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Burst36. サユリを探して
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「う~~~ん、なかなか手掛かりが得られないね...」
「さすが、帝都トキヨ。これだけ巨大な都市となると、人を探すのも大変です」
オトメたちはサユリの情報を求め、トキヨ中を探し回っていた。
『アキバ』、『アサクサ』、『シブヤ』、『ハラジュク』。
そして『ウエノズー』でパンダを堪能したオトメたちは『ウエノパーク』で『セゴドン』の像を見ていた。
オトメたちは観光の合間に数人、話しかけやすそうな人からサユリのことを聞いてみた。
しかし、どこで聞いても答えは同じ。
「『オトナシ・サユリ』か、聞いたことがないな。それに百年前じゃあるまいし、呉服商なんて今はない。着物はその手の専門店か百貨店で買う」らしい。
見れば夕暮れが迫っている。
数日かけて、トキヨ中を観光したのに得られた情報はほとんど無いといってもよかった。
「一応、聞いておくが、二人は観光ではなく人を探しに来たんだよな?」
グレースが確認をする。
「「もちろん!!」」
「それはボケなのか本気なのか...」
グレースが頭を抱えていると、オトメが言った。
「そうだ!呼んだら来てくれるかも!ユメミルさんの名前を出したらきっと反応するはず!」
「おいおい、そんなので見つかるのならトキヨ中、回った意味が...」
「サユリさ~~~ん!ユメミルさんですよ~~~!!」
オトメは声を限りに叫んだ。
そして五分後...何も起こらなかった。
「おかしいなぁ~」
「当たり前だ!」
グレースがそう言ったちょうどその時、どこからか声が聞こえた。
「ダーリン!ダーリン!どこにいるの?!」
「ほら、来たでしょ!」
「「・・・」」
得意気なオトメと唖然とするマリアとグレース。
「あの、サユリさんですか~!!」
オトメは大きな声で自分の位置を知らせる。すると、
「はい。そうですが...」
遠くから「シュッ」という音と共に一人の女性が現れた。
オトメたちは我が目を疑った。
その女性は年は取っていると思われるが、年齢を感じさせない身なりと立ち居振る舞いをしていた。
背筋はスッと伸び、優雅に着物を着こなしている。話し声にも張りがある。
手にはナギナタを持ち、流れるような足取りで、目にもとまらぬ速さで突然現れたのだ。
「あの、私たち、ワガマーマ公国でユメミルさんたちの話を聞いて、サユリさんを探しにここへ来たんです」
オトメが代表して言うと、
「それで、ダーリン!ユメミルはどこに!!」
サユリはオトメを問い詰める。
「それが...実は私たちも知らないんです...」
「そうですか...」
サユリは寂しそうに俯いた。
「あの...よかったらオーパイでの出来事を話していただけませんでしょうか?代わりにユメミルさんの捜索を手伝ってもよろしいです」
マリアがサユリに取引を持ちかける。
「いえ、ユメミルの居場所は知っています...あなた方は私の話を聞いてどうするおつもりですか?」
「「「えっ!」」」
サユリがユメミルの居場所を知っていると聞いて、オトメたちは驚く。
「それでは何故、会いに行かないのだ!」
今度はグレースが尋ねるが、
「それは、私の存在がダーリンを苦しめるからです。再度問います。あなた方は私の話を聞いてどうするおつもりですか?」
サユリは意味深な答えを返した。
「私たちはオーパイに行きたいんです!だけどオテンバさんのお孫さんからユメミルさんたちの話を聞いて...行く前に、サユリさんの話を聞いておく必要があると思ったんです!」
オトメがしっかりとした表情で言う。覚悟を決めたいい表情だ。
「...おやめなさい。あなた方は胸と引き換えにもっと大事なものを失います。私から言えるのはそれだけです...」
そう言うとサユリが去ろうとするが、マリアが引き留める。
「待ってください!オテンバさんは最後までユメミルさんを待って死にました。私たちはオテンバさんの意志も引き継いでいます!私たちはどうしても真実を知らなくてはいけないんです!!」
マリアの顔も、意志の強さを感じさせるものだった。
「...そうですか...オテンバさんが...」
足を止めたサユリにグレースが言う。
「サユリ殿はそれでいいのか!何があったかは知らないが、拒絶されたから会いに行かない。ならどうして『ユメミル』と聞いてここに来たんだ!!」
グレースはサユリの目をまっすぐに見つめる。
「・・・」
しばしの沈黙の後、サユリが答えた。
「...いいでしょう...でも長くなります。少し遠いですが、私の家までついてきてもらえますか?」
「はい。でも五分で来れる場所ならそんなに遠くないのでは...」
マリアはそう言うが、
「私、時速120キロで走れるんですよ!ついてこれますか?」
サユリが冗談ともつかないようなことを言った。
・・・
「ここが私の家です」
それから二時間、オトメたちは『シタマチ』にある、小さな呉服屋にたどり着いた。
「まさか、ここから走って...もしかしてサユリさんってシンカンセン?」
「そ、そんなはずは...大体、ここではオトメさんの声が聞こえるはずが...」
「これは素晴らしい!私も極めればこれくらいの域に達することができるのだろうか!」
三者三様に驚く。
「もう、夜も遅いです。夕餉の支度をしますので食べながらお話ししましょう」
サユリはにっこり微笑むと、オトメたちを客間に案内した。
・・・
「美味しい!」
オトメたちはサユリに夕食をご馳走になっていた。
「私、『ワショク』は初めてですが、シンプルなのに奥行きのある何とも言えない良さがあります!」
「そうだろう。私も久し振りに和食を食べれてうれしい!それにサユリ殿は料理が上手だな!道場で食べていたものより数段、美味しい!」
マリア、グレースにも好評のようだ。
「ありがとうございます。ごく普通の家庭料理で申し訳ないと思ったのですが、気に入っていただけてうれしいです」
サユリもみんなが美味しそうに食べるのを見てうれしそうだ。
「料理上手だといいよねぇ!ユメミルさんにも作ってあげたことあるの?」
オトメが何気なく聞く。
「...ありません。向こうでは食材が手に入らなくて...本当は冒険の後、家に招待するつもりだったのですが...」
「ごめんなさい。無神経なこと聞いて...」
「いえ、気にしないでください。大したことではありませんから」
サユリはにっこりと笑った。
「サユリさんはここに一人暮らしなのですか?」
マリアが話題を変える。
「ええ、両親が死んでからはずっと一人です。一人娘でしたので...」
「この店をずっと続けてこられたのですか?」
「はい、そうです。しかしほとんどお客様もいらっしゃいません。もう数年もすれば私とともになくなってしまうでしょう...いいのです。後を継ぐ者もお店の将来もないのですから...」
「『キモノ』ですか...私は着たことがありませんが、とても素敵な服だと思います。その文化が廃れていくのは寂しい気がしますね...」
「はい。この国でも着物を着る人がほとんどいなくなって...私の父の代でも食べるのがやっとの状態でした。私はそれを何とかしようと、大陸に販路を求め旅立ったのです...そこでユメミルたちと出会いました。結局、このような結果になりましたが、後悔はしていません。だって、あんなに楽しい時間を過ごすことができたのですから!」
「オテンバさんもユメミルさんたちとの旅が楽しかったみたいだよ!本当に最高のパーティだったんだね...」
オトメがしみじみと言った。
「はい!誰が何と言おうが私たちは最高のパーティでした!ダーリンが何故、あのような条件をのんだのかは分かりませんが、私は何か理由があったのだと信じています!...あの人のことですから代償を払わずに逃げるつもりだったのかもしれません...ホント、無茶な人!」
サユリの目から涙がこぼれた。
「「「・・・」」」
しばしの沈黙の後、マリアが口を開いた。
「...話してはいただけませんか?あの日、オーパイで何があったのかを!」
「さすが、帝都トキヨ。これだけ巨大な都市となると、人を探すのも大変です」
オトメたちはサユリの情報を求め、トキヨ中を探し回っていた。
『アキバ』、『アサクサ』、『シブヤ』、『ハラジュク』。
そして『ウエノズー』でパンダを堪能したオトメたちは『ウエノパーク』で『セゴドン』の像を見ていた。
オトメたちは観光の合間に数人、話しかけやすそうな人からサユリのことを聞いてみた。
しかし、どこで聞いても答えは同じ。
「『オトナシ・サユリ』か、聞いたことがないな。それに百年前じゃあるまいし、呉服商なんて今はない。着物はその手の専門店か百貨店で買う」らしい。
見れば夕暮れが迫っている。
数日かけて、トキヨ中を観光したのに得られた情報はほとんど無いといってもよかった。
「一応、聞いておくが、二人は観光ではなく人を探しに来たんだよな?」
グレースが確認をする。
「「もちろん!!」」
「それはボケなのか本気なのか...」
グレースが頭を抱えていると、オトメが言った。
「そうだ!呼んだら来てくれるかも!ユメミルさんの名前を出したらきっと反応するはず!」
「おいおい、そんなので見つかるのならトキヨ中、回った意味が...」
「サユリさ~~~ん!ユメミルさんですよ~~~!!」
オトメは声を限りに叫んだ。
そして五分後...何も起こらなかった。
「おかしいなぁ~」
「当たり前だ!」
グレースがそう言ったちょうどその時、どこからか声が聞こえた。
「ダーリン!ダーリン!どこにいるの?!」
「ほら、来たでしょ!」
「「・・・」」
得意気なオトメと唖然とするマリアとグレース。
「あの、サユリさんですか~!!」
オトメは大きな声で自分の位置を知らせる。すると、
「はい。そうですが...」
遠くから「シュッ」という音と共に一人の女性が現れた。
オトメたちは我が目を疑った。
その女性は年は取っていると思われるが、年齢を感じさせない身なりと立ち居振る舞いをしていた。
背筋はスッと伸び、優雅に着物を着こなしている。話し声にも張りがある。
手にはナギナタを持ち、流れるような足取りで、目にもとまらぬ速さで突然現れたのだ。
「あの、私たち、ワガマーマ公国でユメミルさんたちの話を聞いて、サユリさんを探しにここへ来たんです」
オトメが代表して言うと、
「それで、ダーリン!ユメミルはどこに!!」
サユリはオトメを問い詰める。
「それが...実は私たちも知らないんです...」
「そうですか...」
サユリは寂しそうに俯いた。
「あの...よかったらオーパイでの出来事を話していただけませんでしょうか?代わりにユメミルさんの捜索を手伝ってもよろしいです」
マリアがサユリに取引を持ちかける。
「いえ、ユメミルの居場所は知っています...あなた方は私の話を聞いてどうするおつもりですか?」
「「「えっ!」」」
サユリがユメミルの居場所を知っていると聞いて、オトメたちは驚く。
「それでは何故、会いに行かないのだ!」
今度はグレースが尋ねるが、
「それは、私の存在がダーリンを苦しめるからです。再度問います。あなた方は私の話を聞いてどうするおつもりですか?」
サユリは意味深な答えを返した。
「私たちはオーパイに行きたいんです!だけどオテンバさんのお孫さんからユメミルさんたちの話を聞いて...行く前に、サユリさんの話を聞いておく必要があると思ったんです!」
オトメがしっかりとした表情で言う。覚悟を決めたいい表情だ。
「...おやめなさい。あなた方は胸と引き換えにもっと大事なものを失います。私から言えるのはそれだけです...」
そう言うとサユリが去ろうとするが、マリアが引き留める。
「待ってください!オテンバさんは最後までユメミルさんを待って死にました。私たちはオテンバさんの意志も引き継いでいます!私たちはどうしても真実を知らなくてはいけないんです!!」
マリアの顔も、意志の強さを感じさせるものだった。
「...そうですか...オテンバさんが...」
足を止めたサユリにグレースが言う。
「サユリ殿はそれでいいのか!何があったかは知らないが、拒絶されたから会いに行かない。ならどうして『ユメミル』と聞いてここに来たんだ!!」
グレースはサユリの目をまっすぐに見つめる。
「・・・」
しばしの沈黙の後、サユリが答えた。
「...いいでしょう...でも長くなります。少し遠いですが、私の家までついてきてもらえますか?」
「はい。でも五分で来れる場所ならそんなに遠くないのでは...」
マリアはそう言うが、
「私、時速120キロで走れるんですよ!ついてこれますか?」
サユリが冗談ともつかないようなことを言った。
・・・
「ここが私の家です」
それから二時間、オトメたちは『シタマチ』にある、小さな呉服屋にたどり着いた。
「まさか、ここから走って...もしかしてサユリさんってシンカンセン?」
「そ、そんなはずは...大体、ここではオトメさんの声が聞こえるはずが...」
「これは素晴らしい!私も極めればこれくらいの域に達することができるのだろうか!」
三者三様に驚く。
「もう、夜も遅いです。夕餉の支度をしますので食べながらお話ししましょう」
サユリはにっこり微笑むと、オトメたちを客間に案内した。
・・・
「美味しい!」
オトメたちはサユリに夕食をご馳走になっていた。
「私、『ワショク』は初めてですが、シンプルなのに奥行きのある何とも言えない良さがあります!」
「そうだろう。私も久し振りに和食を食べれてうれしい!それにサユリ殿は料理が上手だな!道場で食べていたものより数段、美味しい!」
マリア、グレースにも好評のようだ。
「ありがとうございます。ごく普通の家庭料理で申し訳ないと思ったのですが、気に入っていただけてうれしいです」
サユリもみんなが美味しそうに食べるのを見てうれしそうだ。
「料理上手だといいよねぇ!ユメミルさんにも作ってあげたことあるの?」
オトメが何気なく聞く。
「...ありません。向こうでは食材が手に入らなくて...本当は冒険の後、家に招待するつもりだったのですが...」
「ごめんなさい。無神経なこと聞いて...」
「いえ、気にしないでください。大したことではありませんから」
サユリはにっこりと笑った。
「サユリさんはここに一人暮らしなのですか?」
マリアが話題を変える。
「ええ、両親が死んでからはずっと一人です。一人娘でしたので...」
「この店をずっと続けてこられたのですか?」
「はい、そうです。しかしほとんどお客様もいらっしゃいません。もう数年もすれば私とともになくなってしまうでしょう...いいのです。後を継ぐ者もお店の将来もないのですから...」
「『キモノ』ですか...私は着たことがありませんが、とても素敵な服だと思います。その文化が廃れていくのは寂しい気がしますね...」
「はい。この国でも着物を着る人がほとんどいなくなって...私の父の代でも食べるのがやっとの状態でした。私はそれを何とかしようと、大陸に販路を求め旅立ったのです...そこでユメミルたちと出会いました。結局、このような結果になりましたが、後悔はしていません。だって、あんなに楽しい時間を過ごすことができたのですから!」
「オテンバさんもユメミルさんたちとの旅が楽しかったみたいだよ!本当に最高のパーティだったんだね...」
オトメがしみじみと言った。
「はい!誰が何と言おうが私たちは最高のパーティでした!ダーリンが何故、あのような条件をのんだのかは分かりませんが、私は何か理由があったのだと信じています!...あの人のことですから代償を払わずに逃げるつもりだったのかもしれません...ホント、無茶な人!」
サユリの目から涙がこぼれた。
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