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旅の始まり
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3人は亡きサキのために力強く生きていこうと誓って村を出た。無事に旅に出たはいいが、マリとカオルは何をしていいかさっぱりであった。
3人が深めの茂みを歩いていると、何かが隣から出てきた。
「敵だ。カオルは前に、マリは後ろで待機」
「はいよ」
カオルとマリは言われた通りに移動し、背中にある武器に手を触れた。
(村の外に出るのはほぼ初めてだけど、最初に出くわすのが人ではなくて敵か…)
カオルはそう呟きそうになると背中にある剣を抜いて少し斜めに構えた。
「ボーンだ。こいつはめちゃくちゃ弱い」
「ジュンジは外に出たことあるのか」
「前に2度だけね。この辺の敵は大体知ってるよ」
ボーンというのは骨だけである体をして見た目標本中身は空っぽの戦闘しか考えられない敵である。本当は右手に刀、左手に盾を持っているはずだが、何も持っておらず、おかしなボーンであった。
「カオル、1人でやってみ」
そういうと、ジュンジはその場に座り込んだ。
「お、おう」
(緊張するなー。初めての戦いだし、俺より強そう…)
「うぉりゃーーーーー!」
カオルは剣を上に振り上げ、右上から左下に一直線を描いてボーンを斬った。というかバラバラになった。
「やっぱり剣道やってただけあるな」
ジュンジは笑顔で感心をした。しかし、カオルは全く手応えを感じなかった。
「弱いなぁ」
「そりゃ、そうだ。ボーンは最弱と言っていい」
ジュンジは立ち上がりながらカオルに言った。
「うぉりゃーーーーーとか言っちゃったよ」
と、少し恥ずかしそうにしながら笑って言った。
「とりあえずこんな感じでどんどん戦闘に慣れていこう」
「はーい」
3人は進み、林の中に入っていった。
少し森に入ると敵がでてきた。
「またボーンか。でもさっきと違って剣と盾を持っているよ?」
カオルはボーンを指差しながらジュンジの方を向いて言った。
「カオル、これが本来のボーンだ」
「さっきのボーンは間抜けなのね」
マリは甲高い声を出してさっきのボーンを笑った。すると、カオルは2人より一歩前に出て、剣を抜いた。
「俺がやるよ」
(どう攻めよう…)
考えてる間にボーンが走って迫ってきた。
「ザコめ…」
カオルはボーンの攻撃をいなし、左下から右上に弧を描くように剣を振るい、首を落とした。
「ざっとこんなもんか」
すると、また騒がしい音が聞こえてきた。
「カオル! 複数だ! 一旦戻れ!」
ジュンジの呼びかけにカオルが戻ると、スライム2体とボーン3体が横の草むらから湧いて出てきた。
「なぬ」
(まだ複数の戦闘はしたことがない…)
「カオル、作戦はお前に任せた」
ジュンジはお前に任せたという視線を送りながら言った。
「で、でも、作戦なんてわからないよ」
カオルは剣道をやっていたが、戦う人はいつも決まっており、試合とかがなく、一対一でやっていた。
「カオル、やってみなさいよ。ダメだったらダメだったでジュンジがなんとかしてくれるわ」
マリは全責任をジュンジに押しつけると、笑顔で笑った。
「わかった」
(敵の全数は5体、スライムが2体のボーンが3体か。ここはジュンジに任せよう)
「ジュンジはボーン3体を頼む。マリは2人の後ろで援護をしてくれ。俺はスライムを倒す」
「了解」
「わかったわ」
2人は各々自分のポジションに移り、ジュンジは早速戦い始めた。
(ここは一気に攻めよう。でもスライムってどんな動きするんだろ…。まぁなんとかなるか)
カオルがどうこう考えてると、スライムが体の一部を投げつけてきた。
「おっと、危ない危ない」
カオルは半身の構えにして、飛んでくるスライムの一部をかわした。
スライムの一部が地面に着くと、一気に固まった。
「!? か、固まった…!?」
「カオル、安心しなさい。蒸発スキルを持っているわ」
この蒸発スキルは元が液体であればなんでも気体に変えられるスキル。
「お、頼もしい。わかったよ」
一方、ジュンジは2体のボーンを倒し終えていた。最後に残ったボーンはボスなのか、二刀流であった。ジュンジは刀を構え、相手に突っ込んだ。
「おりゃ!」
ジュンジの一太刀はボーンの2本の剣に防がれた。
「ちっ」
ジュンジは一旦戻り、態勢を整えた。ジュンジは再びボーンの少し左に向かって走って行き、刀は右側に構えた。ボーンはジュンジの首めがけて剣を振るった。
「そんなもん当たらんよ」
ジュンジは首に向かってきている剣を屈んでかわし、刀を右から左へとボーンの腹に切り込みを入れた。
カオルの方はなんとかスライムを斬って倒し、ドロドロにしていた。
「2人とも大丈夫か?」
ジュンジがカオルとマリの方に走ってきた。
「大丈夫だよ。こっちも今終わったとこ。マリも回復ありがとな」
「私はこんなことしかできないよ」
(しかし、あの二刀流のボーン強かったな…。あのジュンジも少し手こずってたみたいだし)
「さて、進みますか」
一同はその後、なんの敵に出くわすこともなく3時間ほど歩き続け、あたりが暗くなってきた。
3人が深めの茂みを歩いていると、何かが隣から出てきた。
「敵だ。カオルは前に、マリは後ろで待機」
「はいよ」
カオルとマリは言われた通りに移動し、背中にある武器に手を触れた。
(村の外に出るのはほぼ初めてだけど、最初に出くわすのが人ではなくて敵か…)
カオルはそう呟きそうになると背中にある剣を抜いて少し斜めに構えた。
「ボーンだ。こいつはめちゃくちゃ弱い」
「ジュンジは外に出たことあるのか」
「前に2度だけね。この辺の敵は大体知ってるよ」
ボーンというのは骨だけである体をして見た目標本中身は空っぽの戦闘しか考えられない敵である。本当は右手に刀、左手に盾を持っているはずだが、何も持っておらず、おかしなボーンであった。
「カオル、1人でやってみ」
そういうと、ジュンジはその場に座り込んだ。
「お、おう」
(緊張するなー。初めての戦いだし、俺より強そう…)
「うぉりゃーーーーー!」
カオルは剣を上に振り上げ、右上から左下に一直線を描いてボーンを斬った。というかバラバラになった。
「やっぱり剣道やってただけあるな」
ジュンジは笑顔で感心をした。しかし、カオルは全く手応えを感じなかった。
「弱いなぁ」
「そりゃ、そうだ。ボーンは最弱と言っていい」
ジュンジは立ち上がりながらカオルに言った。
「うぉりゃーーーーーとか言っちゃったよ」
と、少し恥ずかしそうにしながら笑って言った。
「とりあえずこんな感じでどんどん戦闘に慣れていこう」
「はーい」
3人は進み、林の中に入っていった。
少し森に入ると敵がでてきた。
「またボーンか。でもさっきと違って剣と盾を持っているよ?」
カオルはボーンを指差しながらジュンジの方を向いて言った。
「カオル、これが本来のボーンだ」
「さっきのボーンは間抜けなのね」
マリは甲高い声を出してさっきのボーンを笑った。すると、カオルは2人より一歩前に出て、剣を抜いた。
「俺がやるよ」
(どう攻めよう…)
考えてる間にボーンが走って迫ってきた。
「ザコめ…」
カオルはボーンの攻撃をいなし、左下から右上に弧を描くように剣を振るい、首を落とした。
「ざっとこんなもんか」
すると、また騒がしい音が聞こえてきた。
「カオル! 複数だ! 一旦戻れ!」
ジュンジの呼びかけにカオルが戻ると、スライム2体とボーン3体が横の草むらから湧いて出てきた。
「なぬ」
(まだ複数の戦闘はしたことがない…)
「カオル、作戦はお前に任せた」
ジュンジはお前に任せたという視線を送りながら言った。
「で、でも、作戦なんてわからないよ」
カオルは剣道をやっていたが、戦う人はいつも決まっており、試合とかがなく、一対一でやっていた。
「カオル、やってみなさいよ。ダメだったらダメだったでジュンジがなんとかしてくれるわ」
マリは全責任をジュンジに押しつけると、笑顔で笑った。
「わかった」
(敵の全数は5体、スライムが2体のボーンが3体か。ここはジュンジに任せよう)
「ジュンジはボーン3体を頼む。マリは2人の後ろで援護をしてくれ。俺はスライムを倒す」
「了解」
「わかったわ」
2人は各々自分のポジションに移り、ジュンジは早速戦い始めた。
(ここは一気に攻めよう。でもスライムってどんな動きするんだろ…。まぁなんとかなるか)
カオルがどうこう考えてると、スライムが体の一部を投げつけてきた。
「おっと、危ない危ない」
カオルは半身の構えにして、飛んでくるスライムの一部をかわした。
スライムの一部が地面に着くと、一気に固まった。
「!? か、固まった…!?」
「カオル、安心しなさい。蒸発スキルを持っているわ」
この蒸発スキルは元が液体であればなんでも気体に変えられるスキル。
「お、頼もしい。わかったよ」
一方、ジュンジは2体のボーンを倒し終えていた。最後に残ったボーンはボスなのか、二刀流であった。ジュンジは刀を構え、相手に突っ込んだ。
「おりゃ!」
ジュンジの一太刀はボーンの2本の剣に防がれた。
「ちっ」
ジュンジは一旦戻り、態勢を整えた。ジュンジは再びボーンの少し左に向かって走って行き、刀は右側に構えた。ボーンはジュンジの首めがけて剣を振るった。
「そんなもん当たらんよ」
ジュンジは首に向かってきている剣を屈んでかわし、刀を右から左へとボーンの腹に切り込みを入れた。
カオルの方はなんとかスライムを斬って倒し、ドロドロにしていた。
「2人とも大丈夫か?」
ジュンジがカオルとマリの方に走ってきた。
「大丈夫だよ。こっちも今終わったとこ。マリも回復ありがとな」
「私はこんなことしかできないよ」
(しかし、あの二刀流のボーン強かったな…。あのジュンジも少し手こずってたみたいだし)
「さて、進みますか」
一同はその後、なんの敵に出くわすこともなく3時間ほど歩き続け、あたりが暗くなってきた。
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