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Episode 6. 下着屋さんに行こう
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「いらっしゃいませ~~~!!」
中から元気な店員の声が聞こえる。
マリーはローズを連れて、お気に入りの下着屋さんに来ていた。
二人は今日は冒険用の服ではない。
マリーはフリルいっぱいの白のブラウスに茶色のチェックのミニスカートを合わせている。
綺麗な銀色の髪飾りが金髪に映えていた。
ローズはグレーのシックなワンピースを着ている。
清楚でありながらも、ところどころについているアクセントがキュートだ。
上品さを保ちながら可愛さを感じさせるデザインだった。
お店の中には可愛くてカラフルな下着が並び、とても華やかだった。
「わ~~~~!あれも!これも!...本当に可愛いわね!迷っちゃうわ!!」
ローズはその様子に目を見開いている。
「ふふふ。気に入ってくれて良かった!!可愛いのいっぱい買おうね!!」
マリーがその顔を見て、自分もうれしそうに笑う。
「そんなにいっぱい買うの?2、3着でいいんじゃ...」
ローズが言うが、
「ダメ!女の子はたくさんの中からその日の気分で選ぶんだから!!10着は欲しいけどお金が...」
「10着?!」
マリーの感覚にローズが驚いている。
「とりあえず、今日は5着くらいでいいかな!あっちにプチプラのコーナーがあるの!!安いけど結構可愛いんだよ!」
マリーはローズに構わず、プチプラコーナーに引っ張っていった。
「う~~~~ん、ローズちゃんにはどれが似合うかな...」
マリーが一生懸命、下着を選んでいる。
「あたしのを考えてくれてるの?自分のが欲しかったんじゃ...」
ローズが言うが、
「私のは後でいいの!!まずはローズちゃんを可愛くしてくれる下着をしっかり選ばないと!!」
マリーは下着から目を離さずに答えると、何着か選び始めた。
そんなマリーを半ば呆れた目で見ていたローズだったが、1つのブラショーセットに目が留まった。
「あっ!これいいかも!!あたし、これにする!!」
ローズが手に取った下着を見て、マリーも、
「ホントだ!!一見、シンプルなんだけどどことなくキュートで...ローズちゃんにピッタリ!!」
「えへへ...」
マリーに褒められローズも満更でもないようだ。
「色違いで何セットか買っちゃおうよ!!それとこれはどう?ローズちゃんに似合うと思うんだ!!」
そう言って、マリーは自分が選んだ下着を見せた。
ローズの下着を選び終わると、マリーは自分の下着をパパッと選んでいく。ローズを待たせたくないようだ。
しかし、ふと恥ずかしそうにローズを見ると、
「あ、あの...ローズちゃんは私にどの下着、着て欲しい?...教えて...欲しいな...」
そう言って顔を真っ赤にした。
「えっ?!『着て欲しい』って...」
ローズが戸惑っていると、
「あ、あの!変な意味じゃなくて...その...どんな下着が好きなのかなって...」
その態度に慌ててマリーが言い直す。しかし、相変わらず、恥ずかしそうに体をくねらせている。
(どういう意味かしら??...普通に考えると...ってそんな訳ないじゃない!!...きっと自分じゃ選べなくてあたしの意見を聞いてるのね!!じゃあ...)
「そうねぇ...マリーはスタイルがいいいから...」
ローズはどれがいいか考え始める。
(マリーの胸...大きい...それに服の上からだけど形がいいのも分かるわ!!...これだけ大きいと支えるのも大変だから、ブラの機能性は大事よね!!)
「あの...ローズちゃん?」
マリーの声がするが、ローズは深く考え込んでいて、聞こえていないようだ。
(でもそれだけじゃダメ!!マリーのは可愛くないと!!...しっかり胸を支えて、かつ可愛くて毎日つけたくなる...そんなのを選ばなきゃ!!)
その時、マリーの声が聞こえた。
「...ブラウス...脱ごうか??」
「えっ?!」
その言葉にローズは我に返る。
気づくとマリーの胸にくっつきそうなほど顔を近づけていた。
マリーは真っ赤になりながら上を向いて、両目を閉じている。
「あの!!」
言い訳しようとした時、マリーがブラウスのボタンに手をかけた。
「いいから!!もう分かったから!!」
ローズの言葉にマリーはその手を止めた。
「...いいの?」
少し残念そうなマリーの声。ローズは、
「ゴメン。考え事してたらつい...変なことは考えてないから安心して!!...もう!あたしったら何、考えてたのかしら!!」
そう言って、自分を咎めると、下着の棚に目を移し、選び始める。
「え~~~~~っと!!」
悩むローズを見ながら、マリーは小さく呟くのだった。
「...良かったのに...」
それからしばらく、
「うん!これがいいわ!!すっぽりと全体を包みながらあちこちに可愛い刺繍やフリルがあって、とっても可愛らしい!!可愛らしい顔に、抜群のプロポーションを持つマリーにはこれしかないわ!!」
そう言って、一つのブラショーセットを選び出した。
「わぁ~~~~!!可愛い~~~!色も私の好きなピンク...」
マリーの目が輝く。
「ふふん!あたしにかかればこんなもんよ!!これを着てあたしについてきなさい!!」
ローズは相変わらず高飛車な態度で言うが、顔が斜め上を向いている。どうやら照れているようだ。
「うん!!どこまでもついていくね!!」
マリーが満面の笑顔で答えた。
「ふふ。気に入ってくれて良かったわ!!選び疲れたから買ったらお茶でもしましょうか?あたし、いい店知ってるのよ!!」
「うん!!」
ローズのお誘いにマリーはさらに顔を輝かせた。
買い物の後、二人はゆっくりティータイムを楽しんだ。
おしゃべりもたくさんした。
その時、ローズの生い立ちも聞くことができた。
(ローズちゃんが孤児なんて知らなかったな...堂々としてるからそんなこと考えもしなかった...)
ローズはここから1週間ほど歩いたところにある大きな街・シェナリーの裏路地に捨てられていたらしい。
(どこかたくましいのはそういう環境で育ったからかな?)
マリーはそんな事を考えてしまう。
それから剣の才能を見出され、冒険者学校への特別無償入学が認められたらしいが、それはシェナリーではなく、ここサクラノの街だった。
(ローズちゃんは『孤児院でもわがまま放題だったから、遠くに厄介払いされたのよ!』って言ってたけど...)
マリーは普通なら同情すべき状況にもかかわらず、心の中で喜んでいる自分がいることに気づいていた。
(おかげでローズちゃんと巡り合うことができた...こんなこと考えるの不謹慎だって分かってるけど...それでも...うれしい!)
そっとローズの顔を見る。ニコッと笑い返してくれた。
思わず目を逸らしてしまう。
(こんなこと考えてゴメンね。ローズちゃん...いつか、シェナリーにも行ってみたいな...ローズちゃんのこと、もっと知りたい!!)
もう一度、ローズの顔を見る。今度は気づかなかったようだった。
(それからはいろんなパーティを転々としたらしいけど...私と...ずっといてくれるかな...)
マリーは少し不安になる。
(ううん!『一緒にいたい』って思われるように頑張らないと!!今日は下着の問題も解決したし、これからもローズちゃんの為に頑張ろう!!)
そう心に誓うのだった。その時、
「あっ!この防具!!」
ローズが防具屋さんの前で足を止めた。
「これ、欲しいの?」
マリーがローズの見ている防具を見て、話しかける。
「うん。でも魔法のかかっている防具は高いから...軽くて丈夫なんだけどね~~!」
それはもはやワンピースといってもいいくらいに薄く、可愛らしい装飾のついた防具だった。
それでいて物理防御力も魔法防御力も高い。
「でも...スカートの丈、短いね...」
ローズは背が高い為、足がかなり露出しそうだった。
「それがいいのよ!邪魔にならないし!!」
ローズは言うが、
「で、でも...見えちゃったら...」
マリーが心配する。
「大丈夫!見えないように戦うから!!...それに見えたとしてもマリーでしょ?」
「い、いいの?」
ローズの言葉にマリーが聞き返すが、
「どうせ、下着も全部知られちゃってるんだから問題ないじゃない...それに...あたしの脱いだ下着も見たんでしょ?」
ローズが珍しく顔を赤くする。
「そ、それは...」
マリーは口を濁すが、
「あたしはあんまり気にしない方だけど...脱いだのは...あんまり見ないでね...さすがに...恥ずかしいから...」
「うん...」
また赤くなるローズに、マリーは頷くしかないのだった。するとローズが別の防具を指差す。
「あれなんかマリーにいいんじゃない?!」
ローズが指したのは、薄い、とても可愛らしいローブ。
「あっ!可愛い!!...あんなの着て冒険したいな!!夏でも涼しそうだし...」
マリーの目が輝く。
「でも、あれも魔法かかってるよね...」
しかし、すぐに現実に気づくマリー。聞かなくても高価なのは分かりきっていた。
「だから頑張って、仮免卒業して、依頼、こなしまくりましょ!!」
「うん!!」
改めて、頑張ろうと決めたローズとマリーだった。
中から元気な店員の声が聞こえる。
マリーはローズを連れて、お気に入りの下着屋さんに来ていた。
二人は今日は冒険用の服ではない。
マリーはフリルいっぱいの白のブラウスに茶色のチェックのミニスカートを合わせている。
綺麗な銀色の髪飾りが金髪に映えていた。
ローズはグレーのシックなワンピースを着ている。
清楚でありながらも、ところどころについているアクセントがキュートだ。
上品さを保ちながら可愛さを感じさせるデザインだった。
お店の中には可愛くてカラフルな下着が並び、とても華やかだった。
「わ~~~~!あれも!これも!...本当に可愛いわね!迷っちゃうわ!!」
ローズはその様子に目を見開いている。
「ふふふ。気に入ってくれて良かった!!可愛いのいっぱい買おうね!!」
マリーがその顔を見て、自分もうれしそうに笑う。
「そんなにいっぱい買うの?2、3着でいいんじゃ...」
ローズが言うが、
「ダメ!女の子はたくさんの中からその日の気分で選ぶんだから!!10着は欲しいけどお金が...」
「10着?!」
マリーの感覚にローズが驚いている。
「とりあえず、今日は5着くらいでいいかな!あっちにプチプラのコーナーがあるの!!安いけど結構可愛いんだよ!」
マリーはローズに構わず、プチプラコーナーに引っ張っていった。
「う~~~~ん、ローズちゃんにはどれが似合うかな...」
マリーが一生懸命、下着を選んでいる。
「あたしのを考えてくれてるの?自分のが欲しかったんじゃ...」
ローズが言うが、
「私のは後でいいの!!まずはローズちゃんを可愛くしてくれる下着をしっかり選ばないと!!」
マリーは下着から目を離さずに答えると、何着か選び始めた。
そんなマリーを半ば呆れた目で見ていたローズだったが、1つのブラショーセットに目が留まった。
「あっ!これいいかも!!あたし、これにする!!」
ローズが手に取った下着を見て、マリーも、
「ホントだ!!一見、シンプルなんだけどどことなくキュートで...ローズちゃんにピッタリ!!」
「えへへ...」
マリーに褒められローズも満更でもないようだ。
「色違いで何セットか買っちゃおうよ!!それとこれはどう?ローズちゃんに似合うと思うんだ!!」
そう言って、マリーは自分が選んだ下着を見せた。
ローズの下着を選び終わると、マリーは自分の下着をパパッと選んでいく。ローズを待たせたくないようだ。
しかし、ふと恥ずかしそうにローズを見ると、
「あ、あの...ローズちゃんは私にどの下着、着て欲しい?...教えて...欲しいな...」
そう言って顔を真っ赤にした。
「えっ?!『着て欲しい』って...」
ローズが戸惑っていると、
「あ、あの!変な意味じゃなくて...その...どんな下着が好きなのかなって...」
その態度に慌ててマリーが言い直す。しかし、相変わらず、恥ずかしそうに体をくねらせている。
(どういう意味かしら??...普通に考えると...ってそんな訳ないじゃない!!...きっと自分じゃ選べなくてあたしの意見を聞いてるのね!!じゃあ...)
「そうねぇ...マリーはスタイルがいいいから...」
ローズはどれがいいか考え始める。
(マリーの胸...大きい...それに服の上からだけど形がいいのも分かるわ!!...これだけ大きいと支えるのも大変だから、ブラの機能性は大事よね!!)
「あの...ローズちゃん?」
マリーの声がするが、ローズは深く考え込んでいて、聞こえていないようだ。
(でもそれだけじゃダメ!!マリーのは可愛くないと!!...しっかり胸を支えて、かつ可愛くて毎日つけたくなる...そんなのを選ばなきゃ!!)
その時、マリーの声が聞こえた。
「...ブラウス...脱ごうか??」
「えっ?!」
その言葉にローズは我に返る。
気づくとマリーの胸にくっつきそうなほど顔を近づけていた。
マリーは真っ赤になりながら上を向いて、両目を閉じている。
「あの!!」
言い訳しようとした時、マリーがブラウスのボタンに手をかけた。
「いいから!!もう分かったから!!」
ローズの言葉にマリーはその手を止めた。
「...いいの?」
少し残念そうなマリーの声。ローズは、
「ゴメン。考え事してたらつい...変なことは考えてないから安心して!!...もう!あたしったら何、考えてたのかしら!!」
そう言って、自分を咎めると、下着の棚に目を移し、選び始める。
「え~~~~~っと!!」
悩むローズを見ながら、マリーは小さく呟くのだった。
「...良かったのに...」
それからしばらく、
「うん!これがいいわ!!すっぽりと全体を包みながらあちこちに可愛い刺繍やフリルがあって、とっても可愛らしい!!可愛らしい顔に、抜群のプロポーションを持つマリーにはこれしかないわ!!」
そう言って、一つのブラショーセットを選び出した。
「わぁ~~~~!!可愛い~~~!色も私の好きなピンク...」
マリーの目が輝く。
「ふふん!あたしにかかればこんなもんよ!!これを着てあたしについてきなさい!!」
ローズは相変わらず高飛車な態度で言うが、顔が斜め上を向いている。どうやら照れているようだ。
「うん!!どこまでもついていくね!!」
マリーが満面の笑顔で答えた。
「ふふ。気に入ってくれて良かったわ!!選び疲れたから買ったらお茶でもしましょうか?あたし、いい店知ってるのよ!!」
「うん!!」
ローズのお誘いにマリーはさらに顔を輝かせた。
買い物の後、二人はゆっくりティータイムを楽しんだ。
おしゃべりもたくさんした。
その時、ローズの生い立ちも聞くことができた。
(ローズちゃんが孤児なんて知らなかったな...堂々としてるからそんなこと考えもしなかった...)
ローズはここから1週間ほど歩いたところにある大きな街・シェナリーの裏路地に捨てられていたらしい。
(どこかたくましいのはそういう環境で育ったからかな?)
マリーはそんな事を考えてしまう。
それから剣の才能を見出され、冒険者学校への特別無償入学が認められたらしいが、それはシェナリーではなく、ここサクラノの街だった。
(ローズちゃんは『孤児院でもわがまま放題だったから、遠くに厄介払いされたのよ!』って言ってたけど...)
マリーは普通なら同情すべき状況にもかかわらず、心の中で喜んでいる自分がいることに気づいていた。
(おかげでローズちゃんと巡り合うことができた...こんなこと考えるの不謹慎だって分かってるけど...それでも...うれしい!)
そっとローズの顔を見る。ニコッと笑い返してくれた。
思わず目を逸らしてしまう。
(こんなこと考えてゴメンね。ローズちゃん...いつか、シェナリーにも行ってみたいな...ローズちゃんのこと、もっと知りたい!!)
もう一度、ローズの顔を見る。今度は気づかなかったようだった。
(それからはいろんなパーティを転々としたらしいけど...私と...ずっといてくれるかな...)
マリーは少し不安になる。
(ううん!『一緒にいたい』って思われるように頑張らないと!!今日は下着の問題も解決したし、これからもローズちゃんの為に頑張ろう!!)
そう心に誓うのだった。その時、
「あっ!この防具!!」
ローズが防具屋さんの前で足を止めた。
「これ、欲しいの?」
マリーがローズの見ている防具を見て、話しかける。
「うん。でも魔法のかかっている防具は高いから...軽くて丈夫なんだけどね~~!」
それはもはやワンピースといってもいいくらいに薄く、可愛らしい装飾のついた防具だった。
それでいて物理防御力も魔法防御力も高い。
「でも...スカートの丈、短いね...」
ローズは背が高い為、足がかなり露出しそうだった。
「それがいいのよ!邪魔にならないし!!」
ローズは言うが、
「で、でも...見えちゃったら...」
マリーが心配する。
「大丈夫!見えないように戦うから!!...それに見えたとしてもマリーでしょ?」
「い、いいの?」
ローズの言葉にマリーが聞き返すが、
「どうせ、下着も全部知られちゃってるんだから問題ないじゃない...それに...あたしの脱いだ下着も見たんでしょ?」
ローズが珍しく顔を赤くする。
「そ、それは...」
マリーは口を濁すが、
「あたしはあんまり気にしない方だけど...脱いだのは...あんまり見ないでね...さすがに...恥ずかしいから...」
「うん...」
また赤くなるローズに、マリーは頷くしかないのだった。するとローズが別の防具を指差す。
「あれなんかマリーにいいんじゃない?!」
ローズが指したのは、薄い、とても可愛らしいローブ。
「あっ!可愛い!!...あんなの着て冒険したいな!!夏でも涼しそうだし...」
マリーの目が輝く。
「でも、あれも魔法かかってるよね...」
しかし、すぐに現実に気づくマリー。聞かなくても高価なのは分かりきっていた。
「だから頑張って、仮免卒業して、依頼、こなしまくりましょ!!」
「うん!!」
改めて、頑張ろうと決めたローズとマリーだった。
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