123 / 216
第二章 異世界ど田舎村を救え!
その頃、日本では~side八十神、お社長とうなぎランチ ※飯テロ回
しおりを挟む
東京に戻って週明け。
出社してすぐ、最初に米俵みどりの接待に同行してくれていた上司にあの社長の性別のことを確認してみると。
「いやあ~八十神がいつ気づくかって楽しみにしてたんだよね」
と笑われた。あの社長を担当する社員全員が通る通過儀礼だったとか……ふざけるな!
と言いたい気持ちをグッと堪えて僕は愛想笑いで乗り切った。勤め人の苦しいところだ。
米俵みどり社長に詫びの連絡を入れると、ちょうど今日も東京支社の浅草にいるそうで、すぐさま銀座の老舗和菓子屋の菓子折りを持って謝りに行った。
そうしたら出てきたのは、あの小汚いオッサンが無理してハイブランドのスーツを着た勘違い演歌歌手崩れはもうどこにもいなかった。
イモ顔なのと短い金髪は変わらなかったが、上品なベリーショートのウェーブヘアに整えてパステルカラーの紫のアンサンブルと真珠のピアスやネックレスがよく似合う女エグゼクティブがそこにはいた。
な、なぜだ……あのときあの料亭なら絶対にこっちのほうが似合っていただろうに、なぜよりによってあのオッサン姿を選んだ……!?
「気にする必要はね! あちし、あちしの正体に気づくまでの無作法はぜえんぶ不問にするで決めでるがらね!」
そのままニマニマ笑う米俵社長に近くのうなぎ屋でのランチに誘われた。御米田ゲンキと鰻重を食べたあの同じ店だ。
今回も二階の個室だ。もっとも今回は特上ではなくランチのひつまぶしセットだったが。
米俵社長はとにかくあの御米田ゲンキのことを聞きたがった。
「あちし、あのパパしゃんの大大大ッファンでね!」
「ああ……いい男でしたよね……。男が惚れる男って本当に実在したんだなって驚きました」
「だべ!?」
一通り食事のときの会話を説明させられる。もう社長のテンションが高すぎて怖い。
だが僕が御米田ゲンキから彼の故郷の酒を飲ませてもらった話になると、いきなりスンッと据わった目になった。
「最中け?」
「ええ。社長も前にお飲みになってた。普通酒の四合瓶の。少し余ったのは瓶ごと僕に下さって」
「へええ……ほおおん……?」
僕はジロジロと不躾に見られた。そうこうしてるうちにさすがのランチタイム、素早く料理がやってくる。
しばらく二人で無言のままひつまぶしを食した。
そのままでご飯茶碗に半膳、もうこれだけで美味い。ランチとはいえうなぎの処理や焼きに手を抜いてないのがわかる。程よく蒸して余計な脂を落としたからこそうなぎの旨みと脂とタレのコクが際立つ。
薬味の刻み海苔やワケギの小口切りなどを入れて半膳、これが夜ならビールや日本酒と一緒なら堪らないだろうなあというお味。山葵が本山葵の摺り下ろしだ。昼とはいえさすがの専門店のこだわりを感じる。
残りは土瓶の出し汁をかけて締め……に入る頃に米俵社長が言った。
「あんださぁ。ユウキ君と同じさげまんに引っかかったんだべ? 厄除けは行っだか?」
さげまん。野口穂波のことか。あの女、取引先にまでそう見られてるのか。
「あ、いえ。実家が京都なので先日、鞍馬山に登ってきました。母からは毒気が抜けたなと言われて」
「んだなあ。顔つきだいぶ変わっだな、あんだ」
「浅草で厄除けだとやっぱり浅草寺でしょうか?」
「それより聖天様だなや。縁結びで有名だがら逆も有る」
「ああ、ありますね。待乳山聖天でしたっけ」
ホスト時代、周りのキャバ嬢やクラブのホステスたちが何人か通って「ご利益出た!」とはしゃいでいた記憶がある。
聖天はインドのゾウの神ガネーシャが仏教に習合された後に日本へやってきた仏様だ。密教色を取り入れて男女二組のガネーシャが抱き合う姿の秘仏が有名だ。
「せっかく浅草まで来たのでこの後、お参りしてきます」
「なら行きだけあちしの車で送っでやるべ。今日も暑いがら」
「あ、いえそんな」
「だからあちしのユウキ君の分も念入りに厄除け祈ってきんしゃい!」
「ああ……はい、そういうことなら、ありがたく」
あとは食後のお茶をいただきながら、残りの答え合わせだ。
やはり御米田ゲンキだけでなく、米俵社長も僕が御米田の企画を盗用したことを知っていた。
だが社長はそのことで特にコメントはしなかった。僕を責めることも、行為の愚かさを叱ることもない。これはこれで僕には堪えた。
この人は初見のときと同じでこういうプレッシャーを相手に与えるタイプなわけだ。
「……そういえば遅ればせながら御米田が故郷の村ごと行方不明になってると知りました。社長もご存知でしたか」
「あちしのご先祖の墓があの村にあっだんだあ。関係者もう皆パニックよ!」
「異世界転移でしたか。漫画みたいな話ですけど」
「あんだも疑っでる口か?」
「いいえ。……実は昨晩、御米田がいる世界の夢を見たんです。アケロニア王国で現地の王様らしき人に会いました。……もしかしたら僕も異世界に何か関係のある人間なのかもって。はは、子供の空想みたいですけど」
「アキラ君」
そのとき僕は初めて米俵社長にまともに名前を呼ばれた。しかも下の名前だ。
「あちしのご先祖はアケロニア王国の貴族だったんだあ。アキラ君は? 王様に会えたなら王族け?」
「いいえ。公爵家ですよ。王家の血は一滴も入ってないですけど。社長は……」
僕は米俵社長のイモ顔をじっと見つめて、とある伯爵家の名前を出した。
途端にガシッとランチのお膳越しに両手を掴まれた。
「アキラ君。あんだ、あちしのとこ来んしゃい!」
「……はい?」
まさかのヘッドハンティングが来た。
NEXT→御米田たちはど田舎村でおいちいパンケーキを食したが……
出社してすぐ、最初に米俵みどりの接待に同行してくれていた上司にあの社長の性別のことを確認してみると。
「いやあ~八十神がいつ気づくかって楽しみにしてたんだよね」
と笑われた。あの社長を担当する社員全員が通る通過儀礼だったとか……ふざけるな!
と言いたい気持ちをグッと堪えて僕は愛想笑いで乗り切った。勤め人の苦しいところだ。
米俵みどり社長に詫びの連絡を入れると、ちょうど今日も東京支社の浅草にいるそうで、すぐさま銀座の老舗和菓子屋の菓子折りを持って謝りに行った。
そうしたら出てきたのは、あの小汚いオッサンが無理してハイブランドのスーツを着た勘違い演歌歌手崩れはもうどこにもいなかった。
イモ顔なのと短い金髪は変わらなかったが、上品なベリーショートのウェーブヘアに整えてパステルカラーの紫のアンサンブルと真珠のピアスやネックレスがよく似合う女エグゼクティブがそこにはいた。
な、なぜだ……あのときあの料亭なら絶対にこっちのほうが似合っていただろうに、なぜよりによってあのオッサン姿を選んだ……!?
「気にする必要はね! あちし、あちしの正体に気づくまでの無作法はぜえんぶ不問にするで決めでるがらね!」
そのままニマニマ笑う米俵社長に近くのうなぎ屋でのランチに誘われた。御米田ゲンキと鰻重を食べたあの同じ店だ。
今回も二階の個室だ。もっとも今回は特上ではなくランチのひつまぶしセットだったが。
米俵社長はとにかくあの御米田ゲンキのことを聞きたがった。
「あちし、あのパパしゃんの大大大ッファンでね!」
「ああ……いい男でしたよね……。男が惚れる男って本当に実在したんだなって驚きました」
「だべ!?」
一通り食事のときの会話を説明させられる。もう社長のテンションが高すぎて怖い。
だが僕が御米田ゲンキから彼の故郷の酒を飲ませてもらった話になると、いきなりスンッと据わった目になった。
「最中け?」
「ええ。社長も前にお飲みになってた。普通酒の四合瓶の。少し余ったのは瓶ごと僕に下さって」
「へええ……ほおおん……?」
僕はジロジロと不躾に見られた。そうこうしてるうちにさすがのランチタイム、素早く料理がやってくる。
しばらく二人で無言のままひつまぶしを食した。
そのままでご飯茶碗に半膳、もうこれだけで美味い。ランチとはいえうなぎの処理や焼きに手を抜いてないのがわかる。程よく蒸して余計な脂を落としたからこそうなぎの旨みと脂とタレのコクが際立つ。
薬味の刻み海苔やワケギの小口切りなどを入れて半膳、これが夜ならビールや日本酒と一緒なら堪らないだろうなあというお味。山葵が本山葵の摺り下ろしだ。昼とはいえさすがの専門店のこだわりを感じる。
残りは土瓶の出し汁をかけて締め……に入る頃に米俵社長が言った。
「あんださぁ。ユウキ君と同じさげまんに引っかかったんだべ? 厄除けは行っだか?」
さげまん。野口穂波のことか。あの女、取引先にまでそう見られてるのか。
「あ、いえ。実家が京都なので先日、鞍馬山に登ってきました。母からは毒気が抜けたなと言われて」
「んだなあ。顔つきだいぶ変わっだな、あんだ」
「浅草で厄除けだとやっぱり浅草寺でしょうか?」
「それより聖天様だなや。縁結びで有名だがら逆も有る」
「ああ、ありますね。待乳山聖天でしたっけ」
ホスト時代、周りのキャバ嬢やクラブのホステスたちが何人か通って「ご利益出た!」とはしゃいでいた記憶がある。
聖天はインドのゾウの神ガネーシャが仏教に習合された後に日本へやってきた仏様だ。密教色を取り入れて男女二組のガネーシャが抱き合う姿の秘仏が有名だ。
「せっかく浅草まで来たのでこの後、お参りしてきます」
「なら行きだけあちしの車で送っでやるべ。今日も暑いがら」
「あ、いえそんな」
「だからあちしのユウキ君の分も念入りに厄除け祈ってきんしゃい!」
「ああ……はい、そういうことなら、ありがたく」
あとは食後のお茶をいただきながら、残りの答え合わせだ。
やはり御米田ゲンキだけでなく、米俵社長も僕が御米田の企画を盗用したことを知っていた。
だが社長はそのことで特にコメントはしなかった。僕を責めることも、行為の愚かさを叱ることもない。これはこれで僕には堪えた。
この人は初見のときと同じでこういうプレッシャーを相手に与えるタイプなわけだ。
「……そういえば遅ればせながら御米田が故郷の村ごと行方不明になってると知りました。社長もご存知でしたか」
「あちしのご先祖の墓があの村にあっだんだあ。関係者もう皆パニックよ!」
「異世界転移でしたか。漫画みたいな話ですけど」
「あんだも疑っでる口か?」
「いいえ。……実は昨晩、御米田がいる世界の夢を見たんです。アケロニア王国で現地の王様らしき人に会いました。……もしかしたら僕も異世界に何か関係のある人間なのかもって。はは、子供の空想みたいですけど」
「アキラ君」
そのとき僕は初めて米俵社長にまともに名前を呼ばれた。しかも下の名前だ。
「あちしのご先祖はアケロニア王国の貴族だったんだあ。アキラ君は? 王様に会えたなら王族け?」
「いいえ。公爵家ですよ。王家の血は一滴も入ってないですけど。社長は……」
僕は米俵社長のイモ顔をじっと見つめて、とある伯爵家の名前を出した。
途端にガシッとランチのお膳越しに両手を掴まれた。
「アキラ君。あんだ、あちしのとこ来んしゃい!」
「……はい?」
まさかのヘッドハンティングが来た。
NEXT→御米田たちはど田舎村でおいちいパンケーキを食したが……
648
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる