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友情とは?
友情とは?①
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宰相はその後も魔王軍の状況等の話を長々とし、王城へと帰ったのは昼過ぎになってしまった。
ミシシッピマッドパイ作りを再会したマリではあるが、グレンやアレックス、風の神の事で頭がいっぱいになり、完成品はやや微妙な仕上がりになってしまった。それでも厨房の皆はかなり感激しているようだ。
その中でも、厨房長は料理に関しての興味が人一倍あるのか、食べながらマリに質問をする。
「初めてこの様な菓子を食べましたが、なんと美味なのでしょう!! 下の硬い皿の様な物は、先程マリ様が焼かれていた黒い菓子を成形しなおしたのですよね? 中の柔らかな物は何ですか?」
「それはチョコレートプディングだよ。私の世界の南の方で栽培されているカカオっていう木の実から取り出したパウダーとバターを使って作ったから、この世界では作れないかもしれない」
「なる程。大変貴重な物を使っていらっしゃるのですね……。味わって食べなければ」
もしかすると、この世界に似た様な木の実があるのかもしれないが、カカオの場合、加工する為には結構な技術力を必要とする。なので、適当な事を言って、ぬか喜びさせられない。
「他にもアンタ達の為に二つ作ったから、屋敷で働いている人達に分けてくれない? この前から世話になってばかりだから、ちょっとしたお礼!」
「厨房の者達だけでなく、他の使用人の分もあるのですね。皆喜ぶでしょう」
「だといいけどね!」
マリは公爵家用のパイを2つ厨房長に任せて、自分はナスド達の為に作った物をケーキボックスに詰め込む。
「私ちょっと出掛けてくる! 公爵が戻って来たら、よろしく伝えておいて!」
「お一人で行かれるのですか? 使用人の中で腕の立つ者を護衛につけましょう」
確かに亀の甲羅団のアジトは大通りから離れた裏路地に面しているので、道中で不審者に目をつけられたら厄介そうだ。
護衛が居た方がいいだろうと、厨房長に返事しようとしたが……。
「ただいま」
厨房に入って来たのはグレンだ。今日は終日修行する予定だったはずなのだが、もう終わったのだろうか?
「お帰り。どこまで行って来た?」
「王都近くのダンジョンに……。修行のつもりだったけど、宝箱から香辛料が沢山出てきた」
彼は背負っていた皮袋の中から、数種類のスパイスを取り出し、マリに見せてくれる。
「おお! 凄く良い品質に見える! 話には聞いてたけど、本当にダンジョンにスパイスがあるんだ!」
「うん。マリさん料理に使って」
「有難う! メッチャ嬉しい!」
スパイスを袋ごと受け取ったマリは、満面の笑みでそれを抱きしめた……が、彼に対しての負い目を思い出し、慌てて表情を引き締める。
「マリ様、勇者殿とお出掛けになっては?」
「えぇ!? いや、いいよ!! お菓子をナスドさんに届けに行くだけだし!」
グレンにはまだ父の研究所の事を話せていない。
知ったらきっと、マリに距離をとるのが想像できるから、伝えるのを先延ばしにしてしまっているのだ。
黙っている罪悪感がまた辛い。
「勇者様が護衛としては最適だと思いますがね……」
「ナスドさんの所に行くなら、付き合うよ。もう夕方だし、あまり一人で出歩かない方がいい」
「でも……」
「早く行こう」
「…………分かったよ。ちょっとジャケット持って来る」
あんまり拒絶するのも不自然なので、渋々承諾する。
マリに割り当てられた部屋に戻ると、隅に置いていたプレートアーマー一式が視界に入る。グレンに研究所の事を話す時の為にセバスちゃんに用意させた物なのだが、これを着て行って、もう伝えてしまおうか?
そう考えながら兜を持ち上げてみる。
頭に被ってみるとかなり重く、一式を着込んだら、動けるかどうかも分からないくらいだと予想出来た。
マリはプレートアーマーの着用を諦め、ベッドの上に置いていたジャケットを羽織り、ケーキボックスを抱える。
エントランスまで行くと、グレンが麻のチュニックに着替え、待っていた。
言葉も少なく、二人で外に出る。
辺りは既にオレンジ色に染め上げられ、どこか物悲しい光景になっていた。帰る頃にはきっと陽が沈みきってしまうだろう。
遅くもなく速くもない足取りで、貴族達の邸宅が建ち並ぶ通りを歩く。
「急に修行し始めたのって、何か理由ある?」
出会ったばかりの頃は戦いを嫌っていそうだったのに、最近になってヤル気が出てきたのは、何か理由があるのだろうか。
「……研究所に居た時、他人から人生を決められるのが不快だった。でもこの世界に来てから、自分でも人の為に働けるんだと分かって、そういう力を持っている事が、悪くないと思えてきたんだ。魔王と戦うなら、自分はまだ力不足だ。だからもっと強くならないと……」
ギクリとした。
研究所の話題が出てしまった。適当に相槌を打つだけにするのは簡単だけど、マリは腹を括る。
延し延しにするのは、性に合わない。
「あのさ!」
「……うん?」
「真面目な話してもいい?」
「今してたのって、真面目な話じゃなかったんだ……」
「より重い話って意味!」
つい大声を出してしまったが、こういう態度はよろしくない。もっと殊勝な態度で話すべき内容だろう。
グレンのキョトンとした表情から視線を逸らし、口を開く。
「アンタが長年居た研究所……、実は私の父の会社の施設だと思……う」
「……」
「グレンは、この世界に昔有った錬金術の研究所で生まれて、何故かニューヨークに渡ったんだ。そこで捕まえられて、私の父の研究所で勇者にされたんだと思うんだ。だから、その……。ごめん……。本当にごめん! お詫びとしてはショボイけど、この世界で貰った報償金の大半をアンタに渡す! だからニューヨークに帰ったら、その金で生活してくれないかな」
「……それって、どこで知ったの?」
「水の神が、記憶を取り戻すスキルをくれたから、過去の記憶を思い出した……んだと思う」
「そうなんだ……」
グレンはそう言ったきり、暫く黙った。
マリもそれ以上何の話もする気にならず、口を閉ざす。
二人沈黙のまま、亀の甲羅団のアジトまで行くと、ナスドは不在だったので、留守番をしている使用人にミシシッピマッドパイを預けた。
帰り道はすっかり暗くなってしまっていて、気分はさらに重くなる。
言わなかった方が良かったとは思っていない。だけど、今の彼の気持ちを思うと、心の中がグシャグシャになる。
公爵の別邸まで、このまま沈黙が続くかに思えたが、そうはならなかった。
「マリさん」
急に振り返ったグレンに驚き、マリは慌てふためく。
「うわっ! 何!?」
「金とかは要らない。それよりも……、君にずっと友人でいてほしいんだ。僕は人間と言えるのか分からないけど、それでも良ければ……」
何を言われているのか、すぐに理解出来ず、マリは呆然とグレンの顔を見つめる。
自分の口から返事の言葉が出てくれない。
「前に……、僕を友人だと言ってくれたよね。あの時凄く嬉しかった。君はいつでも僕を人間扱いしてくれるから……。あまり良くない事を言われた時ですら、楽しいと思えた」
「……普通、恨むんじゃないの? 私はアンタを酷い目に合わせた奴の実の娘なんだよ!」
「たとえそれが真実でも、君が償う必要はないと思う。というか、僕との関係に壁を作ってほしくない。今までのまま接してくれないかな」
話を聞いているうちに、マリの頬には涙が流れていた。
酷い目に遭い続けてきたはずなのに、彼はどういうわけか、とことん優しい。それがマリの捻くれたところを削り落とす。
「アンタは、ちゃんと人間だよ。そして私の大切な友達だ」
マリはあまり逞しくない身体に体当たりし、ギュッと抱きしめた。
ミシシッピマッドパイ作りを再会したマリではあるが、グレンやアレックス、風の神の事で頭がいっぱいになり、完成品はやや微妙な仕上がりになってしまった。それでも厨房の皆はかなり感激しているようだ。
その中でも、厨房長は料理に関しての興味が人一倍あるのか、食べながらマリに質問をする。
「初めてこの様な菓子を食べましたが、なんと美味なのでしょう!! 下の硬い皿の様な物は、先程マリ様が焼かれていた黒い菓子を成形しなおしたのですよね? 中の柔らかな物は何ですか?」
「それはチョコレートプディングだよ。私の世界の南の方で栽培されているカカオっていう木の実から取り出したパウダーとバターを使って作ったから、この世界では作れないかもしれない」
「なる程。大変貴重な物を使っていらっしゃるのですね……。味わって食べなければ」
もしかすると、この世界に似た様な木の実があるのかもしれないが、カカオの場合、加工する為には結構な技術力を必要とする。なので、適当な事を言って、ぬか喜びさせられない。
「他にもアンタ達の為に二つ作ったから、屋敷で働いている人達に分けてくれない? この前から世話になってばかりだから、ちょっとしたお礼!」
「厨房の者達だけでなく、他の使用人の分もあるのですね。皆喜ぶでしょう」
「だといいけどね!」
マリは公爵家用のパイを2つ厨房長に任せて、自分はナスド達の為に作った物をケーキボックスに詰め込む。
「私ちょっと出掛けてくる! 公爵が戻って来たら、よろしく伝えておいて!」
「お一人で行かれるのですか? 使用人の中で腕の立つ者を護衛につけましょう」
確かに亀の甲羅団のアジトは大通りから離れた裏路地に面しているので、道中で不審者に目をつけられたら厄介そうだ。
護衛が居た方がいいだろうと、厨房長に返事しようとしたが……。
「ただいま」
厨房に入って来たのはグレンだ。今日は終日修行する予定だったはずなのだが、もう終わったのだろうか?
「お帰り。どこまで行って来た?」
「王都近くのダンジョンに……。修行のつもりだったけど、宝箱から香辛料が沢山出てきた」
彼は背負っていた皮袋の中から、数種類のスパイスを取り出し、マリに見せてくれる。
「おお! 凄く良い品質に見える! 話には聞いてたけど、本当にダンジョンにスパイスがあるんだ!」
「うん。マリさん料理に使って」
「有難う! メッチャ嬉しい!」
スパイスを袋ごと受け取ったマリは、満面の笑みでそれを抱きしめた……が、彼に対しての負い目を思い出し、慌てて表情を引き締める。
「マリ様、勇者殿とお出掛けになっては?」
「えぇ!? いや、いいよ!! お菓子をナスドさんに届けに行くだけだし!」
グレンにはまだ父の研究所の事を話せていない。
知ったらきっと、マリに距離をとるのが想像できるから、伝えるのを先延ばしにしてしまっているのだ。
黙っている罪悪感がまた辛い。
「勇者様が護衛としては最適だと思いますがね……」
「ナスドさんの所に行くなら、付き合うよ。もう夕方だし、あまり一人で出歩かない方がいい」
「でも……」
「早く行こう」
「…………分かったよ。ちょっとジャケット持って来る」
あんまり拒絶するのも不自然なので、渋々承諾する。
マリに割り当てられた部屋に戻ると、隅に置いていたプレートアーマー一式が視界に入る。グレンに研究所の事を話す時の為にセバスちゃんに用意させた物なのだが、これを着て行って、もう伝えてしまおうか?
そう考えながら兜を持ち上げてみる。
頭に被ってみるとかなり重く、一式を着込んだら、動けるかどうかも分からないくらいだと予想出来た。
マリはプレートアーマーの着用を諦め、ベッドの上に置いていたジャケットを羽織り、ケーキボックスを抱える。
エントランスまで行くと、グレンが麻のチュニックに着替え、待っていた。
言葉も少なく、二人で外に出る。
辺りは既にオレンジ色に染め上げられ、どこか物悲しい光景になっていた。帰る頃にはきっと陽が沈みきってしまうだろう。
遅くもなく速くもない足取りで、貴族達の邸宅が建ち並ぶ通りを歩く。
「急に修行し始めたのって、何か理由ある?」
出会ったばかりの頃は戦いを嫌っていそうだったのに、最近になってヤル気が出てきたのは、何か理由があるのだろうか。
「……研究所に居た時、他人から人生を決められるのが不快だった。でもこの世界に来てから、自分でも人の為に働けるんだと分かって、そういう力を持っている事が、悪くないと思えてきたんだ。魔王と戦うなら、自分はまだ力不足だ。だからもっと強くならないと……」
ギクリとした。
研究所の話題が出てしまった。適当に相槌を打つだけにするのは簡単だけど、マリは腹を括る。
延し延しにするのは、性に合わない。
「あのさ!」
「……うん?」
「真面目な話してもいい?」
「今してたのって、真面目な話じゃなかったんだ……」
「より重い話って意味!」
つい大声を出してしまったが、こういう態度はよろしくない。もっと殊勝な態度で話すべき内容だろう。
グレンのキョトンとした表情から視線を逸らし、口を開く。
「アンタが長年居た研究所……、実は私の父の会社の施設だと思……う」
「……」
「グレンは、この世界に昔有った錬金術の研究所で生まれて、何故かニューヨークに渡ったんだ。そこで捕まえられて、私の父の研究所で勇者にされたんだと思うんだ。だから、その……。ごめん……。本当にごめん! お詫びとしてはショボイけど、この世界で貰った報償金の大半をアンタに渡す! だからニューヨークに帰ったら、その金で生活してくれないかな」
「……それって、どこで知ったの?」
「水の神が、記憶を取り戻すスキルをくれたから、過去の記憶を思い出した……んだと思う」
「そうなんだ……」
グレンはそう言ったきり、暫く黙った。
マリもそれ以上何の話もする気にならず、口を閉ざす。
二人沈黙のまま、亀の甲羅団のアジトまで行くと、ナスドは不在だったので、留守番をしている使用人にミシシッピマッドパイを預けた。
帰り道はすっかり暗くなってしまっていて、気分はさらに重くなる。
言わなかった方が良かったとは思っていない。だけど、今の彼の気持ちを思うと、心の中がグシャグシャになる。
公爵の別邸まで、このまま沈黙が続くかに思えたが、そうはならなかった。
「マリさん」
急に振り返ったグレンに驚き、マリは慌てふためく。
「うわっ! 何!?」
「金とかは要らない。それよりも……、君にずっと友人でいてほしいんだ。僕は人間と言えるのか分からないけど、それでも良ければ……」
何を言われているのか、すぐに理解出来ず、マリは呆然とグレンの顔を見つめる。
自分の口から返事の言葉が出てくれない。
「前に……、僕を友人だと言ってくれたよね。あの時凄く嬉しかった。君はいつでも僕を人間扱いしてくれるから……。あまり良くない事を言われた時ですら、楽しいと思えた」
「……普通、恨むんじゃないの? 私はアンタを酷い目に合わせた奴の実の娘なんだよ!」
「たとえそれが真実でも、君が償う必要はないと思う。というか、僕との関係に壁を作ってほしくない。今までのまま接してくれないかな」
話を聞いているうちに、マリの頬には涙が流れていた。
酷い目に遭い続けてきたはずなのに、彼はどういうわけか、とことん優しい。それがマリの捻くれたところを削り落とす。
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1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
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