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Secret42. さくらとレオポンの契約
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●登場人物
・小松春桜子(さくら):元気が取り柄の14才!魔法少女になることを決断した。
・レオポン:ライオンを模したマスコットキャラ。さくらを魔法少女へと勧誘することに成功。これで上司にも鼻高々。
・ルメトルド・フラム:レフェドフルールの管理者。レオポンにさくらを選んだ理由を聞く。よほどヒマなのだろうか...
●前回のお話
僕、レオポン!魔法少女のお供をしているキュートなマスコットさ!
さくらに出会った日の事なんだけど、冬の寒い日に魔法少女探しをしていると、偶然、僕を助けてくれた優しい女の子がいたんだ。
目も覚めるような美少女で、魔力の素質もある。そして、年齢を聞いてみると、なんと14だと言うじゃないか!!
僕は運命を感じたね。
丁寧に説明をしたら魔法少女になることを承諾してくれたんだ。
「これから心機一転、頑張るぞー」と思ったね。
「それで、セリシールという名は誰がつけたのだ?フランス語を無理やり英語読みしたような感じだが...」
フラムは厳しい所をついてくる。
まあ、一番偉い人がフランス語かぶれだから仕方ないことかもしれない。
「それは、セリシールと魔法の練習に行った時の話になるのですが...」
レオポンはその後の話をし始めた。
・・・
さくらを魔法少女にする約束をしたその日。
レオポンはおいしい御馳走を食べ、暖かい布団で眠ることが出来たのだった。
その翌日。
「今日は君と『魔力契約』をしようと思う」
「『魔力契約』って?」
「君に魔法少女になる力を与える代わりに、いくつかの約束を守ってもらう契約さ」
「約束って?」
「詳しくはこの紙に書いてある。だけど、覚えておいてほしいのは次の三つ!」
「一、マスコットの秘密を他人に話さない」
「二、僕たちの組織、『レフェドフルール』と魔力に関する情報を他人に話さない」
「三、他の組織との『魔力契約』を行わない」
「守らないとどうなるの?」
「約束の重さによってペナルティがある。今の三つは特に大事で、破ると魔法少女ではいられなくなり、僕らに関する記憶は全て消去される」
「怖いね...でも、大丈夫!誰にもしゃべらない!」
「よし!じゃあ、契約だ。これは僕とさくらとの契約になる。まず、僕がサインをするから、次にさくらがサインして!」
「へぇ、レオポンとの契約なんだ」
「そう。そこが重要でマスコットの秘密が遵守事項の一番目に来ている理由でもある」
「どこが大事なの?」
「魔法少女が使う魔力は一旦、マスコットに貯蓄され、戦うときはそこにある魔力を使って戦うんだ」
「どうして、そんな面倒くさいことするの?」
「それは供給できる魔力に対して、魔法少女が多すぎるからなんだ。基本、魔法少女は戦っていない時間がずっと長い。その間に魔力を蓄え、戦闘の時に一気に使うのさ!」
「なるほど。それがそんなに大事な秘密なの?」
「これがバレると非力なマスコットが敵に狙われることになる。まあ、僕らには強力な防御魔法がかかっているから、破るのは簡単ではないけどね!」
「なるほど...」
「じゃあ、契約といこうか!」
こうして、さくらはレオポンと魔力契約を交わした。
「さて、次は魔道具の説明だね」
「魔道具?」
「変身用のアイテムと戦うためのステッキさ!」
そういうと、純白のペンダントとステッキをどこからか取り出す。
「これには魔法陣が刻まれていて、適切な魔力を流すことで、変身したり魔法を使うことが出来るんだ!」
「適切な魔力?」
「これは説明が難しいけど、魔法の力を具体的にイメージするんだ。変身なら変わった自分の姿を。炎魔法なら炎の玉をというふうに!」
「何か、難しそう...」
「これは習うより慣れろだよ。とりあえず、変身してみよう!」
さくらはペンダントを持って変身を試みた。2,3回、失敗したが、うまく変身できたようだ。
「かわいい~~~!!」
さくらは鏡を見ながら目をキラキラさせる。
ピンク色のフリフリのドレス。大きく開いた袖。純白のブーツに手袋。お姫様になったみたいだ。
髪型はツインテールからポニーに変わっている。ちょっとお姉さんになった気分だ。
「変身は確実に出来るように練習しておいて。とりあえず、他の魔法も試したいから、街はずれの河原に行こうか!」
「え~~~!こんな寒い日に!」
「寒いから人がいなくていいんじゃないか。その服には温度調節の機能もついてるからそれほど寒く感じないと思うよ!」
「うぅ~~~。分かった。行く」
こうして、二人は河原に向け、出発した。
途中で何組かの人と出会う。魔法少女が歩いているのを見ると少し驚かれるが、特に話しかけてくるような事は無かった。
その中に一組、様子の違う家族がいた。
「すみれ?どうしたの?」
「か、かわいい...」
「すみれ?」
「お母さん。私、ちょっと寄り道してく。夕方までには帰るから心配しないで!」
そういうと背の高いボーイッシュな少女が、魔法少女の後をついていくのだった...
「はぁ、やっと着いた...でもこの服あったかいね。あんまり寒くない」
「そうだろう。人はと...いないみたいだね。じゃあ、早速いろいろ試してみようか!」
さくらは火の魔法・氷の魔法・土の魔法などいろいろな属性の魔法を試した。
その中で一際、上手くできたのが風系統の魔法だった。
「風系統がイメージしやすいようだね。でも風系統は攻撃力が弱い。電気系統は風系統に近いから、雷魔法を試してみようか」
「えいっ!」
ステッキの先から小さな静電気が飛ぶ。
「ちょっと、弱いね。何か、叫んでみて」
「何かって、何?」
「雷を連想させるものなら何でもいい。例えば『サンダー!』とか」
「何、そのいい加減な教え方...『サンダー!』」
途端、巨大な雷が近くの木を真っ二つにした!と同時に、
「ギャーーー!!」
人の叫び声が聞こえた。
・・・
「レオポン...ツッコミどころが無いではないか!」
フラムはイラついているようだ。
「申し訳ありません。久し振りの出番で、説明がしたかったのです!」
「『出番』とは何だ?」
「もう、分かってるくせに♡」
「それとセリシールの名前の由来が出てきてないぞ!」
「申し訳ありません。次回に出てきますのでそれまでお待ちを!」
「だから『次回』とは何だ?」
「もう、分かってるくせに♡」
「メタは嫌いだと言っとるだろうが~~~!!」
「イ・ケ・ズ♡」
・小松春桜子(さくら):元気が取り柄の14才!魔法少女になることを決断した。
・レオポン:ライオンを模したマスコットキャラ。さくらを魔法少女へと勧誘することに成功。これで上司にも鼻高々。
・ルメトルド・フラム:レフェドフルールの管理者。レオポンにさくらを選んだ理由を聞く。よほどヒマなのだろうか...
●前回のお話
僕、レオポン!魔法少女のお供をしているキュートなマスコットさ!
さくらに出会った日の事なんだけど、冬の寒い日に魔法少女探しをしていると、偶然、僕を助けてくれた優しい女の子がいたんだ。
目も覚めるような美少女で、魔力の素質もある。そして、年齢を聞いてみると、なんと14だと言うじゃないか!!
僕は運命を感じたね。
丁寧に説明をしたら魔法少女になることを承諾してくれたんだ。
「これから心機一転、頑張るぞー」と思ったね。
「それで、セリシールという名は誰がつけたのだ?フランス語を無理やり英語読みしたような感じだが...」
フラムは厳しい所をついてくる。
まあ、一番偉い人がフランス語かぶれだから仕方ないことかもしれない。
「それは、セリシールと魔法の練習に行った時の話になるのですが...」
レオポンはその後の話をし始めた。
・・・
さくらを魔法少女にする約束をしたその日。
レオポンはおいしい御馳走を食べ、暖かい布団で眠ることが出来たのだった。
その翌日。
「今日は君と『魔力契約』をしようと思う」
「『魔力契約』って?」
「君に魔法少女になる力を与える代わりに、いくつかの約束を守ってもらう契約さ」
「約束って?」
「詳しくはこの紙に書いてある。だけど、覚えておいてほしいのは次の三つ!」
「一、マスコットの秘密を他人に話さない」
「二、僕たちの組織、『レフェドフルール』と魔力に関する情報を他人に話さない」
「三、他の組織との『魔力契約』を行わない」
「守らないとどうなるの?」
「約束の重さによってペナルティがある。今の三つは特に大事で、破ると魔法少女ではいられなくなり、僕らに関する記憶は全て消去される」
「怖いね...でも、大丈夫!誰にもしゃべらない!」
「よし!じゃあ、契約だ。これは僕とさくらとの契約になる。まず、僕がサインをするから、次にさくらがサインして!」
「へぇ、レオポンとの契約なんだ」
「そう。そこが重要でマスコットの秘密が遵守事項の一番目に来ている理由でもある」
「どこが大事なの?」
「魔法少女が使う魔力は一旦、マスコットに貯蓄され、戦うときはそこにある魔力を使って戦うんだ」
「どうして、そんな面倒くさいことするの?」
「それは供給できる魔力に対して、魔法少女が多すぎるからなんだ。基本、魔法少女は戦っていない時間がずっと長い。その間に魔力を蓄え、戦闘の時に一気に使うのさ!」
「なるほど。それがそんなに大事な秘密なの?」
「これがバレると非力なマスコットが敵に狙われることになる。まあ、僕らには強力な防御魔法がかかっているから、破るのは簡単ではないけどね!」
「なるほど...」
「じゃあ、契約といこうか!」
こうして、さくらはレオポンと魔力契約を交わした。
「さて、次は魔道具の説明だね」
「魔道具?」
「変身用のアイテムと戦うためのステッキさ!」
そういうと、純白のペンダントとステッキをどこからか取り出す。
「これには魔法陣が刻まれていて、適切な魔力を流すことで、変身したり魔法を使うことが出来るんだ!」
「適切な魔力?」
「これは説明が難しいけど、魔法の力を具体的にイメージするんだ。変身なら変わった自分の姿を。炎魔法なら炎の玉をというふうに!」
「何か、難しそう...」
「これは習うより慣れろだよ。とりあえず、変身してみよう!」
さくらはペンダントを持って変身を試みた。2,3回、失敗したが、うまく変身できたようだ。
「かわいい~~~!!」
さくらは鏡を見ながら目をキラキラさせる。
ピンク色のフリフリのドレス。大きく開いた袖。純白のブーツに手袋。お姫様になったみたいだ。
髪型はツインテールからポニーに変わっている。ちょっとお姉さんになった気分だ。
「変身は確実に出来るように練習しておいて。とりあえず、他の魔法も試したいから、街はずれの河原に行こうか!」
「え~~~!こんな寒い日に!」
「寒いから人がいなくていいんじゃないか。その服には温度調節の機能もついてるからそれほど寒く感じないと思うよ!」
「うぅ~~~。分かった。行く」
こうして、二人は河原に向け、出発した。
途中で何組かの人と出会う。魔法少女が歩いているのを見ると少し驚かれるが、特に話しかけてくるような事は無かった。
その中に一組、様子の違う家族がいた。
「すみれ?どうしたの?」
「か、かわいい...」
「すみれ?」
「お母さん。私、ちょっと寄り道してく。夕方までには帰るから心配しないで!」
そういうと背の高いボーイッシュな少女が、魔法少女の後をついていくのだった...
「はぁ、やっと着いた...でもこの服あったかいね。あんまり寒くない」
「そうだろう。人はと...いないみたいだね。じゃあ、早速いろいろ試してみようか!」
さくらは火の魔法・氷の魔法・土の魔法などいろいろな属性の魔法を試した。
その中で一際、上手くできたのが風系統の魔法だった。
「風系統がイメージしやすいようだね。でも風系統は攻撃力が弱い。電気系統は風系統に近いから、雷魔法を試してみようか」
「えいっ!」
ステッキの先から小さな静電気が飛ぶ。
「ちょっと、弱いね。何か、叫んでみて」
「何かって、何?」
「雷を連想させるものなら何でもいい。例えば『サンダー!』とか」
「何、そのいい加減な教え方...『サンダー!』」
途端、巨大な雷が近くの木を真っ二つにした!と同時に、
「ギャーーー!!」
人の叫び声が聞こえた。
・・・
「レオポン...ツッコミどころが無いではないか!」
フラムはイラついているようだ。
「申し訳ありません。久し振りの出番で、説明がしたかったのです!」
「『出番』とは何だ?」
「もう、分かってるくせに♡」
「それとセリシールの名前の由来が出てきてないぞ!」
「申し訳ありません。次回に出てきますのでそれまでお待ちを!」
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