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第三章 異世界転移の謎を解け!
俺、おやつも鮭焼き ※おいちい回
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男爵の執務室から出た頃には午後三時近かった。
「お、バターの良い匂いがするな」
「おやつの時間ですね。厨房を覗いてみましょうか」
廊下に出ると厨房方面から甘い匂いが漂ってくる。今日はピナレラちゃんだけでなくユキりんやカズアキもいるから、料理人さんたちが間食作りに張り切ってくれてるんだろう。
「おにいちゃ! ぐれいちあちゃ! こっちー!」
厨房に行く前に食堂でピナレラちゃんに捕まった。
先に俺たち以外でティータイムを始めてたようだ。
テーブルの上にあるのは鮭焼き……いや、この漂うバターの香りは……
「見て、ユウ君。クロワッサン鮭焼きだよ!」
「あのねあのね、しゅごいの! しゅごいの! おしゃかなしゃんがね、もっとおいちくなったの!」
カズアキがドヤ顔で胸を張っている。てことはこいつの発案だな。
ピナレラちゃんは先に試食したようで大興奮だ。赤く染まった頬っぺたがめんこいべえ。もう無意識に自動的にキャラメル色の髪を撫で撫でしている俺がいた(*´ω`*)
食卓のカゴの中にはクロワッサン生地で作られたたい焼き……鮭焼きが山盛りだった。
そうか、この発想があったか。水で溶いた生地の代わりにクロワッサン用の生地を使ったのか。
こ、こんなの……間違いないやつだっぺ!
「おひとちゅどうじょ!」
「じゃあ、これを」
ピナレラちゃんが小さなお手々で器用に木のトングで鮭焼きを皿に取ってくれた。
適当に選んだ鮭焼きにかぶりつくと、鉄板で押し焼きされたクロワッサン生地がしゃくっといい音を立てて、それで……
「む。チョコ美味いな」
「午前中に使ったカスタードクリームにチョコを練り込んでもらったんだ」
なるほど。だがそれだけじゃない。この濃厚な風味は……ナッツか!
よくよく見ると、鮭の鱗部分に砕いたナッツがトッピングされている。他の具入りとの区別かな。
「さっき、おばあちゃんにも持って行ったら少しだけ食べてくれたんだ」
「そりゃよかった」
チョコはばあちゃんの好物だしな。
もうばあちゃんはそんなに物も食べられない。好きな物だけでも食べてくれてるなら本当に良かった。
食卓にカゴは二つあった。一つには今俺が食べた通常サイズの鮭焼きが山盛り。
もう一つには、なんとミニ鮭焼きが山盛りだった。お祭りの出店でよく見るカステラ焼きぐらいのサイズだ。
「一匹丸々のサイズだとピナレラちゃんが食べきれないでしょ? ユキリーンと工夫して小さい鉄板も作ったんだ」
「ミニサイズならいろんな味を食べられますしね」
「ちっちゃくてもおいちいの。ちっちゃくて、おしゃかなしゃんかわいいね!」
どんどんピナレラちゃんが皿にミニ鮭を盛ってくれるもんだから、俺とグレイシアさんは全部の具バージョンを食すことになった。
チョコナッツ、あんこ、カスタード、各種ジャム、具がなくてザラメを表面に振ったもの、チーズと黒胡椒入りのは塩味。甘い物続きの舌にアクセントになって良かった。
「美味だ。まだあるなら、わたくしの騎士たちにもお願いできるか?」
「たくさん焼いてもらったので、皆さんの控え室にも差し入れしてきました。簡単に作れるので今後は定番のおやつになるそうです」
この王女様、なかなかの健啖家だ。しゃくしゃく次々口に運んでる。
……きっとその大メロンサイズの胸の栄養になるんだろな……
よくよく見ると、ミニ鮭焼きは鮭以外のデザインが混ざっていた。
形も一個3センチぐらいの円形や楕円形で、表面に刻印の凹凸があったり、焼印になってたり。
お、これ御米田家の家紋じゃん。米の字を囲む稲穂のやつ。
「紋章系は欠けると不敬だと怒る貴族もいますから。焼きごてを使うとしっかり鮮明に焼印が付くので試してたんです」
「ユキリーンの魔法樹脂なら、鉄板も焼きごてもすぐ創れて修正もできるしね」
カズアキが思いつきでユキりんを巻き込んだ鮭焼きは、菓子として、とても完成度が高かったらしい。
明日あたり、隣町に行って鉄板とレシピを商業ギルドに登録してくると、二人して張り切っていた。
「お、バターの良い匂いがするな」
「おやつの時間ですね。厨房を覗いてみましょうか」
廊下に出ると厨房方面から甘い匂いが漂ってくる。今日はピナレラちゃんだけでなくユキりんやカズアキもいるから、料理人さんたちが間食作りに張り切ってくれてるんだろう。
「おにいちゃ! ぐれいちあちゃ! こっちー!」
厨房に行く前に食堂でピナレラちゃんに捕まった。
先に俺たち以外でティータイムを始めてたようだ。
テーブルの上にあるのは鮭焼き……いや、この漂うバターの香りは……
「見て、ユウ君。クロワッサン鮭焼きだよ!」
「あのねあのね、しゅごいの! しゅごいの! おしゃかなしゃんがね、もっとおいちくなったの!」
カズアキがドヤ顔で胸を張っている。てことはこいつの発案だな。
ピナレラちゃんは先に試食したようで大興奮だ。赤く染まった頬っぺたがめんこいべえ。もう無意識に自動的にキャラメル色の髪を撫で撫でしている俺がいた(*´ω`*)
食卓のカゴの中にはクロワッサン生地で作られたたい焼き……鮭焼きが山盛りだった。
そうか、この発想があったか。水で溶いた生地の代わりにクロワッサン用の生地を使ったのか。
こ、こんなの……間違いないやつだっぺ!
「おひとちゅどうじょ!」
「じゃあ、これを」
ピナレラちゃんが小さなお手々で器用に木のトングで鮭焼きを皿に取ってくれた。
適当に選んだ鮭焼きにかぶりつくと、鉄板で押し焼きされたクロワッサン生地がしゃくっといい音を立てて、それで……
「む。チョコ美味いな」
「午前中に使ったカスタードクリームにチョコを練り込んでもらったんだ」
なるほど。だがそれだけじゃない。この濃厚な風味は……ナッツか!
よくよく見ると、鮭の鱗部分に砕いたナッツがトッピングされている。他の具入りとの区別かな。
「さっき、おばあちゃんにも持って行ったら少しだけ食べてくれたんだ」
「そりゃよかった」
チョコはばあちゃんの好物だしな。
もうばあちゃんはそんなに物も食べられない。好きな物だけでも食べてくれてるなら本当に良かった。
食卓にカゴは二つあった。一つには今俺が食べた通常サイズの鮭焼きが山盛り。
もう一つには、なんとミニ鮭焼きが山盛りだった。お祭りの出店でよく見るカステラ焼きぐらいのサイズだ。
「一匹丸々のサイズだとピナレラちゃんが食べきれないでしょ? ユキリーンと工夫して小さい鉄板も作ったんだ」
「ミニサイズならいろんな味を食べられますしね」
「ちっちゃくてもおいちいの。ちっちゃくて、おしゃかなしゃんかわいいね!」
どんどんピナレラちゃんが皿にミニ鮭を盛ってくれるもんだから、俺とグレイシアさんは全部の具バージョンを食すことになった。
チョコナッツ、あんこ、カスタード、各種ジャム、具がなくてザラメを表面に振ったもの、チーズと黒胡椒入りのは塩味。甘い物続きの舌にアクセントになって良かった。
「美味だ。まだあるなら、わたくしの騎士たちにもお願いできるか?」
「たくさん焼いてもらったので、皆さんの控え室にも差し入れしてきました。簡単に作れるので今後は定番のおやつになるそうです」
この王女様、なかなかの健啖家だ。しゃくしゃく次々口に運んでる。
……きっとその大メロンサイズの胸の栄養になるんだろな……
よくよく見ると、ミニ鮭焼きは鮭以外のデザインが混ざっていた。
形も一個3センチぐらいの円形や楕円形で、表面に刻印の凹凸があったり、焼印になってたり。
お、これ御米田家の家紋じゃん。米の字を囲む稲穂のやつ。
「紋章系は欠けると不敬だと怒る貴族もいますから。焼きごてを使うとしっかり鮮明に焼印が付くので試してたんです」
「ユキリーンの魔法樹脂なら、鉄板も焼きごてもすぐ創れて修正もできるしね」
カズアキが思いつきでユキりんを巻き込んだ鮭焼きは、菓子として、とても完成度が高かったらしい。
明日あたり、隣町に行って鉄板とレシピを商業ギルドに登録してくると、二人して張り切っていた。
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