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201 大発見
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尾張全体に線路を敷くのが現在の第一目標だが、万が一にでも死人が出るとマズイので、ガラス素材の採掘場へレールの延長をしに来た。
「やっぱりこのままじゃ、どう考えても危険だな」
「ワシらも運転には慣れたんで、ブレーキで失敗せん自信はあるが、もし何かあった時に死ぬのは勘弁じゃな」
「じゃのう。慣れた時ほど危ないとも言うからの」
問題はどれくらいレールを延長するかだな。
なんせ場所が場所なんで、まずは整地をしないといかんのだ。
「レールの先をずっと平らにして行けばいいです?」
「別に直進じゃなくてもいいからな。どう進むかはルルに任せるよ」
「わかったのです!」
整地は土魔法でやれば楽なので、今回はルルを連れて来たのだ。
ルルがどんどん整地して行く。
・・・・・
「よーし、それくらいでいいぞ!こんだけ距離が延びれば大丈夫だろ」
「ふ~~~、少し疲れたのです」
「お疲れさん!後はここまでレールを延長するだけだな」
地面がしっかり固まってるか確認するために、整地した所を歩き回る。
グラッ
「ん?」
なんか今揺れたような?
ドガシャッ!!
「おわああああ!!!」
しまった!地面が崩れやがった!!
ズズーーーーーン
「いてててて・・・」
どうやら3メートルくらい落下したようだ。
辺りを見渡すと、暗くてよく見えないが洞窟のような感じだな。
「小烏丸さん!!大丈夫です!?」
上を見ると、ルルが心配そうにこちらを覗き込んでいた。
「ああ、大丈夫だ!どうやら洞窟にでも落ちたらしい」
「よかった~~~!びっくりしたですよ!」
「とりあえず、暗くてちょっと怖えから上に戻るわ」
どうやって登ろうか考えていると、変な音が聞こえて来た。
「ん?」
ガルルルルル!!
いきなり目の前に、二足歩行の魔物が出現した。
「マジかよ!!!」
名前:ウェアウルフ
すかさず鑑定してみるとやはり魔物だった。
暗くてよくは見えないが、狼男っぽい感じがする。
ブンッ!
ウェアウルフがこん棒のような物で攻撃して来た。
攻撃自体はそれほど速くなかったので普通に回避。
「暗い中いきなりで面食らったが、この程度で怯むような俺ではない!」
ザンッ
落ち着いて刀を抜き、ウェアウルフをぶった斬った。
「思ったより弱かったな。いきなりでビビったけど」
「こ、小烏丸さん!大丈夫です??」
一部始終を目撃したであろうルルが頭上から話しかけて来た。
「ああ大丈夫だ。こういうのはダンジョンで慣れてるからな」
・・・ん?
自分の言葉に引っかかるモノを感じた。
ひょっとして・・・、ココってダンジョンなんじゃね?
しかし暗くてよく見えんので、とりあえずぶった斬ったウェアウルフをマジックバッグに入れ、壁をよじ登って地上に出る。
「ふ~~~っ、酷い目にあったぜ・・・」
「ボクもびっくりなのです!まさか魔物がいるなんて!」
「もしかしたらだけど、これってダンジョンなのかもしれん」
「ダンジョン!?」
マジックバッグからウェアウルフの死体を取り出して地面に置いた。
「この魔物を見たことはあるか?俺は初めてだ」
「んーーー、・・・たぶんこんなの見たことないです」
死体から魔石を回収してみると、普通の極小魔石だった。まあ弱かったからな。
でも、もしここがダンジョンなら、中ボスでも倒せばガチャを回せる魔石(小)が手に入るかもしれん。大ボスならそれ以上の大きさの魔石が手に入る可能性まである。と言っても、さすがにガチャは無いだろうけど。
「もしダンジョンだとしたら大発見だぞ!ただ真っ暗だったんで、中を調べるには明かりが必要だと思って引き返して来たんだ」
「すごい発見なのですよ!!」
「とりあえずアレだな。ここから魔物が出てきたら鉱山で働いてる人達が殺されちまうかもしれん。一旦土魔法で蓋をしてくれないか?」
「了解なのです!」
ルルが土魔法で大きな石板を作って入口を塞いだ。
「たぶんこれで大丈夫と思いますです」
「ありがとう。とりあえず今日はレールを作って帰ろう。ダンジョンを調べるのは次回のお楽しみだ!ただの洞窟って可能性もあるけどな」
「少し楽しみなのですよ!ボクもダンジョンには興味あるのです!」
というわけで、今日の所はレールだけ作って終了とした。
************************************************************
「ダンジョンだと!?」
早速ミスフィートさんに報告したんだけど、まあさすがに驚くよな。
「暗くて中を調べることが出来ませんでしたので、もしかしたらただの洞窟だった可能性もありますけどね。でも尾張で1度も見たことがない魔物に襲われました」
「なるほど・・・、確かにそれならダンジョンの可能性があるな」
「その魔物の死体がマジックバッグに入ってますが見ますか?」
「出してくれ」
「ああ、ここで出すと床が血で汚れてしまいますので外へ行きましょう」
城門を出てから原っぱへ移動し、そこにウェアウルフの死体を出した。
「コレは私も初めて見る魔物だ・・・。本当にダンジョンかもしれんな!」
「やはりそうですか!ならば明日にでも照明を持って行って探索ですね」
「ああ、中は暗いのだったな。ダンジョンへは私も行くぞ!」
「けど、この魔物は弱かったですよ?奥へ進めば強敵がいる可能性はありますが、ただの洞窟でがっかりってこともありますので・・・」
「それならそれでしょうがないさ。よし、折角だから腕利きを何人か連れて行こうじゃないか!」
「ダンジョンだと確定するまで、教えるのは連れて行く人だけにしましょうか」
「そうだな、そうしよう。いや~久々に心が躍るぞ!」
期待が高まってるなあ・・・。どうかダンジョンでありますように!
「やっぱりこのままじゃ、どう考えても危険だな」
「ワシらも運転には慣れたんで、ブレーキで失敗せん自信はあるが、もし何かあった時に死ぬのは勘弁じゃな」
「じゃのう。慣れた時ほど危ないとも言うからの」
問題はどれくらいレールを延長するかだな。
なんせ場所が場所なんで、まずは整地をしないといかんのだ。
「レールの先をずっと平らにして行けばいいです?」
「別に直進じゃなくてもいいからな。どう進むかはルルに任せるよ」
「わかったのです!」
整地は土魔法でやれば楽なので、今回はルルを連れて来たのだ。
ルルがどんどん整地して行く。
・・・・・
「よーし、それくらいでいいぞ!こんだけ距離が延びれば大丈夫だろ」
「ふ~~~、少し疲れたのです」
「お疲れさん!後はここまでレールを延長するだけだな」
地面がしっかり固まってるか確認するために、整地した所を歩き回る。
グラッ
「ん?」
なんか今揺れたような?
ドガシャッ!!
「おわああああ!!!」
しまった!地面が崩れやがった!!
ズズーーーーーン
「いてててて・・・」
どうやら3メートルくらい落下したようだ。
辺りを見渡すと、暗くてよく見えないが洞窟のような感じだな。
「小烏丸さん!!大丈夫です!?」
上を見ると、ルルが心配そうにこちらを覗き込んでいた。
「ああ、大丈夫だ!どうやら洞窟にでも落ちたらしい」
「よかった~~~!びっくりしたですよ!」
「とりあえず、暗くてちょっと怖えから上に戻るわ」
どうやって登ろうか考えていると、変な音が聞こえて来た。
「ん?」
ガルルルルル!!
いきなり目の前に、二足歩行の魔物が出現した。
「マジかよ!!!」
名前:ウェアウルフ
すかさず鑑定してみるとやはり魔物だった。
暗くてよくは見えないが、狼男っぽい感じがする。
ブンッ!
ウェアウルフがこん棒のような物で攻撃して来た。
攻撃自体はそれほど速くなかったので普通に回避。
「暗い中いきなりで面食らったが、この程度で怯むような俺ではない!」
ザンッ
落ち着いて刀を抜き、ウェアウルフをぶった斬った。
「思ったより弱かったな。いきなりでビビったけど」
「こ、小烏丸さん!大丈夫です??」
一部始終を目撃したであろうルルが頭上から話しかけて来た。
「ああ大丈夫だ。こういうのはダンジョンで慣れてるからな」
・・・ん?
自分の言葉に引っかかるモノを感じた。
ひょっとして・・・、ココってダンジョンなんじゃね?
しかし暗くてよく見えんので、とりあえずぶった斬ったウェアウルフをマジックバッグに入れ、壁をよじ登って地上に出る。
「ふ~~~っ、酷い目にあったぜ・・・」
「ボクもびっくりなのです!まさか魔物がいるなんて!」
「もしかしたらだけど、これってダンジョンなのかもしれん」
「ダンジョン!?」
マジックバッグからウェアウルフの死体を取り出して地面に置いた。
「この魔物を見たことはあるか?俺は初めてだ」
「んーーー、・・・たぶんこんなの見たことないです」
死体から魔石を回収してみると、普通の極小魔石だった。まあ弱かったからな。
でも、もしここがダンジョンなら、中ボスでも倒せばガチャを回せる魔石(小)が手に入るかもしれん。大ボスならそれ以上の大きさの魔石が手に入る可能性まである。と言っても、さすがにガチャは無いだろうけど。
「もしダンジョンだとしたら大発見だぞ!ただ真っ暗だったんで、中を調べるには明かりが必要だと思って引き返して来たんだ」
「すごい発見なのですよ!!」
「とりあえずアレだな。ここから魔物が出てきたら鉱山で働いてる人達が殺されちまうかもしれん。一旦土魔法で蓋をしてくれないか?」
「了解なのです!」
ルルが土魔法で大きな石板を作って入口を塞いだ。
「たぶんこれで大丈夫と思いますです」
「ありがとう。とりあえず今日はレールを作って帰ろう。ダンジョンを調べるのは次回のお楽しみだ!ただの洞窟って可能性もあるけどな」
「少し楽しみなのですよ!ボクもダンジョンには興味あるのです!」
というわけで、今日の所はレールだけ作って終了とした。
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「ダンジョンだと!?」
早速ミスフィートさんに報告したんだけど、まあさすがに驚くよな。
「暗くて中を調べることが出来ませんでしたので、もしかしたらただの洞窟だった可能性もありますけどね。でも尾張で1度も見たことがない魔物に襲われました」
「なるほど・・・、確かにそれならダンジョンの可能性があるな」
「その魔物の死体がマジックバッグに入ってますが見ますか?」
「出してくれ」
「ああ、ここで出すと床が血で汚れてしまいますので外へ行きましょう」
城門を出てから原っぱへ移動し、そこにウェアウルフの死体を出した。
「コレは私も初めて見る魔物だ・・・。本当にダンジョンかもしれんな!」
「やはりそうですか!ならば明日にでも照明を持って行って探索ですね」
「ああ、中は暗いのだったな。ダンジョンへは私も行くぞ!」
「けど、この魔物は弱かったですよ?奥へ進めば強敵がいる可能性はありますが、ただの洞窟でがっかりってこともありますので・・・」
「それならそれでしょうがないさ。よし、折角だから腕利きを何人か連れて行こうじゃないか!」
「ダンジョンだと確定するまで、教えるのは連れて行く人だけにしましょうか」
「そうだな、そうしよう。いや~久々に心が躍るぞ!」
期待が高まってるなあ・・・。どうかダンジョンでありますように!
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