドアを開けると、くつろぎ空間があるのです」
「玄関でも十分くつろげると思う」
「お前らくつろぎすぎだろ!」

「「あはははははははははははは!」」


 一番手前の左が『201号室』で、その向かいの部屋が『202号室』となっているのですが、すなわち左が奇数、右が偶数の並びで『208号室』まであります。

 そして正面にあるくつろぎ空間のドアは両開きで、他の部屋のドアとは色や材質が違い、やわらかい配色です。くつろぎ空間だから入りやすい感じにしました。

 カチャッ

「「おーーーーーーーーーーーーーーー!」」

「思ったよりも広いな!」
「なんか向こうにキッチンまであるし!」
「リビングって感じ?」
「これはメッチャくつろげるにゃ!
「それはそうと、2階も天井が高くない?」
「うん。普通の家の1.5倍くらい高くしました。2階建てだけど3階建ての高さがありますね。ボクんとの距離を測ったタモさんが、この高さでも大丈夫って言ってくれたので、こんな感じになりました!」
「ところで段差になっているが、ここで靴を脱げばいいのか?」
「そうそう!ここから先は土足厳禁なのです。靴を履いたままの玄関よりも、こっちの方が絶対くつろげますよ」

 みんな靴を脱いで、くつろぎ空間に入った。
 業者さんが1人いますが、会釈えしゃくだけして仕事に戻りました。

「あの辺に大きなテーブルを置けば、みんなで食事ができるね♪」
「それぞれの部屋にもキッチンはありますが、たぶんボクならこっちで食べるんじゃないかな~?」
「まあその辺は人それぞれだね。一人でいたい時もあるから」

 ガチャリ

「ん?ここってトイレか?」
「うん。わざわざ自室に戻るの面倒じゃないですか。くつろぎ勢やお風呂勢はこっちのトイレを使ってください」
「やたらとトイレばっかりあるアパートだけど、便利だからいいのかな?」
「さすが便器屋さんの隣だけのことはある!」

「「あはははははははははは!」」

 ガチャリ

「あ、こっちは脱衣所か!」

 くつろぎ空間は真四角じゃなく、右前方の壁が少し手前に出ているのですが、理由はそこにトイレと脱衣場があるからです。

 大浴場をあまり変な形にしたくなかったので、くつろぎ空間の右奥か左奥に脱衣場を設置しようと思ったわけですが、左には映画制作会社があるから、そっちに脱衣所があるのはよろしくないと思ったのですよ。

 向こうの建物の方が背が高いから、どんな窓にしても覗かれる危険性があります。でもこっち側なら大丈夫なのだ。

「あ、大浴場はまだ工事中ですので、足もとが汚れていたり濡れていたりするかもしれません。お気を付け下さい」

 ボク達が脱衣所に入ろうとしていたので、業者さんが注意喚起してくれた。

「了解だ!」
「大浴場の工事が終わったら大奥の完成っぽくない?」
「あとは便器くんの設置だけだね♪」


 脱衣所を通り、上にでっかく『女神の湯』と書かれた扉を開いた。


 ガラガラガラガラ


「「おおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーー!!」」


 まさにそこは『女神の湯』の名に相応しい、美しくも荘厳な大浴場でした!

 ・・・業者さんがいっぱいいますけどね。


「でっか!!ウチのお風呂ってこんな凄かったんだ!!」

 もう大奥に住む気マンマンのピコねえが、目をキラキラさせてます。

「女神の湯だからな!」
「1階の女神の湯よりこっちの方が大きいんだよね?」
「ですです!本当は同じ大きさにしたかったのですが、トレーニングルームを作ったから、妥協するしかなかったのです」
「へーーーーー!1階にはトレーニングルームまであるのね!そんなのメチャクチャ重要だし、仕方ないんじゃないかしら」
「大きなお風呂に入りたくなったら、ここに来ればいい」
「うん、そうしよっか♪」


 というわけで、2階は住人達の部屋以外すべて視察しました!
 次はいよいよボク達が住む1階ですぞーーーーー!
 
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