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夏休みは海で冒険なのだ(完結)
卵と一緒にもふもふのおひるねなのだ
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まだ午後の一時を少し過ぎたぐらい。夏の一番暑い時刻だろう。
「うわ、部屋暑いなー」
むわっとする熱気にげんなりして、ルシウス君はお部屋の冷房装置を稼働させた。すぐに室内は冷んやり快適な温度になってくる。
日差しが強いので、お昼寝する寝室のカーテンも閉めることにした。
「二時間ぐらいお昼寝しよう」
ユキノにぱくっとされていたピアディを受け取ろうとすると、するっと避けられてベッドの枕元にぴょんと飛び乗られた。
「ぷぅ(卵たんにごあいさつするのだ)」
そこには、小さなカゴに一個の卵が入っている。
大きさはピアディよりちょっとだけ大きい。重さは同じぐらいだろう。
ふわふわのユキノの羽毛をクッションにして、ちょこんとカゴの中に収まっている。
綿毛竜のユキノと、お嫁さんとの卵だ。
「ぷぅ(卵たんはまだおねむなのだ?)」
「ピゥ……(まだまだ孵化しそうもないね)」
この卵はお寝坊さんなのか、他のユキノの子どもたちが孵化して大きくなっても、全然生まれる気配がないのだという。
仕方ないから、聖剣の聖者様が有り余る聖なる魔力を注ぎ込んで、孵化を促している最中なのだ。
「ピアディも魔力をあげてくれるかい?」
「ぷぅ(ならばいっしょにおひるねするのだ)」
これ、これ、と短い前脚で卵の入ったカゴを叩く。
そのカゴをルシウス君は持ち上げて抱え込んだ。
あとは卵に衝撃を与えないよう気をつけながら、ユキノのふわふわの胸元にダーイブ!
「んー! ベッドで寝るのもいいけど、涼しいお部屋でユキノ君のふわふわの中でのお昼寝も最高!」
「ぷぅ!」
聖剣の聖者様のルシウス君は、虹色キラキラを帯びたネオンブルーの魔力。
ピアディは、虹色キラキラを帯びたネオンイエローの魔力。
特別な魔力をたくさんまとってのお昼寝は、不思議な夢の世界への入口となった。
以前も試した、夢見の術が発動していることに気づかないまま、ピアディもルシウス君もユキノも夢の世界へと旅立ってしまったのだ。
「うわ、部屋暑いなー」
むわっとする熱気にげんなりして、ルシウス君はお部屋の冷房装置を稼働させた。すぐに室内は冷んやり快適な温度になってくる。
日差しが強いので、お昼寝する寝室のカーテンも閉めることにした。
「二時間ぐらいお昼寝しよう」
ユキノにぱくっとされていたピアディを受け取ろうとすると、するっと避けられてベッドの枕元にぴょんと飛び乗られた。
「ぷぅ(卵たんにごあいさつするのだ)」
そこには、小さなカゴに一個の卵が入っている。
大きさはピアディよりちょっとだけ大きい。重さは同じぐらいだろう。
ふわふわのユキノの羽毛をクッションにして、ちょこんとカゴの中に収まっている。
綿毛竜のユキノと、お嫁さんとの卵だ。
「ぷぅ(卵たんはまだおねむなのだ?)」
「ピゥ……(まだまだ孵化しそうもないね)」
この卵はお寝坊さんなのか、他のユキノの子どもたちが孵化して大きくなっても、全然生まれる気配がないのだという。
仕方ないから、聖剣の聖者様が有り余る聖なる魔力を注ぎ込んで、孵化を促している最中なのだ。
「ピアディも魔力をあげてくれるかい?」
「ぷぅ(ならばいっしょにおひるねするのだ)」
これ、これ、と短い前脚で卵の入ったカゴを叩く。
そのカゴをルシウス君は持ち上げて抱え込んだ。
あとは卵に衝撃を与えないよう気をつけながら、ユキノのふわふわの胸元にダーイブ!
「んー! ベッドで寝るのもいいけど、涼しいお部屋でユキノ君のふわふわの中でのお昼寝も最高!」
「ぷぅ!」
聖剣の聖者様のルシウス君は、虹色キラキラを帯びたネオンブルーの魔力。
ピアディは、虹色キラキラを帯びたネオンイエローの魔力。
特別な魔力をたくさんまとってのお昼寝は、不思議な夢の世界への入口となった。
以前も試した、夢見の術が発動していることに気づかないまま、ピアディもルシウス君もユキノも夢の世界へと旅立ってしまったのだ。
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