冷徹王子に捨てられた令嬢、今ではその兄王に溺愛されています

 ――「お前のような女に、俺の隣は似合わない」

 その言葉を最後に、婚約者であった第二王子レオンハルト殿下は私を冷たく突き放した。
 私、クラリス・エルデンは侯爵家の令嬢として、幼い頃から王子の婚約者として育てられた。
 しかし、ある日突然彼は平民出の侍女に恋をしたと言い出し、私を「冷酷で打算的な女」だと罵ったのだ。

 涙も出なかった。
 あまりに理不尽で、あまりに一方的で、怒りも悲しみも通り越して、ただ虚しさだけが残った。
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