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第一章「最強ランカーのリアル彼氏はスパダリ覚醒する」二条泰然編
愛を試したかった
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LOIをログアウトした怜司はヘッドギアを外し、静かに息を吐いた。
「ようやくひと段落か」
大きく伸びをして、座っていた椅子から立ち上がる。軽くストレッチして身体をほぐした後、スマホを手に取る。
『文句が言いたければここにおいで』
LI◯Eでメッセージと、今いるホテルの住所を送った。
送信して、怜司は余裕の笑みを浮かべた。
泰然がムカついた顔でスマホを握りしめて震える姿が、容易に想像できたからだ。
泰然はここまで来るだろうか?
少し煽ったメッセージだから、不貞腐れて来ない可能性もある。
だがLI◯Eのメッセージにはすぐに既読が付いた。
数分後、怜司のスマホに泰然が自分の動画チャンネルで実況配信を始めたと通知が来た。
腕時計を見る。まだ時刻は午後の二時過ぎだ。
(……来るさ。僕の泰然だもの)
部屋の簡易キッチンで紅茶を入れた。泰然の実況を大型テレビに映して観戦し、泰然が来るまでの時間を潰すことにした。
画面の中では泰然が次のランキング戦への対策を語っている。
それを見ながら怜司は呟いた。
「……確かに僕は社畜だ。しがない銀行勤めのエンジニア。だが」
紅茶を啜る。
「有給は使い果たしたが、残り二日はデート用に残しておいたんだよね」
ちら、と泊まっているホテルの部屋を見やる。
ちょうど、使っているクレジットカードの特典宿泊券が残っていた。ランク特典でスイートにアップグレードされるやつだ。広く、内装も設備も良くて大変快適である。
部屋には簡易キッチン付きのミニバーもある。泰然と二人の空間でしっとりした時間を過ごせそうだ。
「ここは夜景が綺麗なんだ。泰然好みの美味いレストランもある……ふふ、楽しみだね」
☆ ☆ ☆
「……くそ、怜司め」
LOIからログアウトした二条泰然は、VRヘッドギアを外してベッドに寝転がり、深い溜め息を吐いていた。
「まさか、あいつがLOIに来てくれるなんて」
恋人の怜司は深刻なVR酔い体質だった。だがランキング戦上位に来れるほど長時間プレイできたということは、克服できたということだろう。
無理かもと思いながらも、最近は会うたび怜司をLOIに誘っていた。そして来てくれた。嬉しい。すごく嬉しいのだが。
「恋人契約を全部切れ、か。……キツいな。でも怜司のあの顔。……ふふ」
スマホを手に取り、先ほどまでのランキング戦動画を見る。
白い軍服、そして聖銀の鎧の装備を身にまとった怜司が、すごく格好いい。動画はもちろんお気に入りに登録だ。
ベストショットを次々とスクショしながらも、泰然の思考は怜司との過去を彷徨い始めた。
怜司は昔から何でも完璧にこなす奴だった。
泰然は学生時代からゲームで稼いでいたが、怜司はプログラマーとして高校の頃にはもう世間の常識からかけ離れた収入を得て周りを驚かせていた。
泰然は進学せずそのままプロゲーマーになったが、怜司は大学に進学して新卒で外資系銀行に就職した。
一般就職じゃない。アプリ開発の実績を買われてヘッドハンティングされたのだ。だから一般的な新卒社員と違って年俸制の契約だ。それも、基本給に成果報酬を組み合わせた破格の契約条件と聞いていた。
LOIで怜司は有給を使い果たしたと言っていたが、まだ就職一年目の新人に有給など申請できるわけがない。
自分の契約の範囲内でゴリ押しして、休暇をもぎ取ってきたに違いなかった。
(俺のために銀行を休んで、ゲームやり込んでくれたのか。課金までして)
怜司はアプリ開発は好きだが、自分でスマホゲームはやらないタイプだった。
VR酔いのもこともあるし、自分が作るアプリに必要な時以外は課金もしない奴だったのに。
(VR酔い、やっぱり今の怜司なら克服できたんだな。会うたび誘った甲斐があった)
「あ。仮面外したときのここ、すごいイイ」
スクショしながら、ふと気づく。
ランキング戦に突如現れた新人クールガイはレベル85だった。怜司が泰然とのデートキャンセルをし始めたのはこの一ヶ月ほど。
たった一ヶ月で85までレベリングする――その費用と時間はどれほどか。
(普通なら何年もかかるのに。プロになった俺で3年はかかったぞ)
そこまでして、泰然を追って来てくれたのだ。しかも理由が『泰然のゲーム恋人たちとの契約を解除させる』ため。
「……あいつ。めちゃくちゃ俺のこと好きだよな」
思わず呟きが漏れて、その内容にガバッとベッドから勢いよく起き上がった。スマホを落としそうになった。
慌てて頭を振るが、冷静に考えてみるとやはりそうとしか思えない。
「そういえば、ジェイクと恋人契約結んだときもニュース見て怒ってた」
先ほどのランキング戦でも、怜司はリアルでもゲームでも恋人は自分だけだと言い切っていた。
(なんだよ。そんな独占欲あるなら、普段から見せとけよ)
心臓がバクバクしてきた。
泰然から見た怜司は、穏やかで優しくて、スマートな自慢の恋人だった。
付き合いは長い。家が近所で、幼稚園から高校まで同じ学校に通って、登校も下校も毎日一緒だった。
身体の関係を持つようになってから、もう何年になるか。
怜司はいつも優しい。受け身の泰然をいつも甘く蕩してくれて、幸せをくれる。好きも愛してるも必ず言ってくれて、態度でも示してくれる。
あまりにも完璧な恋人過ぎた。
今までは幼馴染みで、ずっと一緒にいるのが当たり前だった。
だが学生時代のお遊びとは違って、今は社会人だ。
男同士だから〝結婚〟もできない。
何の保証もない。
怜司は優秀だ。高給取りで、本当なら働く必要がないくらい資産も持っている。
本当ならプロゲーマーなんて不安定な職業の泰然なんかと一緒にいる必要のない男だ。
その気になれば、リアルでもっといい相手がいくらでも見つかる。
「あ。そうか。俺、怜司を試してたのか」
それも無意識にだ。ようやく泰然は自分が怜司にしたことに気づいた。
泰然には〝怜司を自分に繋ぎ止める〟理由と手段が必要だった。
本当にこの男は自分を求めているのか。自分のものでいてくれるのか。
そのために、〝ゲーム恋人〟という存在を作って、嫉妬させて、怜司の気持ちを試した。
実際、怜司は泰然のゲーム恋人たちに強い不快を示して、嫌がっていたメタバースのVRゲームLOIまで来てくれた。
デスメリーにも勝って、あんな強い牽制までして……
(俺、最低だな。……この後、どうしよう)
怜司の要求は、泰然の13人のゲーム恋人契約をすべて切って解除すること。
だが現状だと少し難しい。怜司にも言ったが、恋人契約にはステータスアップ補正が付くので、ランカーとして活躍する今の泰然には必須なのだ。
……でも。
(ゲーム恋人を全部切ったら、今度は怜司がずっと、LOIでも俺のそばにいてくれるのか)
それは最高だな、と思った。
もちろん個人ランクは落ちるだろう。そうしたら配信の投げ銭や広告収入は間違いなく落ちる。
自分がプロゲーマーとして食えているのは、トップクラスのランカーだからだ。ランク落ちしたプレイヤーになど誰も見向きしない。
(俺、馬鹿みたいだ。こんなに必死になって)
ピコン!
そんなことを考えていたら、スマホが鳴った。怜司からのメッセージが来た。
『文句が言いたければここにおいで』
ホテルの名前と住所もある。
怜司のメッセージを見ながら、泰然は無意識に唇を噛んだ。
「話し合いするぞ、って……言ってた」
場所をどちらかの家でなくホテルに指定したということは、……そういう行為をするためもあるだろう。
仮に話し合いが決裂したとして。泰然は怜司に強引に迫られたら、拒めない。
(だって。俺のほうが――あいつのこと、好きだもん)
その分だけ精神的に、立場が弱かった。
項垂れる泰然には、LOIで見せているカリスマの強さはどこにもなかった。
「ようやくひと段落か」
大きく伸びをして、座っていた椅子から立ち上がる。軽くストレッチして身体をほぐした後、スマホを手に取る。
『文句が言いたければここにおいで』
LI◯Eでメッセージと、今いるホテルの住所を送った。
送信して、怜司は余裕の笑みを浮かべた。
泰然がムカついた顔でスマホを握りしめて震える姿が、容易に想像できたからだ。
泰然はここまで来るだろうか?
少し煽ったメッセージだから、不貞腐れて来ない可能性もある。
だがLI◯Eのメッセージにはすぐに既読が付いた。
数分後、怜司のスマホに泰然が自分の動画チャンネルで実況配信を始めたと通知が来た。
腕時計を見る。まだ時刻は午後の二時過ぎだ。
(……来るさ。僕の泰然だもの)
部屋の簡易キッチンで紅茶を入れた。泰然の実況を大型テレビに映して観戦し、泰然が来るまでの時間を潰すことにした。
画面の中では泰然が次のランキング戦への対策を語っている。
それを見ながら怜司は呟いた。
「……確かに僕は社畜だ。しがない銀行勤めのエンジニア。だが」
紅茶を啜る。
「有給は使い果たしたが、残り二日はデート用に残しておいたんだよね」
ちら、と泊まっているホテルの部屋を見やる。
ちょうど、使っているクレジットカードの特典宿泊券が残っていた。ランク特典でスイートにアップグレードされるやつだ。広く、内装も設備も良くて大変快適である。
部屋には簡易キッチン付きのミニバーもある。泰然と二人の空間でしっとりした時間を過ごせそうだ。
「ここは夜景が綺麗なんだ。泰然好みの美味いレストランもある……ふふ、楽しみだね」
☆ ☆ ☆
「……くそ、怜司め」
LOIからログアウトした二条泰然は、VRヘッドギアを外してベッドに寝転がり、深い溜め息を吐いていた。
「まさか、あいつがLOIに来てくれるなんて」
恋人の怜司は深刻なVR酔い体質だった。だがランキング戦上位に来れるほど長時間プレイできたということは、克服できたということだろう。
無理かもと思いながらも、最近は会うたび怜司をLOIに誘っていた。そして来てくれた。嬉しい。すごく嬉しいのだが。
「恋人契約を全部切れ、か。……キツいな。でも怜司のあの顔。……ふふ」
スマホを手に取り、先ほどまでのランキング戦動画を見る。
白い軍服、そして聖銀の鎧の装備を身にまとった怜司が、すごく格好いい。動画はもちろんお気に入りに登録だ。
ベストショットを次々とスクショしながらも、泰然の思考は怜司との過去を彷徨い始めた。
怜司は昔から何でも完璧にこなす奴だった。
泰然は学生時代からゲームで稼いでいたが、怜司はプログラマーとして高校の頃にはもう世間の常識からかけ離れた収入を得て周りを驚かせていた。
泰然は進学せずそのままプロゲーマーになったが、怜司は大学に進学して新卒で外資系銀行に就職した。
一般就職じゃない。アプリ開発の実績を買われてヘッドハンティングされたのだ。だから一般的な新卒社員と違って年俸制の契約だ。それも、基本給に成果報酬を組み合わせた破格の契約条件と聞いていた。
LOIで怜司は有給を使い果たしたと言っていたが、まだ就職一年目の新人に有給など申請できるわけがない。
自分の契約の範囲内でゴリ押しして、休暇をもぎ取ってきたに違いなかった。
(俺のために銀行を休んで、ゲームやり込んでくれたのか。課金までして)
怜司はアプリ開発は好きだが、自分でスマホゲームはやらないタイプだった。
VR酔いのもこともあるし、自分が作るアプリに必要な時以外は課金もしない奴だったのに。
(VR酔い、やっぱり今の怜司なら克服できたんだな。会うたび誘った甲斐があった)
「あ。仮面外したときのここ、すごいイイ」
スクショしながら、ふと気づく。
ランキング戦に突如現れた新人クールガイはレベル85だった。怜司が泰然とのデートキャンセルをし始めたのはこの一ヶ月ほど。
たった一ヶ月で85までレベリングする――その費用と時間はどれほどか。
(普通なら何年もかかるのに。プロになった俺で3年はかかったぞ)
そこまでして、泰然を追って来てくれたのだ。しかも理由が『泰然のゲーム恋人たちとの契約を解除させる』ため。
「……あいつ。めちゃくちゃ俺のこと好きだよな」
思わず呟きが漏れて、その内容にガバッとベッドから勢いよく起き上がった。スマホを落としそうになった。
慌てて頭を振るが、冷静に考えてみるとやはりそうとしか思えない。
「そういえば、ジェイクと恋人契約結んだときもニュース見て怒ってた」
先ほどのランキング戦でも、怜司はリアルでもゲームでも恋人は自分だけだと言い切っていた。
(なんだよ。そんな独占欲あるなら、普段から見せとけよ)
心臓がバクバクしてきた。
泰然から見た怜司は、穏やかで優しくて、スマートな自慢の恋人だった。
付き合いは長い。家が近所で、幼稚園から高校まで同じ学校に通って、登校も下校も毎日一緒だった。
身体の関係を持つようになってから、もう何年になるか。
怜司はいつも優しい。受け身の泰然をいつも甘く蕩してくれて、幸せをくれる。好きも愛してるも必ず言ってくれて、態度でも示してくれる。
あまりにも完璧な恋人過ぎた。
今までは幼馴染みで、ずっと一緒にいるのが当たり前だった。
だが学生時代のお遊びとは違って、今は社会人だ。
男同士だから〝結婚〟もできない。
何の保証もない。
怜司は優秀だ。高給取りで、本当なら働く必要がないくらい資産も持っている。
本当ならプロゲーマーなんて不安定な職業の泰然なんかと一緒にいる必要のない男だ。
その気になれば、リアルでもっといい相手がいくらでも見つかる。
「あ。そうか。俺、怜司を試してたのか」
それも無意識にだ。ようやく泰然は自分が怜司にしたことに気づいた。
泰然には〝怜司を自分に繋ぎ止める〟理由と手段が必要だった。
本当にこの男は自分を求めているのか。自分のものでいてくれるのか。
そのために、〝ゲーム恋人〟という存在を作って、嫉妬させて、怜司の気持ちを試した。
実際、怜司は泰然のゲーム恋人たちに強い不快を示して、嫌がっていたメタバースのVRゲームLOIまで来てくれた。
デスメリーにも勝って、あんな強い牽制までして……
(俺、最低だな。……この後、どうしよう)
怜司の要求は、泰然の13人のゲーム恋人契約をすべて切って解除すること。
だが現状だと少し難しい。怜司にも言ったが、恋人契約にはステータスアップ補正が付くので、ランカーとして活躍する今の泰然には必須なのだ。
……でも。
(ゲーム恋人を全部切ったら、今度は怜司がずっと、LOIでも俺のそばにいてくれるのか)
それは最高だな、と思った。
もちろん個人ランクは落ちるだろう。そうしたら配信の投げ銭や広告収入は間違いなく落ちる。
自分がプロゲーマーとして食えているのは、トップクラスのランカーだからだ。ランク落ちしたプレイヤーになど誰も見向きしない。
(俺、馬鹿みたいだ。こんなに必死になって)
ピコン!
そんなことを考えていたら、スマホが鳴った。怜司からのメッセージが来た。
『文句が言いたければここにおいで』
ホテルの名前と住所もある。
怜司のメッセージを見ながら、泰然は無意識に唇を噛んだ。
「話し合いするぞ、って……言ってた」
場所をどちらかの家でなくホテルに指定したということは、……そういう行為をするためもあるだろう。
仮に話し合いが決裂したとして。泰然は怜司に強引に迫られたら、拒めない。
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