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Secret41. さくらとレオポンの出会い
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●登場人物
・小松春桜子(さくら):元気が取り柄の14才!家事が得意で掃除などもしているらしい。
・レオポン:ライオンを模したマスコットキャラ。さくらとの出会いを聞かれた。セリフも多そうなヨ・カ・ン♡
・ルメトルド・フラム:レフェドフルールの管理者。偉そうにしていても本部には頭が上がらないらしい。
●前回のお話
私、小松春桜子!今日、家の掃除をしていたらいきなりフラムさんがやってきたの。
そのまま土足で部屋に降りようとしたときはキレちゃったけど、結局、なんだかんだ言って掃除を手伝ってくれたんだ。
優しいとこもあるんだね!
でも、その後、私とレオポンの出会いの話を聞きたいって言い出して...
「確か、あれは冬の寒い日でしたか...」
レオポンはさくらとの出会いを話し始めた。
・・・
「うぅ!寒い!こんな日に新しい魔法少女を探せだなんて、今度の管理者は鬼だな!本部にチクってやる!!」
大雪の中、ライオンのぬいぐるみが空を飛びながら、一人愚痴っていた。
なかなかシュールな絵だ。
その時、不意に雪がぬいぐるみの目に入る。
「うっ!」
思わず目をつむると家の屋根に頭をぶつける。雪で見えにくくなっていたようだ。
そのまま、ぬいぐるみは下へと落ちていった...
・・・
「あぁあ。今年のクリスマスも一人かぁ」
一人の少女が、きれいな居間で一人座っていた。
テーブルには豪華な料理の数々。デリバリーで届けられたものだ。
テレビには両親からのビデオレターが流れている。プレゼントもたくさん。
「料理もプレゼントもいらないから、お父さんとお母さんに会いたい...」
実際、毎日、サンタさんにお願いもしていた。
中学生くらいの年頃だろうか?年齢にしては子供っぽいが、彼女に理解を示す人は多いであろう。
「友達、呼べば良かったな...」
呼ばなかったのには訳がある。最後まで両親が帰ってくる可能性にかけていたのだ。
少女には飛行機のフライト時間など計算できるほどの賢さはなかった。
デリバリーとプレゼントの配達のチャイムがどれほどうれしかったか。その後、どれほど落胆したか。
コメディの読者に要求するものではないが、同情の念を禁じ得ない。
その時、玄関で「ドサッ!」と音がした!
「お母さん?」
少女は玄関へと駆け出した!
「うっ...」
ぬいぐるみが目を覚ますとそこは暖かな部屋の中。テーブルには豪華なごちそう。クリスマス・キャロルも流れている。
「そうか...僕は死んだのか...」
ぬいぐるみの頭の中に今までの人生?が思い起こされる。
気味悪がられて、川に捨てられたこと...
車にはねられて、ゴミ箱に突っ込んだこと...
ゴミと間違えられて、焼却炉の中に放り込まれたこと...
「い~つに~なあっても~~わあすれ~ない~~~♪」
「ねぇ、あなた、しゃべれるの?」
不意に、ぬいぐるみに声がかけられた。
「わっ!」
ぬいぐるみの目の前にはいつの間にか美少女が!
すると、ぬいぐるみは目を見開いて、
「君!名前と年齢は!」
...ナンパか!!
「私、さくら!花も恥じらう14才よ!」
素直な少女である。
「14!キターーーー!!神様、ありがとうございます!」
かなりヤバい発言をしているが、本人は分かっているのだろうか?
「あなた、お名前は?」
「失礼。僕はレオポン!魔法少女のマスコットをやっているんだ!」
レオポンは得意げに言う。
「えっ!魔法少女ってあの悪の秘密結社と戦ってる?」
さくらの目が尊敬のまなざしに変わる。
「そうさ。今日は新しい魔法少女を探しに来たのさ!」
「それがどうしてうちの前で倒れてたの?」
「そ、それは...」
本当のことを言っても良かったがレオポンはさくらの尊敬のまなざしの手前、言えなかった。
「君が困っている人を助ける、正義の心を持っているか試したのさ!」
いや、人じゃなくて、ぬいぐるみだが...
「えっ、まさか私が?...」
「その前にちょっとお手を失礼。お嬢さん」
レオポンは気取った発言の後、さくらの手を取る。
(おっ、これはかなりの魔力回路!素質もバッチリ!)
「へぇ~、ぬいぐるみなのにあったかいんだね!レオポンさん!」
「レオポンでいいよ!おめでとう!君は魔法少女の素質があると認められた!」
「ホントに!うれしいけど...でも出来るかなぁ...」
「間違いない!君に出来なきゃ誰にも出来ない!」
レオポンは必死だ。
それもそうだ。容姿。年齢。魔法の素質。三拍子そろった逸材など、そう見つからない。奇跡と言ってもいい。
「でも、お父さん、お母さんに許可取らないと...」
「ダメダメ!魔法少女の正体は誰にも秘密なんだ!親にも友達にも言ってはいけないよ!」
「勝手にやって、怒られない?」
「怒られない。怒られない。褒められることはあっても怒られない!」
もはや怪しいセールスに近くなっている気がするが...
「褒められるかぁ...褒められることしたらお父さん、お母さん帰ってきてくれるかなぁ...」
「帰ってくるに決ま...えっ、そう言えば、この家で一人?...」
ものすごく無責任な事を言おうとした気がするが、今はそれを咎めずにおこう。
それよりもそのことにやっと気づいたんかい!
「うん。両方とも海外にいるんだ...」
ちょっと寂しそうにさくらは話した。
「そうか...ゴメン...」
「なんで謝るの?もし、私が魔法少女になったら、レオポンも一緒に住んでくれる?」
「もちろん!魔法少女とマスコットはいつも一緒さ!」
「本当!!勝手にいなくなったりしない?!」
「もちろん、いつかは別れる時が来る。でも勝手に出て行ったりはしないさ!」
「うれしい...上手く出来るかどうか分からないけど...私...やる!」
こうして新たな魔法少女が生まれたのであった。
・・・
「レオポン...お前、実は腹黒いだろ...俺の事もチクってるんじゃないだろうなっ!!」
フラムがレオポンを睨む。
「そんなことはいたしません。フラム様ほどのツッコミ、代わりはいませんから!」
「それが理由かい!!」
人生、何が必要とされるか分からないものである...
・小松春桜子(さくら):元気が取り柄の14才!家事が得意で掃除などもしているらしい。
・レオポン:ライオンを模したマスコットキャラ。さくらとの出会いを聞かれた。セリフも多そうなヨ・カ・ン♡
・ルメトルド・フラム:レフェドフルールの管理者。偉そうにしていても本部には頭が上がらないらしい。
●前回のお話
私、小松春桜子!今日、家の掃除をしていたらいきなりフラムさんがやってきたの。
そのまま土足で部屋に降りようとしたときはキレちゃったけど、結局、なんだかんだ言って掃除を手伝ってくれたんだ。
優しいとこもあるんだね!
でも、その後、私とレオポンの出会いの話を聞きたいって言い出して...
「確か、あれは冬の寒い日でしたか...」
レオポンはさくらとの出会いを話し始めた。
・・・
「うぅ!寒い!こんな日に新しい魔法少女を探せだなんて、今度の管理者は鬼だな!本部にチクってやる!!」
大雪の中、ライオンのぬいぐるみが空を飛びながら、一人愚痴っていた。
なかなかシュールな絵だ。
その時、不意に雪がぬいぐるみの目に入る。
「うっ!」
思わず目をつむると家の屋根に頭をぶつける。雪で見えにくくなっていたようだ。
そのまま、ぬいぐるみは下へと落ちていった...
・・・
「あぁあ。今年のクリスマスも一人かぁ」
一人の少女が、きれいな居間で一人座っていた。
テーブルには豪華な料理の数々。デリバリーで届けられたものだ。
テレビには両親からのビデオレターが流れている。プレゼントもたくさん。
「料理もプレゼントもいらないから、お父さんとお母さんに会いたい...」
実際、毎日、サンタさんにお願いもしていた。
中学生くらいの年頃だろうか?年齢にしては子供っぽいが、彼女に理解を示す人は多いであろう。
「友達、呼べば良かったな...」
呼ばなかったのには訳がある。最後まで両親が帰ってくる可能性にかけていたのだ。
少女には飛行機のフライト時間など計算できるほどの賢さはなかった。
デリバリーとプレゼントの配達のチャイムがどれほどうれしかったか。その後、どれほど落胆したか。
コメディの読者に要求するものではないが、同情の念を禁じ得ない。
その時、玄関で「ドサッ!」と音がした!
「お母さん?」
少女は玄関へと駆け出した!
「うっ...」
ぬいぐるみが目を覚ますとそこは暖かな部屋の中。テーブルには豪華なごちそう。クリスマス・キャロルも流れている。
「そうか...僕は死んだのか...」
ぬいぐるみの頭の中に今までの人生?が思い起こされる。
気味悪がられて、川に捨てられたこと...
車にはねられて、ゴミ箱に突っ込んだこと...
ゴミと間違えられて、焼却炉の中に放り込まれたこと...
「い~つに~なあっても~~わあすれ~ない~~~♪」
「ねぇ、あなた、しゃべれるの?」
不意に、ぬいぐるみに声がかけられた。
「わっ!」
ぬいぐるみの目の前にはいつの間にか美少女が!
すると、ぬいぐるみは目を見開いて、
「君!名前と年齢は!」
...ナンパか!!
「私、さくら!花も恥じらう14才よ!」
素直な少女である。
「14!キターーーー!!神様、ありがとうございます!」
かなりヤバい発言をしているが、本人は分かっているのだろうか?
「あなた、お名前は?」
「失礼。僕はレオポン!魔法少女のマスコットをやっているんだ!」
レオポンは得意げに言う。
「えっ!魔法少女ってあの悪の秘密結社と戦ってる?」
さくらの目が尊敬のまなざしに変わる。
「そうさ。今日は新しい魔法少女を探しに来たのさ!」
「それがどうしてうちの前で倒れてたの?」
「そ、それは...」
本当のことを言っても良かったがレオポンはさくらの尊敬のまなざしの手前、言えなかった。
「君が困っている人を助ける、正義の心を持っているか試したのさ!」
いや、人じゃなくて、ぬいぐるみだが...
「えっ、まさか私が?...」
「その前にちょっとお手を失礼。お嬢さん」
レオポンは気取った発言の後、さくらの手を取る。
(おっ、これはかなりの魔力回路!素質もバッチリ!)
「へぇ~、ぬいぐるみなのにあったかいんだね!レオポンさん!」
「レオポンでいいよ!おめでとう!君は魔法少女の素質があると認められた!」
「ホントに!うれしいけど...でも出来るかなぁ...」
「間違いない!君に出来なきゃ誰にも出来ない!」
レオポンは必死だ。
それもそうだ。容姿。年齢。魔法の素質。三拍子そろった逸材など、そう見つからない。奇跡と言ってもいい。
「でも、お父さん、お母さんに許可取らないと...」
「ダメダメ!魔法少女の正体は誰にも秘密なんだ!親にも友達にも言ってはいけないよ!」
「勝手にやって、怒られない?」
「怒られない。怒られない。褒められることはあっても怒られない!」
もはや怪しいセールスに近くなっている気がするが...
「褒められるかぁ...褒められることしたらお父さん、お母さん帰ってきてくれるかなぁ...」
「帰ってくるに決ま...えっ、そう言えば、この家で一人?...」
ものすごく無責任な事を言おうとした気がするが、今はそれを咎めずにおこう。
それよりもそのことにやっと気づいたんかい!
「うん。両方とも海外にいるんだ...」
ちょっと寂しそうにさくらは話した。
「そうか...ゴメン...」
「なんで謝るの?もし、私が魔法少女になったら、レオポンも一緒に住んでくれる?」
「もちろん!魔法少女とマスコットはいつも一緒さ!」
「本当!!勝手にいなくなったりしない?!」
「もちろん、いつかは別れる時が来る。でも勝手に出て行ったりはしないさ!」
「うれしい...上手く出来るかどうか分からないけど...私...やる!」
こうして新たな魔法少女が生まれたのであった。
・・・
「レオポン...お前、実は腹黒いだろ...俺の事もチクってるんじゃないだろうなっ!!」
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