9 / 10
9 あなたって本当に馬鹿ですのね
しおりを挟む
イボンヌが監獄で自分の顔を掻きむしっているころ、違法な山岳ルートで、アルトラに入り込んだひとりの男がいた。
ジョフロワ。
王太子だったころよりも、頬はこけ、日に焼け、飛び出た目はギラギラと光っている。
ルシエルで革命が起こったとき、ジョフロワは一目散に逃げだした。運命と民衆の怒りを受け入れ、自分の首を差し出した父を置いて。
王都から逃げ、ルシエル国内や諸外国に散らばった親戚やかつての部下をたどって援助を求めるも、ジョフロワを温かく迎えてくれるところはなかった。
「そもそもジョフロワがエレオノーラをつなぎとめていれば、ルシエルの財政は維持でき、革命など起こらなかった」というのが、貴族たちの見立てだからだ。
革命政府は領主制の解体を標榜しているから、いずれ自分たちは今までのように土地を支配できなくなる。自分たちの既得権益を危機にさらした張本人を、丁重にもてなすつもりになれないのは当然だろう。
冷遇されては場所を変えて逃げ続ける生活、ジョフロワの中でエレオノーラへの恨みが大きくなっていく。
(あの女のせいで…あの女のせいで俺は国も父も失った…!あいつが俺を馬鹿にし続けて、簡単に俺から離れるから…!!)
ルシエル王族の末裔だという地主の家の倉庫で火にあたりながら、炎のゆらめきを見つめる。炎の中に、燃え盛る王宮が…自分の家が見える。
「そうだ、エレオノーラにも同じ思いを味合わせてやればいい。あいつがいる場所も燃やしてやり、王妃でなくしてやればいいんだ。そうすれば、俺の苦しみが少しはわかるだろう」
新しい目標ができ、「ここを出る」とジョフロワが告げると、地主はほっとした顔をして、少しばかりの食料と金を持たせてくれた。
「アルトラまで行くというのに、餞別がこれっぽっちか」
「このご時世、うちにも余裕はございません」
「ちっ…」
道中、盗みを働いたり詐欺まがいのことをしたりしながら、ジョフロワはアルトラまでやってきた。
(ついに来た…!ここでも革命を起こしてやる…!!)
しかし革命というものは、支配層への不満が溜まり溜まって、爆発するように起こるものである。
扇動しようにも、そもそもの不満が溜まっていない限りは、何もない場所で扇を動かしているだけになる。穴を開けて破裂させるための風船もなければ、火をつけるための導火線もない。
アルトラの民衆は、ヴィルジールとエレオノーラによる善政によって、自らの才能を活かす機会に恵まれ、富み、満ち足りており、革命の機運など、ジョフロワがどこを探してもなかった。
革命家を装うジョフロワが王侯貴族への不満を聞き出そうとしても、ヴィルジールやエレオノーラへの称賛しか聞こえてこない。
たまに不満があっても、「王立図書館で人気の本を借りるまでに時間がかかる」「日曜日は閉まっている病院が多くて、休日診療所まで行く必要がある」など小さいものばかりだった。
ーーー
上記が、私がセヴランから聞いた、ジョフロワがアルトラに来るまでと、来てから今日までの経緯。
「とことん馬鹿ねぇ」
(満ち足りた国で王政打倒なんて起こりようがないのよ)
「イボンヌの件が片付いたと思ったら…まだ苦労をかけるわね、セヴラン。あなたをなかなかレーヌに返してあげられないわ」
「いえ、主君を守るのが私の役目ですので」
「革命扇動ができないとして、ジョフロワはこのまま諦めるかしら」
「主君を害することに取りつかれているように見えますので、難しいかと。直接的に襲ってくることも考えられます」
「ではお膳立てをしてあげましょうか」
私の計画を聞いたセヴランは、猛反対した。
「自分を囮にしてジョフロワに襲わせようとするなんて、危険すぎます。主君ひとりの身体ではないのですよ」
「私も反対だ!」と、セヴランから連絡を受けて飛んできたヴィルジールも声を張り上げる。
「どうか危険なことはしないでくれ、エリー。なぜわざわざ自分を囮にする必要がある。居場所もわかっているのだし、ジョフロワを捕えればいいだけじゃないか」
「今、ジョフロワを捕らえる理由がありません。彼は革命を扇動できず、何もしていないのですから。彼の罪を公的に罰したいのです。私怨にしたくはありません」
「…ならば、君を害そうと計画した時点で罪だ。実行させる必要はない」
「…そうですわね」
「でしたら私にお任せを」とセヴランは下がっていった。
私の護衛騎士だったセヴランから印章入りの手紙を受け取ったジョフロワは、意気揚々と、私たちが待ち受ける薄暗い廃屋にやってきた。
セヴランは自分の恋心を踏みにじってヴィルジールと結婚した私を恨んでいると言い、私は胸の痛みを感じて「別の理由にできなかったのかしら」と額に手をやった。
それはさておき、ジョフロワはセヴランの「エレオノーラ暗殺計画」に快く乗る。
「では、いいですね?私たちの目的を、あなたの口から、ここで、高らかに宣言願います」
「エレオノーラを殺すぞ!エレオノーラを殺すぞ!エレオノーラを殺すぞぉおおおお!!」
(はい、犯罪成立です)
「本当に、あなたって救いようがありませんのね」
私はヴィルジールが持つ蝋燭の炎に先導されて、ジョフロワの前に立った。
「エレオノーラ!なぜ…っ、ここに…っ!セヴラン、騙したのか!?」
ジョフロワは腰に手をやるも、剣はすでにセヴランは没収している。
「お前は、どこまでも俺を馬鹿にして…っ!いつも俺の上にいて…っ」
私は、うすうす気づいていた彼の本音を、初めて聞いた気がする。
私に対する圧倒的な劣等感。
「私があなたより上の立場にいたのは、私のせいでもあなたのせいでもありませんわ。私は大領主レーヌ公で、あなたは脆弱な王権しかもたない王家に生まれた王太子。それこそ『運命』でしょう、あなたのお好きな」
ジョフロワのかさついた唇はブルブルと震える。
「だがお前は、いつもいつもいつも、俺を馬鹿にした…っ!俺が気づいていないとでも思っていたのか!」
「馬鹿にしていたのは、あなたに能力がなかったからではなく、あなたが良いほうに変わろうとしなかったからです」
未来の国王夫妻として、一緒に帝王学やマナーの授業を受けていたとき。
一緒に公務に臨んだとき。
パーティーで私に言い返されて顔を真っ赤にしたとき。
そして、セヴランに私の暗殺を提案されたとき。
変わろうと思えば、いくらでも変わるチャンスはあった。
(私はジョフロワと結婚することに絶望はしたけれど、彼を見捨てはしなかった。いつも隣で、気づきを与えようとしたのに…)
「俺は、ありのままの俺を認めてほしかっただけだ…だからイボンヌを…」
「国を率いる自覚もない、婚約者への敬愛もない、だけど変わるつもりもない。そんな男をどうやって認めろと?」
ああ、私も初めて彼に本音をぶつけた気がする。
(ありのまま、何もしないで愛されるなんて都合が良すぎる。異世界転生したチートヒロインにしか認められないわ。現実世界でそんなのありえない)
「存在するだけで可愛がられるのは、子どもだけよ!人間は、いつまでも子どもではいられないわ」
ジョフロワは崩れ落ち、セヴランが彼の手首に縄をかけた。
彼は一生、アルトラの監獄から出られない。
ジョフロワ。
王太子だったころよりも、頬はこけ、日に焼け、飛び出た目はギラギラと光っている。
ルシエルで革命が起こったとき、ジョフロワは一目散に逃げだした。運命と民衆の怒りを受け入れ、自分の首を差し出した父を置いて。
王都から逃げ、ルシエル国内や諸外国に散らばった親戚やかつての部下をたどって援助を求めるも、ジョフロワを温かく迎えてくれるところはなかった。
「そもそもジョフロワがエレオノーラをつなぎとめていれば、ルシエルの財政は維持でき、革命など起こらなかった」というのが、貴族たちの見立てだからだ。
革命政府は領主制の解体を標榜しているから、いずれ自分たちは今までのように土地を支配できなくなる。自分たちの既得権益を危機にさらした張本人を、丁重にもてなすつもりになれないのは当然だろう。
冷遇されては場所を変えて逃げ続ける生活、ジョフロワの中でエレオノーラへの恨みが大きくなっていく。
(あの女のせいで…あの女のせいで俺は国も父も失った…!あいつが俺を馬鹿にし続けて、簡単に俺から離れるから…!!)
ルシエル王族の末裔だという地主の家の倉庫で火にあたりながら、炎のゆらめきを見つめる。炎の中に、燃え盛る王宮が…自分の家が見える。
「そうだ、エレオノーラにも同じ思いを味合わせてやればいい。あいつがいる場所も燃やしてやり、王妃でなくしてやればいいんだ。そうすれば、俺の苦しみが少しはわかるだろう」
新しい目標ができ、「ここを出る」とジョフロワが告げると、地主はほっとした顔をして、少しばかりの食料と金を持たせてくれた。
「アルトラまで行くというのに、餞別がこれっぽっちか」
「このご時世、うちにも余裕はございません」
「ちっ…」
道中、盗みを働いたり詐欺まがいのことをしたりしながら、ジョフロワはアルトラまでやってきた。
(ついに来た…!ここでも革命を起こしてやる…!!)
しかし革命というものは、支配層への不満が溜まり溜まって、爆発するように起こるものである。
扇動しようにも、そもそもの不満が溜まっていない限りは、何もない場所で扇を動かしているだけになる。穴を開けて破裂させるための風船もなければ、火をつけるための導火線もない。
アルトラの民衆は、ヴィルジールとエレオノーラによる善政によって、自らの才能を活かす機会に恵まれ、富み、満ち足りており、革命の機運など、ジョフロワがどこを探してもなかった。
革命家を装うジョフロワが王侯貴族への不満を聞き出そうとしても、ヴィルジールやエレオノーラへの称賛しか聞こえてこない。
たまに不満があっても、「王立図書館で人気の本を借りるまでに時間がかかる」「日曜日は閉まっている病院が多くて、休日診療所まで行く必要がある」など小さいものばかりだった。
ーーー
上記が、私がセヴランから聞いた、ジョフロワがアルトラに来るまでと、来てから今日までの経緯。
「とことん馬鹿ねぇ」
(満ち足りた国で王政打倒なんて起こりようがないのよ)
「イボンヌの件が片付いたと思ったら…まだ苦労をかけるわね、セヴラン。あなたをなかなかレーヌに返してあげられないわ」
「いえ、主君を守るのが私の役目ですので」
「革命扇動ができないとして、ジョフロワはこのまま諦めるかしら」
「主君を害することに取りつかれているように見えますので、難しいかと。直接的に襲ってくることも考えられます」
「ではお膳立てをしてあげましょうか」
私の計画を聞いたセヴランは、猛反対した。
「自分を囮にしてジョフロワに襲わせようとするなんて、危険すぎます。主君ひとりの身体ではないのですよ」
「私も反対だ!」と、セヴランから連絡を受けて飛んできたヴィルジールも声を張り上げる。
「どうか危険なことはしないでくれ、エリー。なぜわざわざ自分を囮にする必要がある。居場所もわかっているのだし、ジョフロワを捕えればいいだけじゃないか」
「今、ジョフロワを捕らえる理由がありません。彼は革命を扇動できず、何もしていないのですから。彼の罪を公的に罰したいのです。私怨にしたくはありません」
「…ならば、君を害そうと計画した時点で罪だ。実行させる必要はない」
「…そうですわね」
「でしたら私にお任せを」とセヴランは下がっていった。
私の護衛騎士だったセヴランから印章入りの手紙を受け取ったジョフロワは、意気揚々と、私たちが待ち受ける薄暗い廃屋にやってきた。
セヴランは自分の恋心を踏みにじってヴィルジールと結婚した私を恨んでいると言い、私は胸の痛みを感じて「別の理由にできなかったのかしら」と額に手をやった。
それはさておき、ジョフロワはセヴランの「エレオノーラ暗殺計画」に快く乗る。
「では、いいですね?私たちの目的を、あなたの口から、ここで、高らかに宣言願います」
「エレオノーラを殺すぞ!エレオノーラを殺すぞ!エレオノーラを殺すぞぉおおおお!!」
(はい、犯罪成立です)
「本当に、あなたって救いようがありませんのね」
私はヴィルジールが持つ蝋燭の炎に先導されて、ジョフロワの前に立った。
「エレオノーラ!なぜ…っ、ここに…っ!セヴラン、騙したのか!?」
ジョフロワは腰に手をやるも、剣はすでにセヴランは没収している。
「お前は、どこまでも俺を馬鹿にして…っ!いつも俺の上にいて…っ」
私は、うすうす気づいていた彼の本音を、初めて聞いた気がする。
私に対する圧倒的な劣等感。
「私があなたより上の立場にいたのは、私のせいでもあなたのせいでもありませんわ。私は大領主レーヌ公で、あなたは脆弱な王権しかもたない王家に生まれた王太子。それこそ『運命』でしょう、あなたのお好きな」
ジョフロワのかさついた唇はブルブルと震える。
「だがお前は、いつもいつもいつも、俺を馬鹿にした…っ!俺が気づいていないとでも思っていたのか!」
「馬鹿にしていたのは、あなたに能力がなかったからではなく、あなたが良いほうに変わろうとしなかったからです」
未来の国王夫妻として、一緒に帝王学やマナーの授業を受けていたとき。
一緒に公務に臨んだとき。
パーティーで私に言い返されて顔を真っ赤にしたとき。
そして、セヴランに私の暗殺を提案されたとき。
変わろうと思えば、いくらでも変わるチャンスはあった。
(私はジョフロワと結婚することに絶望はしたけれど、彼を見捨てはしなかった。いつも隣で、気づきを与えようとしたのに…)
「俺は、ありのままの俺を認めてほしかっただけだ…だからイボンヌを…」
「国を率いる自覚もない、婚約者への敬愛もない、だけど変わるつもりもない。そんな男をどうやって認めろと?」
ああ、私も初めて彼に本音をぶつけた気がする。
(ありのまま、何もしないで愛されるなんて都合が良すぎる。異世界転生したチートヒロインにしか認められないわ。現実世界でそんなのありえない)
「存在するだけで可愛がられるのは、子どもだけよ!人間は、いつまでも子どもではいられないわ」
ジョフロワは崩れ落ち、セヴランが彼の手首に縄をかけた。
彼は一生、アルトラの監獄から出られない。
124
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
【完結】私が愛されるのを見ていなさい
芹澤紗凪
恋愛
虐げられた少女の、最も残酷で最も華麗な復讐劇。(全6話の予定)
公爵家で、天使の仮面を被った義理の妹、ララフィーナに全てを奪われたディディアラ。
絶望の淵で、彼女は一族に伝わる「血縁者の姿と入れ替わる」という特殊能力に目覚める。
ディディアラは、憎き義妹と入れ替わることを決意。
完璧な令嬢として振る舞いながら、自分を陥れた者たちを内側から崩壊させていく。
立場と顔が入れ替わった二人の少女が織りなす、壮絶なダークファンタジー。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる