黒狼陛下は人質皇子に抱かれたい

こじまき

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6 エスカレート【マクシス目線】

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国王陛下のあんなものを見てしまったあとで寝られるわけもなく、翌日の移動は馬車の中でずっとぼんやりしていた。

ことのあとに僕に触れた大きくて無骨な手は、優しかった。そんなことを考えながら、彼がしたように自分の頬をなぞってみると、思いがけない快感が襲ってきてびくっとなる。

何を考えているんだ。あれだけルキウスに凌辱されて、男性とのセックスにはうんざりしているはずなのに。いや男性だけじゃない。女性とはしたことがないけれど、女性ともごめんだ。もう心が冷めていて、興奮できる気がしない。

なのに。

彼の息遣い。挨拶したときとはまるで違う、甘くて高くて切ない声。鍛え上げられた身体と刻まれた傷。そして彼のペニスと精からただよう匂い。

そのすべてが僕を刺激して、皮膚の感覚を敏感にさせる。

自分のペニスがドクリと熱をもって、僕は慌てて別のことを考えた。ヴァルグランドはどんな国なのだろう、とか。

馬車が止まって、がちゃりとドアが開く。今の今まで頭の中で思い描いて顔がそこにあって、僕は思わずびくっとしてしまう。

「…!国王陛下」
「昼飯の時間だ。トイレも済ませろ」
「ありがとうございます」

リュート将軍が僕を睨みつけていることを背中で感じながら、国王陛下と並んで森の中でトイレをす済ませる。国王陛下のペニスは通常状態でも大きくて、また昨日のあのシーンが蘇って反応してしまいそうになる。

国王陛下が僕のペニスをこっそりチェックしているなど、気づくはずもなかった。

昼食会場に戻る途中で木の根に足をとられたところを、「おっと」と国王陛下が支えてくれる。逞しくて太い腕と、大きな手。この手で昨日…ああ、考えちゃだめだ。

「申し訳ございません」
「いいんだ。このあたりは歩きにくいな。気をつけろ」

低くて深い声。昨日の夜の声とは全然違う。別人かと思うくらいに。昨日の声のほうが好きだ。もしかして今日の夜もあの声が聞けるだろうか。と思っていたら…

「ああっ、マクシス、挿れて…くれ…」

国王陛下は木型をベッドに置いて、ゆっくりと腰を沈めていく。

「マクシス…ああ…擦れて…」

そして大きく息を吐いて、上下に動く。

「気持ちいっ…あっ…こんなのっ…すぐ…」

上下に動きながら両手で乳首をいじって、陛下はあっけなく吐精した。また息を整えながら、寝たふりをしている僕の頬に手をやる。僕は反応しないように必死で耐える。

「マクシス、愛してる…十年間ずっと…」
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