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136 再びダンジョンへ!
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問答無用でルシオにダンジョン行きを告げ、すぐに出発できるように準備させた。
そして俺が留守の間に皆が不自由しないよう、気になったことなどを全て解決してから出発の日を待った。
「ルシオといったか?連れて行くのは、この金髪のにぃちゃんだな?」
「彼がルシオです。ルシオ、今から俺達をダンジョンに連れて行ってくれる虎徹さんだ。遠江の太守という身分なので粗相のないようにな」
「ルシオです!虎徹さん初めまして!今日はよろしくお願いします!」
「ヨロシク!確かに小烏丸が言うように、真面目で人柄も良さそうだな」
「まあダンジョンは機密事項ですからね。変な奴は連れて行けませんよ」
「まあなー。よし、じゃあ早速ダンジョンへ出発するぞ!用意はいいんだな?」
「バッチリです。いつでもどうぞ!」
3人で手を繋いだ。ルシオは頭に?を浮かべてるけど。
「転移!」
景色が一転し、2年ほど暮らした懐かしい部屋に帰って来た。
「うわっ!え・・・、あれ??もうダンジョンなのですか!?」
「ダンジョン内にあるオレの部屋だ。詳しいことは後で小烏丸に聞くといい」
「ひえ~~~!歩いて行くものだとばかり思ってました!まさか、一瞬でいきなり到着するとは驚きです!」
「虎徹さんは転移魔法の使い手だ。いつでも一瞬で国を移動出来るぞ。ちなみにココから尾張には絶対に一人じゃ帰れない。虎徹さんだけが頼りって状況だ」
「どんだけ遠いのですか!?」
「遠いというか、もう別世界だからなあ・・・、まああまり気にすんな!」
虎徹さんに忘れられただけでアウトだから、信頼はしてるけどまだ少し怖いな。
「えーと、注意事項は小烏丸が知ってるから言う必要は無いよな?オレが帰ってからルシオに説明してやってくれ」
「了解です。とにかく聖水が一番欲しかったんですよね。度重なる戦でスッカラカンになってしまいましたので」
「あー、聖水な!確かにコレがないと不安になる気持ちスゲーわかるわ」
聖水の万能さを知ってる者ほど、無くなった時の不安が甚大なのだ。
「これはサービスだ。ほれ!」
「うわっと!!え?コレって・・・」
「前に聖水用の小さいマジックバッグ作ってやったろ?アレと同じモンだ!」
「マジっすか!!これは非常に助かる!ありがとうございます!」
うおおおおお!虎徹さんは神ですか!?これで倍の聖水を持ち帰れるぞ!
「じゃあオレは帰るぞ。お迎えは一ヶ月後でいいんだよな?」
「それで問題ありません」
「最後にもう一度だけ言っとくけど、ルシオがガチャを引くのだけは禁止だからな?全て小烏丸が回すこと!これは絶対だ」
「まあそういう契約ですしね。約束は守ります」
意味がわからん掟なので、納得はいかんけどな!
「ボスは全て倒したんで最下層まで行けるけど、魔法陣にだけは乗らないように気をつけろよ?あとマジックバッグの登録を忘れないように!」
「了解です!これって登録しないとどうなるのです?」
「ん?ああ、登録しないと普通のバッグ、いや巾着袋だ。んで、入れ!って願っても物が入らんから不便でしかないぞ」
「なるほど・・・、登録して初めて意味のあるモノだったのか」
「そういうこった。じゃあオレは帰る!ゴブさんにヨロシクな!!転移!」
虎徹さんが風のように消え去ってしまった。
ゴブさんによろしくって前にも言われた気がするぞ!
とりあえずはルシオに、ダンジョンのルール説明だな。
俺が初めてココに来た時に虎徹さんに説明されたことを思い出しながら、ルシオに説明していく。
「そこの通路の先にスケルトンがいるから、最初はソイツに向かって、この柄杓を使って聖水をぶっかけろ。それだけで倒すことが出来る」
「えーーーー!?聖水って無茶苦茶貴重品じゃないですか!」
「すごく貴重品だな。でもそれはダンジョンから尾張に帰った後の話なのだよ。ココでならば無限に使うことが許されるのだ」
「そうは言っても、これが貴重品だって身を以てわかってるので躊躇してしまいますよ!この水一杯で苦しんでる人を1人救えると思うと・・・」
「まあ、無駄遣いと思えるような使い方をするのは最初の数回だけだ。ああ、その前にこのダンジョンで非常に危険な魔物の説明をしておこう」
「魔物ですか・・・」
たぶんルシオは今、尾張近辺の魔物を想像しているのだろうなあ。
「まずはゴブリンだ。マジでつえーから気を付けろ!」
「え?ゴブリンってあの緑色の?森とかで普通に倒してますけど・・・」
予想通りの反応だ。そのセリフを待っていた!
「ここのゴブリンをそこいらの雑魚と一緒にすんな!よし、見せてやるから俺について来な」
俺もこのセリフを言ってみたかったんだよね。『ゴブリンなめんな!』って。
ルシオを連れて通路に入って行く。
「そっと見てみ」
ルシオが少し進んだ所で完全に固まった。
まあそうなるわな。俺も最初見た時チビりそうになったっけ。
「へい、ゴブさん!虎徹さんがよろしくだってよ!」
「ちょ、ちょっと!アレはマズイですって!!」
「グギャアアアアアアアアア!!!」
「うわあああああ!来たッ!」
突撃して来たゴブリンを、一瞬でぶった斬った。
「まあ、こんな感じだ。ゴブリンやべえだろ?」
「・・・・・・死ぬかと思いましたよ・・・」
「ダンジョンで暴れてりゃどんどんレベルが上がるから、そのうちルシオもゴブリンを倒せるようになるぞ。まあ頑張れ!」
「はあ、頑張ります・・・」
いきなりの巨大ゴブリンで意気消沈したようだな。
俺も虎徹さんによるゴブリンの洗礼を浴びた時、ルシオと全く同じ様な気持ちになったんだから、今は安心して震えとけ!
そして俺が留守の間に皆が不自由しないよう、気になったことなどを全て解決してから出発の日を待った。
「ルシオといったか?連れて行くのは、この金髪のにぃちゃんだな?」
「彼がルシオです。ルシオ、今から俺達をダンジョンに連れて行ってくれる虎徹さんだ。遠江の太守という身分なので粗相のないようにな」
「ルシオです!虎徹さん初めまして!今日はよろしくお願いします!」
「ヨロシク!確かに小烏丸が言うように、真面目で人柄も良さそうだな」
「まあダンジョンは機密事項ですからね。変な奴は連れて行けませんよ」
「まあなー。よし、じゃあ早速ダンジョンへ出発するぞ!用意はいいんだな?」
「バッチリです。いつでもどうぞ!」
3人で手を繋いだ。ルシオは頭に?を浮かべてるけど。
「転移!」
景色が一転し、2年ほど暮らした懐かしい部屋に帰って来た。
「うわっ!え・・・、あれ??もうダンジョンなのですか!?」
「ダンジョン内にあるオレの部屋だ。詳しいことは後で小烏丸に聞くといい」
「ひえ~~~!歩いて行くものだとばかり思ってました!まさか、一瞬でいきなり到着するとは驚きです!」
「虎徹さんは転移魔法の使い手だ。いつでも一瞬で国を移動出来るぞ。ちなみにココから尾張には絶対に一人じゃ帰れない。虎徹さんだけが頼りって状況だ」
「どんだけ遠いのですか!?」
「遠いというか、もう別世界だからなあ・・・、まああまり気にすんな!」
虎徹さんに忘れられただけでアウトだから、信頼はしてるけどまだ少し怖いな。
「えーと、注意事項は小烏丸が知ってるから言う必要は無いよな?オレが帰ってからルシオに説明してやってくれ」
「了解です。とにかく聖水が一番欲しかったんですよね。度重なる戦でスッカラカンになってしまいましたので」
「あー、聖水な!確かにコレがないと不安になる気持ちスゲーわかるわ」
聖水の万能さを知ってる者ほど、無くなった時の不安が甚大なのだ。
「これはサービスだ。ほれ!」
「うわっと!!え?コレって・・・」
「前に聖水用の小さいマジックバッグ作ってやったろ?アレと同じモンだ!」
「マジっすか!!これは非常に助かる!ありがとうございます!」
うおおおおお!虎徹さんは神ですか!?これで倍の聖水を持ち帰れるぞ!
「じゃあオレは帰るぞ。お迎えは一ヶ月後でいいんだよな?」
「それで問題ありません」
「最後にもう一度だけ言っとくけど、ルシオがガチャを引くのだけは禁止だからな?全て小烏丸が回すこと!これは絶対だ」
「まあそういう契約ですしね。約束は守ります」
意味がわからん掟なので、納得はいかんけどな!
「ボスは全て倒したんで最下層まで行けるけど、魔法陣にだけは乗らないように気をつけろよ?あとマジックバッグの登録を忘れないように!」
「了解です!これって登録しないとどうなるのです?」
「ん?ああ、登録しないと普通のバッグ、いや巾着袋だ。んで、入れ!って願っても物が入らんから不便でしかないぞ」
「なるほど・・・、登録して初めて意味のあるモノだったのか」
「そういうこった。じゃあオレは帰る!ゴブさんにヨロシクな!!転移!」
虎徹さんが風のように消え去ってしまった。
ゴブさんによろしくって前にも言われた気がするぞ!
とりあえずはルシオに、ダンジョンのルール説明だな。
俺が初めてココに来た時に虎徹さんに説明されたことを思い出しながら、ルシオに説明していく。
「そこの通路の先にスケルトンがいるから、最初はソイツに向かって、この柄杓を使って聖水をぶっかけろ。それだけで倒すことが出来る」
「えーーーー!?聖水って無茶苦茶貴重品じゃないですか!」
「すごく貴重品だな。でもそれはダンジョンから尾張に帰った後の話なのだよ。ココでならば無限に使うことが許されるのだ」
「そうは言っても、これが貴重品だって身を以てわかってるので躊躇してしまいますよ!この水一杯で苦しんでる人を1人救えると思うと・・・」
「まあ、無駄遣いと思えるような使い方をするのは最初の数回だけだ。ああ、その前にこのダンジョンで非常に危険な魔物の説明をしておこう」
「魔物ですか・・・」
たぶんルシオは今、尾張近辺の魔物を想像しているのだろうなあ。
「まずはゴブリンだ。マジでつえーから気を付けろ!」
「え?ゴブリンってあの緑色の?森とかで普通に倒してますけど・・・」
予想通りの反応だ。そのセリフを待っていた!
「ここのゴブリンをそこいらの雑魚と一緒にすんな!よし、見せてやるから俺について来な」
俺もこのセリフを言ってみたかったんだよね。『ゴブリンなめんな!』って。
ルシオを連れて通路に入って行く。
「そっと見てみ」
ルシオが少し進んだ所で完全に固まった。
まあそうなるわな。俺も最初見た時チビりそうになったっけ。
「へい、ゴブさん!虎徹さんがよろしくだってよ!」
「ちょ、ちょっと!アレはマズイですって!!」
「グギャアアアアアアアアア!!!」
「うわあああああ!来たッ!」
突撃して来たゴブリンを、一瞬でぶった斬った。
「まあ、こんな感じだ。ゴブリンやべえだろ?」
「・・・・・・死ぬかと思いましたよ・・・」
「ダンジョンで暴れてりゃどんどんレベルが上がるから、そのうちルシオもゴブリンを倒せるようになるぞ。まあ頑張れ!」
「はあ、頑張ります・・・」
いきなりの巨大ゴブリンで意気消沈したようだな。
俺も虎徹さんによるゴブリンの洗礼を浴びた時、ルシオと全く同じ様な気持ちになったんだから、今は安心して震えとけ!
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