異世界転生〜色いろあって世界最強！？〜

のんびりは出来ないようです？

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バルトさんは、なんとカインさんの奥さんの父親。つまり、カインさんの義父でルーお兄様のお爺様でした。

初めて国所でお会いした時に、誰かに似てると思ったけど、改めて、よく考えて見てみれば、たしかに鼻筋が通った綺麗な顔立ちがルーお兄様と似てる！！

「そうそう。サリーナさんにはうちの義理の息子だけでなく、孫もお世話になっていて、ありがとうございます。」

「いえいえ。知らなかったとは言え、ビックリしてしまって…ごめんなさい。言われてみれば、似てますね。」

「おや？嬉しい事を言ってくれますね。あの子は、全く誰にも似てないと周りから言われてましたから。」

えぇー？似てますよ？全く似てないなんて…確かに色は違うけど、顔の造りは似てる。

「結局は、全て色なのですよ。でも、サリーナさんがそう言って下さると、私達家族は嬉しいですね。」

そっかぁ…色は神様が決めたその人の運命だから、親の色を子が受け継ぐとは限らない。それでも、その家系で生まれやすい色ってあるみたい。だから、色が違う=似てないって発想が出るんだね。

私にとっては、こんな真っ黒な色よりも金色や銀色の方がカッコイイと思うけどなぁ。
それに、色に合わせてなのか顔の造りは醜い色の人の方がイケメンが多い、気がする。

この世界は、前世と違う世界だってわかってるけど、やっぱり理不尽だよ。生まれたその瞬間から運命が決まっちゃうなんて。

「サリー？顔、顔。直そうね？可愛い顔が台無しだよ？」

顔？

「何だか難しい顔というか、睨め付けるような怖い顔してたよ？サリーの事だから、色の格差は理不尽な事と思ったんでしょ？」

お父様すごい！エスパー！？

「サリーは顔に出やすいんだよ。」

「ですが、だからこそ本心で理不尽だと思っている事がわかりますね。中には取り繕う人もいるのですよ？」

あー、なるほどね。
心の中では見下してるのに、良い人ぶってる人…どの世界にもいるんだねぇ。

「そういう、事も含めお勉強していきましょうね？」

「はい！よろしくお願いします。」

学校に、社会に、とたくさんの人と関わる事となる。私自身の目で見極める事が大切なのだ。学力はもちろん、人を見る目も養わないと！！

ちなみに、この世界の学力は前世の日本と大して変わらない。ただし、学費に格差がある。醜い色の子は馬鹿高い学費を払わなくてはいけない。学んだところで社会で役に立てないからという理由らしい。ルーお兄様は優秀なので、割引？されて普通の子と同じくらいの学費で済んでるらしいです。 

私は？と思って聞いたら、特別学級の子は無料なんだって。受かればの話だけど。
とりあえず受からない事には、という訳で、受験合格に向けて勉強がんばります！