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Burst24. アネノとイモートとエーガ
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「妾と我が妹、『イモ―ト』と隣の国の王子『エーガ』は幼馴染じゃった」
アネノ姫が昔話を始めた。
「我が父とトナリノ王国の王は仲が良くてな!よくお互いの国を行き来していたものじゃ...」
アネノ姫は古き良き思い出を語るような目をしている。
「妾たち三人はとても仲が良かった。そしてエーガはよく妾に言っていたものじゃ。『大きくなったら結婚してあげる!』と...」
アネノ姫の頬が染まる。
「妾はその言葉を信じておった...今となっては馬鹿な話じゃがな...子供の戯れじゃったというのに...」
アネノ姫は顔を伏せた。
「アネノ姫様...」
「そう、悲しそうな顔をするなマリア。それは仕方がない...結婚とは双方の合意があって成り立つもの。決して無理強いしてはならぬのじゃ...」
アネノ姫の顔にはあきらめの色があった。それほど深く悲しんでいるようには見えない。
しかし、その顔が急に憤怒のものに変わる。
「しかし、許せぬのはその理由!エーガの奴、なんと言ったと思う!『僕は小さな胸が好きなんだ!僕はAカップ以外、愛せない体なんだ~~~!!』と言ったのじゃ!」
「「「・・・」」」
(((最低!...でもどこかで聞いたような...)))
「あ、あの...もしかしてエーガ様は『全国ちっぱい協会』に所属していたりして...」
オトメが耐えきれずに質問をしてしまう。
「おお、よく知っておるな!エーガは『全国ちっぱい協会』の名誉会長じゃ」
「「「・・・」」」
「あ、あの...よければ、エーガ様のフルネームを教えてもらっても...」
オトメが続けて尋ねる。
「ん?別に構わぬが...エーガのフルネームは『エーガ・ス・キナ・トナリノ』じゃ」
(やっぱり...生まれたときからの運命だったんだね...姫様には悪いけどご愁傷様としか...)
「そして、妾の代わりに選んだのがAカップの我が妹じゃった...くそっ!『や~~い!イモートは態度はでかいが胸は小さいな!』と心の中で馬鹿にしておったのに!!」
「いや~~、あんまりそういうことは言わない方がよいのでは?アネノ姫様」
オトメが見回すと周りの使用人たちはドン引きだった。護衛役のイケメンも耳を塞いでいる。
「しかも、エーガの野郎!イモートにまで『大きくなったら結婚してあげる!』と言っておったらしいのじゃ!おんどりゃ!腹が立って仕様がない!!」
「口の利き方!だんだん地が出てきてるよ!気をつけて!」
オトメが注意するが、アネノ姫は構わず続ける。
「妾はエーガに対する憎しみが日々募り、ひいてはエーガが好きなAカップの女性まで憎むようになってしまったのじゃ!」
「いや、エーガ様がクズなのは分かったよ。だったらエーガ様を憎もうよ!どうしてAカップの女性まで巻き込むの?!」
オトメは『アネノ姫は確かにワガマーマ家の血を引いているな』と確信した。
「分かってくれたか、マリアよ。我が怒り、いかにして静めたらよいじゃろうか...」
「あっ、私はスルーなのね...別にいいけど...」
オトメは話を聞かない人の扱いに慣れ始めていた。
「おいたわしや、アネノ姫様。そういうことでしたらわたくしに秘策がございます」
「えっ!マリアちゃん?!」
マリアはオトメの予想に反して、アネノ姫に同情しているようだった。
「なんじゃ!申してみよ!」
アネノ姫の顔が輝く。
「Aカップのブラジャーの販売と着用を禁止するのです。若い女性は可愛い下着をつけるのが大好きです。それを禁止することで魔物を増やさない程度の心理的ダメージを与えることができます」
「マリアちゃん!何てことを!!」
オトメは驚愕の表情を見せるが、アネノ姫は大喜びだ。
「それは素晴らしいアイデアじゃ!さすがエライヒト家の娘。気に入ったぞ!友達になってくれ!...それと早速、Aブラ禁止のお達しを出さねば!」
アネノ姫はすぐに準備にかかろうとする。
慌てる使用人たち。しかし、マリアが再び口を開いた。
「お待ちください!アネノ姫様。今のは解決策の一つに過ぎません。実はもう一つ、アネノ姫様の悲しみを癒す、とっておきの秘策がございます」
「おお!これ以上の策があるのか!さすが我が友、マリア!早く聞かせてくれぬか!」
アネノ姫はマリアにくっつきそうなほど顔を近づける。
「ダメ!それ以上は...」
オトメが引き離そうとするが、さすがにそれはまずいのでグレースが必死に押さえつけている。
「グレースちゃん、離して!大事なマリアちゃんのファーストキスが...」
「落ち着け!大丈夫だ!」
騒ぐ二人を無視して会話は進む。
「その前に、そちらに控えております男性の名前をお聞かせ願えますでしょうか?」
「ああ、この者は王室警備隊長官の『ディーガ』じゃ。子供のころから妾の警護をしてくれておる」
マリアはチラリとアネノ姫の胸を見る。すると一つ頷いて、
「アネノ姫様の悲しみをそちらのディーガ様に癒していただいてはいかがでしょうか?」
「なっっ!!」
「そのようなこと!!」
二人は一瞬、驚いたが、ふと顔を見合わせると、恥ずかしげに俯いてしまう。
「見ればなかなか素敵な顔かたちをしておいでです。王室警備隊長官ともなれば文も武も優れておりましょう。また、先程からの仕草。家柄も問題ないと思われます」
「し、しかし、ディーガは他の女性たちにも人気があるしのう...わ、妾など相手にしてもらえるじゃろうか...」
「わたくしが姫様となど分不相応です。姫様はやはり王族の方に嫁がれるのがよろしいかと...」
二人はそう言いながらもチラチラと相手の様子を窺っている。
「わたくしの目から見ますと、美男美女のお似合いのカップルかと思います。きっと世界中の方が羨ましがるでしょう...トナリノ王国のイモート様も...」
マリアがそう言うと、
「そ、そうか!しかし、父上がなんというか...」
アネノ姫は満更でもなさそうだ。
「よろしければ、わたくしから口添えをしても構いません。正装を持参しておりませんので、この格好での面会になると思いますが...」
「おお!マリアがいれば心強い!服などなんでも構わぬ。父上もそういうことには無頓着なお方じゃ!」
「ほ、本当にわたくしでよろしいのでしょうか?わたくしも貴族の身の上ですが、さすがに王族ともなると...」
「ディーガは妾が嫌いか?」
アネノ姫が悲しそうな顔をする。
「そのようなことは...わたくし、昔から...いえ、姫様がもし、本気だと仰るのならわたくしも覚悟を決めましょう!ワガマーマ公への面会を申し出たいと思います!」
その言葉を聞いたディーガは心を決めたようだ。力強く言い切る。
「まあ、世界一のカップルの誕生ですわ!わたくしもこのような場に立ち会えて幸せです。アネノ姫様とディーガ様に幸あらんことを...」
マリアが笑顔で二人を祝福した。
「ディーガよ。今までは身を守ってもらうだけじゃったが、これからはいろいろ相談に乗ってくれまいか?」
「もちろんでございます。わたくしの全力を以って、姫様の悲しみを癒し、喜びを分かち合いたいと思っております!」
二人は満面の笑みで見つめ合うのだった。
「ワガマーマ公との面会の都合がつきましたら、わたくしにお声がけください。及ばずながら力になりたいと思います」
「うむ。頼む」
「これでアネノ姫様の心も少しは晴れたのではございませんか?まだ、Aカップの方が憎いですか?」
「いや、不思議と今は何も感じぬ。ただ、トナリノ王国のエーガとイモートに、妾とディーガの仲良しぶりを見せつけてやりたいのう!」
「ひ、姫様...」
ディーガは大きな体で照れているようだった。
「それは良い考えかと...これで一件落着ですね!」
マリアは笑顔で場を締めた。
「しかし、何故、妾がディーガに気があると...」
「それは秘密です」
そう言って、マリアはオトメに目配せした。
(マリアちゃんも名前と運命の関係性が分かるようになったんだね。私と一緒だ!)
オトメは何だかうれしくなった。
「それと、アネノ姫様にはもう一つ、お聞きしたいことがあるのですが...」
マリアは本命の話題を切り出そうとしていた。
アネノ姫が昔話を始めた。
「我が父とトナリノ王国の王は仲が良くてな!よくお互いの国を行き来していたものじゃ...」
アネノ姫は古き良き思い出を語るような目をしている。
「妾たち三人はとても仲が良かった。そしてエーガはよく妾に言っていたものじゃ。『大きくなったら結婚してあげる!』と...」
アネノ姫の頬が染まる。
「妾はその言葉を信じておった...今となっては馬鹿な話じゃがな...子供の戯れじゃったというのに...」
アネノ姫は顔を伏せた。
「アネノ姫様...」
「そう、悲しそうな顔をするなマリア。それは仕方がない...結婚とは双方の合意があって成り立つもの。決して無理強いしてはならぬのじゃ...」
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しかし、その顔が急に憤怒のものに変わる。
「しかし、許せぬのはその理由!エーガの奴、なんと言ったと思う!『僕は小さな胸が好きなんだ!僕はAカップ以外、愛せない体なんだ~~~!!』と言ったのじゃ!」
「「「・・・」」」
(((最低!...でもどこかで聞いたような...)))
「あ、あの...もしかしてエーガ様は『全国ちっぱい協会』に所属していたりして...」
オトメが耐えきれずに質問をしてしまう。
「おお、よく知っておるな!エーガは『全国ちっぱい協会』の名誉会長じゃ」
「「「・・・」」」
「あ、あの...よければ、エーガ様のフルネームを教えてもらっても...」
オトメが続けて尋ねる。
「ん?別に構わぬが...エーガのフルネームは『エーガ・ス・キナ・トナリノ』じゃ」
(やっぱり...生まれたときからの運命だったんだね...姫様には悪いけどご愁傷様としか...)
「そして、妾の代わりに選んだのがAカップの我が妹じゃった...くそっ!『や~~い!イモートは態度はでかいが胸は小さいな!』と心の中で馬鹿にしておったのに!!」
「いや~~、あんまりそういうことは言わない方がよいのでは?アネノ姫様」
オトメが見回すと周りの使用人たちはドン引きだった。護衛役のイケメンも耳を塞いでいる。
「しかも、エーガの野郎!イモートにまで『大きくなったら結婚してあげる!』と言っておったらしいのじゃ!おんどりゃ!腹が立って仕様がない!!」
「口の利き方!だんだん地が出てきてるよ!気をつけて!」
オトメが注意するが、アネノ姫は構わず続ける。
「妾はエーガに対する憎しみが日々募り、ひいてはエーガが好きなAカップの女性まで憎むようになってしまったのじゃ!」
「いや、エーガ様がクズなのは分かったよ。だったらエーガ様を憎もうよ!どうしてAカップの女性まで巻き込むの?!」
オトメは『アネノ姫は確かにワガマーマ家の血を引いているな』と確信した。
「分かってくれたか、マリアよ。我が怒り、いかにして静めたらよいじゃろうか...」
「あっ、私はスルーなのね...別にいいけど...」
オトメは話を聞かない人の扱いに慣れ始めていた。
「おいたわしや、アネノ姫様。そういうことでしたらわたくしに秘策がございます」
「えっ!マリアちゃん?!」
マリアはオトメの予想に反して、アネノ姫に同情しているようだった。
「なんじゃ!申してみよ!」
アネノ姫の顔が輝く。
「Aカップのブラジャーの販売と着用を禁止するのです。若い女性は可愛い下着をつけるのが大好きです。それを禁止することで魔物を増やさない程度の心理的ダメージを与えることができます」
「マリアちゃん!何てことを!!」
オトメは驚愕の表情を見せるが、アネノ姫は大喜びだ。
「それは素晴らしいアイデアじゃ!さすがエライヒト家の娘。気に入ったぞ!友達になってくれ!...それと早速、Aブラ禁止のお達しを出さねば!」
アネノ姫はすぐに準備にかかろうとする。
慌てる使用人たち。しかし、マリアが再び口を開いた。
「お待ちください!アネノ姫様。今のは解決策の一つに過ぎません。実はもう一つ、アネノ姫様の悲しみを癒す、とっておきの秘策がございます」
「おお!これ以上の策があるのか!さすが我が友、マリア!早く聞かせてくれぬか!」
アネノ姫はマリアにくっつきそうなほど顔を近づける。
「ダメ!それ以上は...」
オトメが引き離そうとするが、さすがにそれはまずいのでグレースが必死に押さえつけている。
「グレースちゃん、離して!大事なマリアちゃんのファーストキスが...」
「落ち着け!大丈夫だ!」
騒ぐ二人を無視して会話は進む。
「その前に、そちらに控えております男性の名前をお聞かせ願えますでしょうか?」
「ああ、この者は王室警備隊長官の『ディーガ』じゃ。子供のころから妾の警護をしてくれておる」
マリアはチラリとアネノ姫の胸を見る。すると一つ頷いて、
「アネノ姫様の悲しみをそちらのディーガ様に癒していただいてはいかがでしょうか?」
「なっっ!!」
「そのようなこと!!」
二人は一瞬、驚いたが、ふと顔を見合わせると、恥ずかしげに俯いてしまう。
「見ればなかなか素敵な顔かたちをしておいでです。王室警備隊長官ともなれば文も武も優れておりましょう。また、先程からの仕草。家柄も問題ないと思われます」
「し、しかし、ディーガは他の女性たちにも人気があるしのう...わ、妾など相手にしてもらえるじゃろうか...」
「わたくしが姫様となど分不相応です。姫様はやはり王族の方に嫁がれるのがよろしいかと...」
二人はそう言いながらもチラチラと相手の様子を窺っている。
「わたくしの目から見ますと、美男美女のお似合いのカップルかと思います。きっと世界中の方が羨ましがるでしょう...トナリノ王国のイモート様も...」
マリアがそう言うと、
「そ、そうか!しかし、父上がなんというか...」
アネノ姫は満更でもなさそうだ。
「よろしければ、わたくしから口添えをしても構いません。正装を持参しておりませんので、この格好での面会になると思いますが...」
「おお!マリアがいれば心強い!服などなんでも構わぬ。父上もそういうことには無頓着なお方じゃ!」
「ほ、本当にわたくしでよろしいのでしょうか?わたくしも貴族の身の上ですが、さすがに王族ともなると...」
「ディーガは妾が嫌いか?」
アネノ姫が悲しそうな顔をする。
「そのようなことは...わたくし、昔から...いえ、姫様がもし、本気だと仰るのならわたくしも覚悟を決めましょう!ワガマーマ公への面会を申し出たいと思います!」
その言葉を聞いたディーガは心を決めたようだ。力強く言い切る。
「まあ、世界一のカップルの誕生ですわ!わたくしもこのような場に立ち会えて幸せです。アネノ姫様とディーガ様に幸あらんことを...」
マリアが笑顔で二人を祝福した。
「ディーガよ。今までは身を守ってもらうだけじゃったが、これからはいろいろ相談に乗ってくれまいか?」
「もちろんでございます。わたくしの全力を以って、姫様の悲しみを癒し、喜びを分かち合いたいと思っております!」
二人は満面の笑みで見つめ合うのだった。
「ワガマーマ公との面会の都合がつきましたら、わたくしにお声がけください。及ばずながら力になりたいと思います」
「うむ。頼む」
「これでアネノ姫様の心も少しは晴れたのではございませんか?まだ、Aカップの方が憎いですか?」
「いや、不思議と今は何も感じぬ。ただ、トナリノ王国のエーガとイモートに、妾とディーガの仲良しぶりを見せつけてやりたいのう!」
「ひ、姫様...」
ディーガは大きな体で照れているようだった。
「それは良い考えかと...これで一件落着ですね!」
マリアは笑顔で場を締めた。
「しかし、何故、妾がディーガに気があると...」
「それは秘密です」
そう言って、マリアはオトメに目配せした。
(マリアちゃんも名前と運命の関係性が分かるようになったんだね。私と一緒だ!)
オトメは何だかうれしくなった。
「それと、アネノ姫様にはもう一つ、お聞きしたいことがあるのですが...」
マリアは本命の話題を切り出そうとしていた。
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