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父の従者は幼馴染
父の従者は幼馴染④
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ジルは野菜が植えられた中庭に面する回廊をコルト皇子と並んで歩く。日頃から注目を浴びがちなのだが、今日は隣にいる彼のお陰でいつにもまして視線を感じる。
「――でさ、ハイネってば昔告白して来た子達にすっごい酷い事言ったりしたから、今じゃ全然モテないんだよ!」
兄の性格とはかなり異なる弟君は、ハイテンションで喋る。この様子だと、ハーターシュタイン公国で人質になっていた時も、周りからかなり愛されていただろう。
「ハイネ様程のスペックの持ち主でも一度憎まれてしまうと、長々と後を引きますのね」
コルトから聞くハイネの過去の行いは、失礼ながら想像の範疇に収まる事が多く、ジルは何度も吹き出しそうになった。だけど、よくよく考えてみると、コルトの年齢は十歳前後。昔の行いとは言っても、割と最近の様な気もしてきて笑顔が固まる。
「そりゃそうだよ。幾ら子供同士とはいえ、愛が否定されるわけだからね! ハイネは何度呪われたか分からないくらいだよ! ジルはハイネに酷い事言われたりしないの? 恋人同士なんでしょ?」
「こ……恋人!? そんな関係ではありませんわ!」
「あれれ? バシリーがそう言ってたかなって、今思い出したところなんだけど」
「バシリーさん……何ていい加減な……」
ジルはハイネの侍従のうち、関わり辛い方を思い浮かべ、頬を膨らませる。
それにしても、彼等は自分が居ない所で、一体どういう話をしているのだろうと、少し気になってくる。
ハイネは未だにジルを結婚相手だと思っている節があるのだが、ハーターシュタイン公国との縁を切った今でもそうする必要があるのか疑問だった。というか、今の立場を考えると、この国の皇帝陛下は結婚に対して首を縦に振らない様な気がする。その困難さを考えると、何故か胸が痛い。
「ああ、恋人じゃなくて婚約者か!」
無邪気なコルトはジルの気持ちに気付かず話を続ける。
「私の今の立場じゃ、ハイネ様と結婚するのは無理だと思いますわ」
「そんな事ないよ! うちは優秀な血をどんどん取り込んでいく方針だから、パパにジルがちゃんとした女性だって認めてもらったらいいだけ」
「ええ!? 流石にそれはないのでは……? それに私、優秀じゃありませんし……」
上位貴族である事がそこそこ重視されがちだった公国とはかなり方針が異なるのだろうか? コルトの話が意外すぎてスンナリと信じられない。
「なんかねー。最近ちょっと生物学とかの研究が進んでるみたいんだけど、血縁関係が近しい者同士で子供を作ると、病気に弱い子が出来やすくなっちゃうんだって~。この国の貴族って家系を辿るとどっかで繋がってたりするから、国内ではちょっと危険視されてて、出来るだけ外国の王侯貴族とか、庶民から結婚相手を見つける事にしてるんだよ。ちなみに僕達のママも庶民!」
「まぁ……初耳です」
コルトは歩みを止め、満面の笑みでジルを見上げる。
「あんまり細かい事に悩まなくていいと思うよ。それより、ハイネのお守もりをどうするか考えたらいい!」
「お、お守り……ですか」
まるでハイネが赤ちゃんか何かの様な言い方に、楽しくなってくる。
(もしハイネ様と結婚したらどんな生活を送る事になるのかしら)
前の夫、ハーターシュタインの大公テオドールとはまともな結婚生活をおくっていないため、ハイネと結婚する事になった場合のイメージが難しい。
(キ……キスとかもするのよね……)
色々と考えてしまいそうになり、ジルは慌てて頭を振った。
そんなジルを見てコルトはクスリと笑い、目の前のドアをノックして開けた。
「フェーベル教授~! お友達を紹介しに来たよ~!」
「え? フェーベル教授?」
コルトの話に集中し、あまり周りを見てなかったが、改めて観察すると見慣れた場所だった。
(もしかして紹介したい方ってフェーベル教授なのかしら?)
「お、コルト様と……ジル君?」
「二人は知り合いなの?」
ジルとフェーベル教授を見比べ、コルトは目を真ん丸にした。
「コルト様、私はフェーベル教授の研究室で学んでいるのですわ。先に言っておくべきでしたね」
「な~んだ! 世間は狭いんだね。でもまぁいいや。三人でちょっとお喋りしようよ」
ツカツカと研究室に入ったコルトは、我が物顔でソファに腰かけ、ジルを手招きする。
その小さくても皇族そのものな態度が可愛らしく、ジルはコルトの隣に座って頭を撫でた。
「ここは子供の遊び場じゃないんですがね……」
フェーベル教授は苦笑いしながらも、ソファの近くに自らのチェアを運んでくる。
「僕は子供なんかじゃないんだけど! 飛び級したんだから、普通の大学生として扱ってよね」
「失礼しましたね。それでは大人同士で世間話でもしますか?」
「ん~、そうだね。二人の専門外かもしれないんだけど、ちょっと気になる事を聞いちゃったから教えてあげる」
「まぁ、どんなお話なのでしょう。楽しみですわ」
コルトはジルを見上げて、嬉しそうに笑い、コホンと咳払いした。
「重臣達が南部のジャガイモが不作だったって話してたんだ」
「南部とはマリク伯領ですの?」
「うんうん。マリク伯領は全域でダメだったみたい」
ここ最近よく話題に挙がる領地だなぁと思いながら、ジルは頷く。
「今年は南部で雨が多かったと聞いてますけど、六月の収穫分は駄目だったんですねぇ……」
「フェーベル教授は自分の専門以外の事の情報も入手しなきゃ! どんだけコミュ症なのかな~?」
「あはは……耳が痛い」
二人の戯れを聞きながら、ジルは心配になっていた。マリク伯領の村、バザルでは六月に穀物類の出荷が全面的に禁止されたばかりである。それなのに、ジャガイモも駄目だったとなると、村人の生活は益々苦しくなるのではないだろうか?
「マリク伯領って、ハイネが決めたあの件で今大変なんだよね」
「そうですね……。確かマリク伯爵はライ麦の品質の責任で罰金が科せられています。それに加えてこの国の税法では、一定の税金以下しか払えない領民の税金分は、規定額の差額分を領主が負担するという事になっていますから、マリク伯爵にとってはかなりの痛手になるでしょうね」
フェーベル教授はチラリとジルの方を見ながら深刻な事態を教えてくれた。
◇◇◇
「――でさ、ハイネってば昔告白して来た子達にすっごい酷い事言ったりしたから、今じゃ全然モテないんだよ!」
兄の性格とはかなり異なる弟君は、ハイテンションで喋る。この様子だと、ハーターシュタイン公国で人質になっていた時も、周りからかなり愛されていただろう。
「ハイネ様程のスペックの持ち主でも一度憎まれてしまうと、長々と後を引きますのね」
コルトから聞くハイネの過去の行いは、失礼ながら想像の範疇に収まる事が多く、ジルは何度も吹き出しそうになった。だけど、よくよく考えてみると、コルトの年齢は十歳前後。昔の行いとは言っても、割と最近の様な気もしてきて笑顔が固まる。
「そりゃそうだよ。幾ら子供同士とはいえ、愛が否定されるわけだからね! ハイネは何度呪われたか分からないくらいだよ! ジルはハイネに酷い事言われたりしないの? 恋人同士なんでしょ?」
「こ……恋人!? そんな関係ではありませんわ!」
「あれれ? バシリーがそう言ってたかなって、今思い出したところなんだけど」
「バシリーさん……何ていい加減な……」
ジルはハイネの侍従のうち、関わり辛い方を思い浮かべ、頬を膨らませる。
それにしても、彼等は自分が居ない所で、一体どういう話をしているのだろうと、少し気になってくる。
ハイネは未だにジルを結婚相手だと思っている節があるのだが、ハーターシュタイン公国との縁を切った今でもそうする必要があるのか疑問だった。というか、今の立場を考えると、この国の皇帝陛下は結婚に対して首を縦に振らない様な気がする。その困難さを考えると、何故か胸が痛い。
「ああ、恋人じゃなくて婚約者か!」
無邪気なコルトはジルの気持ちに気付かず話を続ける。
「私の今の立場じゃ、ハイネ様と結婚するのは無理だと思いますわ」
「そんな事ないよ! うちは優秀な血をどんどん取り込んでいく方針だから、パパにジルがちゃんとした女性だって認めてもらったらいいだけ」
「ええ!? 流石にそれはないのでは……? それに私、優秀じゃありませんし……」
上位貴族である事がそこそこ重視されがちだった公国とはかなり方針が異なるのだろうか? コルトの話が意外すぎてスンナリと信じられない。
「なんかねー。最近ちょっと生物学とかの研究が進んでるみたいんだけど、血縁関係が近しい者同士で子供を作ると、病気に弱い子が出来やすくなっちゃうんだって~。この国の貴族って家系を辿るとどっかで繋がってたりするから、国内ではちょっと危険視されてて、出来るだけ外国の王侯貴族とか、庶民から結婚相手を見つける事にしてるんだよ。ちなみに僕達のママも庶民!」
「まぁ……初耳です」
コルトは歩みを止め、満面の笑みでジルを見上げる。
「あんまり細かい事に悩まなくていいと思うよ。それより、ハイネのお守もりをどうするか考えたらいい!」
「お、お守り……ですか」
まるでハイネが赤ちゃんか何かの様な言い方に、楽しくなってくる。
(もしハイネ様と結婚したらどんな生活を送る事になるのかしら)
前の夫、ハーターシュタインの大公テオドールとはまともな結婚生活をおくっていないため、ハイネと結婚する事になった場合のイメージが難しい。
(キ……キスとかもするのよね……)
色々と考えてしまいそうになり、ジルは慌てて頭を振った。
そんなジルを見てコルトはクスリと笑い、目の前のドアをノックして開けた。
「フェーベル教授~! お友達を紹介しに来たよ~!」
「え? フェーベル教授?」
コルトの話に集中し、あまり周りを見てなかったが、改めて観察すると見慣れた場所だった。
(もしかして紹介したい方ってフェーベル教授なのかしら?)
「お、コルト様と……ジル君?」
「二人は知り合いなの?」
ジルとフェーベル教授を見比べ、コルトは目を真ん丸にした。
「コルト様、私はフェーベル教授の研究室で学んでいるのですわ。先に言っておくべきでしたね」
「な~んだ! 世間は狭いんだね。でもまぁいいや。三人でちょっとお喋りしようよ」
ツカツカと研究室に入ったコルトは、我が物顔でソファに腰かけ、ジルを手招きする。
その小さくても皇族そのものな態度が可愛らしく、ジルはコルトの隣に座って頭を撫でた。
「ここは子供の遊び場じゃないんですがね……」
フェーベル教授は苦笑いしながらも、ソファの近くに自らのチェアを運んでくる。
「僕は子供なんかじゃないんだけど! 飛び級したんだから、普通の大学生として扱ってよね」
「失礼しましたね。それでは大人同士で世間話でもしますか?」
「ん~、そうだね。二人の専門外かもしれないんだけど、ちょっと気になる事を聞いちゃったから教えてあげる」
「まぁ、どんなお話なのでしょう。楽しみですわ」
コルトはジルを見上げて、嬉しそうに笑い、コホンと咳払いした。
「重臣達が南部のジャガイモが不作だったって話してたんだ」
「南部とはマリク伯領ですの?」
「うんうん。マリク伯領は全域でダメだったみたい」
ここ最近よく話題に挙がる領地だなぁと思いながら、ジルは頷く。
「今年は南部で雨が多かったと聞いてますけど、六月の収穫分は駄目だったんですねぇ……」
「フェーベル教授は自分の専門以外の事の情報も入手しなきゃ! どんだけコミュ症なのかな~?」
「あはは……耳が痛い」
二人の戯れを聞きながら、ジルは心配になっていた。マリク伯領の村、バザルでは六月に穀物類の出荷が全面的に禁止されたばかりである。それなのに、ジャガイモも駄目だったとなると、村人の生活は益々苦しくなるのではないだろうか?
「マリク伯領って、ハイネが決めたあの件で今大変なんだよね」
「そうですね……。確かマリク伯爵はライ麦の品質の責任で罰金が科せられています。それに加えてこの国の税法では、一定の税金以下しか払えない領民の税金分は、規定額の差額分を領主が負担するという事になっていますから、マリク伯爵にとってはかなりの痛手になるでしょうね」
フェーベル教授はチラリとジルの方を見ながら深刻な事態を教えてくれた。
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