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202 いざ!尾張ダンジョンへ
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ダンジョン探検隊に選ばれたメンバーを紹介しよう。
小烏丸・ミスフィート・ルル・お嬢・ルシオ・ボヤッキー・アイヴィー・ソフィアの計8人。
戦力だけならピピン隊が強いのだけれども、彼女達を誘うと、もれなくルーシーがセットで付いてくるので、さすがに人数が多いと思って今回は声を掛けなかった。
この中ではボヤッキーが一番弱いけど、ウェアウルフくらいならば余裕で倒せる実力はあると思うんで、まあ大丈夫だろう。
「ここが入口です。ルル、石板をどかしてくれ」
「わかったです!」
ルルが土魔法で石板を真横にスライドさせた。
「おおっ!穴が開いてるね」
「この穴に小烏丸が落ちて、そのお陰でダンジョン発見に繋がったのだな」
「まだダンジョンかどうかはわかりませんけどね~。それではみなさん、照明のスイッチを押して下さい!」
全員が照明のスイッチを押した。
今回作った照明は懐中電灯のように持つタイプじゃなくて、額部分に装備して前方を照らすタイプだ。超軽量型なので戦闘の邪魔にはならないと思う。
「ルル、穴の底に向かって階段を作ることは出来るか?」
「なるほど!作ってみるです」
ルルがちゃっちゃと階段を作った。
「ありがとう!じゃあ中へ入りましょうか。ああ、いきなり魔物がいるかもしれないので、とりあえず俺が偵察して来ます!」
「私も行きたいのだが、まあここは小烏丸に任せるとしよう」
階段を降りた。
ガルルルルル!!
「やっぱりいやがった!ひょっとして、前回のがリポップしたのかな?」
今回は照明のお陰で敵が丸見えなので、ウェアウルフをサクッと倒せた。
辺りを見回すと、他に魔物はいない様子。
「みんな、降りて来て大丈夫ですよ!」
俺の声を聞いて全員が階段を降りた。
「この魔物は、昨日見せてもらったのと同じ奴だな」
「うわぁ~、こんな魔物初めて見たよ!」
「ワタクシもコレは初めて見る魔物ですわね」
「なんかドキドキするわね!」
ミスフィートさんには、前もってウェアウルフの死体を見せているからな。
お嬢とアイヴィーとソフィアは、死体を見て少し緊張しているようだ。
入口がわからなくなると拙いので、全方向を照らす、丸くて光度が強い照明を壁にぶっ刺して固定した。
地面に置くと、吸い込まれて消えるかもしれんからな。
まあダンジョンならば、壁に刺さった異物も吸収されてしまう可能性はあるが。
「さて、すぐ後ろは壁ですが前方には進めそうですね。俺が先頭を歩きましょう」
「いや、小烏丸はもう戦ったじゃないか!次は私の番だ!」
「エエエエ~~~!?何があるかわからないので、御大将に先頭を行かせるのはちょっと抵抗あるのですが・・・」
「ではワタクシが先頭を歩きますわ!」
「駄目だ!ここは譲らんぞ!」
先頭の奪い合いとは、流石は尾張の女子達ですな・・・。
「じゃあミスフィートさんとお嬢が並んで先頭で!その後ろにアイヴィーとソフィア、そしてルシオとボヤッキーが続いて、俺とルルが殿で良いですね?」
「「異議なし!!」」
今にして思えば、8人パーティーってちょっと多かったかもしれん。
でも人数が少ないと、もし何かあった時に取り返しがつかん可能性があるしなあ・・・。
「魔物だ!2体いるぞ!」
キンッ ジャキン
「ふむ。確かに強い魔物ではないようだな」
「そうですわね~」
俺の位置からではよく見えなかったが、魔物は先頭の2人があっさり倒した模様。
皆そのまま前へ進んで行ったので、通りすがりにウェアウルフの死体を回収した。
ウーム・・・、食えそうな魔物ではないけれども、魔石の回収くらいはダンジョン攻略の基本なんだけどな。
このメンバーじゃ、そういう基本を知ってるのはルシオくらいしかおらん。
ギンッ
「たいちょー!私達も戦闘をしたいのですが!」
「ん?・・・あ~そうだな。ここの魔物は弱いから、とりあえず全員に戦闘を経験させておくべきか」
「そうですわね。いきなり強敵との戦闘になる可能性もありますし、皆が戦闘に慣れておかないと、いざという時に動けませんわ」
「よし、なら次はアイヴィーとソフィアが先頭だ。それぞれが魔物を倒したらルシオとボヤッキーに交代し、最後にルルと小烏丸に交代という感じで行こう。ただし危険な魔物が出現した時は絶対に無理をしないこと!」
「了解です!さあソフィア、次はワタシ達の番だよ!」
「はいなー!」
いつもなら俺がルールを決める感じなのだが、最後尾にいたので勝手に決まってしまったようだ。
そして先頭を交代しながらどんどん進んで行く。
「ここから分かれ道ですがどうしますか?」
「迷ったら困るから、分岐点は全て左へ進んでくれ!」
「了解です!」
ルシオとボヤッキーも魔物を倒したので、やっと俺とルルの順番が来た。
「ルルは刀と魔法のどちらで戦闘するんだ?」
「刀で戦うですよ。鍛錬の成果を試したいのです」
「なるほど。確かに試し斬りには丁度良い相手かもなー」
少し歩くと、4体の魔物とエンカウントした。
「4体か!ルル、あの色違いは俺がやるんで、左側にいる普通のウェアウルフ2体を任せる」
「わかったのです!」
名前:ライカンスロープ
なるほど、ウェアウルフの上位種ってとこかな?
小烏丸・ミスフィート・ルル・お嬢・ルシオ・ボヤッキー・アイヴィー・ソフィアの計8人。
戦力だけならピピン隊が強いのだけれども、彼女達を誘うと、もれなくルーシーがセットで付いてくるので、さすがに人数が多いと思って今回は声を掛けなかった。
この中ではボヤッキーが一番弱いけど、ウェアウルフくらいならば余裕で倒せる実力はあると思うんで、まあ大丈夫だろう。
「ここが入口です。ルル、石板をどかしてくれ」
「わかったです!」
ルルが土魔法で石板を真横にスライドさせた。
「おおっ!穴が開いてるね」
「この穴に小烏丸が落ちて、そのお陰でダンジョン発見に繋がったのだな」
「まだダンジョンかどうかはわかりませんけどね~。それではみなさん、照明のスイッチを押して下さい!」
全員が照明のスイッチを押した。
今回作った照明は懐中電灯のように持つタイプじゃなくて、額部分に装備して前方を照らすタイプだ。超軽量型なので戦闘の邪魔にはならないと思う。
「ルル、穴の底に向かって階段を作ることは出来るか?」
「なるほど!作ってみるです」
ルルがちゃっちゃと階段を作った。
「ありがとう!じゃあ中へ入りましょうか。ああ、いきなり魔物がいるかもしれないので、とりあえず俺が偵察して来ます!」
「私も行きたいのだが、まあここは小烏丸に任せるとしよう」
階段を降りた。
ガルルルルル!!
「やっぱりいやがった!ひょっとして、前回のがリポップしたのかな?」
今回は照明のお陰で敵が丸見えなので、ウェアウルフをサクッと倒せた。
辺りを見回すと、他に魔物はいない様子。
「みんな、降りて来て大丈夫ですよ!」
俺の声を聞いて全員が階段を降りた。
「この魔物は、昨日見せてもらったのと同じ奴だな」
「うわぁ~、こんな魔物初めて見たよ!」
「ワタクシもコレは初めて見る魔物ですわね」
「なんかドキドキするわね!」
ミスフィートさんには、前もってウェアウルフの死体を見せているからな。
お嬢とアイヴィーとソフィアは、死体を見て少し緊張しているようだ。
入口がわからなくなると拙いので、全方向を照らす、丸くて光度が強い照明を壁にぶっ刺して固定した。
地面に置くと、吸い込まれて消えるかもしれんからな。
まあダンジョンならば、壁に刺さった異物も吸収されてしまう可能性はあるが。
「さて、すぐ後ろは壁ですが前方には進めそうですね。俺が先頭を歩きましょう」
「いや、小烏丸はもう戦ったじゃないか!次は私の番だ!」
「エエエエ~~~!?何があるかわからないので、御大将に先頭を行かせるのはちょっと抵抗あるのですが・・・」
「ではワタクシが先頭を歩きますわ!」
「駄目だ!ここは譲らんぞ!」
先頭の奪い合いとは、流石は尾張の女子達ですな・・・。
「じゃあミスフィートさんとお嬢が並んで先頭で!その後ろにアイヴィーとソフィア、そしてルシオとボヤッキーが続いて、俺とルルが殿で良いですね?」
「「異議なし!!」」
今にして思えば、8人パーティーってちょっと多かったかもしれん。
でも人数が少ないと、もし何かあった時に取り返しがつかん可能性があるしなあ・・・。
「魔物だ!2体いるぞ!」
キンッ ジャキン
「ふむ。確かに強い魔物ではないようだな」
「そうですわね~」
俺の位置からではよく見えなかったが、魔物は先頭の2人があっさり倒した模様。
皆そのまま前へ進んで行ったので、通りすがりにウェアウルフの死体を回収した。
ウーム・・・、食えそうな魔物ではないけれども、魔石の回収くらいはダンジョン攻略の基本なんだけどな。
このメンバーじゃ、そういう基本を知ってるのはルシオくらいしかおらん。
ギンッ
「たいちょー!私達も戦闘をしたいのですが!」
「ん?・・・あ~そうだな。ここの魔物は弱いから、とりあえず全員に戦闘を経験させておくべきか」
「そうですわね。いきなり強敵との戦闘になる可能性もありますし、皆が戦闘に慣れておかないと、いざという時に動けませんわ」
「よし、なら次はアイヴィーとソフィアが先頭だ。それぞれが魔物を倒したらルシオとボヤッキーに交代し、最後にルルと小烏丸に交代という感じで行こう。ただし危険な魔物が出現した時は絶対に無理をしないこと!」
「了解です!さあソフィア、次はワタシ達の番だよ!」
「はいなー!」
いつもなら俺がルールを決める感じなのだが、最後尾にいたので勝手に決まってしまったようだ。
そして先頭を交代しながらどんどん進んで行く。
「ここから分かれ道ですがどうしますか?」
「迷ったら困るから、分岐点は全て左へ進んでくれ!」
「了解です!」
ルシオとボヤッキーも魔物を倒したので、やっと俺とルルの順番が来た。
「ルルは刀と魔法のどちらで戦闘するんだ?」
「刀で戦うですよ。鍛錬の成果を試したいのです」
「なるほど。確かに試し斬りには丁度良い相手かもなー」
少し歩くと、4体の魔物とエンカウントした。
「4体か!ルル、あの色違いは俺がやるんで、左側にいる普通のウェアウルフ2体を任せる」
「わかったのです!」
名前:ライカンスロープ
なるほど、ウェアウルフの上位種ってとこかな?
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