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Burst44. 四魔女の誤算
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「それまでやってきた女性たちは大体、同じ結果を選んだ」
老婆がオーパイでの様子を話し出す。
「人同士の絆は鏡のようなものじゃ。一人が『忘れたくない』と思えば、もう一人も『忘れたくない』と思う。一人が『胸を変えたい』と思えば、もう一人も『胸を変えたい』と思う」
「それで特に問題が起きなかったんだね...」
「時には意見の食い違うときもあった。しかし、わしらは同じ結果になるように誘導したし、違う結果を選んだとしても、一方は完全に忘れているので、苦しむこともなかった」
「それではなぜ、首領さんは...」
「それはその者が抵抗したからじゃ。普通は魔法に抵抗などできぬ。しかし、魔力を持つ魔法使いは抵抗や、場合によっては阻害ができるのじゃ!」
「えっ!それって私は...」
マリアがある可能性に気づく。
「なんじゃ、知らんのか。そうじゃな。知らん方がいいこともある...すまん。余計なことを言ってしもうた...」
「マリアちゃん...ゴメン...」
「オトメさんたちは知って...」
「師匠。私も悪いと思っている。しかし、その話は後だ。とりあえず、話の続きを聞こう...」
オトメもグレースも顔を伏せている。罪悪感が強いのだろう。それと、どこまで話していいものか悩んでいるようだった。
それを察した老婆は続きを話し出した。
「その者は必死で絆を守ろうとした。幸い魔力があまり強くなかったので、絆を奪うことには成功した。しかし、絆のカケラがその者の心の中に残ってしまったのじゃ!」
「絆のカケラ...」
首領が自分の胸に手を当てる。
「そして、それと同時にその者の楽しい旅の記憶も全て奪うことになってしまった。胸のサイズを変えるにはそれと同等の価値のある何かを捧げねばならぬ。絆のカケラの代わりに全ての旅の記憶も奪うことになってしまったのじゃ...」
「それであたいにはワガマーマ公国からの記憶が一切、無いのか...」
「そして、その絆のカケラがそなたを苦しめることになった。全てを忘れてしまえば苦しむことはない。その人を知らぬ。もしくは友情や愛情を感じぬ。それだけじゃ...」
「変に絆が残っていたから...」
「そうじゃ。何かを思い出そうとして思い出せないともどかしいじゃろう。それがこの世で一番大切なものとなれば尚更じゃ。思い出せそうでどんなに頑張っても思い出せない...そしてそれを止めることができない...それは正に地獄の苦しみじゃ...」
「ダーリンはそこまで...」
「いや、あたいが悪い。多分、絶対に忘れない自信があったから取引に応じたんだろう。しかも、下手に逆らった結果、あたいだけじゃなくハニーやオテンバにまで...」
「ううん。結果的にはこうなったけど、私はダーリンがそこまで抵抗してくれたことがうれしいです!それに私も覚悟が足りませんでした。過去にこだわらず、新しい関係を作る。それをもっと早くに気づいて実践していれば...」
「そのオテンバという者にも苦しい思いをさせてしまったようじゃな。オーパイに来て神殿に入らなかったのは彼女が初めてじゃ。結果、何も分からず待ち続けることになってしまった...」
「オテンバさんは二人を探し回ったらしいけどなんで見つからなかったんだろ。ヤクーザ村はキンリンのすぐ近くなのに...」
「多分、オテンバさんが『ユメミル』さんを探したからでしょう。『ヤクーザ』というファミリーネームも知らなかった訳ですし...村人すら知らないのに見つけるのは無理だったのでしょう...」
「よかれと思ってしたことが全て裏目に出てしまったんだな...」
「そして、その話を聞いたお主たちがオーパイの秘密に気づいて全てを消し去ってしまった。その洞察力と行動力。消し去るだけのパワーに脱帽としか言えん...」
「グレースちゃんが気づいたんだよね!あれだけの情報からほとんど全て推理できてたなんてすごいよ!」
「そうですね。私もある程度は推測できましたが、実際に乗り込んで行動するまでの確信は持てませんでした。転移魔法に対する備えまで考えてくれて...」
「いや、私だけの力じゃない。オトメのバースト・ボール。師匠の転移阻害。それに首領から聞いた、魔法の知識...『魔力の強いものは魔法を阻害できる』というものがなければ失敗に終わっていただろう...」
「しかし、今の話を聞くと、トリ―さんたちは生まれては消えていく女の子たちの願望の儚い願いを叶えようとしただけ...しかも今まであまり害はなかった...それを全て消してしまったのは可愛そうな気もします...」
マリアが寂しそうに言う。
「いや、いいんじゃ。どうせ、わしらも後、少しの命。いずれオーパイは消えておった。それに結果として悲劇を生み出す可能性がある限り、もう消えてしまうのが良かったのじゃろう...」
「この後、女の子たちの願望はどうなるんだ?」
首領が老婆たちに聞く。
「それはオーパイが消えても無くならぬ。どこかにまた亜空間が生まれ、そこで生まれては消えていくのじゃろう...」
「でも、何故、亜空間に?魔物は現実のものだというのに...」
グレースが聞くが、
「わしらにも確かなことは言えん。ただ、現実の胸に対する嫉妬が魔物を生み出すのに比べ、願望は単なる空想に過ぎん。それが関係している可能性はある。また、『彼女たちが女の子からバースト・パワーを奪うことを望んでいないので閉じた空間にいる』という可能性もあると思っておる」
「だとしたら悪いことをしたかもしれないね...」
オトメが申し訳なさそうな顔をする。実際に彼女たちを消し去った罪悪感があるのだろう。
「いや、彼女たちは確かに意志を持っておるが、願望というものは基本的に外見ばかりで中身はスカスカの事が多い。それほど気に病む必要はない。これで良かったのじゃ」
「これからお前たちはどうするんだ?」
しばしの沈黙の後、首領が老婆たちに尋ねる。
「もし良かったら、この村に住まわせてもらえんじゃろうか?なに、迷惑はかけん。家はヨリ―の力で作るし、食べ物も菜園でも作ろうかの...」
「ぜんぜん構わねぇぜ!幸い村人たちはお前たちが魔法使いだとは知らない。『キンリンで家族をなくして困っていた老人を連れてきた』と言えば納得してくれるだろう。多少の作物なら余っているから食べるといい。もう年だ。無理はするな」
「ありがとう。ありがとう...」
四人の老婆たちは涙を流して感謝した。
「一件落着だね!まさか私の冒険がこういう結果になるなんて思いもしなかったよ!」
「そうですね!私たちはこの後、どうします?」
マリアが明るくオトメに聞く。
「えっと、その前にマリアちゃんの事...」
オトメが言い辛そうに口にする。
「何のことですか?私は魔法を阻害する力がある。それでいいじゃないですか!」
「えっ!でも、本当のことを知りたいんじゃ...」
「私はオトメさんの事を信じています!もちろん、グレースさんも!その二人が決めたことです!もっと自信を持ってください!私の為にしてくれているんでしょう?」
「そ、そうだけど...」
「じゃあ、それでいいです!その代わり私のことを一生、守ってくださいね!」
「うん!マリアちゃんのこと一生、大事にする!どんな障害からも守ってみせる!」
「私もだ!師匠は私に多くを教えてくれた。恩は必ず返す!大船に乗ったつもりでいてくれ!」
「二人とも大好きです!!」
「えっ!私だけじゃなくグレースちゃんも...もしかしてライバル...」
「だから、私はノーマルだと何度言えば分かるんだ...それにこれは『Like』の意味の好きだろう...」
慌てるオトメ。不思議そうに首を傾げるマリア。あきれた顔のグレース。
傍から見ても仲の良い三人であった。
「本当に素晴らしい絆じゃの...」
「最後に来たのが彼女らで良かったわい」
「あの女子。わしの転移魔法を阻害しおった...空間魔法は上位魔法の中でも上位に位置する魔法。それを阻害できるのはただ一つ...」
「そのような強い魔法の血がまだ生きておったとはな...」
「わしも遠視でこれからも見守ってやろう...密偵にでも知られたら大変じゃ...」
「わしらにもまだまだ仕事があるのう」
「こうでなければ面白くないわい」
四人の老婆は楽しそうにオトメたちの会話を聞いていたのだった。
老婆がオーパイでの様子を話し出す。
「人同士の絆は鏡のようなものじゃ。一人が『忘れたくない』と思えば、もう一人も『忘れたくない』と思う。一人が『胸を変えたい』と思えば、もう一人も『胸を変えたい』と思う」
「それで特に問題が起きなかったんだね...」
「時には意見の食い違うときもあった。しかし、わしらは同じ結果になるように誘導したし、違う結果を選んだとしても、一方は完全に忘れているので、苦しむこともなかった」
「それではなぜ、首領さんは...」
「それはその者が抵抗したからじゃ。普通は魔法に抵抗などできぬ。しかし、魔力を持つ魔法使いは抵抗や、場合によっては阻害ができるのじゃ!」
「えっ!それって私は...」
マリアがある可能性に気づく。
「なんじゃ、知らんのか。そうじゃな。知らん方がいいこともある...すまん。余計なことを言ってしもうた...」
「マリアちゃん...ゴメン...」
「オトメさんたちは知って...」
「師匠。私も悪いと思っている。しかし、その話は後だ。とりあえず、話の続きを聞こう...」
オトメもグレースも顔を伏せている。罪悪感が強いのだろう。それと、どこまで話していいものか悩んでいるようだった。
それを察した老婆は続きを話し出した。
「その者は必死で絆を守ろうとした。幸い魔力があまり強くなかったので、絆を奪うことには成功した。しかし、絆のカケラがその者の心の中に残ってしまったのじゃ!」
「絆のカケラ...」
首領が自分の胸に手を当てる。
「そして、それと同時にその者の楽しい旅の記憶も全て奪うことになってしまった。胸のサイズを変えるにはそれと同等の価値のある何かを捧げねばならぬ。絆のカケラの代わりに全ての旅の記憶も奪うことになってしまったのじゃ...」
「それであたいにはワガマーマ公国からの記憶が一切、無いのか...」
「そして、その絆のカケラがそなたを苦しめることになった。全てを忘れてしまえば苦しむことはない。その人を知らぬ。もしくは友情や愛情を感じぬ。それだけじゃ...」
「変に絆が残っていたから...」
「そうじゃ。何かを思い出そうとして思い出せないともどかしいじゃろう。それがこの世で一番大切なものとなれば尚更じゃ。思い出せそうでどんなに頑張っても思い出せない...そしてそれを止めることができない...それは正に地獄の苦しみじゃ...」
「ダーリンはそこまで...」
「いや、あたいが悪い。多分、絶対に忘れない自信があったから取引に応じたんだろう。しかも、下手に逆らった結果、あたいだけじゃなくハニーやオテンバにまで...」
「ううん。結果的にはこうなったけど、私はダーリンがそこまで抵抗してくれたことがうれしいです!それに私も覚悟が足りませんでした。過去にこだわらず、新しい関係を作る。それをもっと早くに気づいて実践していれば...」
「そのオテンバという者にも苦しい思いをさせてしまったようじゃな。オーパイに来て神殿に入らなかったのは彼女が初めてじゃ。結果、何も分からず待ち続けることになってしまった...」
「オテンバさんは二人を探し回ったらしいけどなんで見つからなかったんだろ。ヤクーザ村はキンリンのすぐ近くなのに...」
「多分、オテンバさんが『ユメミル』さんを探したからでしょう。『ヤクーザ』というファミリーネームも知らなかった訳ですし...村人すら知らないのに見つけるのは無理だったのでしょう...」
「よかれと思ってしたことが全て裏目に出てしまったんだな...」
「そして、その話を聞いたお主たちがオーパイの秘密に気づいて全てを消し去ってしまった。その洞察力と行動力。消し去るだけのパワーに脱帽としか言えん...」
「グレースちゃんが気づいたんだよね!あれだけの情報からほとんど全て推理できてたなんてすごいよ!」
「そうですね。私もある程度は推測できましたが、実際に乗り込んで行動するまでの確信は持てませんでした。転移魔法に対する備えまで考えてくれて...」
「いや、私だけの力じゃない。オトメのバースト・ボール。師匠の転移阻害。それに首領から聞いた、魔法の知識...『魔力の強いものは魔法を阻害できる』というものがなければ失敗に終わっていただろう...」
「しかし、今の話を聞くと、トリ―さんたちは生まれては消えていく女の子たちの願望の儚い願いを叶えようとしただけ...しかも今まであまり害はなかった...それを全て消してしまったのは可愛そうな気もします...」
マリアが寂しそうに言う。
「いや、いいんじゃ。どうせ、わしらも後、少しの命。いずれオーパイは消えておった。それに結果として悲劇を生み出す可能性がある限り、もう消えてしまうのが良かったのじゃろう...」
「この後、女の子たちの願望はどうなるんだ?」
首領が老婆たちに聞く。
「それはオーパイが消えても無くならぬ。どこかにまた亜空間が生まれ、そこで生まれては消えていくのじゃろう...」
「でも、何故、亜空間に?魔物は現実のものだというのに...」
グレースが聞くが、
「わしらにも確かなことは言えん。ただ、現実の胸に対する嫉妬が魔物を生み出すのに比べ、願望は単なる空想に過ぎん。それが関係している可能性はある。また、『彼女たちが女の子からバースト・パワーを奪うことを望んでいないので閉じた空間にいる』という可能性もあると思っておる」
「だとしたら悪いことをしたかもしれないね...」
オトメが申し訳なさそうな顔をする。実際に彼女たちを消し去った罪悪感があるのだろう。
「いや、彼女たちは確かに意志を持っておるが、願望というものは基本的に外見ばかりで中身はスカスカの事が多い。それほど気に病む必要はない。これで良かったのじゃ」
「これからお前たちはどうするんだ?」
しばしの沈黙の後、首領が老婆たちに尋ねる。
「もし良かったら、この村に住まわせてもらえんじゃろうか?なに、迷惑はかけん。家はヨリ―の力で作るし、食べ物も菜園でも作ろうかの...」
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「ありがとう。ありがとう...」
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マリアが明るくオトメに聞く。
「えっと、その前にマリアちゃんの事...」
オトメが言い辛そうに口にする。
「何のことですか?私は魔法を阻害する力がある。それでいいじゃないですか!」
「えっ!でも、本当のことを知りたいんじゃ...」
「私はオトメさんの事を信じています!もちろん、グレースさんも!その二人が決めたことです!もっと自信を持ってください!私の為にしてくれているんでしょう?」
「そ、そうだけど...」
「じゃあ、それでいいです!その代わり私のことを一生、守ってくださいね!」
「うん!マリアちゃんのこと一生、大事にする!どんな障害からも守ってみせる!」
「私もだ!師匠は私に多くを教えてくれた。恩は必ず返す!大船に乗ったつもりでいてくれ!」
「二人とも大好きです!!」
「えっ!私だけじゃなくグレースちゃんも...もしかしてライバル...」
「だから、私はノーマルだと何度言えば分かるんだ...それにこれは『Like』の意味の好きだろう...」
慌てるオトメ。不思議そうに首を傾げるマリア。あきれた顔のグレース。
傍から見ても仲の良い三人であった。
「本当に素晴らしい絆じゃの...」
「最後に来たのが彼女らで良かったわい」
「あの女子。わしの転移魔法を阻害しおった...空間魔法は上位魔法の中でも上位に位置する魔法。それを阻害できるのはただ一つ...」
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