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130 特攻服の受け渡し
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ウォータースライダーが完成した直後だけあって、大浴場は怒涛の盛り上がりを見せていた。
「そうだ、お嬢!この浮き輪に座って滑ってみ」
「え?コレに乗って滑るんですの?」
2人でウォータースライダーの上まで移動。お嬢が浮き輪の真ん中の穴にお尻を入れたのを確認し、後ろから浮き輪を押してやった。
「きゃいーーーーーっ!?」
ザッパーーーーン!
「どうだ!?結構速かったろ?」
お嬢は着水に成功したようで、そのまま浮き輪でプールの上に浮いている。
「いきなり後ろから押すなんて酷いですわ!でもこれは楽しいですわね!」
「お嬢ずるーい!わたしも浮き輪で滑りたいから貸して?」
「もちろん良いですわよ」
お嬢が浮き輪から降りて、ミリーに貸してあげた。
それから浮き輪滑りが大流行し、終いには浮き輪にうつ伏せて頭から特攻する猛者まで現れた。
それにしても大盛況だな~。
結局『工事中』の貼り紙効果は皆無で、みんなゾロゾロと大浴場に入って来たのだ。いや、皆無というより逆効果な気がするぞ!でもこれだけ楽しそうに遊んでもらえると、作って良かったなーって心から思える。目の保養の極致だし!
しばらく楽園を眺めていたが、ぬるま湯とはいえずっとプールじゃ風邪をひきそうなので、泣く泣く大浴場を出た。
************************************************************
あれから2週間経ち、そろそろ頃合いだろうと清光さんに通信を入れる。
『小烏丸だよな?』
「清光さんお久しぶりです。こちら赤い流星、特攻服の強化が完了しました!」
『おお、やっとか!!早速受け取りに行きたいんで、コテツにすぐ三河まで来るよう連絡してくれないか?』
「了解しました。虎徹さんに連絡を入れた後、すぐミケネコ城の城門へ行くってことで良いですか?」
『それでOKだ。じゃあ頼んだぞ!』
次は虎徹さんに通信だ。
『あいよー?』
「小烏丸です。清光さんの服の強化が終わったので連絡を入れたのですが、受け取りに来るのに虎徹さんの力が必要だから、三河の城まで来て欲しいということです」
『おお、とうとう完成か!わかった。すぐ向かう』
よし、これでオッケー!城門に行くか。
「うおっ!」
城門前に行って間もなく、清光さんと虎徹さんが目の前に出現した。
「これって、人のいる座標に転移したらヤバくないっスか?」
「ん?ああ、それは大丈夫なんだ。誰かがそこにいると、邪魔される感じで転移出来ないようになってる」
「へーーー!安全面もしっかりしてるなんて、本当に凄い魔法ですね」
マジックバッグから、強化が完了した特攻服を取り出した。
[伝説の特攻服(白)]
:喧嘩の強さでは無く、服の圧倒的な格好良さが伝説の由来。評価SS
:謎の化学繊維で作られた服。様々な付与魔法が込められている。
:全パラメータ5%アップ
:斬撃耐性+++ 刺突耐性+++ 衝撃耐性+++ 魔法耐性+++ 炎耐性+++
雷耐性+++ 熱耐性+++ 冷気耐性+++ 汚れ耐性+++ 精神耐性+++
:自動修復(強)サイズ自動調節 防水機能 消臭脱臭機能
「うおおおおお!こいつぁつええな!!!」
「俺が今出来る最大強化です!よほど凄まじい攻撃でも食らわない限り、死ぬようなことはないと思いますよ」
「オレも一ヶ月最強服を着てるけど、マジで安心感が桁違いだぞ!!」
ただでさえ最強クラスの二人が、完全に無敵になってしまったな。
「残るは二人の武器の強化ですね。これも完成次第連絡します」
「じゃあ任せたぞ。あーそうそう!拡声器が実に使い勝手良くてな、それも3つ注文していいか?お返しは何らかの形で返す」
「了解です。渡すのは武器と一緒の時でいいですか?」
「それで構わん」
「あ、オレもいいか?」
今は仕事を増やしたくない所ではあるんだけども、ダンジョンのことがあるから、貸しを作るのは願ってもないチャンスでもある。
「最近少し寒くなって来たんでストーブが欲しいんだけど、作れない?」
「ああ、確かにそろそろ必要ですね。これは作業部屋に設置しようと思ってたヤツなんですが」
マジックバッグからストーブを取り出して起動させる。
「おおっ!ファンヒーターじゃん。これは欲しい!」
「こいつは良いな!俺の城にも20台くらい欲しいわ」
暖房器具は必需品中の必需品だからな。
「20台、いや、虎徹さんの城も考えると40台か~、付与はともかくストーブ本体を作るのが大変そうだなあ・・・」
「こっちでボディーを全部用意して、付与だけ小烏丸に頼むってのならどうだ?支払いは金じゃなくて、ダンジョン魔石の方が嬉しいんだよな?」
「そうですね。ダンジョン魔石は何個あっても足りないくらいです。ストーブも火属性の魔石を使用した方がパワーが段違いですから、色々な属性の魔石が必要になりますし」
「なるほど。ならストーブに入れる分も含めて、ダンジョン魔石の(小)を100個でどうだ?ストーブに使う以外の魔石60個の属性も均等に揃えるぞ」
ストーブに40個入れるから利益は魔石60個か。付与だけなら悪くないな。
「うん、それで十分です。でもさすがにストーブ40台は時間がかかりますので、武器の強化が終わってから始める感じになりますが」
「もちろんだ!武器を優先してくれ!」
「了解です。えーと、本体を作るのにサンプルが必要でしょうから、このストーブは持ってって下さい」
「よし、契約成立だな!ストーブの説明を頼む」
その場でストーブの解体をして、部位部位の詳しい説明をした。
「オッケイ!これならば作れそうだ。んじゃ武器の強化は頼んだぞ!ストーブのボディーが全部出来たら連絡入れるわ」
「了解です。んじゃ武器も虎徹さんの方から始めますね」
「それでOKだ。他に何か作って欲しい物とか見つかったら、また頼むかもしれん」
そうして二人は転移で帰って行った。さあて、もうひと頑張りしますかね・・・。
「そうだ、お嬢!この浮き輪に座って滑ってみ」
「え?コレに乗って滑るんですの?」
2人でウォータースライダーの上まで移動。お嬢が浮き輪の真ん中の穴にお尻を入れたのを確認し、後ろから浮き輪を押してやった。
「きゃいーーーーーっ!?」
ザッパーーーーン!
「どうだ!?結構速かったろ?」
お嬢は着水に成功したようで、そのまま浮き輪でプールの上に浮いている。
「いきなり後ろから押すなんて酷いですわ!でもこれは楽しいですわね!」
「お嬢ずるーい!わたしも浮き輪で滑りたいから貸して?」
「もちろん良いですわよ」
お嬢が浮き輪から降りて、ミリーに貸してあげた。
それから浮き輪滑りが大流行し、終いには浮き輪にうつ伏せて頭から特攻する猛者まで現れた。
それにしても大盛況だな~。
結局『工事中』の貼り紙効果は皆無で、みんなゾロゾロと大浴場に入って来たのだ。いや、皆無というより逆効果な気がするぞ!でもこれだけ楽しそうに遊んでもらえると、作って良かったなーって心から思える。目の保養の極致だし!
しばらく楽園を眺めていたが、ぬるま湯とはいえずっとプールじゃ風邪をひきそうなので、泣く泣く大浴場を出た。
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あれから2週間経ち、そろそろ頃合いだろうと清光さんに通信を入れる。
『小烏丸だよな?』
「清光さんお久しぶりです。こちら赤い流星、特攻服の強化が完了しました!」
『おお、やっとか!!早速受け取りに行きたいんで、コテツにすぐ三河まで来るよう連絡してくれないか?』
「了解しました。虎徹さんに連絡を入れた後、すぐミケネコ城の城門へ行くってことで良いですか?」
『それでOKだ。じゃあ頼んだぞ!』
次は虎徹さんに通信だ。
『あいよー?』
「小烏丸です。清光さんの服の強化が終わったので連絡を入れたのですが、受け取りに来るのに虎徹さんの力が必要だから、三河の城まで来て欲しいということです」
『おお、とうとう完成か!わかった。すぐ向かう』
よし、これでオッケー!城門に行くか。
「うおっ!」
城門前に行って間もなく、清光さんと虎徹さんが目の前に出現した。
「これって、人のいる座標に転移したらヤバくないっスか?」
「ん?ああ、それは大丈夫なんだ。誰かがそこにいると、邪魔される感じで転移出来ないようになってる」
「へーーー!安全面もしっかりしてるなんて、本当に凄い魔法ですね」
マジックバッグから、強化が完了した特攻服を取り出した。
[伝説の特攻服(白)]
:喧嘩の強さでは無く、服の圧倒的な格好良さが伝説の由来。評価SS
:謎の化学繊維で作られた服。様々な付与魔法が込められている。
:全パラメータ5%アップ
:斬撃耐性+++ 刺突耐性+++ 衝撃耐性+++ 魔法耐性+++ 炎耐性+++
雷耐性+++ 熱耐性+++ 冷気耐性+++ 汚れ耐性+++ 精神耐性+++
:自動修復(強)サイズ自動調節 防水機能 消臭脱臭機能
「うおおおおお!こいつぁつええな!!!」
「俺が今出来る最大強化です!よほど凄まじい攻撃でも食らわない限り、死ぬようなことはないと思いますよ」
「オレも一ヶ月最強服を着てるけど、マジで安心感が桁違いだぞ!!」
ただでさえ最強クラスの二人が、完全に無敵になってしまったな。
「残るは二人の武器の強化ですね。これも完成次第連絡します」
「じゃあ任せたぞ。あーそうそう!拡声器が実に使い勝手良くてな、それも3つ注文していいか?お返しは何らかの形で返す」
「了解です。渡すのは武器と一緒の時でいいですか?」
「それで構わん」
「あ、オレもいいか?」
今は仕事を増やしたくない所ではあるんだけども、ダンジョンのことがあるから、貸しを作るのは願ってもないチャンスでもある。
「最近少し寒くなって来たんでストーブが欲しいんだけど、作れない?」
「ああ、確かにそろそろ必要ですね。これは作業部屋に設置しようと思ってたヤツなんですが」
マジックバッグからストーブを取り出して起動させる。
「おおっ!ファンヒーターじゃん。これは欲しい!」
「こいつは良いな!俺の城にも20台くらい欲しいわ」
暖房器具は必需品中の必需品だからな。
「20台、いや、虎徹さんの城も考えると40台か~、付与はともかくストーブ本体を作るのが大変そうだなあ・・・」
「こっちでボディーを全部用意して、付与だけ小烏丸に頼むってのならどうだ?支払いは金じゃなくて、ダンジョン魔石の方が嬉しいんだよな?」
「そうですね。ダンジョン魔石は何個あっても足りないくらいです。ストーブも火属性の魔石を使用した方がパワーが段違いですから、色々な属性の魔石が必要になりますし」
「なるほど。ならストーブに入れる分も含めて、ダンジョン魔石の(小)を100個でどうだ?ストーブに使う以外の魔石60個の属性も均等に揃えるぞ」
ストーブに40個入れるから利益は魔石60個か。付与だけなら悪くないな。
「うん、それで十分です。でもさすがにストーブ40台は時間がかかりますので、武器の強化が終わってから始める感じになりますが」
「もちろんだ!武器を優先してくれ!」
「了解です。えーと、本体を作るのにサンプルが必要でしょうから、このストーブは持ってって下さい」
「よし、契約成立だな!ストーブの説明を頼む」
その場でストーブの解体をして、部位部位の詳しい説明をした。
「オッケイ!これならば作れそうだ。んじゃ武器の強化は頼んだぞ!ストーブのボディーが全部出来たら連絡入れるわ」
「了解です。んじゃ武器も虎徹さんの方から始めますね」
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