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第三章 異世界転移の謎を解け!
俺、たい焼きを焼く2 ※おいちい回
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第一弾は卵、牛乳抜きのシンプルレシピの生地で焼くことになった。
具は小豆あん。正確には小豆に似た豆だが見た目も味も小豆そっくりなやつ。
「おばあちゃんのレシピを教えて、料理人さんたちにあんこを作ってもらってたんだ」
「豆は煮るのに時間がかかりますから。クウさんがいれば圧力鍋が使えたんですけどね」
確かに、小豆は水に浸けてから柔らかく煮上がるまで数時間、そこから砂糖を加えて練り上げて……となるとめちゃくちゃ時間がかかる。
圧力鍋。うちにデカいのあるけど俺も使い方はわからん。下手に触ると爆発しそうでね?
「具合の悪いおばあちゃんに使い方、聞けなくって……」
たい焼きは食べたい。でもばあちゃんに面倒かけたくない。
そんでユキりんや男爵の料理人さんたちを巻き込んでこれかあ。食い気のほうが勝ってるじゃん。
「あとはカスタードクリームとチーズもあるよ!」
縁日で食える今川焼きみたいなバリエーションだ。いろいろ食いたかったんだな……
焼き器と生地、具が揃ってからは早かった。
二枚に広げた鮭型の魔法樹脂の板のヘコみに生地を流し込み、火の魔石を使って加熱する。
まだ生地が半熟のうちに具を中に入れる。カズアキが必死な顔で鮭の頭や尻尾部分まであんこやクリームを詰めていく。
で、あとは二枚の板を重ねて半身の鮭焼きをドッキング。
これどうやって重ねるんだろ、加熱した板をそのままは熱くて持てねえべ? と思ってたら、調理過程を見ながらユキりんが魔法樹脂で板の端に棒状の柄を創った。
なるほど、この形なら日本にある業務用のたい焼き器と同じだな。
魔法樹脂は透明な素材だから、焼け具合が目で見えて面白い。
抱っこしてるピナレラちゃんがワクワクしてるぞう。俺も見てて楽しい。
魔力で編まれた樹脂だから加熱してもビクともしないしな。
一回分、十匹を焼くまでほんの数分。
こんがりパリパリに焼けたたい焼き、いや鮭焼きの出来上がりだ。
時刻はまだ午前十時頃。昼飯には早いが小腹がちょっと空いてくる時刻でもある。
「試食する人ー?」
「「「「「はーい!」」」」」
カズアキに俺たちは料理人さんたち諸共、良い子のお返事。
熱々の鮭焼きを一人一匹ずつ。
うお、これめちゃくちゃ鮭の形がリアルなのだが!?
俺は真ん中から鮭焼きを半分に割った。ザクッといい音がして皮が割れ、中にはカズアキが詰めたあんこがぎっしり。
「お、おいちい! しゃけしゃんじゃないしゃけしゃん、おいちいよアキちゃ!」
頭からパクッといったピナレラちゃんが大興奮だ。
うむ……表面はパリパリ、中はふわっとほんのり甘い生地、そこにコクのあるあんこの上品な甘さ。
ちょっとだけ塩味を利かせてるのもばあちゃんレシピの味だ。美味い……!
生地があんまり甘くないのもいい感じ。具が甘いから逆にいいコントラストになってる。
そういえば学生時代の彼女がワッフルメーカーを持ってたなと思い出す。
鉄板部分の交換ができて、ワッフル、今川焼き、たい焼き、パンダ焼き、たこ焼きが一台で作れるやつ。
生地は市販のホットケーキミックスを使ってたっけ。パリパリにはならないけど、ふわふわで、ああいうのも次は良いかも。
そこからは次々焼いていった。
まだまだあんこは大量にあるし、カスタードやチーズバージョンもなかなかだった。
「ううむ。素朴ながら滋味深い味わい。気に入ったぞ」
いつの間にかグレイシア王女様が厨房に来てて、端から鮭焼きにパクついていた。ちゃっかり一通りお召し上がりだ。
そういえばこのお姫さん、王族だが毒味役を持っていない。
聞けば人物鑑定の他に初級の物品鑑定スキルを持ってるそうで、自分で毒や傷んだ食品を感知できるから不要なのだと。
そ、それ後で俺にも教えてけろ! 俺は王様から人物鑑定スキルしか貰ってない!
「カズアキさん、これチーズと一緒にトマトソースとハーブ入れるのは?」
「ピザ焼き、いいね!」
「生地だけ焼いて、焼けたらパニーニみたいに切り込みを入れてハムや生野菜を挟んでも美味そうです」
「ユキリーンの好きなスモークサーモンとクリームチーズも美味しそうだよね」
「間違いないやつです……!」
カズアキとユキりんがヒートアップしている。
結局俺たちはそのまま、厨房で鮭焼きの可能性を試しながら、試食がおやつを兼ねた昼食になったのだった。
今日は男爵たちも食堂でおかず系の鮭焼きがメニューだそうだ。後で感想聞きに行こうぜ。
具は小豆あん。正確には小豆に似た豆だが見た目も味も小豆そっくりなやつ。
「おばあちゃんのレシピを教えて、料理人さんたちにあんこを作ってもらってたんだ」
「豆は煮るのに時間がかかりますから。クウさんがいれば圧力鍋が使えたんですけどね」
確かに、小豆は水に浸けてから柔らかく煮上がるまで数時間、そこから砂糖を加えて練り上げて……となるとめちゃくちゃ時間がかかる。
圧力鍋。うちにデカいのあるけど俺も使い方はわからん。下手に触ると爆発しそうでね?
「具合の悪いおばあちゃんに使い方、聞けなくって……」
たい焼きは食べたい。でもばあちゃんに面倒かけたくない。
そんでユキりんや男爵の料理人さんたちを巻き込んでこれかあ。食い気のほうが勝ってるじゃん。
「あとはカスタードクリームとチーズもあるよ!」
縁日で食える今川焼きみたいなバリエーションだ。いろいろ食いたかったんだな……
焼き器と生地、具が揃ってからは早かった。
二枚に広げた鮭型の魔法樹脂の板のヘコみに生地を流し込み、火の魔石を使って加熱する。
まだ生地が半熟のうちに具を中に入れる。カズアキが必死な顔で鮭の頭や尻尾部分まであんこやクリームを詰めていく。
で、あとは二枚の板を重ねて半身の鮭焼きをドッキング。
これどうやって重ねるんだろ、加熱した板をそのままは熱くて持てねえべ? と思ってたら、調理過程を見ながらユキりんが魔法樹脂で板の端に棒状の柄を創った。
なるほど、この形なら日本にある業務用のたい焼き器と同じだな。
魔法樹脂は透明な素材だから、焼け具合が目で見えて面白い。
抱っこしてるピナレラちゃんがワクワクしてるぞう。俺も見てて楽しい。
魔力で編まれた樹脂だから加熱してもビクともしないしな。
一回分、十匹を焼くまでほんの数分。
こんがりパリパリに焼けたたい焼き、いや鮭焼きの出来上がりだ。
時刻はまだ午前十時頃。昼飯には早いが小腹がちょっと空いてくる時刻でもある。
「試食する人ー?」
「「「「「はーい!」」」」」
カズアキに俺たちは料理人さんたち諸共、良い子のお返事。
熱々の鮭焼きを一人一匹ずつ。
うお、これめちゃくちゃ鮭の形がリアルなのだが!?
俺は真ん中から鮭焼きを半分に割った。ザクッといい音がして皮が割れ、中にはカズアキが詰めたあんこがぎっしり。
「お、おいちい! しゃけしゃんじゃないしゃけしゃん、おいちいよアキちゃ!」
頭からパクッといったピナレラちゃんが大興奮だ。
うむ……表面はパリパリ、中はふわっとほんのり甘い生地、そこにコクのあるあんこの上品な甘さ。
ちょっとだけ塩味を利かせてるのもばあちゃんレシピの味だ。美味い……!
生地があんまり甘くないのもいい感じ。具が甘いから逆にいいコントラストになってる。
そういえば学生時代の彼女がワッフルメーカーを持ってたなと思い出す。
鉄板部分の交換ができて、ワッフル、今川焼き、たい焼き、パンダ焼き、たこ焼きが一台で作れるやつ。
生地は市販のホットケーキミックスを使ってたっけ。パリパリにはならないけど、ふわふわで、ああいうのも次は良いかも。
そこからは次々焼いていった。
まだまだあんこは大量にあるし、カスタードやチーズバージョンもなかなかだった。
「ううむ。素朴ながら滋味深い味わい。気に入ったぞ」
いつの間にかグレイシア王女様が厨房に来てて、端から鮭焼きにパクついていた。ちゃっかり一通りお召し上がりだ。
そういえばこのお姫さん、王族だが毒味役を持っていない。
聞けば人物鑑定の他に初級の物品鑑定スキルを持ってるそうで、自分で毒や傷んだ食品を感知できるから不要なのだと。
そ、それ後で俺にも教えてけろ! 俺は王様から人物鑑定スキルしか貰ってない!
「カズアキさん、これチーズと一緒にトマトソースとハーブ入れるのは?」
「ピザ焼き、いいね!」
「生地だけ焼いて、焼けたらパニーニみたいに切り込みを入れてハムや生野菜を挟んでも美味そうです」
「ユキリーンの好きなスモークサーモンとクリームチーズも美味しそうだよね」
「間違いないやつです……!」
カズアキとユキりんがヒートアップしている。
結局俺たちはそのまま、厨房で鮭焼きの可能性を試しながら、試食がおやつを兼ねた昼食になったのだった。
今日は男爵たちも食堂でおかず系の鮭焼きがメニューだそうだ。後で感想聞きに行こうぜ。
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