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Burst43. オーパイの始まり
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「ここは...」
マリアがふとつぶやく。
オトメたちはヤクーザ村の首領の屋敷の前に転移してきていた。
「本当に一瞬だね!きちんと使えばすごく便利な魔法なんじゃ...」
オトメが言う。
「それはそうでしょう。何か制約があるのかは知りませんが、世界中のどこにでも一瞬で行けるとなると、シンカンセンをはるかに超える便利さです」
マリアもその便利さに感心しているようだ。
「習得するまでには大変な努力が必要じゃったが、使えるようになってしまえば自分でも驚くほど、便利じゃ...知っている場所しか行けぬが、そこはミリ―の魔法があるからの」
「ミリーさんって誰?」
オトメが聞くと、一人の老婆が答える。
「わしじゃ。わしは遠視が使える。世界中どこでも覗くことができるのじゃ」
「へぇ、ミリーさんが見て、えっと...」
「サリ―じゃ」
転移を使える老婆が名乗る。
「サリーさんが転移させればどこでも行けるね!私、キヨトに行きたい!」
「まあまあ、とりあえずは皆さんのお話を聞かなくてはいけません。屋敷に入りましょう。首領さんたちも心配しているでしょう」
マリアはそう言うと、皆を屋敷の中に案内した。
「おお、帰ってきたか!」
「その分では上手くいったみたいですね!」
屋敷に入ると首領とサユリが待っていた。
「ああ、大方、私の予想通りだった。師匠が転移を阻害できるかが一番の難点だったが、見事に阻害してくれた。感覚だけで一発で成功させるとはさすが師匠だ!」
グレースが興奮して言う。
「そして、そこのお方たちがオーパイにいた魔法使いたちですね?」
サユリが聞いてきた。
「そうじゃ、わしがトリ―。来た者の絆と引き換えに胸のサイズを変えておったのはわしじゃ」
「わしはミリー。世界中を遠視することができる。世界中から胸に悩む少女を探しておったのはわしじゃ」
「わしはサリー。人を自分の知っている場所に転移させることができる。オーパイに来たものを元の世界に戻しておったのはわしじゃ」
「わしはヨリ―。バースト・パワーを実体化して自由に物を作ることができる。オーパイにある建造物は全てわしが作った」
四人の老婆はそれぞれ自己紹介をした。
「えっと、トリーにミリーにサリーにヨリー...ややこしい...」
オトメが頭を抱える。
「元は別の名前があったのじゃが、わしらは貴族で長ったらしいので簡単なニックネームに変えたのじゃ。仲間内では呼びやすくて中々便利じゃ!」
「しかし、四人ともすげぇ力持ってるな!さすが上級貴族は違うぜ!」
首領が四人の能力に驚く。
「そういえば、お主も魔法が使えるのじゃったな。下手に抵抗しなければこれほどの苦しみは味わわずに済んだじゃろうて...」
「そうなの?」
オトメが尋ねる。
「まあ、順を追って説明しようかの。その前に、座らせてくれんか?少し疲れたわい」
そう言うと、オトメたちと四人の老婆は畳の部屋に座り込み、老婆の話に耳を傾けるのだった。
「あれは時を遡ること四百年くらい前の話じゃ...」
「えっ!四百年?!じゃあお婆さんたち四百歳なの?」
オトメが驚く。
「まあ、聞け。その当時、王の魔法に対する弾圧は熾烈を極めており、強力な魔法使いは捕われ、場合によっては殺されていたのじゃ...」
「ひどい...」
マリアが涙を流す。
「わしらはその時、お主たちと同じくらいの年じゃったが、特に魔法の力が強かったため、領地を離れ、仲間たちと逃避行を続けておった」
「四人だけじゃなかったんだな」
グレースが聞いた。
「そうじゃ、皆でキンリンの近くまで逃げてきたとき、追っ手に見つかってしもうた。わしらは森の中に逃げざるを得なかったのじゃ...」
「キンリンの森...」
サユリがつぶやく。
「そこで急に濃い霧に包まれた。気がつくとわしら四人だけが何もない不思議な空間に迷い込んでおったのじゃ...」
「他の人はどうなったんだ?」
今度は首領が聞く。
「さあ、分からぬ。うまく逃げおおせたか、それとも捕まってしまったか...どちらにしろ四百年前のことじゃ。今は生きておるまい」
「そうか...」
「そこには多くの美しい少女たちがいた。年の頃は二十に満たないくらい。どの少女も美しい胸を持ち、誇示するかのようにピッタリの服を着ておった」
「私たちが見たのと同じ。あの子たちは何だったの?魔物じゃないのにバースト・パワーで消えた...」
オトメが言う。
「これは推測に過ぎぬのじゃが、あれは女の子たちの願望が現実化したものじゃったのではないじゃろうか」
「女の子たちの願望ですか?」
「そうじゃ、魔物は恵まれなかった女性の嫉妬から生まれる。それと同時に女性は美しい胸に憧れを抱いておる。その憧れがあの少女たちを生み出したと思っておる」
「女の子の胸に対する憧れか...あり得るな...」
「その証拠に彼女たちは魔物と同じ、バースト・パワーがなければ存在を維持できず、過大なバースト・パワーで消滅するにも拘らず、常ににこやかで他人に一切の迷惑をかけぬ」
「なるほど...ではあの女の子たちはどこからバースト・パワーを得ているのですか?」
サユリが聞くと、
「得ておらぬ。故にしばらくすると消え失せてしまう儚い存在じゃ...」
「そうか...」
首領が寂しそうな顔をした。
「そして、わしらが着いた場所はどうやら亜空間のようじゃった。そこでは時間の流れが非常にゆっくりで、しかも食事を取らなくても生きてゆける。排せつ物が出ることもない」
「それで四百年も生きていられたんだ...」
「そういえば、お前は私に『内なるバースト・パワー』を教えてくれたヤツじゃねぇか!四十年以上も前なのにほとんど変わってねぇ!」
首領がヨリ―を見て驚く。
「私もヨリーさんから習ったよ!ヨリーさんが『内なるバースト・パワー』の使い手なの?」
オトメもヨリーの方を見る。
「そうじゃ。わしはその何もない空間に建物を作っていったのじゃ。どうせ暇じゃったからの。わしはアンダーAじゃった。そこで最初は他の三人のバースト・パワーを使っておったのじゃが、わざわざ人に頼むのもなんだと思ってな。わしはバースト・パワーを実体化することができる故、バースト・パワーの気配には敏感じゃ。わしは自分の奥底にバースト・パワーがあるのを感じ、何とかそれを引き出そうとした。その結果、『内なるバースト・パワー』を発見したんじゃ」
「では、ヨリーさんが『内なるバースト・パワー』の発見者にして第一の使い手なのですね!」
マリアが聞くと、
「第一の使い手はそこの女子になったかもしれんな。お主のバースト・ボールは既にわしを凌駕しとる」
ヨリーがオトメを見る。
「まあ!オトメさん、すごいです!そう言えば私の名前を叫んでいましたが、何か関係が...」
「あわわ、関係ない!マリアちゃんの名前を出すと出やすいだけ!決してやましいことは考えてないから安心して!私はマリアちゃんを汚していない!」
「そうなのですね。それなら問題ないです...でもオトメさんになら別に汚されても...いいえ、なんでもありません...」
マリアはちょっと残念そうに言った。
「コホン!ま、まあそういうことじゃ。そしてオーパイは街ともいえるものに変わっていった...」
「しかし、なんでお前たち四人だけがその空間に誘われたのだろうな?」
グレースが疑問を呈する。
「これも推測に過ぎぬが、その亜空間に住む少女たちの意識の総意とでもいえるものがあって、彼女たちが迎え入れたいと思う者のみが招待されるのではないかと思っておる。多分、わしたちの能力に何らかの可能性を感じたのじゃろう...」
「オーパイの少女たちには意識があるのですか?」
サユリが尋ねる。
「確かにある。魔物に意識があるのだから、女の子たちの憧れが生み出したものに意識があってもおかしくはないじゃろう。そして、ある日、その中の二人がわしらに頼み事をしてきたのじゃ...」
「どんな頼み事なんだ?」
首領が聞くと、
「彼女たちが言うには『私たちはここで生まれ、やがて消えていく身。それは構いません...しかし、私たちは現世の女の子たちが結ぶような友情や愛情とはどんなものか経験してみたいのです』。そして憧れの表情を見せた。わしらはその表情に魅せられ、何とかその願いを叶えてあげたいと思ったのじゃ...ちなみに神殿の入口と広間への扉の前にいたのがその時の二人じゃ」
「それで世界中から胸に悩む女の子を探して、誘って、胸の代わりに絆を奪ったんだね...」
「先程も聞きましたが、『強い絆を持った女性たちしかオーパイに誘われない』というのも、それが彼女たちの総意だというのなら頷けます」
「しかし、その二人は今まで消えなかったんだな。誰かがバースト・パワーを与えたのか?」
「おそらく、あの二人はわしらの側に仕えておったので、わしらから漏れ出るバースト・パワーで生きながらえておったのじゃろう。しかし二人は本当にゆっくりとだが年を取った。他の少女たちよりも十歳くらい上に見えたじゃろう。もしかしてバースト・パワーの源であるわしらが年を取ったのと関係あるのかもしれぬが、詳しくは分からぬ」
「不思議なこともあるものですね。ダーリン」
「そして、そこにあたいらがやってきたって訳か...」
「そうじゃ。まさかその時はそれがオーパイの終焉の始まりとは思っておらんかった...」
老婆は寂しそうにつぶやいた。
マリアがふとつぶやく。
オトメたちはヤクーザ村の首領の屋敷の前に転移してきていた。
「本当に一瞬だね!きちんと使えばすごく便利な魔法なんじゃ...」
オトメが言う。
「それはそうでしょう。何か制約があるのかは知りませんが、世界中のどこにでも一瞬で行けるとなると、シンカンセンをはるかに超える便利さです」
マリアもその便利さに感心しているようだ。
「習得するまでには大変な努力が必要じゃったが、使えるようになってしまえば自分でも驚くほど、便利じゃ...知っている場所しか行けぬが、そこはミリ―の魔法があるからの」
「ミリーさんって誰?」
オトメが聞くと、一人の老婆が答える。
「わしじゃ。わしは遠視が使える。世界中どこでも覗くことができるのじゃ」
「へぇ、ミリーさんが見て、えっと...」
「サリ―じゃ」
転移を使える老婆が名乗る。
「サリーさんが転移させればどこでも行けるね!私、キヨトに行きたい!」
「まあまあ、とりあえずは皆さんのお話を聞かなくてはいけません。屋敷に入りましょう。首領さんたちも心配しているでしょう」
マリアはそう言うと、皆を屋敷の中に案内した。
「おお、帰ってきたか!」
「その分では上手くいったみたいですね!」
屋敷に入ると首領とサユリが待っていた。
「ああ、大方、私の予想通りだった。師匠が転移を阻害できるかが一番の難点だったが、見事に阻害してくれた。感覚だけで一発で成功させるとはさすが師匠だ!」
グレースが興奮して言う。
「そして、そこのお方たちがオーパイにいた魔法使いたちですね?」
サユリが聞いてきた。
「そうじゃ、わしがトリ―。来た者の絆と引き換えに胸のサイズを変えておったのはわしじゃ」
「わしはミリー。世界中を遠視することができる。世界中から胸に悩む少女を探しておったのはわしじゃ」
「わしはサリー。人を自分の知っている場所に転移させることができる。オーパイに来たものを元の世界に戻しておったのはわしじゃ」
「わしはヨリ―。バースト・パワーを実体化して自由に物を作ることができる。オーパイにある建造物は全てわしが作った」
四人の老婆はそれぞれ自己紹介をした。
「えっと、トリーにミリーにサリーにヨリー...ややこしい...」
オトメが頭を抱える。
「元は別の名前があったのじゃが、わしらは貴族で長ったらしいので簡単なニックネームに変えたのじゃ。仲間内では呼びやすくて中々便利じゃ!」
「しかし、四人ともすげぇ力持ってるな!さすが上級貴族は違うぜ!」
首領が四人の能力に驚く。
「そういえば、お主も魔法が使えるのじゃったな。下手に抵抗しなければこれほどの苦しみは味わわずに済んだじゃろうて...」
「そうなの?」
オトメが尋ねる。
「まあ、順を追って説明しようかの。その前に、座らせてくれんか?少し疲れたわい」
そう言うと、オトメたちと四人の老婆は畳の部屋に座り込み、老婆の話に耳を傾けるのだった。
「あれは時を遡ること四百年くらい前の話じゃ...」
「えっ!四百年?!じゃあお婆さんたち四百歳なの?」
オトメが驚く。
「まあ、聞け。その当時、王の魔法に対する弾圧は熾烈を極めており、強力な魔法使いは捕われ、場合によっては殺されていたのじゃ...」
「ひどい...」
マリアが涙を流す。
「わしらはその時、お主たちと同じくらいの年じゃったが、特に魔法の力が強かったため、領地を離れ、仲間たちと逃避行を続けておった」
「四人だけじゃなかったんだな」
グレースが聞いた。
「そうじゃ、皆でキンリンの近くまで逃げてきたとき、追っ手に見つかってしもうた。わしらは森の中に逃げざるを得なかったのじゃ...」
「キンリンの森...」
サユリがつぶやく。
「そこで急に濃い霧に包まれた。気がつくとわしら四人だけが何もない不思議な空間に迷い込んでおったのじゃ...」
「他の人はどうなったんだ?」
今度は首領が聞く。
「さあ、分からぬ。うまく逃げおおせたか、それとも捕まってしまったか...どちらにしろ四百年前のことじゃ。今は生きておるまい」
「そうか...」
「そこには多くの美しい少女たちがいた。年の頃は二十に満たないくらい。どの少女も美しい胸を持ち、誇示するかのようにピッタリの服を着ておった」
「私たちが見たのと同じ。あの子たちは何だったの?魔物じゃないのにバースト・パワーで消えた...」
オトメが言う。
「これは推測に過ぎぬのじゃが、あれは女の子たちの願望が現実化したものじゃったのではないじゃろうか」
「女の子たちの願望ですか?」
「そうじゃ、魔物は恵まれなかった女性の嫉妬から生まれる。それと同時に女性は美しい胸に憧れを抱いておる。その憧れがあの少女たちを生み出したと思っておる」
「女の子の胸に対する憧れか...あり得るな...」
「その証拠に彼女たちは魔物と同じ、バースト・パワーがなければ存在を維持できず、過大なバースト・パワーで消滅するにも拘らず、常ににこやかで他人に一切の迷惑をかけぬ」
「なるほど...ではあの女の子たちはどこからバースト・パワーを得ているのですか?」
サユリが聞くと、
「得ておらぬ。故にしばらくすると消え失せてしまう儚い存在じゃ...」
「そうか...」
首領が寂しそうな顔をした。
「そして、わしらが着いた場所はどうやら亜空間のようじゃった。そこでは時間の流れが非常にゆっくりで、しかも食事を取らなくても生きてゆける。排せつ物が出ることもない」
「それで四百年も生きていられたんだ...」
「そういえば、お前は私に『内なるバースト・パワー』を教えてくれたヤツじゃねぇか!四十年以上も前なのにほとんど変わってねぇ!」
首領がヨリ―を見て驚く。
「私もヨリーさんから習ったよ!ヨリーさんが『内なるバースト・パワー』の使い手なの?」
オトメもヨリーの方を見る。
「そうじゃ。わしはその何もない空間に建物を作っていったのじゃ。どうせ暇じゃったからの。わしはアンダーAじゃった。そこで最初は他の三人のバースト・パワーを使っておったのじゃが、わざわざ人に頼むのもなんだと思ってな。わしはバースト・パワーを実体化することができる故、バースト・パワーの気配には敏感じゃ。わしは自分の奥底にバースト・パワーがあるのを感じ、何とかそれを引き出そうとした。その結果、『内なるバースト・パワー』を発見したんじゃ」
「では、ヨリーさんが『内なるバースト・パワー』の発見者にして第一の使い手なのですね!」
マリアが聞くと、
「第一の使い手はそこの女子になったかもしれんな。お主のバースト・ボールは既にわしを凌駕しとる」
ヨリーがオトメを見る。
「まあ!オトメさん、すごいです!そう言えば私の名前を叫んでいましたが、何か関係が...」
「あわわ、関係ない!マリアちゃんの名前を出すと出やすいだけ!決してやましいことは考えてないから安心して!私はマリアちゃんを汚していない!」
「そうなのですね。それなら問題ないです...でもオトメさんになら別に汚されても...いいえ、なんでもありません...」
マリアはちょっと残念そうに言った。
「コホン!ま、まあそういうことじゃ。そしてオーパイは街ともいえるものに変わっていった...」
「しかし、なんでお前たち四人だけがその空間に誘われたのだろうな?」
グレースが疑問を呈する。
「これも推測に過ぎぬが、その亜空間に住む少女たちの意識の総意とでもいえるものがあって、彼女たちが迎え入れたいと思う者のみが招待されるのではないかと思っておる。多分、わしたちの能力に何らかの可能性を感じたのじゃろう...」
「オーパイの少女たちには意識があるのですか?」
サユリが尋ねる。
「確かにある。魔物に意識があるのだから、女の子たちの憧れが生み出したものに意識があってもおかしくはないじゃろう。そして、ある日、その中の二人がわしらに頼み事をしてきたのじゃ...」
「どんな頼み事なんだ?」
首領が聞くと、
「彼女たちが言うには『私たちはここで生まれ、やがて消えていく身。それは構いません...しかし、私たちは現世の女の子たちが結ぶような友情や愛情とはどんなものか経験してみたいのです』。そして憧れの表情を見せた。わしらはその表情に魅せられ、何とかその願いを叶えてあげたいと思ったのじゃ...ちなみに神殿の入口と広間への扉の前にいたのがその時の二人じゃ」
「それで世界中から胸に悩む女の子を探して、誘って、胸の代わりに絆を奪ったんだね...」
「先程も聞きましたが、『強い絆を持った女性たちしかオーパイに誘われない』というのも、それが彼女たちの総意だというのなら頷けます」
「しかし、その二人は今まで消えなかったんだな。誰かがバースト・パワーを与えたのか?」
「おそらく、あの二人はわしらの側に仕えておったので、わしらから漏れ出るバースト・パワーで生きながらえておったのじゃろう。しかし二人は本当にゆっくりとだが年を取った。他の少女たちよりも十歳くらい上に見えたじゃろう。もしかしてバースト・パワーの源であるわしらが年を取ったのと関係あるのかもしれぬが、詳しくは分からぬ」
「不思議なこともあるものですね。ダーリン」
「そして、そこにあたいらがやってきたって訳か...」
「そうじゃ。まさかその時はそれがオーパイの終焉の始まりとは思っておらんかった...」
老婆は寂しそうにつぶやいた。
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