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Panic 23. 貧乏なマコリンのその後
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「あれ?私...」
ポワンによって元の世界に帰された、貧乏なマコリンが、目を覚ます。
そこはフカフカのベッドではなく、いつものぺしゃんこになった古い布団だった。
「私、戻ってきたんだ!!」
マコリンの目が輝く。
周りを見渡してみる。
「何もないボロい部屋...でも...やっぱりこれが一番、落ち着くな!」
マコリンは笑顔になる。
そして、ふと上を見上げると、
「あれは!!」
マコリンの顔が真っ赤になる。
そこには可愛い下着が裏表、逆で干されていた。
「ま、まさか、もう一人の私の?...ちゃ、着用済みじゃないよね?!」
マコリンは、下着のそこが当たる部分に鼻を近づけると、においを嗅ぐ。
「うっ!これは紛れもなく私のにおい...なんで?」
一瞬、頭が真っ白になったマコリンだったが、必死で頭を働かせる。
「そっか...昨日は洗濯できなかったから...でもそれなら、なんで置いていったの?」
マコリンは意味が分からない。
その時、マコリンは自分が可愛いパジャマを着ていることに気づく。
「あっ!これ、着てきちゃった...あっちの私、困ってないかな?...まあ、お金持ちだからスペアくらいあるか!」
マコリンは制服の予備が5着もあったことを思い出す。
「これ、もらっちゃお!」
マコリンが、楽しそうにポーズをとっていると、
「まさか!!」
マコリンの頭に、ある考えがひらめいた。
「このパジャマも...可愛い下着も...私がずっと欲しいと思っていたもの...」
下着で寝るしかなかったマコリンは、寝巻、できれば可愛いのが欲しかった。
また、質素な下着しか着たことがないマコリンにとって、可愛い下着は憧れだった。
「私のために...残してくれたんだ...恥ずかしい思いまでして...」
マコリンは、自分が他人のために着用済みの下着を残していくことを考えてみる。
恥ずかしさで、頭がおかしくなりそうだった。
「ありがとう...大事に...使わせてもらうね!」
にっこり笑ったマコリンは、つるされた下着を外した。
「・・・」
じっとその下着を見つめているマコリン。
「早速...はいてみたいな!...でも...洗濯してからのほうが...」
しばし悩んでいたマコリンだったが、
「い、いいよね!同じ私の下着なんだから!私がはいたのだと思えば!」
言い訳するようにそう言うと、パジャマを脱ぎ、下着も外す。
そして、残された下着に足を通すと、上へと引き上げた。
「!!」
下着がそこに触れた瞬間、マコリンの顔が赤く染まった。
(違う世界の自分とはいえ...他の人がはいた下着を...)
次に、上もつけてみる。
「可愛い...」
マコリンは笑顔になった。
「今日はこれで...一日だけだよ!!今夜は洗濯するんだから!!」
そして、罪悪感を払拭するように声を上げると、制服を着る。
「...可愛くない...あっちの制服のスカート、短いと思ってたけど、可愛かったな!」
残念だが、校則で丈を詰めるわけにはいかない。
「仕様がないか!」
そう口にしたマコリンは、1階へと降りていくのだった。
☆彡彡彡
「おはよう!マコリン!ご飯できてるわよ!」
お母様が声をかける。
「わぁぁ~~~~!いつもの朝食だ~~~!うれしい!」
思わず声を上げるマコリン。
昨日の夕食は、マナー、マナーで息が詰まりそうだった。
質素でも気楽に食べられるのがうれしい。
「どうしたの?昨日から...いつも『こんなんじゃ、おなかいっぱいにならない!せめて卵焼きくらいは!』なんて言ってるのに...」
お母様は首をひねりながらも、どこかうれしそうだ。
(ご飯に、ワカメだけの味噌汁...それに冷ややっこ...でも、結局、慣れた味が一番だね!)
そんなことを思いながら、
「やっぱり、お母さんの料理が一番!」
笑顔でパクパクと平らげていくマコリンだった。
☆彡彡彡
「じゃあ、行ってきま~~~す!」
家を出ようとしたマコリンだったが、
「...お父さんも一緒に行っていいかい?」
お父様が遠慮がちに声をかける。
(お父さん...貧乏をお父さんのせいにして避けてたけど...)
マコリンはお父様に笑いかける。
「いいよ!たまには一緒に行こ!」
「マコリン...」
笑顔になるお父様。
「あらあら、珍しいわね!何かあったのかしら?」
お母様も不思議そうな顔をしているが、
(ふふふ!結局、このお父さんとお母さんで良かったな!昨日でよく分かった!)
マコリンはにっこり笑うと、お父様の腕をつかんだ。
「じゃあ、行こ!」
「マコリン!」
そんなマコリンに、照れくさそうな顔をしながら、引っ張られていくお父様だった。
☆彡彡彡
「じゃあ、私はここだから!」
電車を降りていくマコリン。
そんなマコリンに、お父様は声をかけた。
「マコリン!お父さん、頑張るよ!...今日こそ契約をとってみせる!」
「ふふふ!無理しなくていいよ!いつものお父さんでいいから!」
マコリンはそう言うが、
「いや!私がしっかりしないと、マコリンがつらい思いをする!...お父さん頑張るからね!」
お父様が話し終わるやいなや、電車のドアが閉まる。
(お父さん...)
マコリンは手を振るお父様を、電車が見えなくなるまで見送るのだった。
☆彡彡彡
やがて、学校へとたどり着いたマコリン。
(ふふふ!今日の私は少し、違うの!...とっても可愛い下着、つけてるんだから!...でも...)
ご機嫌だったが、突然、顔を曇らせる。
(今日は体育がない...みんなに見てもらいたいな!...でも、まさかスカートの中を見せて回るわけにもいかないし...いっそのこと突風でも吹かないかな!)
憧れの可愛い下着を、誰にも見てもらえないのが悲しかった。
(まあ、いっか!どうせ、『生意気だ~~~!』なんて言われるのがオチだし...)
ちょっとブルーになりながら歩いていると、いつの間にか、教室に着いていた。
(あっ!)
いつも、嫌味を言ってくるクラスメートと目が合った。
(まずい!良子様だ!また、なんか言われる!)
咄嗟に目を伏せるマコリンだったが、良子はマコリンに近づいてきた。
(やっぱり...)
マコリンがギュッと目をつむると、良子から出た言葉は意外なものだった。
「あなた、言う時は言うのですわね!昨日はその...少しカッコ良かったですわ!」
軽く頬を染めながら、目を横に逸らしている良子。
「えっ?!」
マコリンが戸惑っていると、
「ま、まあ、マコリンの言うことも一理ありますわ!あなた、勉強も運動も頑張ってらっしゃるのよね!そこは素直に認めなければなりませんわね!」
良子はそう続ける。
「わ、私、それしか取り柄がありませんし...」
マコリンが照れながら答えると、
「そんなことありませんわ!前から思ってましたけど、お美しいお顔をされていますわね!体のラインも綺麗ですし、トップクラスの生徒にも引けをとりませんわ!」
良子は細雪たち、エリートを横目で見ながら、得意げな顔をする。
「あ、ありがとうございます...良子様...」
その言葉に、
「良子でいいですわ!...あの...良ければ勉強を教えていただけないかしら?...分からないところがあって...」
良子は恥ずかしげにお願いしてくる。
「もちろん!...良子ちゃん!よろしくね!」
良子の席に向かいながら、マコリンはもう一人の自分に感謝していた。
(ありがと!もう一人の私!...結局、今の生活が一番だって気づかせてくれた...それに...友達まで用意してくれるなんて!)
☆彡彡彡
その頃、救世主のマコリンは、
「ふふふ!ポワンのおしっこ、可愛いわよ!」
トイレでポワンのおしっこを眺めていた。
「は、恥ずかしいよ~~~!」
真っ赤な顔で水音を響かせているポワン。
「ポワンも私の覗いたでしょ!...終わったら、きれいなあそこの拭き方、教えてあげるからね!」
「う、うん...」
ポワンと変態プレイに勤しんでいた。
ポワンによって元の世界に帰された、貧乏なマコリンが、目を覚ます。
そこはフカフカのベッドではなく、いつものぺしゃんこになった古い布団だった。
「私、戻ってきたんだ!!」
マコリンの目が輝く。
周りを見渡してみる。
「何もないボロい部屋...でも...やっぱりこれが一番、落ち着くな!」
マコリンは笑顔になる。
そして、ふと上を見上げると、
「あれは!!」
マコリンの顔が真っ赤になる。
そこには可愛い下着が裏表、逆で干されていた。
「ま、まさか、もう一人の私の?...ちゃ、着用済みじゃないよね?!」
マコリンは、下着のそこが当たる部分に鼻を近づけると、においを嗅ぐ。
「うっ!これは紛れもなく私のにおい...なんで?」
一瞬、頭が真っ白になったマコリンだったが、必死で頭を働かせる。
「そっか...昨日は洗濯できなかったから...でもそれなら、なんで置いていったの?」
マコリンは意味が分からない。
その時、マコリンは自分が可愛いパジャマを着ていることに気づく。
「あっ!これ、着てきちゃった...あっちの私、困ってないかな?...まあ、お金持ちだからスペアくらいあるか!」
マコリンは制服の予備が5着もあったことを思い出す。
「これ、もらっちゃお!」
マコリンが、楽しそうにポーズをとっていると、
「まさか!!」
マコリンの頭に、ある考えがひらめいた。
「このパジャマも...可愛い下着も...私がずっと欲しいと思っていたもの...」
下着で寝るしかなかったマコリンは、寝巻、できれば可愛いのが欲しかった。
また、質素な下着しか着たことがないマコリンにとって、可愛い下着は憧れだった。
「私のために...残してくれたんだ...恥ずかしい思いまでして...」
マコリンは、自分が他人のために着用済みの下着を残していくことを考えてみる。
恥ずかしさで、頭がおかしくなりそうだった。
「ありがとう...大事に...使わせてもらうね!」
にっこり笑ったマコリンは、つるされた下着を外した。
「・・・」
じっとその下着を見つめているマコリン。
「早速...はいてみたいな!...でも...洗濯してからのほうが...」
しばし悩んでいたマコリンだったが、
「い、いいよね!同じ私の下着なんだから!私がはいたのだと思えば!」
言い訳するようにそう言うと、パジャマを脱ぎ、下着も外す。
そして、残された下着に足を通すと、上へと引き上げた。
「!!」
下着がそこに触れた瞬間、マコリンの顔が赤く染まった。
(違う世界の自分とはいえ...他の人がはいた下着を...)
次に、上もつけてみる。
「可愛い...」
マコリンは笑顔になった。
「今日はこれで...一日だけだよ!!今夜は洗濯するんだから!!」
そして、罪悪感を払拭するように声を上げると、制服を着る。
「...可愛くない...あっちの制服のスカート、短いと思ってたけど、可愛かったな!」
残念だが、校則で丈を詰めるわけにはいかない。
「仕様がないか!」
そう口にしたマコリンは、1階へと降りていくのだった。
☆彡彡彡
「おはよう!マコリン!ご飯できてるわよ!」
お母様が声をかける。
「わぁぁ~~~~!いつもの朝食だ~~~!うれしい!」
思わず声を上げるマコリン。
昨日の夕食は、マナー、マナーで息が詰まりそうだった。
質素でも気楽に食べられるのがうれしい。
「どうしたの?昨日から...いつも『こんなんじゃ、おなかいっぱいにならない!せめて卵焼きくらいは!』なんて言ってるのに...」
お母様は首をひねりながらも、どこかうれしそうだ。
(ご飯に、ワカメだけの味噌汁...それに冷ややっこ...でも、結局、慣れた味が一番だね!)
そんなことを思いながら、
「やっぱり、お母さんの料理が一番!」
笑顔でパクパクと平らげていくマコリンだった。
☆彡彡彡
「じゃあ、行ってきま~~~す!」
家を出ようとしたマコリンだったが、
「...お父さんも一緒に行っていいかい?」
お父様が遠慮がちに声をかける。
(お父さん...貧乏をお父さんのせいにして避けてたけど...)
マコリンはお父様に笑いかける。
「いいよ!たまには一緒に行こ!」
「マコリン...」
笑顔になるお父様。
「あらあら、珍しいわね!何かあったのかしら?」
お母様も不思議そうな顔をしているが、
(ふふふ!結局、このお父さんとお母さんで良かったな!昨日でよく分かった!)
マコリンはにっこり笑うと、お父様の腕をつかんだ。
「じゃあ、行こ!」
「マコリン!」
そんなマコリンに、照れくさそうな顔をしながら、引っ張られていくお父様だった。
☆彡彡彡
「じゃあ、私はここだから!」
電車を降りていくマコリン。
そんなマコリンに、お父様は声をかけた。
「マコリン!お父さん、頑張るよ!...今日こそ契約をとってみせる!」
「ふふふ!無理しなくていいよ!いつものお父さんでいいから!」
マコリンはそう言うが、
「いや!私がしっかりしないと、マコリンがつらい思いをする!...お父さん頑張るからね!」
お父様が話し終わるやいなや、電車のドアが閉まる。
(お父さん...)
マコリンは手を振るお父様を、電車が見えなくなるまで見送るのだった。
☆彡彡彡
やがて、学校へとたどり着いたマコリン。
(ふふふ!今日の私は少し、違うの!...とっても可愛い下着、つけてるんだから!...でも...)
ご機嫌だったが、突然、顔を曇らせる。
(今日は体育がない...みんなに見てもらいたいな!...でも、まさかスカートの中を見せて回るわけにもいかないし...いっそのこと突風でも吹かないかな!)
憧れの可愛い下着を、誰にも見てもらえないのが悲しかった。
(まあ、いっか!どうせ、『生意気だ~~~!』なんて言われるのがオチだし...)
ちょっとブルーになりながら歩いていると、いつの間にか、教室に着いていた。
(あっ!)
いつも、嫌味を言ってくるクラスメートと目が合った。
(まずい!良子様だ!また、なんか言われる!)
咄嗟に目を伏せるマコリンだったが、良子はマコリンに近づいてきた。
(やっぱり...)
マコリンがギュッと目をつむると、良子から出た言葉は意外なものだった。
「あなた、言う時は言うのですわね!昨日はその...少しカッコ良かったですわ!」
軽く頬を染めながら、目を横に逸らしている良子。
「えっ?!」
マコリンが戸惑っていると、
「ま、まあ、マコリンの言うことも一理ありますわ!あなた、勉強も運動も頑張ってらっしゃるのよね!そこは素直に認めなければなりませんわね!」
良子はそう続ける。
「わ、私、それしか取り柄がありませんし...」
マコリンが照れながら答えると、
「そんなことありませんわ!前から思ってましたけど、お美しいお顔をされていますわね!体のラインも綺麗ですし、トップクラスの生徒にも引けをとりませんわ!」
良子は細雪たち、エリートを横目で見ながら、得意げな顔をする。
「あ、ありがとうございます...良子様...」
その言葉に、
「良子でいいですわ!...あの...良ければ勉強を教えていただけないかしら?...分からないところがあって...」
良子は恥ずかしげにお願いしてくる。
「もちろん!...良子ちゃん!よろしくね!」
良子の席に向かいながら、マコリンはもう一人の自分に感謝していた。
(ありがと!もう一人の私!...結局、今の生活が一番だって気づかせてくれた...それに...友達まで用意してくれるなんて!)
☆彡彡彡
その頃、救世主のマコリンは、
「ふふふ!ポワンのおしっこ、可愛いわよ!」
トイレでポワンのおしっこを眺めていた。
「は、恥ずかしいよ~~~!」
真っ赤な顔で水音を響かせているポワン。
「ポワンも私の覗いたでしょ!...終わったら、きれいなあそこの拭き方、教えてあげるからね!」
「う、うん...」
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