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第十八.五話 雷船
しおりを挟む「雷、ってマジかよ。」
その日。
不思議な雨が降った。
ニュースは不安定な天気が続くと言っていた。
まさに快晴、雲ひとつない夏の日に。
そうめんでも、と考えていた昼、空が変わった。
「うわっ」
ふ、と視界が暗くなり何だと思った時、
雷が落ちた。
けたたましい爆音と、吹付ける風に慌てて窓の外を見る。
1、2、3、4度と鳴る雷に続きばらばらと大粒の雨が窓を叩きつける。
「やば、洗濯物っ、!」
ダイニングから庭へ通じる窓に駆け寄って、サンダルを突っかけたほんの僅かな瞬間、のち。
「晴れた」
空はまるで気まぐれの様に、雨をやめ、雲を払い、真っ青な空を広げ始めた。
それは5分にも満たない急変化。
更に風が変わり。
今度は快晴のままに雨が、ぱらり。
ぱらぱら、さぁーーー
ほんの瞬きの間、柔らかく降り注ぎ。
今度こそ飽きたのか、また晴れ間を覗かせた。
「どういうことだよ。さっきは雷で、晴れて、雨で、また晴れか。」
妙な天気だ。
けれど知る人は知っている。
雷が龍を運ぶ船である事。
次いで降る晴れながらの雨が、誰かの嫁入りを知らせていると言う事。
しかし、只人はこう思う。
「まぁ、梅雨だしな。」
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