白蛇の化女【完全版】

香竹薬孝

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後書き

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 最後までお読みいただきありがとうございます。

 本作は香竹が大学時代に文芸部誌に掲載した20~30枚程度の極々短い短編を元に社会人になってから1から書き直したものです。
 本来は何一つ救いようのないまま主人公が発狂して終わる(第4章の1とラストをくっつけたような)とても後味の悪い話でした。
 その後、成年向けレーベルに投稿しようとプロット段階から見直しまるっきり新しい小説にセルフリメイクし、今まで書いたこともない濡れ場が全文の1/4以上を占めるような作品に仕立て(それまで官能小説なんて師と仰ぐ宇能鴻一郎先生しか読んだことなかった……)、2つの出版社に送ろうとしましたが、直前にレーベルが廃止、または更新停止になってしまい、暫くお蔵入り状態になっていました。その後、最初にアルファポリス様に掲載するにあたり、性描写部分(まあエロシーンですね)をごっそり削除しましたが、荒仕事だった上に一部方向修正の為に加筆した部分がうまく畳み切れず、心残りがあったため一旦非公開として引っ込めさせていただきました。
 この度、他サイト様にて後半部分を大分削除・加筆し投稿したものを完全版として改めて掲載させて頂いた次第です。

 なお、本作は宮城県大崎市に伝わる「化女沼伝説」をモチーフに使わせていただきました(化女沼は東北自動車道長者原サービスエリア(上りだったか下りだったか忘れた)の展望台からとても奇麗に見下ろせます)。「異類婚姻譚」と「機織姫伝説」の見本のような美しい伝説ですが、本作は敢えてその面影を留めておりません。こういった民話やら伝説やらをモチーフにしつつ元の話の原型を留めぬ作品を仕立て上げるという童話物のレディコミのような書き方(怒られるかな……)は本作を執筆していて編み出しました。

 本作はある意味で香竹の今に至る分岐点のような小説で、何度も書き直してはまた書き直しを繰り返したため、書き手としての思い入れは一番あるものの読み手の方々から見てどう評価されるか怖くて仕方がなかったのですが、まさか掲載先で多くの方に読んで頂いた上にコメントまで頂けるとは思いもよらず、嬉しい驚きで舞い上がっておりました。

 しばらくは一人称視点の小説は控えたい所存です(歳食ったせいかとてもハードルが高く感じるようになりました。――嗚呼っ!)

 ありがとうございました。
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