マコリン☆パニック!

世々良木夜風

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Panic 44. さよなら、女の人だけの国

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「お、お待たせ...」
マコリンとポワンがソラたちのもとへと帰ってくる。
二人はポッと頬を染め、恥ずかしそうだ。
「どうだった?!」
そんな二人に、興味津々といった顔で、問いかけてくるユキ。
「そ、そうね!目的は達せられなかったけど...」
(結局、子供の作り方は分からなかったしね...)
マコリンは一瞬、微妙な顔をするが、
「まあ...良かったといえば...良かったかも...」
マコリンの顔が赤くなっていく。ポワンも、
「とっても楽しかったよ!!マコリンの下着もあそこも、自分でしてるのも最高だった!!」
思い出すように目をつむると、陶酔の色を浮かべている。
「そ、そうだよね!あんなことするなんて...私もビックリしちゃった!」
ユキの顔が赤く染まった。
(そういえば、ユキたちが戻ってきた時、下着とあそこのにおいの話をしてた...そういう意味だったのね!)
今になって、あの時の会話の意味に気づくマコリン。
「ユ、ユキたちは最後までしたの?」
マコリンが気になっていることを聞く。
「まさか!!...さすがに学生で妊娠はまずいし...」
ユキの頬が染まる。
「マコリンたちもしてないだろう?」
当然のように、そう口にするソラに、
「も、も、もちろん!!」
マコリンは、動揺しながらも、なんとか平静を保って、ウソをつく。
(ま、まさか、その場の雰囲気で、後先考えずにやっちゃったとは...)
そんなことを考えていると、
「えぇぇ~~~~~!!二人ともしたじゃない!!ウソは良くないよ!!」
ポワンが余計なことを話す。
「ポ、ポワン!!」
マコリンは慌ててポワンの口をふさぐが、
<ジ~~~~~~!!>
ソラとユキの視線が痛い。
「こ、こ、これは決して気持ちが高ぶって、先のことを考えるのを放棄したわけじゃなくて...『ポワンとなら』って思ったから...」
マコリンが言い訳をしていると、
「うん!ポワンもだよ!...マコリンは『結婚してから』って言うけど、ポワンは今すぐでも全然、構わないよ!」
ポワンはうれしそうに、そんなことを口にしている。
「まあ、二人は深い関係のようだから、もしやとは思ってたけど...」
「ポワンは覚悟を決めてるみたいだからいいけど、マコリンは...ねぇ~~~?」
ソラとユキにそう言われてしまった。
「うう...」
(私って意志が弱いのかしら?)
ちょっと反省しているマコリン。そんなマコリンに、

「...で、どうだったの?」
ユキが結果を聞いてくる。
「あのね!ポワンたちはこの方法じゃ...うぐっ!」
また、余計なことを話そうとしているポワンの口をふさぎ、マコリンは答える。
「二人ともできなかったみたい!」
「そう!『良かった』...と言うべきなのかな?」
ユキが微妙な顔をしていると、
「ぷはぁぁ~~~~~!!マコリン!!またポワンを殺す気?!...それに全然良くないよ!!ポワンはマコリンの子供が欲しかったのに...」
マコリンの手からなんとか逃れたポワンが、悲しそうにうつむく。
「そ、そうね!『良く』は...ないわね!」
マコリンも口にした言葉に、
「そ、そう...まあ、うちでも学生のママさんはいるから...」
ユキの顔がこわばった。
「そ、そういう意味じゃなくて...ってなんて言えばいいの~~~~!!」
マコリンが一人、叫んでいると、
「まあ、そこらへんは微妙なところだな!まあ、いいじゃないか!欲しければまた、二人ですれば!」
ソラがいい具合に話をまとめてくれる。それに対し、
「それじゃダメなのよ!...でも、いずれは二人の子供を作るつもりよ!」
「うん!絶対、ポワンはマコリンの赤ちゃんを産むんだ!!」
マコリンとポワンがそんな返事をすると、
「ははは!やっぱり、卒業してからかな!」
「私たちと一緒だね!」
ソラとユキが勝手に解釈してくれた。
「そ、そうなの!それまでにしなきゃいけないこともあるしね!」
(とりあえず、私たちでも子供を作れる方法を探さなきゃ!!)
マコリンがそう言うと、
「そ、そうだね!卒業して結婚するまでに...」
(も、もっとエッチなことをたくさん覚えて、マコリンに喜んでもらうんだ!!)
ポワンも同意しているようだった。すると、
「まあ、気負わずにコツコツやればいいさ!...っともうこんな時間か...僕らは行かないと...」
ソラがスマホを見て席を立つ。
「え~~~~!!もっとマコリンたちとお話したかったな!...また会えるといいね!」
続いて、ユキも立ち上がる。
「じゃあね!」
「バイバ~~~~~イ!!」
マコリンとポワンは手を振って、二人を見送ったのだった。


「さあ、私たちも帰りましょうか!」
「うん!」
マコリンとポワンも会場を出たが、
「...どうやってここまで来たんだっけ...」
「ポワン、知らない!」
二人はゲートまでたどり着くのに、非常に苦労したのだった。

そして、やっとゲートを見つけた時、ポワンがふと口にした。
「あっ!一回、ゲートを閉じて、もう一回、開けば良かったんじゃ...」
「もっと早く言いなさいよ~~~~!!」
そんなやり取りをしながらマコリンの部屋に戻ってきた二人。


「あ~~~~、疲れた!お風呂に入ろ!」
そう言って、歩きだすマコリン。
「・・・」
そんなマコリンの手をポワンがつかむ。
「どうしたの?ポワン?」
マコリンが首を傾げていると、
「その...今日の復習...しなくていいの?」
ポワンが真っ赤な顔で、声を絞り出す。
「で、でも、この方法じゃ赤ちゃんは...」
マコリンも負けないくらい頬を染めるが、
「今日...楽しかったな!...マコリンは...またしたくない?」
ポワンがそんなふうに尋ねてくる。
「わ、私は...」
口ごもるマコリン。
「...なら、いい...」
振り返ったポワンの後ろで、ゴソゴソ音が聞こえる。
(なんだろう?)
ポワンが振り向こうとした時、
<パサッ!>
頭に何かが降ってきた。
(まさか!!)
ポワンがそれを手に取ると、
「マ、マコリン!!」
思わず、声を上げてしまう。
それはシミのついた白い布だった。
「別にイヤだって言ってないでしょ!!...ポワンも...」
マコリンは耳まで真っ赤にしながら、スカートの裾を押さえていた。
「うん!!」
笑顔になったポワンがスカートの中に手を入れる。そして...

「あん!ポワンの下着、すごい!!あの時よりずっとにおいが...それに大きなシミ...」
「マコリンのだって!!ポワン、このにおいだけでいっちゃうかも!!」
夢中で下着のにおいを嗅ぎ合う二人。しばらくそうしていると、
「ポワン、マコリンのブラのにおいも嗅ぎたい!!」
ポワンがそんなことをお願いしてくる。
「えっ?!でも、今日、いっぱい汗かいたし、きっとすごいことに...」
マコリンが頬を染めているが、
「お願い!!ポワンのも嗅がせてあげるから!!」
ポワンはそう言うと、ブラウスを脱ぎ去り、ブラジャーを外す。
「ポワン...」
差し出されたブラジャーを見て、マコリンは、
「...いいよ!二人で恥ずかしいにおい、嗅ぎ合お!!」
ブラウスのボタンに手をかけるのだった。

「ああん!マコリンのこっちの下着のにおいも素敵!!今度から両方...」
ポワンは喜んでにおいを嗅いでいるが、
「んん...ポワンの、ちょっとキツい...」
マコリンが眉を寄せているのを見ると、
「ゴ、ゴ、ゴメン!!」
慌ててブラジャーを取り返そうとする。しかし、
「ふふふ!でもそれがとっても刺激的!!」
マコリンはにっこり笑うと、再び、ブラジャーの中に顔を突っ込んだ。
「マコリン!...いいの?ポワンのイヤなにおいで...」
ポワンは心配そうだが、
「全然、イヤじゃないわよ!...こっちも!...こっちも!!」
マコリンは交互に二つの下着のにおいを嗅ぎだす。
「うん!!」
笑顔になったポワンも、マコリンの下着に目を移す。
「ああん!マコリンの最高!!」
二人は新たなプレイに目覚めたのだった。
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