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13 師匠の受難
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「デイジー、起きてえやっ!助けてっ!」
弟子の大きな声で目を覚ますと、まだ明け方だった。どうしたことかと見やると、傷だらけの師匠が辛そうに呻いている。
「大変っ!師匠どうしたのっ!?」
弟子によると、いつもの通り靴屋のリサーチを終えて帰ろうとしたところ、走ってきた男に踏みつけられたらしい。師匠を抱えて帰ってきたせいで、弟子も息絶え絶えだ。
でもこんな時間じゃ病院開いてないし、そもそもお医者さんには師匠が見えないし、どうしたら…
そうだ!
私は師匠と弟子をバスケットに入れて、イーライお兄様の部屋に急いだ。
早朝に突然やってきた私たちに怒ることもなく(てか、怒ってるかもしれないけどわからない)、イーライお兄様は師匠の体に優しく触れながら、治癒魔法で師匠の怪我をあらかた治してくれた。痛みが消えたせいか、師匠は寝息を立てて穏やかに眠りはじめた。魔法使いすごい。お兄様すごい。
丁重に、起こしてしまったお詫びと、治してもらったお礼を言って自室に戻ると、弟子が言った。
「イーライ、優しくてええ人やな」
「ね。最初は無口で怖そうだと思ってたけど、違うみたいだね」
「お、ギャップにときめいたか?」
「…えっ!?違っ…」
苦手な話題になりそうなので、「それにしても大変だったね」と言うと、弟子は「あいつ、今度逢うたらいてこましたる!師匠をひどい目にあわしやがって」と汚い言葉で息巻いた。
「でも、相手の顔見えなかったんでしょ?」
「手がかりならある。男から、リンゴの匂いがした」
「リンゴの匂いの香水って珍しいっちゃ珍しいけど…それだけじゃ…」
「それとこれ。そいつが落としてってん」
弟子はそう言って、色とりどりの大きな宝石が散りばめられた豪華な指輪を取り出した。宝石のことは全く素人の私だけど、周りの細工だけでもずいぶん凝った品だとわかる。かなり高価な指輪に違いない。
ん、待てよ?まだ暗い街を、こんな指輪を持った男が疾走してるって怪しすぎない?もしかしたら、師匠と弟子が遭遇したのは、あの怪盗ルナなんじゃ…?
いつもよりかなり早くダイニングに向かい、起きてきたアレンお兄様に指輪を見せて報告する。地図を用意し、弟子にペンを持たせて、男と遭遇した場所に丸をつけてもらう。「男は、この方角から来て、こっちに走っていったそうです」と弟子の言葉をアレン様に伝えていると、アレンお兄様の部隊の方が息を切らせてやってきた。
「副隊長、朝から申し訳ありません。また怪盗ルナです!」
被害にあったお屋敷は、師匠が踏みつけられた場所のすぐ近くだった。やっぱり、怪盗ルナだったんだ…
「デイジー、弟子さん、ありがとう。きっと怪盗ルナを捕まえてみせる」
そう言ってアレンお兄様は急いで出勤された。
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でもこんな時間じゃ病院開いてないし、そもそもお医者さんには師匠が見えないし、どうしたら…
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「…えっ!?違っ…」
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「リンゴの匂いの香水って珍しいっちゃ珍しいけど…それだけじゃ…」
「それとこれ。そいつが落としてってん」
弟子はそう言って、色とりどりの大きな宝石が散りばめられた豪華な指輪を取り出した。宝石のことは全く素人の私だけど、周りの細工だけでもずいぶん凝った品だとわかる。かなり高価な指輪に違いない。
ん、待てよ?まだ暗い街を、こんな指輪を持った男が疾走してるって怪しすぎない?もしかしたら、師匠と弟子が遭遇したのは、あの怪盗ルナなんじゃ…?
いつもよりかなり早くダイニングに向かい、起きてきたアレンお兄様に指輪を見せて報告する。地図を用意し、弟子にペンを持たせて、男と遭遇した場所に丸をつけてもらう。「男は、この方角から来て、こっちに走っていったそうです」と弟子の言葉をアレン様に伝えていると、アレンお兄様の部隊の方が息を切らせてやってきた。
「副隊長、朝から申し訳ありません。また怪盗ルナです!」
被害にあったお屋敷は、師匠が踏みつけられた場所のすぐ近くだった。やっぱり、怪盗ルナだったんだ…
「デイジー、弟子さん、ありがとう。きっと怪盗ルナを捕まえてみせる」
そう言ってアレンお兄様は急いで出勤された。
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