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神天地編
第5神話 曲者三獣士②
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「どりゃあああああ!!!」
「へごぇああぁあああ!!」
大きな咆哮を出しながら突如として黒髪の女性の目の前に裂け目を発して現れ、容赦の欠片も無いハイキックを顔面にお見舞いする。
絶大な威力のその蹴りは一瞬で綺麗な体型にノックバックを与えて後ろに吹き飛ばした。
もうこの時点でまともな人間性では無いことを察して、小さな溜め息を吐いた。
綺麗な茶髪に小柄な体格が特徴で、服装は黄色の馬乗り袴を来ており、この洋風な部屋の空間と合わないような服装を着ている。
「ぶはぁっ!ゲホッゲホッ……あー…死ぬかと思ったぁー…。」
「何をしているか見てみればぁお前は折角の客人様なのにお前はさっきから何やっとんじゃあ!」
「い、いやそれは…あぁあぁあぁあ」
そう女性を叱りつけて胸ぐらを掴み、そのまま前後に女性の体を前後に揺らす。
(…!?ちょっ…)
そのせいで彼女の服がはだけてしまい、もう少しで乳房が見える寸前だった。
俺は顔を赤らめて、つい向いていた方の反対側に顔を向ける。
「あ、ちょ…ちょっと待ってくれ!服が伸びる!この服お気に入りなのに!ていうか見えてしまうだろ!」
そう訴えかけても、彼が止まる様子も無く服の胸ぐらを持ち、前後に揺らし続けている。俺の居た世界で人の前でこんなことをしようものなら、パワハラ・セクハラで通報されて無事に逮捕されているだろう。
これは放っておいたらさっきよりも酷くなるのは目に見えているし、ここで止めないと歯止めが効かなくなる。
そう判断し、俺は行動に移す。
「あ、あの!そろそろコーヒー用のお湯が湧いた頃だし、そろそろ皆さんで飲みましょうよ!」
「………!」
俺の声が黄色い袴の人に届くことを願った。
するとピタリと静止し、俺の方を向いた。そしてすぐに胸ぐらから手放した。
「ぜぇ…ぜぇ…あー助かったぁぁぁぁ。ありがとう少年。」
「いや、それよりもその乱れた服を早く直してください!色々と危ないですから!」
「…………!」
黒髪の女性は顔を赤らめて、素早く服装を整えた。
(ふぅ……とりあ……)
黒髪の女性とコンタクトを取り、何とかなったと思った束の間、黄色の袴の男性は無言で服を脱ぎ始め、パンツ一丁になる。どうやら、ここに居る人達にまともという概念は存在しないようだ。
「あ、こいつまで始まった。」
次に後ろで赤髪の女性が呟くが、ハチャメチャなこの二人に目がいってしまい、全く耳に入ってこなかった。
「どうするー?ネヴァ?」
「…まだお前を許したくはないが、この流れでいくとあいつが確実にエスカレートするな。一旦休戦だ。チャンスを見つけてなんとか止めるしか無い。」
「…まぁ頼りのある秀麗なリーダーと私なら何とか出来そうだけど?」
「っ…!そ、そんなこと言って丸め込めようたって…。秀麗って…。うひひふふひひぃ。」
(相変わらずチョロいわねー。)
何かコソコソと二人で話しているが、俺にも話しを聞かせて欲しいものだ。この人を何とかしてコーヒーを飲んだらこことはおさらばしたい。
「すまん…またもや客人に世話を焼かしてしまう此方の責任や。どうかこの不備も許容してくれないだろうか。何ならこの身ぐるみを犠牲に…!」
「いや、大丈夫です!気にしてないので!だから早く服を着てください!。風邪引いちゃいますよ!」
「……!なんて人情深い人間なんや…二人だけじゃなくて、ワイの心配までしてくれるんか…!やはり任侠も通せない自分が情けない。せめて自分の指を…。」
そう言って懐から短刀を取り出した。
一才の躊躇もせず、右手の全ての指を地面に置いた。
(あれぇ!?まさかの逆効果になっちゃたよ!どうしよ!)
そこまで自分の信義を突き通そうとするのは凄いことだが、明らかに限度を越えた信義を果たそうとする執念は凄いという言葉で形容できない。
そうして短刀の鞘に手を掛けて刃を抜き、指を切断出来るくらいの位置に刃を持ってきた。もう勢い良く指を切ろうとする時だった。
「あー!そ、そうだー!ね、ねぇマサル。客人の前で指を切るのはこの子の前でやる必要は無いんじゃないのかなー……。そんなセンシティブでグロテスクなものは見せられないから止めときなさい。この子にトラウマを植え付ける事になっちゃって逆に困っちゃうんじゃない?一回落ち着いて。ね?」
赤髪の女性が何とかフォローをしてくれたおかげで、刃を振り下ろす寸前で静止した。この女性には後でお礼をしておこう。
「まぁ…言われたらそうやなぁ…。でもそれじゃあ、この人間とどうやって義理を果たすことが…。」
「じ、じゃあコーヒーを飲みましょうよ!団欒したら、お互いにリラックス出来るだろうし…。俺はコーヒーは好きなんでこれだけでも全然満足ですよ!」
「そうよ!折角の客人にこれ以上嫌な思いをさせるのは申し訳ないし、ここは心を落ち着かせましょ?ね?」
「…そうやな。お前達の言う通りや。すまん熱くなってしもたわ。」
何とかこの男性を落ち着かせることに成功し、胸を撫で下ろした。そして、赤髪の女性と俺はお互いに自然とグッドサインを上げていた。
「…取り敢えず座ろう。そして、人間。君にもここについてまだ何か分からないだろうから、話そうと思う。」
やっと落ち着いた雰囲気に戻り、黒髪の女性が場を纏めた。
俺はやっとこの謎多き空間の真相に近づけることに興味津々だった。
「はい。ありがとうございます。」
お礼の言葉を言い、黒髪の女性はそれを聞いた後にコーヒー作りに戻った。
その間に何やら赤髪の女性と黄色の袴の男性が何やら円卓の前の椅子に座り話していた。
俺はその話に興味本位で耳を傾けた。
「そういやマサル、マガミは?」
「ん?あー………あいつ、あの神に侮辱されたのが許せなくて、最後まであの神をラルバとウランが完膚なきまで叩きのめす様を見るためにまだ電脳城に籠ってる。」
この時、俺は曖昧だがその侮辱した神の正体があの青髪で厨二病で煽り耐性の無い神が真っ先に思い浮かんだ。
だが、確証はまだある訳では無い。もしかしたら他の神かもしれないし、そもそも『ラルバ』『ウラン』という人物が何者なのかも…………いや、何んとなく分かった気がする。
だが仮にそうだとして、この人たちはアイツとどんな関係なんだ?この空間は一体……?
益々謎は深まっていくばかりである。
「全くあいつもプライドが高いったらありゃしない。そんなに激昂するほどの………」
ーーことだよ!
「ひゃあ!」
「うわっ!」
突如として、低めの男性の怒った声色が聞こえ、赤髪の女性と俺が驚嘆した。
「きゅ、急に話しかけてこないでよ!びっくりしたじゃない!ていうかいつまでも引きこもってないで帰って来なさいよ!」
ラヴァナの反応を推測するに、もう一人の仲間か?
ーー今はそれどころじゃない。あのじげんの神をもう少しで、ラルバとウランが打ち負かす寸前なんだ。俺達を侮辱した罪をとくと思い知らせることが出来るんだよ………!
(じげんの神って……)
そう言ってまた何処かへ行ったのか静寂が訪れた。
そして、その静寂を打ち消すように赤髪の女性が口を開いた。
「ハァ………全くめんどくさいものねー、どうにか引きずり出す方法を・・・。」
「一体どういうことですか?もしかしてラルバってあの中二病の神が言っていた……人間のことですか?それにウランって……」
突如口を開き、その言葉を聞いた途端に3人全員の動きが止んだ。そこには謎の不気味さがあり気味が悪く感じた。
「教えて下さい。あなた達は一体………。」
「その話は、今からする。だからそう先を急ぐな。これは重大な話だから我々3人も君に洗いざらい話すさ。」
背後から急に声が聞こえてきた。聞き覚えのある女性の声が耳に入り、振り向くとそこには先程の可愛らしい雰囲気とは真逆で真剣な眼差しと冷酷な雰囲気を醸し出した黒髪の女性だった。
机に置かれたコーヒーの湯気が揺らぎ、4つのコーヒーが円を組んで待ち構えている。
「へごぇああぁあああ!!」
大きな咆哮を出しながら突如として黒髪の女性の目の前に裂け目を発して現れ、容赦の欠片も無いハイキックを顔面にお見舞いする。
絶大な威力のその蹴りは一瞬で綺麗な体型にノックバックを与えて後ろに吹き飛ばした。
もうこの時点でまともな人間性では無いことを察して、小さな溜め息を吐いた。
綺麗な茶髪に小柄な体格が特徴で、服装は黄色の馬乗り袴を来ており、この洋風な部屋の空間と合わないような服装を着ている。
「ぶはぁっ!ゲホッゲホッ……あー…死ぬかと思ったぁー…。」
「何をしているか見てみればぁお前は折角の客人様なのにお前はさっきから何やっとんじゃあ!」
「い、いやそれは…あぁあぁあぁあ」
そう女性を叱りつけて胸ぐらを掴み、そのまま前後に女性の体を前後に揺らす。
(…!?ちょっ…)
そのせいで彼女の服がはだけてしまい、もう少しで乳房が見える寸前だった。
俺は顔を赤らめて、つい向いていた方の反対側に顔を向ける。
「あ、ちょ…ちょっと待ってくれ!服が伸びる!この服お気に入りなのに!ていうか見えてしまうだろ!」
そう訴えかけても、彼が止まる様子も無く服の胸ぐらを持ち、前後に揺らし続けている。俺の居た世界で人の前でこんなことをしようものなら、パワハラ・セクハラで通報されて無事に逮捕されているだろう。
これは放っておいたらさっきよりも酷くなるのは目に見えているし、ここで止めないと歯止めが効かなくなる。
そう判断し、俺は行動に移す。
「あ、あの!そろそろコーヒー用のお湯が湧いた頃だし、そろそろ皆さんで飲みましょうよ!」
「………!」
俺の声が黄色い袴の人に届くことを願った。
するとピタリと静止し、俺の方を向いた。そしてすぐに胸ぐらから手放した。
「ぜぇ…ぜぇ…あー助かったぁぁぁぁ。ありがとう少年。」
「いや、それよりもその乱れた服を早く直してください!色々と危ないですから!」
「…………!」
黒髪の女性は顔を赤らめて、素早く服装を整えた。
(ふぅ……とりあ……)
黒髪の女性とコンタクトを取り、何とかなったと思った束の間、黄色の袴の男性は無言で服を脱ぎ始め、パンツ一丁になる。どうやら、ここに居る人達にまともという概念は存在しないようだ。
「あ、こいつまで始まった。」
次に後ろで赤髪の女性が呟くが、ハチャメチャなこの二人に目がいってしまい、全く耳に入ってこなかった。
「どうするー?ネヴァ?」
「…まだお前を許したくはないが、この流れでいくとあいつが確実にエスカレートするな。一旦休戦だ。チャンスを見つけてなんとか止めるしか無い。」
「…まぁ頼りのある秀麗なリーダーと私なら何とか出来そうだけど?」
「っ…!そ、そんなこと言って丸め込めようたって…。秀麗って…。うひひふふひひぃ。」
(相変わらずチョロいわねー。)
何かコソコソと二人で話しているが、俺にも話しを聞かせて欲しいものだ。この人を何とかしてコーヒーを飲んだらこことはおさらばしたい。
「すまん…またもや客人に世話を焼かしてしまう此方の責任や。どうかこの不備も許容してくれないだろうか。何ならこの身ぐるみを犠牲に…!」
「いや、大丈夫です!気にしてないので!だから早く服を着てください!。風邪引いちゃいますよ!」
「……!なんて人情深い人間なんや…二人だけじゃなくて、ワイの心配までしてくれるんか…!やはり任侠も通せない自分が情けない。せめて自分の指を…。」
そう言って懐から短刀を取り出した。
一才の躊躇もせず、右手の全ての指を地面に置いた。
(あれぇ!?まさかの逆効果になっちゃたよ!どうしよ!)
そこまで自分の信義を突き通そうとするのは凄いことだが、明らかに限度を越えた信義を果たそうとする執念は凄いという言葉で形容できない。
そうして短刀の鞘に手を掛けて刃を抜き、指を切断出来るくらいの位置に刃を持ってきた。もう勢い良く指を切ろうとする時だった。
「あー!そ、そうだー!ね、ねぇマサル。客人の前で指を切るのはこの子の前でやる必要は無いんじゃないのかなー……。そんなセンシティブでグロテスクなものは見せられないから止めときなさい。この子にトラウマを植え付ける事になっちゃって逆に困っちゃうんじゃない?一回落ち着いて。ね?」
赤髪の女性が何とかフォローをしてくれたおかげで、刃を振り下ろす寸前で静止した。この女性には後でお礼をしておこう。
「まぁ…言われたらそうやなぁ…。でもそれじゃあ、この人間とどうやって義理を果たすことが…。」
「じ、じゃあコーヒーを飲みましょうよ!団欒したら、お互いにリラックス出来るだろうし…。俺はコーヒーは好きなんでこれだけでも全然満足ですよ!」
「そうよ!折角の客人にこれ以上嫌な思いをさせるのは申し訳ないし、ここは心を落ち着かせましょ?ね?」
「…そうやな。お前達の言う通りや。すまん熱くなってしもたわ。」
何とかこの男性を落ち着かせることに成功し、胸を撫で下ろした。そして、赤髪の女性と俺はお互いに自然とグッドサインを上げていた。
「…取り敢えず座ろう。そして、人間。君にもここについてまだ何か分からないだろうから、話そうと思う。」
やっと落ち着いた雰囲気に戻り、黒髪の女性が場を纏めた。
俺はやっとこの謎多き空間の真相に近づけることに興味津々だった。
「はい。ありがとうございます。」
お礼の言葉を言い、黒髪の女性はそれを聞いた後にコーヒー作りに戻った。
その間に何やら赤髪の女性と黄色の袴の男性が何やら円卓の前の椅子に座り話していた。
俺はその話に興味本位で耳を傾けた。
「そういやマサル、マガミは?」
「ん?あー………あいつ、あの神に侮辱されたのが許せなくて、最後まであの神をラルバとウランが完膚なきまで叩きのめす様を見るためにまだ電脳城に籠ってる。」
この時、俺は曖昧だがその侮辱した神の正体があの青髪で厨二病で煽り耐性の無い神が真っ先に思い浮かんだ。
だが、確証はまだある訳では無い。もしかしたら他の神かもしれないし、そもそも『ラルバ』『ウラン』という人物が何者なのかも…………いや、何んとなく分かった気がする。
だが仮にそうだとして、この人たちはアイツとどんな関係なんだ?この空間は一体……?
益々謎は深まっていくばかりである。
「全くあいつもプライドが高いったらありゃしない。そんなに激昂するほどの………」
ーーことだよ!
「ひゃあ!」
「うわっ!」
突如として、低めの男性の怒った声色が聞こえ、赤髪の女性と俺が驚嘆した。
「きゅ、急に話しかけてこないでよ!びっくりしたじゃない!ていうかいつまでも引きこもってないで帰って来なさいよ!」
ラヴァナの反応を推測するに、もう一人の仲間か?
ーー今はそれどころじゃない。あのじげんの神をもう少しで、ラルバとウランが打ち負かす寸前なんだ。俺達を侮辱した罪をとくと思い知らせることが出来るんだよ………!
(じげんの神って……)
そう言ってまた何処かへ行ったのか静寂が訪れた。
そして、その静寂を打ち消すように赤髪の女性が口を開いた。
「ハァ………全くめんどくさいものねー、どうにか引きずり出す方法を・・・。」
「一体どういうことですか?もしかしてラルバってあの中二病の神が言っていた……人間のことですか?それにウランって……」
突如口を開き、その言葉を聞いた途端に3人全員の動きが止んだ。そこには謎の不気味さがあり気味が悪く感じた。
「教えて下さい。あなた達は一体………。」
「その話は、今からする。だからそう先を急ぐな。これは重大な話だから我々3人も君に洗いざらい話すさ。」
背後から急に声が聞こえてきた。聞き覚えのある女性の声が耳に入り、振り向くとそこには先程の可愛らしい雰囲気とは真逆で真剣な眼差しと冷酷な雰囲気を醸し出した黒髪の女性だった。
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