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「――本日をもって、レイラ・アストレッドとの婚約を破棄する!」
玉座の間に響き渡る鋭い声。
それは私の元婚約者である王太子・ユリウスの宣告だった。
広い空間にざわめきが広がる。
私はゆっくり顔を上げ、冷たい笑みを浮かべた。
「あら、そう。ようやく?」
「……なに?」
「ずっと思っていたのよ。あなたの隣に立つほど、私は暇じゃないって」
私の挑発にユリウスは顔を真っ赤にした。
「レイラ! お前は身勝手で傲慢で……第一、俺より優秀すぎる! 王太子妃にはふさわしくない!」
――そこ?
思わず笑ってしまった。
周囲の視線が一気に刺さる。
だが、同情でも心配でもなく、ほとんどが“ユリウスへの落胆”だと気づくのは難しくなかった。
(ああ、今日をどれほど待ち望んでいたことか)
私は静かにスカートを摘まみ、優雅に礼をした。
「では、これで自由にさせてもらうわ。あなたの“お気に入り”の公爵令嬢と、どうぞ好きに」
ユリウスが慌てる声を背中で聞きながら、私は堂々と玉座の間を後にした――
……はずだった。
「――待て」
背後から響いた、低く冷ややかな声。
振り返ると、そこに立っていたのは黒い軍装の青年。
隣国ヴァルシュタイン皇国の第二皇子――“冷酷王子”と噂されるアレン・ルーファス。
漆黒の髪。
金の瞳。
そして、ありえないほど整った容貌。
呼吸を忘れそうになる。
彼は人々の前で歩み出て、ユリウスへ冷たい視線を向けた。
「婚約破棄をするなら構わん。しかし――」
アレンは私の手をすっと取った。
「レイラ嬢を手放すのなら、次は俺がもらう」
……玉座の間が凍りついた。
ユリウスが叫ぶ。
「な、何を言っている!?彼女は我が国の――」
「正式に破棄したのだろう? 連れて帰る」
アレンは当然のように私の手を引いた。
周囲の騎士たちが慌てて反応するより早く、彼は私の耳元で囁く。
「……ずっと欲しかった。やっと手に入る」
その声音に、背中が震えた。
恋でも優しさでもない。
もっと危険で、抗えない何か。
私は気づいてしまった。
――この男、最初から私を狙っていた。
馬車が動き出し、王城から遠ざかる。
私はようやく息をつく。
「……アレン殿下。あれは、どういう意味かしら?」
「どういう意味に聞こえた?」
「だから……“もらう”って……あれは衝動で?」
「衝動なら、もっと早く攫っている」
平然とした声。
私の手はまだ彼に握られたまま。
ドクン、と心臓が跳ねる。
アレンは窓越しに景色を眺めながら続けた。
「君を見た時から、ユリウスには似合わないと思っていた。聡明で、誰にも媚びない。高潔な君に、あいつが釣り合うわけがない」
「…………」
「だが、君が婚約者である以上、手を出しはしなかった。……今日の破棄は、俺にとって朗報だ」
“朗報”。
それほど私を手に入れたかったの?
心がざわめく。
私は深呼吸して言った。
「……私は、恋愛に興味がないわ。ましてや婚約破棄直後。殿下の気まぐれなら――」
「気まぐれではない」
アレンは私の顎にそっと指を触れた。
窓から差す光が、彼の金の瞳を輝かせる。
「レイラ。俺は君が欲しい。……ずっとだ」
その言い方はあまりにも真剣で、冗談とは思えなかった。
胸が熱くなる。
でも――
「私は簡単には落ちないわよ?」
挑発的に言うと、アレンの口元が僅かに上がった。
「知っている。だからいい」
「……!」
「君は手に入りにくいほど、価値がある」
その瞬間、なんてずるい人なのだと思った。
心臓がうるさくて、隣に座っていられない。
視線を逸らすと、アレンがそっと私の手を包む。
「安心しろ。しばらくは俺の国で保護する。君が望むなら、正式な婚約を結ぶのはゆっくりでいい」
「ゆっ……らっ……?! 何を勝手に――!」
「だが、君を一人に戻す気はない」
低い声が、耳の奥まで震わせた。
まるで所有を告げるような声に、身体が熱くなる。
だめ……このままじゃ本当に――
私は思わず、彼の腕を押しのけようとした。
だが、アレンは私の指先を離さず、静かに言った。
「ユリウスの元に戻るつもりはあるのか?」
「……ないわよ。あんな男のところに戻るわけ――」
「ならば問題ない」
「問題、大ありよ……!」
言い返す私に、アレンはふっと笑みを深めた。
その笑顔は、噂される“冷酷”とは程遠い。
むしろ――私だけに向けられた熱を含んでいる。
それに気づくのが、余計にずるい。
ユリウス視点
「なんだ……なんだあれは……!」
レイラの後を追おうとすれば、アレンの護衛に止められた。
悔しさに歯を噛む。
「レイラは、私の婚約者だぞ……!」
「いえ、先ほど殿下が破棄を宣言されましたので」
側近の苦言が胸に刺さる。
そのとき、ふと周囲の視線が自分に冷たいことに気づいた。
「ユリウス殿下は……レイラ様を捨てたのですか?」
「よりにもよって、このタイミングで……」
「アストレッド令嬢がどれだけ優秀だったか、ご存じないと?」
ざわっ、と空気が揺れる。
ちがう……違うんだ……!
「だ、だってレイラは……完璧すぎて……息が詰まると……!」
その言い訳は、誰の心にも響かなかった。
むしろ、冷ややかな失望が広がるだけ。
そのとき――
「ユリウス殿下。レイラ様は、ヴァルシュタイン皇国へ向かわれましたよ」
「……は……?」
「アレン殿下は“正式に求婚する意志がある”と仰っていました」
心臓が止まった。
「な……なぜだ……!
レイラは……私の、もの……!」
もの?
自分で言っておきながら胸がざわつく。
彼女が去って初めて気づく。
自分がどれだけ彼女に依存していたか。
ユリウスは思わず顔を覆った。
「……レイラ……返せ……アレンめ……!」
だが、もう遅い。
“冷酷王子”の手に落ちた令嬢が、簡単に戻ってくるはずがない。
アレン視点
王都から離れた宿で一夜を過ごす準備をしていると、レイラがこちらを睨んだ。
「どうして同じ部屋なの?」
「当然だろう。護衛も兼ねている」
「護衛なら廊下で十分でしょう!」
「いや。俺は君を――」
アレンは近づき、彼女の腰に手を回した。
「……誰にも取られたくない」
「っ……! 近い……!」
レイラの顔が一気に赤くなる。
可愛い。
普段は毅然としているのに、恋愛になると途端に不器用になる。
「寝台は広い。俺は隅で眠るから心配するな」
「そういう問題じゃ――!」
バタン、とレイラが扉に寄りかかり、距離を取ろうとする。
アレンは少し肩をすくめた。
「……それほど嫌か?」
悲しそうに問うと、レイラの動きが止まった。
「いや……嫌では……ないけれど……」
小さく呟く声に、胸の奥が熱くなる。
アレンは彼女の指先をそっと取り、唇を寄せた。
「今はまだ焦らない。君が望むまで、手は出さない」
「…………ん」
「だが、覚えておけ」
金の瞳が獲物を捕らえるように細められた。
「君の心を落とすつもりはある。……必ずな」
レイラの頬がさらに赤く染まる。
その反応が愛しくて、アレンは彼女の髪をそっと撫でた。
彼女は震えながらも逃げず、ただ黙って俯く。
その姿は、冷酷王子の胸を焼き尽くすほど甘い。
レイラ。
君は王太子なんかに渡すには惜しすぎる。
アレンは心の中で静かに誓う。
――君は必ず、俺のものにする。
どんな手を使ってでも。
レイラ視点
深夜。
同じ部屋だなんて本当に落ち着かなくて、眠れなかった。
アレンは隅で静かに眠っている。
……と思いきや。
「レイラ。眠れないのか?」
「ひゃっ……! 起きてたの?」
「君が寝返りを打つたびに毛布が揺れているからな」
「見てないで寝てよ……!」
「安心できない。……君が隣にいるのに」
その声が甘すぎて、私は思わず布団に潜った。
「……ばか」
「聞こえているぞ」
「聞こえていいのよ……!」
布団の中で顔が熱い。
こんなふうに誰かに求められるなんて知らなかった。
それも、隣国の冷酷王子と呼ばれる男に。
でも――
胸が高鳴るのを止められない。
アレンが近づき、そっと布団越しに私の頭を撫でた。
「怖がるな。……俺は君を幸せにする」
「……責任、取れるの?」
「ああ。いくらでも」
迷いなく答える声に、目が潤んだ。
どうしてこんなに真っ直ぐなの。
どうしてこんなに私を見つめるの。
「アレン……」
布団から出ると、すぐ近くに彼の顔があった。
金の瞳が熱く揺れ、私を飲み込むように見つめる。
「キスしても……?」
「っ……だめ……」
拒む声が震える。
だって、もし許したら――本当にこの男に落ちてしまう。
でもアレンはそっと私の頬に触れ、微笑んだ。
「今はやめておこう。……君が“欲しい”って言うまで待つ」
その言葉が、胸に深く刺さった。
どうしてそんな優しいの。
そんなこと言われたら……あなたを嫌いになんてなれない。
私が何も言えずにいると、アレンは静かに灯りを消した。
闇の中で、彼の声だけが近くに落ちる。
「おやすみ、レイラ。……愛しい人」
耳が熱くて眠れない。
玉座の間に響き渡る鋭い声。
それは私の元婚約者である王太子・ユリウスの宣告だった。
広い空間にざわめきが広がる。
私はゆっくり顔を上げ、冷たい笑みを浮かべた。
「あら、そう。ようやく?」
「……なに?」
「ずっと思っていたのよ。あなたの隣に立つほど、私は暇じゃないって」
私の挑発にユリウスは顔を真っ赤にした。
「レイラ! お前は身勝手で傲慢で……第一、俺より優秀すぎる! 王太子妃にはふさわしくない!」
――そこ?
思わず笑ってしまった。
周囲の視線が一気に刺さる。
だが、同情でも心配でもなく、ほとんどが“ユリウスへの落胆”だと気づくのは難しくなかった。
(ああ、今日をどれほど待ち望んでいたことか)
私は静かにスカートを摘まみ、優雅に礼をした。
「では、これで自由にさせてもらうわ。あなたの“お気に入り”の公爵令嬢と、どうぞ好きに」
ユリウスが慌てる声を背中で聞きながら、私は堂々と玉座の間を後にした――
……はずだった。
「――待て」
背後から響いた、低く冷ややかな声。
振り返ると、そこに立っていたのは黒い軍装の青年。
隣国ヴァルシュタイン皇国の第二皇子――“冷酷王子”と噂されるアレン・ルーファス。
漆黒の髪。
金の瞳。
そして、ありえないほど整った容貌。
呼吸を忘れそうになる。
彼は人々の前で歩み出て、ユリウスへ冷たい視線を向けた。
「婚約破棄をするなら構わん。しかし――」
アレンは私の手をすっと取った。
「レイラ嬢を手放すのなら、次は俺がもらう」
……玉座の間が凍りついた。
ユリウスが叫ぶ。
「な、何を言っている!?彼女は我が国の――」
「正式に破棄したのだろう? 連れて帰る」
アレンは当然のように私の手を引いた。
周囲の騎士たちが慌てて反応するより早く、彼は私の耳元で囁く。
「……ずっと欲しかった。やっと手に入る」
その声音に、背中が震えた。
恋でも優しさでもない。
もっと危険で、抗えない何か。
私は気づいてしまった。
――この男、最初から私を狙っていた。
馬車が動き出し、王城から遠ざかる。
私はようやく息をつく。
「……アレン殿下。あれは、どういう意味かしら?」
「どういう意味に聞こえた?」
「だから……“もらう”って……あれは衝動で?」
「衝動なら、もっと早く攫っている」
平然とした声。
私の手はまだ彼に握られたまま。
ドクン、と心臓が跳ねる。
アレンは窓越しに景色を眺めながら続けた。
「君を見た時から、ユリウスには似合わないと思っていた。聡明で、誰にも媚びない。高潔な君に、あいつが釣り合うわけがない」
「…………」
「だが、君が婚約者である以上、手を出しはしなかった。……今日の破棄は、俺にとって朗報だ」
“朗報”。
それほど私を手に入れたかったの?
心がざわめく。
私は深呼吸して言った。
「……私は、恋愛に興味がないわ。ましてや婚約破棄直後。殿下の気まぐれなら――」
「気まぐれではない」
アレンは私の顎にそっと指を触れた。
窓から差す光が、彼の金の瞳を輝かせる。
「レイラ。俺は君が欲しい。……ずっとだ」
その言い方はあまりにも真剣で、冗談とは思えなかった。
胸が熱くなる。
でも――
「私は簡単には落ちないわよ?」
挑発的に言うと、アレンの口元が僅かに上がった。
「知っている。だからいい」
「……!」
「君は手に入りにくいほど、価値がある」
その瞬間、なんてずるい人なのだと思った。
心臓がうるさくて、隣に座っていられない。
視線を逸らすと、アレンがそっと私の手を包む。
「安心しろ。しばらくは俺の国で保護する。君が望むなら、正式な婚約を結ぶのはゆっくりでいい」
「ゆっ……らっ……?! 何を勝手に――!」
「だが、君を一人に戻す気はない」
低い声が、耳の奥まで震わせた。
まるで所有を告げるような声に、身体が熱くなる。
だめ……このままじゃ本当に――
私は思わず、彼の腕を押しのけようとした。
だが、アレンは私の指先を離さず、静かに言った。
「ユリウスの元に戻るつもりはあるのか?」
「……ないわよ。あんな男のところに戻るわけ――」
「ならば問題ない」
「問題、大ありよ……!」
言い返す私に、アレンはふっと笑みを深めた。
その笑顔は、噂される“冷酷”とは程遠い。
むしろ――私だけに向けられた熱を含んでいる。
それに気づくのが、余計にずるい。
ユリウス視点
「なんだ……なんだあれは……!」
レイラの後を追おうとすれば、アレンの護衛に止められた。
悔しさに歯を噛む。
「レイラは、私の婚約者だぞ……!」
「いえ、先ほど殿下が破棄を宣言されましたので」
側近の苦言が胸に刺さる。
そのとき、ふと周囲の視線が自分に冷たいことに気づいた。
「ユリウス殿下は……レイラ様を捨てたのですか?」
「よりにもよって、このタイミングで……」
「アストレッド令嬢がどれだけ優秀だったか、ご存じないと?」
ざわっ、と空気が揺れる。
ちがう……違うんだ……!
「だ、だってレイラは……完璧すぎて……息が詰まると……!」
その言い訳は、誰の心にも響かなかった。
むしろ、冷ややかな失望が広がるだけ。
そのとき――
「ユリウス殿下。レイラ様は、ヴァルシュタイン皇国へ向かわれましたよ」
「……は……?」
「アレン殿下は“正式に求婚する意志がある”と仰っていました」
心臓が止まった。
「な……なぜだ……!
レイラは……私の、もの……!」
もの?
自分で言っておきながら胸がざわつく。
彼女が去って初めて気づく。
自分がどれだけ彼女に依存していたか。
ユリウスは思わず顔を覆った。
「……レイラ……返せ……アレンめ……!」
だが、もう遅い。
“冷酷王子”の手に落ちた令嬢が、簡単に戻ってくるはずがない。
アレン視点
王都から離れた宿で一夜を過ごす準備をしていると、レイラがこちらを睨んだ。
「どうして同じ部屋なの?」
「当然だろう。護衛も兼ねている」
「護衛なら廊下で十分でしょう!」
「いや。俺は君を――」
アレンは近づき、彼女の腰に手を回した。
「……誰にも取られたくない」
「っ……! 近い……!」
レイラの顔が一気に赤くなる。
可愛い。
普段は毅然としているのに、恋愛になると途端に不器用になる。
「寝台は広い。俺は隅で眠るから心配するな」
「そういう問題じゃ――!」
バタン、とレイラが扉に寄りかかり、距離を取ろうとする。
アレンは少し肩をすくめた。
「……それほど嫌か?」
悲しそうに問うと、レイラの動きが止まった。
「いや……嫌では……ないけれど……」
小さく呟く声に、胸の奥が熱くなる。
アレンは彼女の指先をそっと取り、唇を寄せた。
「今はまだ焦らない。君が望むまで、手は出さない」
「…………ん」
「だが、覚えておけ」
金の瞳が獲物を捕らえるように細められた。
「君の心を落とすつもりはある。……必ずな」
レイラの頬がさらに赤く染まる。
その反応が愛しくて、アレンは彼女の髪をそっと撫でた。
彼女は震えながらも逃げず、ただ黙って俯く。
その姿は、冷酷王子の胸を焼き尽くすほど甘い。
レイラ。
君は王太子なんかに渡すには惜しすぎる。
アレンは心の中で静かに誓う。
――君は必ず、俺のものにする。
どんな手を使ってでも。
レイラ視点
深夜。
同じ部屋だなんて本当に落ち着かなくて、眠れなかった。
アレンは隅で静かに眠っている。
……と思いきや。
「レイラ。眠れないのか?」
「ひゃっ……! 起きてたの?」
「君が寝返りを打つたびに毛布が揺れているからな」
「見てないで寝てよ……!」
「安心できない。……君が隣にいるのに」
その声が甘すぎて、私は思わず布団に潜った。
「……ばか」
「聞こえているぞ」
「聞こえていいのよ……!」
布団の中で顔が熱い。
こんなふうに誰かに求められるなんて知らなかった。
それも、隣国の冷酷王子と呼ばれる男に。
でも――
胸が高鳴るのを止められない。
アレンが近づき、そっと布団越しに私の頭を撫でた。
「怖がるな。……俺は君を幸せにする」
「……責任、取れるの?」
「ああ。いくらでも」
迷いなく答える声に、目が潤んだ。
どうしてこんなに真っ直ぐなの。
どうしてこんなに私を見つめるの。
「アレン……」
布団から出ると、すぐ近くに彼の顔があった。
金の瞳が熱く揺れ、私を飲み込むように見つめる。
「キスしても……?」
「っ……だめ……」
拒む声が震える。
だって、もし許したら――本当にこの男に落ちてしまう。
でもアレンはそっと私の頬に触れ、微笑んだ。
「今はやめておこう。……君が“欲しい”って言うまで待つ」
その言葉が、胸に深く刺さった。
どうしてそんな優しいの。
そんなこと言われたら……あなたを嫌いになんてなれない。
私が何も言えずにいると、アレンは静かに灯りを消した。
闇の中で、彼の声だけが近くに落ちる。
「おやすみ、レイラ。……愛しい人」
耳が熱くて眠れない。
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