伝説の後始末

世々良木夜風

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Legend 32. ツィアとハルの新たな楽しみ

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「ふふふ!いい子!いい子!」
ハルがうれしそうに膝の上のツィアの頭を撫でている。
(ハルの膝枕、最高!)
ツィアはうっとりとした顔でハルの太ももに顔をすりつけていた。

〇・〇・〇

事の始まりは、ツィアとハルが人魚の住処から帰ってきた夜。

「ツィアさん!今、お風呂、沸かしてます!それまで水着でいいですか?」
ハルがモンスターハウスのリビングでくつろいでいるツィアに声をかける。
ちなみにハルもまだ水着のままだ。
「そうね...ちょっと時間があるけどこのままで...」
そう言ったツィアだったが、ハルの足を見て急に顔を赤らめた。
「えっ?!な、なんですか?」
恥ずかしそうに足を閉じるハル。
「あ、あの...良かったら...なんだけど...」
ツィアが言いにくそうにしている。
それを見たハルは、
「な、なんでも言ってください!決してイヤとは言いません!約束します!」
なぜか顔を真っ赤にしながらそう言った。
(ツィ、ツィアさんの見てた場所...それにあの言葉...それが意味するのは...わ、私の...あそこを...)
ハルがドキドキしながら返事を待つと、
「ひ、膝枕...してくれないかしら!!」
ツィアはギュッと目を閉じると、真っ赤な顔でお願いをしてきた。
するとハルは、
「は、はい!では水着を...」
と下の水着に手をかけたが、
「えっ?!膝枕?!」
拍子抜けしたような声を上げる。
「やっぱりダメ?...それならいいの...」
ガッカリした様子のツィアに、
「だ、大丈夫です!私の膝で良ければいくらでも!!」
そう言って、椅子に腰掛ける。
「ここじゃ横になれないでしょ!あの...ベッドで...」
恥ずかしそうなツィアの声に、
「そ、そうですね!べ、ベッドならその先もできますし...」
ハルも頬を染めながらそう答えた。


「ど、どうぞ!!」
ベッドに正座しているハル。
「じゃ、じゃあ...」
ツィアは遠慮がちに頭を横たえた。
「ど、どうですか?」
不安げに尋ねるハル。
「...とっても柔らかい...あったかくて...いい気持ち...」
ツィアが恍惚とした表情になる。
「よ、良かった...」
ハルがホッとしていると、
「ふふ!ハルの足、すべすべでとっても気持ちいい...」
ツィアがハルの太ももに頬をすりつけだした。
「ツィ、ツィアさん!!」
ハルの声に我に返るツィア。
「ゴ、ゴ、ゴメン!!」
慌てて顔を上げるが、
「だ、大丈夫です!ちょっと驚いただけですから...そのまま...続けてください!」
ハルが頬を染めながらも、ツィアの頭を太ももに戻す。
「で、でも...」
ツィアは躊躇っているが、
「今日、助けていただいたお礼です!...私の...膝で良かったら...」
顔を赤らめてそう答えるハルだった。

〇・〇・〇

それ以来、時々、ツィアはハルに膝枕をしてもらっている。
ワンピース越しではあったが、心地よさに変わりはなかった。
そしてハルもツィアの新しい魅力に気づく。
(私の膝で寝ている時...とっても可愛いです!...いつもは美しくて頼りになるスーパースターですけど...こうしている時は...子供のよう...)
それはハルの母性本能に火をつけた。
ツィアの頭を撫でながらそのうっとりとした顔を見ているだけで、幸せな気分になれるのだった。

(ワンピース越しじゃ物足りないな...本当は...脱いで欲しい...けど、そしたら...)
ツィアの顔が赤くなる。
ハルは下着をつけていない。全てが丸見えになるだろう。
特に太ももに頭をつけているツィアにとって、ハルのあそこは目と鼻の先だ。
足を閉じているとはいえ、正気でいられる自信がなかった。

一方、ハルは、
(可愛い...でも...私が水着の時の方が気持ちよさそうでした...や、やはり服を脱いで...)
それは今までも何度も思ったことだったが、すんでのところで勇気が出ない。
(し、しかし、自ら全てを見せてしまうなど...そんなことしたら...)
『イヤッ!ハルったらそんな簡単に全部見せちゃうなんて!...私以外にもしてあげてるんでしょ!』
ツィアの絶叫が頭の中に響く。
『そ、そ、そんなことは絶対!!私、ツィアさん以外には...』
『ウソ!ハルなんて嫌い!出てって!』
(そ、そんなことになったら、私は生きていけなくなります!!)
ハルはツィアの方から言い出すのをじっと待っているのだった。
(で、でも、もしツィアさんから言ってくれたら...)
ハルの妄想が始まった。

〇・〇・〇

「あの...ハル?」
「なんですか?ツィアさん!」
ツィアの窺うような問いかけにハルが答える。
「ワンピース越しじゃ物足りないの...もし...良かったら...」
ツィアの顔が真っ赤になる。
「ふふふ!仕様のない子ですね!...それでは...」
ハルはそっとワンピースをまくり出した。
「これで...どうですか?」
腰までまくり上げたハルが真っ赤な顔で尋ねると、
「それじゃ、ハルの可愛いお胸が見えないじゃない!もっと!」
ツィアがわがままを言う。
「も、もう!ツィアさんだけですよ!こんなことするの!」
そう言ってハルは首までワンピースをたくし上げた。
「可愛い!!...じゃあ、寝るね!」
ツィアがうれしそうに胸を見上げると、また膝枕をする。
「は、恥ずかしい...」
ハルが顔を染めているが、
「とってもいい眺めよ!...それに...やっぱりハルの肌、すべすべ...」
ツィアはそう言うと、ハルの太ももに頬をすりつけだす。
「ん...ん...」
次第にハルの口から押し殺したような声が出始めた。
「どうしたの?」
ツィアが聞くと、
「な、なんでもないです...はぁ...はぁ...」
そう言いつつも、ハルは吐息を漏らしている。
「...もしかして...ここがいいの?」
ツィアが足の付け根に顔を押し付けると、
「ああ~~~~!!」
ハルは大きな声を上げて足を開いてしまった。
「...ハルのここ...こんなになってる...」
ツィアの視線に気づいたハルは、
「ご、ごめんなさい!私、普段はこんなエッチな子じゃないんです!嫌いにならないで!!」
真っ赤な顔で声を上げると足を閉じようとする。しかし、
「途中でやめていいの?」
「えっ?!」
ツィアの言葉に見つめ返してしまう。すると、
「ほら!最後までしてあげるから!」
ツィアはハルの太ももをつかんで大きく開くと、ご奉仕を始めた。
「あっ!あっ!...ダ、ダメです!そこは将来の結婚相手が...」
ハルが喘ぎ声を上げつつも、そう言うと、
「...ハルは...私が結婚相手じゃ...イヤ?」
ツィアが悲しそうな顔で見上げてくる。
「えっ?!それってどういう...」
ハルが戸惑っていると、
「私...ハルをお嫁さんに貰いたいの!!...でも...ハルにその気はないのね...」
ツィアはそう口にすると、顔を押さえて泣き出してしまった。
「そ、そ、そんなことないです!!...私を...ツィアさんの...お嫁さんに...してください!!」
それを見たハルは慌てるが、真面目な顔をすると、頬を染めながらツィアにお願いする。
「うれしい!!...じゃあ、最後までしてあげれるね!うんと気持ちよくしてあげる!」
その言葉に笑顔になったツィアは、ご奉仕を再開するのだった。
「ツィ、ツィアさん!!そんなことされると...私...あっ!あっ!あっ!ああぁぁぁ~~~~~~!!」

〇・〇・〇

「な、な、なんてことになったら私!!」
突然、ハルが大声を上げたのを聞いてツィアが驚く。
「ど、どうしたの?ハル!」
するとハルは、
「え、えっと...」
(こんなこと考えてたなんて口が裂けても言えないです!!何か言い訳を...)
そして、咄嗟に口にした言葉が、
「あの...ジャ、ジャガイモの残りが少なくて...切らしてしまったら大変だと...」
(ナイスな言い訳です!)
ハルが心の中で喜んでいると、
「じゃあ、明日は近くの村に寄ってみる?...ジャガイモくらいなら売ってくれるかも!」
「そ、そうですね...」
ツィアとハルは翌日、近くの村に寄ることになったのだった。
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