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あの日の口づけから、三日が過ぎた。
けれど、心臓の鼓動はまだ落ち着かない。
レオン陛下――いや、今は自然と「レオン」と呼びそうになるその人の顔を思い出すだけで、胸が熱くなる。
けれど同時に、背筋を撫でるような不安も消えなかった。
市場の屋根にいた黒い影。
あの目は、確かにこちらを狙っていた。
あれがただの通行人のはずがない。
そして翌朝、嫌な予感は現実になった。
「……どういうことですか、それは」
朝食の席で侍女が報告した内容に、私は思わず立ち上がった。
レオンが静かに視線を上げる。
その瞳の奥は冷たく光っていた。
「アルベルト王太子が、我が国に“抗議”の書状を送ってきた。
“婚約破棄した令嬢を無断で保護した。彼女は王家の秘密を知る女であり、返還を求む”……だそうだ」
「っ……!」
指が震えた。
“王家の秘密”なんて、そんなの言いがかりだ。
でも、国同士の立場になれば、言葉ひとつで火種になる。
「私のせいで……!」
「違う。お前が原因ではない。あの男が、ただ手放したものを取り戻そうとしているだけだ」
レオンの声は穏やかだったが、怒りの気配がにじむ。
彼は書状を手に取り、ゆっくりと握り潰した。
白い手の中で紙が砕けるように皺になる。
「ミレイユ、いいか。二度と自分を責めるな。
お前は“奪われるもの”ではなく、“私が選んだ人”だ」
「……レオン……」
その言葉だけで、胸がいっぱいになる。
でも同時に、怖かった。
彼の優しさの裏にある“冷酷”を、まだ私は知らない気がして。
その日の午後。
王宮の会議室では、近臣たちが集まり、緊張した声が飛び交っていた。
「陛下、もしこの件で隣国と戦端を開けば、我が国の商路に――」
「黙れ」
レオンの一言で、部屋の空気が凍る。
皆が息を呑んだまま、誰も次の言葉を発せない。
「戦を望んでいるのは向こうだ。だがこちらには理由がある。“民を脅かした者に対する報復”。
――それが、たとえ王太子であってもな」
その声音に、誰も逆らえなかった。
そして彼は私の方を一瞬だけ見て、微かに笑った。
その笑みは優しいのに、どこか狂気めいていて――背筋がぞくりとする。
(この人は、本当に冷酷な王だ……)
けれど、その冷たさの矛先が私を守るためのものだとわかってしまうから、何も言えなかった。
会議が終わったあと、私は王の執務室を訪れた。
窓から差し込む夕日が、彼の髪を淡く照らしている。
「……怒っているのですか?」
「怒ってはいない。ただ、苛立っているだけだ」
手にしていたグラスを置き、レオンは私を見た。
その瞳の奥には、抑えきれない何かが燃えていた。
「お前に触れようとしたあの男を、生かしておく理由がない。
なのに、国の体面のために手出しできない。……それが気に入らん」
「……レオン」
「お前を“奪った”者は、たとえ神でも許さない。
それが、私という男だ」
静かに、しかし確実に心を揺らす言葉。
その強さに、私は息をするのも忘れていた。
けれど次の瞬間、彼が少しだけ笑った。
「怖がったか?」
「……少し、だけ」
「正直でいい。だが、私はお前にだけは“怖い”と思われたくない」
彼が近づいてくる。
机の縁に押し付けられ、逃げ場を失った私は、視線を逸らすこともできなかった。
「レオン……?」
「もう二度と、“陛下”とは呼ぶな」
「……え?」
「お前にだけは、私は“男”でいたい。
名で呼んでくれ。……今、ここで」
甘く低い声に、喉が乾く。
言葉が出ないまま見上げると、彼の指が私の唇をそっとなぞった。
「ミレイユ。お前が口を閉ざすなら、私が奪う」
次の瞬間、唇が重なった。
前よりも深く、熱く。
ただの口づけではなく、想いの証のように。
離れたあと、彼は苦笑したような表情で囁く。
「……これで少しは、あの王太子に見せつけられただろう」
「み、見せつけるって……」
「お前が誰のものかを、世界に知らしめる。
それが、私の“宣戦布告”だ」
彼の指が私の顎を持ち上げ、また軽くキスを落とした。
その瞬間、心のどこかで、ざまぁという言葉が浮かんだ。
婚約破棄された令嬢。
けれど今の私は、冷酷王の寵愛を受ける女。
――立場は完全に逆転したのだ。
だがその夜、侍女が慌てた様子で私の部屋へ駆け込んできた。
「ミレイユ様! たいへんです、陛下の寝室に――!」
「陛下に何か!?」
駆け出した私が見たのは、血に染まった床だった。
倒れている兵士。
そして、レオンの肩口には短剣が突き立てられていた。
「レオンッ!!」
「……来るな、ミレイユ」
彼の手が制止するが、その声はかすれている。
駆け寄って抱きとめると、彼の唇が微かに笑んだ。
「心配するな。浅い傷だ」
「浅い傷じゃありません! 血が――!」
「お前が無事なら、それでいい」
その一言で、涙があふれた。
けれど、すぐに私は気づく。
部屋の隅に立つ黒衣の刺客。
その瞳の色――金。
「……あなた、あの時の……!」
「アルベルト王太子の命だ。ミレイユ・レイシェルを取り戻せ、だとさ」
刺客が冷たく笑った瞬間、レオンの目が光った。
空気が凍る。
部屋の温度が一瞬で下がり、床の上に霜が走った。
「――お前ごときが、彼女に指一本でも触れられると思うな」
レオンの手が軽く振られた瞬間、風が吹き抜ける。
次の瞬間、刺客の足元が氷に閉ざされ、動けなくなった。
「王太子に伝えろ。
“この女に二度と手を出せば、お前の国ごと凍らせる”と」
吐き捨てるように言い放ち、レオンは私を腕の中に引き寄せた。
冷たい氷の力を操る男なのに、彼の体温だけはあたたかい。
「……レオン、あなたが傷つくのは、いやです」
「それでも、守る。お前が望まなくても、私の心はもうお前に縛られている」
「そんなこと言ったら、私まであなたを――」
「いい。惚れてくれなくても構わない。
だが、お前を誰かに奪われるくらいなら、この手で閉じ込める」
その言葉が、胸を締めつけた。
優しさと狂おしさが同居する、氷の王の愛。
その深さに、私は息をするのも忘れてしまう。
刺客の件は、すぐに隣国の陰謀として処理された。
けれど、レオンの肩の傷は完全には癒えていない。
そんな彼の寝台の傍らで、私は手を握りしめた。
「……あなたが眠っている間に、伝えたいことがあります」
静かに、彼の頬に触れる。
彼の冷たい肌に、自分の指先の熱が移るのがわかった。
「私はもう、ただ守られるだけの存在ではいたくない。
あなたの隣に立てる人になりたい。
そのために、強くなります」
その瞬間、レオンの指が私の手を握り返した。
ゆっくりとまぶたが開き、あの深い青の瞳が私を見つめる。
「……ミレイユ。お前はもう十分強い。
そして――私の世界で、いちばん美しい」
囁くように言って、彼はまた目を閉じた。
私はその手を離さず、ただ静かに夜を見守った。
窓の外、雪が降り始めていた。
まるで、彼の力が世界に降り注ぐように。
けれどその雪の中、遠くの塔の影で、誰かが私たちを見下ろしていた。
黒衣の男――王太子の側近、いや、別の存在。
その目がゆっくりと笑う。
「――“冷酷王”の恋か。面白い。では、次は“王国”を壊してみようか」
夜の風が、静かに吹き抜けた。
けれど、心臓の鼓動はまだ落ち着かない。
レオン陛下――いや、今は自然と「レオン」と呼びそうになるその人の顔を思い出すだけで、胸が熱くなる。
けれど同時に、背筋を撫でるような不安も消えなかった。
市場の屋根にいた黒い影。
あの目は、確かにこちらを狙っていた。
あれがただの通行人のはずがない。
そして翌朝、嫌な予感は現実になった。
「……どういうことですか、それは」
朝食の席で侍女が報告した内容に、私は思わず立ち上がった。
レオンが静かに視線を上げる。
その瞳の奥は冷たく光っていた。
「アルベルト王太子が、我が国に“抗議”の書状を送ってきた。
“婚約破棄した令嬢を無断で保護した。彼女は王家の秘密を知る女であり、返還を求む”……だそうだ」
「っ……!」
指が震えた。
“王家の秘密”なんて、そんなの言いがかりだ。
でも、国同士の立場になれば、言葉ひとつで火種になる。
「私のせいで……!」
「違う。お前が原因ではない。あの男が、ただ手放したものを取り戻そうとしているだけだ」
レオンの声は穏やかだったが、怒りの気配がにじむ。
彼は書状を手に取り、ゆっくりと握り潰した。
白い手の中で紙が砕けるように皺になる。
「ミレイユ、いいか。二度と自分を責めるな。
お前は“奪われるもの”ではなく、“私が選んだ人”だ」
「……レオン……」
その言葉だけで、胸がいっぱいになる。
でも同時に、怖かった。
彼の優しさの裏にある“冷酷”を、まだ私は知らない気がして。
その日の午後。
王宮の会議室では、近臣たちが集まり、緊張した声が飛び交っていた。
「陛下、もしこの件で隣国と戦端を開けば、我が国の商路に――」
「黙れ」
レオンの一言で、部屋の空気が凍る。
皆が息を呑んだまま、誰も次の言葉を発せない。
「戦を望んでいるのは向こうだ。だがこちらには理由がある。“民を脅かした者に対する報復”。
――それが、たとえ王太子であってもな」
その声音に、誰も逆らえなかった。
そして彼は私の方を一瞬だけ見て、微かに笑った。
その笑みは優しいのに、どこか狂気めいていて――背筋がぞくりとする。
(この人は、本当に冷酷な王だ……)
けれど、その冷たさの矛先が私を守るためのものだとわかってしまうから、何も言えなかった。
会議が終わったあと、私は王の執務室を訪れた。
窓から差し込む夕日が、彼の髪を淡く照らしている。
「……怒っているのですか?」
「怒ってはいない。ただ、苛立っているだけだ」
手にしていたグラスを置き、レオンは私を見た。
その瞳の奥には、抑えきれない何かが燃えていた。
「お前に触れようとしたあの男を、生かしておく理由がない。
なのに、国の体面のために手出しできない。……それが気に入らん」
「……レオン」
「お前を“奪った”者は、たとえ神でも許さない。
それが、私という男だ」
静かに、しかし確実に心を揺らす言葉。
その強さに、私は息をするのも忘れていた。
けれど次の瞬間、彼が少しだけ笑った。
「怖がったか?」
「……少し、だけ」
「正直でいい。だが、私はお前にだけは“怖い”と思われたくない」
彼が近づいてくる。
机の縁に押し付けられ、逃げ場を失った私は、視線を逸らすこともできなかった。
「レオン……?」
「もう二度と、“陛下”とは呼ぶな」
「……え?」
「お前にだけは、私は“男”でいたい。
名で呼んでくれ。……今、ここで」
甘く低い声に、喉が乾く。
言葉が出ないまま見上げると、彼の指が私の唇をそっとなぞった。
「ミレイユ。お前が口を閉ざすなら、私が奪う」
次の瞬間、唇が重なった。
前よりも深く、熱く。
ただの口づけではなく、想いの証のように。
離れたあと、彼は苦笑したような表情で囁く。
「……これで少しは、あの王太子に見せつけられただろう」
「み、見せつけるって……」
「お前が誰のものかを、世界に知らしめる。
それが、私の“宣戦布告”だ」
彼の指が私の顎を持ち上げ、また軽くキスを落とした。
その瞬間、心のどこかで、ざまぁという言葉が浮かんだ。
婚約破棄された令嬢。
けれど今の私は、冷酷王の寵愛を受ける女。
――立場は完全に逆転したのだ。
だがその夜、侍女が慌てた様子で私の部屋へ駆け込んできた。
「ミレイユ様! たいへんです、陛下の寝室に――!」
「陛下に何か!?」
駆け出した私が見たのは、血に染まった床だった。
倒れている兵士。
そして、レオンの肩口には短剣が突き立てられていた。
「レオンッ!!」
「……来るな、ミレイユ」
彼の手が制止するが、その声はかすれている。
駆け寄って抱きとめると、彼の唇が微かに笑んだ。
「心配するな。浅い傷だ」
「浅い傷じゃありません! 血が――!」
「お前が無事なら、それでいい」
その一言で、涙があふれた。
けれど、すぐに私は気づく。
部屋の隅に立つ黒衣の刺客。
その瞳の色――金。
「……あなた、あの時の……!」
「アルベルト王太子の命だ。ミレイユ・レイシェルを取り戻せ、だとさ」
刺客が冷たく笑った瞬間、レオンの目が光った。
空気が凍る。
部屋の温度が一瞬で下がり、床の上に霜が走った。
「――お前ごときが、彼女に指一本でも触れられると思うな」
レオンの手が軽く振られた瞬間、風が吹き抜ける。
次の瞬間、刺客の足元が氷に閉ざされ、動けなくなった。
「王太子に伝えろ。
“この女に二度と手を出せば、お前の国ごと凍らせる”と」
吐き捨てるように言い放ち、レオンは私を腕の中に引き寄せた。
冷たい氷の力を操る男なのに、彼の体温だけはあたたかい。
「……レオン、あなたが傷つくのは、いやです」
「それでも、守る。お前が望まなくても、私の心はもうお前に縛られている」
「そんなこと言ったら、私まであなたを――」
「いい。惚れてくれなくても構わない。
だが、お前を誰かに奪われるくらいなら、この手で閉じ込める」
その言葉が、胸を締めつけた。
優しさと狂おしさが同居する、氷の王の愛。
その深さに、私は息をするのも忘れてしまう。
刺客の件は、すぐに隣国の陰謀として処理された。
けれど、レオンの肩の傷は完全には癒えていない。
そんな彼の寝台の傍らで、私は手を握りしめた。
「……あなたが眠っている間に、伝えたいことがあります」
静かに、彼の頬に触れる。
彼の冷たい肌に、自分の指先の熱が移るのがわかった。
「私はもう、ただ守られるだけの存在ではいたくない。
あなたの隣に立てる人になりたい。
そのために、強くなります」
その瞬間、レオンの指が私の手を握り返した。
ゆっくりとまぶたが開き、あの深い青の瞳が私を見つめる。
「……ミレイユ。お前はもう十分強い。
そして――私の世界で、いちばん美しい」
囁くように言って、彼はまた目を閉じた。
私はその手を離さず、ただ静かに夜を見守った。
窓の外、雪が降り始めていた。
まるで、彼の力が世界に降り注ぐように。
けれどその雪の中、遠くの塔の影で、誰かが私たちを見下ろしていた。
黒衣の男――王太子の側近、いや、別の存在。
その目がゆっくりと笑う。
「――“冷酷王”の恋か。面白い。では、次は“王国”を壊してみようか」
夜の風が、静かに吹き抜けた。
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