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2章 紅月の欠片
紅月の欠片6
しおりを挟むユウナ)……良いわ……教えてあげる……
【ユウナの回想】
私には、好きな人がいたの……そいつの名前は、亜鬼って言うの……そいつは、昔から女子ぽくて、ずっといじめられていたの。
男子)なぁなぁ?wなんでそんなに女子ぽいんだしwお前ほんとに男なの?www
周り)ギャハハはwww
亜鬼)辞めてよ……みんな……僕は男だよ……
男子)うるせぇーよw女だからもう俺らに近寄るなーwww
周り)そーだそーだ~www
ユウナ)アンタら何してるの?ニヤリ
その男子と周りの外野共は、私を見るなりビビって逃げていったわ。
そして涙目になってその亜鬼って奴は私に近づいてきたの……
亜鬼)……君は……吸血鬼なの?……グスッ
ユウナ)えぇ、そうよ?さっさと私に血をよこしなさい?ニヤリ
普通の人たちはそう言うとみんな逃げていったわ……でもあいつは違ったの……
いきなり、私に首元を見せてこう言ったわ……
亜鬼)ありがとう……ございました…………僕の血でよかったら是非!ニコッ
私……その時は人間の血を飲まないで1週間過ごしていたから、倒れそうだったの……
だから凄く……欲しかったわ……でも……
ある陰陽師に狙われていたから、血を貰わなかったの…………血を吸ったら、陰陽師にバレて、封印されちゃうから……
ユウナ)…ゴクッ…バカじゃないの?……私は吸血鬼じゃないし……血なんていらない…………
そう言って立ち去ろうとすると……
ユウナ)うっ……そろそろ限界……か……
遂に限界がきたのかしら……倒れてしまったわ……
そして目が覚めたら……ある神社で寝かされていたの……そして、陰陽師姿の亜鬼が、出てきて言ったわ。
亜鬼)……大丈夫ですか?いきなり倒れてしまい、心配だったので僕の家に運んどきましたよ!
ユウナ)……あんた……陰陽師なの……?
亜鬼)はい!
彼はそう言ってニコッと笑った。
早く、逃げなければ……殺される……
ユウナ)うっ……動けない……
遂に限界になってしまい、体が動かなかったわ……
亜鬼)……あなたは吸血鬼なのですよね……もう血……吸えていないのですよね?
図星だったわ……私は何も言わず……頷いたわ……
もう終わりだ……私殺されちゃうんだ……
そう思った時……
亜鬼)……あの……僕の血……飲んでください……
彼はそういったの……最初は目を疑ったわ…………断ったりもした……
亜鬼)……あなたが……飲まないなら……
彼は……そう言うと……私の近くにより……
口の中を切って……
私に口移しで……
血を飲ませたわ……
ユウナ)……うぅ!!……
陰陽師の血……凄く、力が溢れ出てきたわ……
亜鬼)……大丈夫ですか……//……すみませんいきなり/////
彼は少し恥ずかしそうにそっぽを向いた……
ユウナ)……えっ?……何があったの?……
亜鬼)……これからも、血が欲しい時は……ここに来てください/////
私は何もわからないまま、頷いてしまったわ……
そして、私は週に2回ほど、亜鬼から、血をもらったわ。でも口移しは、最初だけよ!!
勘違いしないでね!!
まぁ友達?という関係になったわ……
そんな事が始まって1ヶ月が過ぎたある日のことよ…
ユウナ)……亜鬼~……血をよこしなさーい……
亜鬼は、下を向いたまま出てきたわ……
亜鬼)……
ユウナ)亜鬼~居るなら返事くらいしなさいよ~♪
亜鬼は、下を向いたまま何も言わない……
ユウナ)……亜鬼?なんか言いなさいよ?
そう言って私は、肩に触れたわ……そしてら……
亜鬼)……ごめんね……こんな弱い僕を……許してね……
そう言うと、彼は……私に
口付けをし……お札を、背中に貼ったの……
泣きながら……彼は言ったの……
亜鬼)……三重……封印……
ユウナ)……亜…鬼……?……
亜鬼)……ユウナなんて友達じゃない…………ボソボソ……サヨナラ……ユウナ……
ユウナ)……ユルサ……ナイ……
そう言って……私は封印……されたわ……
その後、アンタとエリカと星矢に見つけられてすぎて封印は、解除された……
後はあんた達が知っている通り……私が暴走して、地下に幽閉されたの……
許せなかったわ……
だから……決めたの……誰も信じない……
みんな……敵なんだって!
【今】
ユウナ)まぁこれが私の過去かしらね。
楓)……お嬢さま……
楓はまた私を抱きしめた。
楓)……辛かったですね……お嬢さま…………
楓は、……泣いていた……
ユウナ)……同情なんて……要らないわ……離れなさい……
楓)嫌です!俺は、そんな事しない!
僕は君を愛してる。そしてこれからも愛し続ける!!だから俺を信じてくれ!
ユウナ)!?
楓)……sndマジック……「気持ち」
それを言い終えたら……彼は私にキスをした……
彼のキスからはいろんな気持ちが伝わってきた……
「僕を信じてくれ」「僕は味方だよ」
そのような気持ちが伝わってきた……そして……最後に……
その感情を読み取り……私の目からは涙が溢れ出てきた……
「大丈夫……俺が付いてるから。俺はこれからも一生貴方様のお側につき、そして貴方様を愛し続けます」
楓の目は、嘘をついているようには見えなかった……
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