ひかるのヒミツ

世々良木夜風

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Secret46. マテラスの悩み(さくらの相談)

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●登場人物
ひかる・ダークライト(ひかる):魔法少女専門グッズ店の店長。男女の関係については幼稚園レベル。さくらの相談にこれほど不向きな人もいない。
 = マテラス・ダークライト:秘密結社ダーク・ライトの首領。
紫野むらさきのすみれ(すみれ):ひかるのお店でバイトをしている。きっとこの人が何とかしてくれるだろう。そうしないと話が進まない。
小松春こまつはる桜子さくらこ(さくら):元気が取り柄の14才!マテラスの秘密を知り、動揺している。解決策は見つかるのか?
 = ラフェド・セリシール:魔法少女レフェドフルールの一員。

●前回のお話
私、小松春桜子!この前、友達と駅前のショッピングセンターに買い物に行ったんだけど、そこでとんでもないものを見てしまったの!
マテラスが、健康食品やサプリを扱っているお店に入って行ったかと思うと、何か真剣に選んでいるようだったんだ。
「何を探してるのかな?」と思って覗いてみたんだけど、そこで見たものは...いやぁ~~!恥ずかしくて言えない!
でもマテラス悩んでるんなら何とかしてあげたいなと思って、ひかるちゃんのお店に来てみたんだ。



ここはひかるのお店。さくらはひかるに相談したいことがあって、ここに来ていた。
「えっと、私の友達に相談されたんだけどね...」
「はい、何でしょう?」
「その...友達には両想いの人がいるんだけど...」
(両想いでいいよね。きっとマテラスもそう思ってるはず!)
「ええ!いいわね。私なんか夢のまた夢よ!」
すみれも興味津々のようだ。
「その...何というか...相手の深刻な悩みを知ってしまったというか...」
「何ですの?その深刻な悩みというのは?」
「あの...その...男の子の大事な...やっぱり言えない!」
さくらは真っ赤になってしまった。とても恥ずかしい話のようだ。
「もう、しっかりしなさいよ!まさか、機能不全とかでもあるまいし...」
すみれが冗談で言うと、さくらは身を固まらせた。
「っっ!」
どうやら図星のようだ...
「マ、マジで...」
すみれも固まってしまう。
「どういう意味ですの?わたくし、話が良く分からないのですけど...」
「ひかるはこれつけてて!」
すみれはひかるにヘッドフォンをつけさせ、大音量で音楽を流す。
「ちょっと!なんですの?」
迷惑顔のひかるを尻目にすみれは続ける。
「二人はそういう関係なの?」
「ち、違うよ!ただ、偶然、知ってしまったというか...」
「偶然ってどういう状況よ...」
すみれはいまいち納得がいかないようだが、人づての話なら深くは突っ込めないなと思い直す。
「そ、それでどうしたら元気づけてあげられるかと思って...」
「その子って中学生よね?」
「ううん。年上の人なの。18,19くらいかなぁ...」
「結構、年の差なのね。っていうか中学生相手にいいのかしら...」
すみれは倫理的な心配をするが、さくらは構わず続ける。
「やっぱり、ショックなのかなぁ...」
「そうね。その年齢だとね」
「何が原因なのかなぁ?」
「私も雑誌とかで読んだ情報だから、当てにならないけど、精神的なものだという話らしいわ」
「精神的?」
「恥をかくのが嫌とか、相手の女の子に嫌われたらどうしようとか」
「私はそんなの気にしないよ」
「えっ、友達の話じゃなかったの?」
すみれはもしやと思い始めた。
「も、もちろん、友達がそう言ってたんだよ!」
さくらは慌てて訂正する。
「ふ~~ん。まあ、いいけど...」
すみれはかなり鋭いようだ。
「じゃあ、知らないふりをすることね。そして、相手の事をなるべく褒めてあげるの。それが自信になるから」
「なるほど...」
「まあ、しばらくはそんな関係にならないんでしょ?ゆっくり待ったらいいんじゃないかしら」
「で、でも、もし将来結婚して、子供が欲しいとか...」
「そこまで考えてるの!!」
すみれはちょっと引いているようだ。
「た、例えばの話だよ!」
「結構、本気なのね。まあ、初恋とかならそんな感じかも。私は知らないけど...」
「やっぱり、あきらめることになるのかなぁ...」
「まあ、その時はいくらでも方法があるわ。科学技術が発達してるから、人工的に、とかね」
「そうなんだ。すみれちゃんって物知り~」
「あくまで本とか雑誌で得た情報よ。実体験じゃないからあんまり本気にしないでね」
「でも、参考になったよ~。相談してよかった♪」
(やっぱり、さくらなのね。いつの間に...)
「じゃあ、頑張ってね」
「うん。友達に言っとく。きっと喜ぶよ!」
(まだ、バレてないつもりなのね...)
すみれはさくらの鈍さにある意味、感心しながらひかるのヘッドフォンを取った。
「結局、何の話でしたの?」
「ひかるがもっと大人になったら教えてあげる」
すみれはひかるにこのままでいて欲しいような、人並の知識を持って欲しいような複雑な気分になった。
「じゃあね!」
さくらが去っていく。
「まさか、さくらにそんな人がいたとはね...まあ、これで楽になったでしょ!相手に話しちゃうって言うのが、最悪のパターンだからね!」
「何の話ですの?」
「何でもない」
「すみれの意地悪!」

・・・

それからしばらくたった日曜日。
最近できたおしゃれなカフェでマテラスとセリシールが対面していた...
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