47 / 54
Secret47. マテラスの悩み(さくらの解決策)
しおりを挟む
●登場人物
・輝・ダークライト(ひかる):魔法少女専門グッズ店の店長。
= マテラス・ダークライト:秘密結社ダーク・ライトの首領。セリシールに呼び出され、カフェにいる。今日はどんな会話が楽しめるのか?
・小松春桜子(さくら):元気が取り柄の14才!
= ラフェド・セリシール:魔法少女レフェドフルールの一員。すみれの助言を聞き、マテラスを呼び出した。「知らないふりをしろ」と言われたのに記憶にないらしい。
●前回のお話
私、紫野菫!先日、衝撃の事実が発覚したのよ。
なんとさくらに両想いの相手がいるらしいの。
年上の人みたいだけど、さくらはかなり本気みたいだったわ。
でも、その相手がその...とんでもない問題を抱えていることが分かったのよ。
私の知っている限りの情報を教えて、安心させたつもりだけど...まさか本人に会って、余計な事言っちゃわないよねぇ...心配だわ。
とある日曜日。
最近できたおしゃれなカフェにマテラスとセリシールの姿があった。
二人とも変装して周りに気づかれないようにしている。
どうやら注文をしているようだ。
「私、シェフのおすすめプレートとぉ...」
楽しそうに注文するセリシールの向かいで、マテラスがメニューを見て葛藤していた。
(どれもかわいくておいしそう!頼みたい。いっそのこと注文してしまいましょうか?でも...)
「マテラスはなんにするの?」
セリシールの注文が終わったようだ。
「コ、コーヒーを...ブラックで...」
頼み終わったマテラスは泣いていた。とめどなく落ちる涙を抑えることができなかった。
「マテラス、甘いもの苦手だもんね。ごめんね。こんな店連れてきて...」
と言いつつも、セリシールは内心喜んでいた。
(もう、マテラスったら...私と二人になれたのが泣くほどうれしいのね!それなら自分から誘ってくれればいいのに...ホント意気地がないんだから...)
「ところで、話というのはなんだ?」
マテラスが問う。
「う、うん」
セリシールは歯切れが悪い。
マテラスことひかるは心の中にスッキリしない思いを抱えていた。
(急にまた、二人で話がしたいとはどういうことでしょう?マテラスがヒカルでないことは分かっていただけたと思っていたのですが...)
そのまま、ずるずると何気ない話が続き、食事も終わろうとした頃、ようやくセリシールが話を切り出した。
「あのね、マテラス。何か悩んでることがあるんじゃないの?」
「はて、特に思い当たる節はないが...」
「言いにくいのは分かるわ。でも正直に話してほしいの...の元気がないんでしょ...」
少し聞きにくい言葉はあったが、セリシールの言いたいことは分かったようだ。
「なんで、それを!」
「偶然、見ちゃったの。マテラスが...かってる時に...」
またしても少し聞きにくい。周りが騒がしいせいだろうか?しかし、意味は通じているようだ。
「分かってしまったか...お前には知られたくなかったのだが...」
「そうだよね。私も黙ってようかと思ったわ。でも、二人の問題でもあるから...」
「確かにそうだな。私だけの問題ではない。やる気が出ないことは...」
(まさか戦ってる時に気づかれていたとは!不覚でしたわ!やはり、すみれの言っていた事は正しかった。チッカーたちにもっとやる気を出すように指導しないと!)
ひかるは今更ながら後悔していた。そういうものだと受け入れるのではなく、もっと早く行動しておくべきだったのだ!
「分かった。もっと努力してみよう」
ひかるは決心するが、セリシールから出た言葉は驚くべきものだった!
「ううん。もっと気を楽にして!私は全てを受け入れる。マテラスは本当に良くやっているわ!」
セリシールは相手のコンプレックスを肯定する。精神的に楽になるように!
「えっ、このままでいいのか?」
「もちろんよ!マテラスは強いし、魔法も上手い!十分、価値のある人間だわ!」
セリシールは相手を褒める。それが一番の薬だから!
「そう言ってくれるのはうれしいが、これからの事を考えると...」
「私もそれは考えたわ。将来的にどうしても必要になってくる...でも、すごい技術があるらしいの!」
「そうなのか!」
(さすがはセリシール様!私の知らない最新の魔法技術を知っていますのね!)
そしてセリシールが受け売りの情報を提供する!
「何か...人工的に作れるらしいの。最近では!」
「そ、そんな技術が...」
ひかるは驚愕していた。どうやら戦闘員を人工的に作れる魔法技術が存在するらしい。
だとしたら、画期的だ。もはや戦闘意欲などに気を使う必要はなくなる!
「それを話すためにわざわざこのような場を設けてくれたのか?」
「う、うん...それだけじゃないけど...」
セリシールはちょっと恥ずかしそうだ。照れているのだろう。
「マテラス!本当に言いづらかったと思うけど、話してくれてありがとう!思いを共有できて良かったわ!」
「それはこちらのセリフだ。一人で悩んでいた私がバカだった。持つべきものは仲間だな!」
「仲間?...そうじゃなくて...でしょ!もう!」
(ちょっと聞こえづらいですわね。でも、良い意味の言葉なのは確かですわ。嫌われないように返事をしておかないと!)
「そうだな。その通りだ」
セリシールの顔がパッと明るくなる。やはり正解だったようだ。
(な、なんかいい雰囲気。今なら言えるかも!)
「マテラス!良かったらこれからも定期的に...」
セリシールが何か言おうとしたところで...聞いたことのある声が聞こえた。
「待たせたな。魔法少女よ!今日は次回の戦闘について打ち合わせしようか?」
...真横をフラムが素通りしていった・・・
行く先を見ると、魔法少女がいた。どうやら隣街の魔法少女のようだ。
「いえ、私も今、来た所です。チコクラム様」
「フラムだ!どいつもこいつもおちょくりやがって!」
「いかん!気づかれないうちに店を出なければ!」
マテラスは大急ぎで出ようとするが、セリシールは落ち着いたままこう言った。
「大丈夫よ!**ラムは後三日以内に首になるから」
...何か女の子が話すべきではない単語が聞こえた気がする...
セリシールはお淑やかな娘だ。きっと気のせいだろう...
しかし、顔は笑っているが、額に青筋が浮き出ている。はっきり言って怖い...
「そういうわけにもいくまい!急ぐぞ!」
(あら、急ぐあまり、手を握ってしまいましたわ。でも、もうヒカルだと警戒されていませんから大丈夫でしょう)
ひかるは思わず手を握ってしまったようだ。
「もう!マテラスったら!」
セリシールは手をぎゅっと握り返しながら店を出るのだった。
・輝・ダークライト(ひかる):魔法少女専門グッズ店の店長。
= マテラス・ダークライト:秘密結社ダーク・ライトの首領。セリシールに呼び出され、カフェにいる。今日はどんな会話が楽しめるのか?
・小松春桜子(さくら):元気が取り柄の14才!
= ラフェド・セリシール:魔法少女レフェドフルールの一員。すみれの助言を聞き、マテラスを呼び出した。「知らないふりをしろ」と言われたのに記憶にないらしい。
●前回のお話
私、紫野菫!先日、衝撃の事実が発覚したのよ。
なんとさくらに両想いの相手がいるらしいの。
年上の人みたいだけど、さくらはかなり本気みたいだったわ。
でも、その相手がその...とんでもない問題を抱えていることが分かったのよ。
私の知っている限りの情報を教えて、安心させたつもりだけど...まさか本人に会って、余計な事言っちゃわないよねぇ...心配だわ。
とある日曜日。
最近できたおしゃれなカフェにマテラスとセリシールの姿があった。
二人とも変装して周りに気づかれないようにしている。
どうやら注文をしているようだ。
「私、シェフのおすすめプレートとぉ...」
楽しそうに注文するセリシールの向かいで、マテラスがメニューを見て葛藤していた。
(どれもかわいくておいしそう!頼みたい。いっそのこと注文してしまいましょうか?でも...)
「マテラスはなんにするの?」
セリシールの注文が終わったようだ。
「コ、コーヒーを...ブラックで...」
頼み終わったマテラスは泣いていた。とめどなく落ちる涙を抑えることができなかった。
「マテラス、甘いもの苦手だもんね。ごめんね。こんな店連れてきて...」
と言いつつも、セリシールは内心喜んでいた。
(もう、マテラスったら...私と二人になれたのが泣くほどうれしいのね!それなら自分から誘ってくれればいいのに...ホント意気地がないんだから...)
「ところで、話というのはなんだ?」
マテラスが問う。
「う、うん」
セリシールは歯切れが悪い。
マテラスことひかるは心の中にスッキリしない思いを抱えていた。
(急にまた、二人で話がしたいとはどういうことでしょう?マテラスがヒカルでないことは分かっていただけたと思っていたのですが...)
そのまま、ずるずると何気ない話が続き、食事も終わろうとした頃、ようやくセリシールが話を切り出した。
「あのね、マテラス。何か悩んでることがあるんじゃないの?」
「はて、特に思い当たる節はないが...」
「言いにくいのは分かるわ。でも正直に話してほしいの...の元気がないんでしょ...」
少し聞きにくい言葉はあったが、セリシールの言いたいことは分かったようだ。
「なんで、それを!」
「偶然、見ちゃったの。マテラスが...かってる時に...」
またしても少し聞きにくい。周りが騒がしいせいだろうか?しかし、意味は通じているようだ。
「分かってしまったか...お前には知られたくなかったのだが...」
「そうだよね。私も黙ってようかと思ったわ。でも、二人の問題でもあるから...」
「確かにそうだな。私だけの問題ではない。やる気が出ないことは...」
(まさか戦ってる時に気づかれていたとは!不覚でしたわ!やはり、すみれの言っていた事は正しかった。チッカーたちにもっとやる気を出すように指導しないと!)
ひかるは今更ながら後悔していた。そういうものだと受け入れるのではなく、もっと早く行動しておくべきだったのだ!
「分かった。もっと努力してみよう」
ひかるは決心するが、セリシールから出た言葉は驚くべきものだった!
「ううん。もっと気を楽にして!私は全てを受け入れる。マテラスは本当に良くやっているわ!」
セリシールは相手のコンプレックスを肯定する。精神的に楽になるように!
「えっ、このままでいいのか?」
「もちろんよ!マテラスは強いし、魔法も上手い!十分、価値のある人間だわ!」
セリシールは相手を褒める。それが一番の薬だから!
「そう言ってくれるのはうれしいが、これからの事を考えると...」
「私もそれは考えたわ。将来的にどうしても必要になってくる...でも、すごい技術があるらしいの!」
「そうなのか!」
(さすがはセリシール様!私の知らない最新の魔法技術を知っていますのね!)
そしてセリシールが受け売りの情報を提供する!
「何か...人工的に作れるらしいの。最近では!」
「そ、そんな技術が...」
ひかるは驚愕していた。どうやら戦闘員を人工的に作れる魔法技術が存在するらしい。
だとしたら、画期的だ。もはや戦闘意欲などに気を使う必要はなくなる!
「それを話すためにわざわざこのような場を設けてくれたのか?」
「う、うん...それだけじゃないけど...」
セリシールはちょっと恥ずかしそうだ。照れているのだろう。
「マテラス!本当に言いづらかったと思うけど、話してくれてありがとう!思いを共有できて良かったわ!」
「それはこちらのセリフだ。一人で悩んでいた私がバカだった。持つべきものは仲間だな!」
「仲間?...そうじゃなくて...でしょ!もう!」
(ちょっと聞こえづらいですわね。でも、良い意味の言葉なのは確かですわ。嫌われないように返事をしておかないと!)
「そうだな。その通りだ」
セリシールの顔がパッと明るくなる。やはり正解だったようだ。
(な、なんかいい雰囲気。今なら言えるかも!)
「マテラス!良かったらこれからも定期的に...」
セリシールが何か言おうとしたところで...聞いたことのある声が聞こえた。
「待たせたな。魔法少女よ!今日は次回の戦闘について打ち合わせしようか?」
...真横をフラムが素通りしていった・・・
行く先を見ると、魔法少女がいた。どうやら隣街の魔法少女のようだ。
「いえ、私も今、来た所です。チコクラム様」
「フラムだ!どいつもこいつもおちょくりやがって!」
「いかん!気づかれないうちに店を出なければ!」
マテラスは大急ぎで出ようとするが、セリシールは落ち着いたままこう言った。
「大丈夫よ!**ラムは後三日以内に首になるから」
...何か女の子が話すべきではない単語が聞こえた気がする...
セリシールはお淑やかな娘だ。きっと気のせいだろう...
しかし、顔は笑っているが、額に青筋が浮き出ている。はっきり言って怖い...
「そういうわけにもいくまい!急ぐぞ!」
(あら、急ぐあまり、手を握ってしまいましたわ。でも、もうヒカルだと警戒されていませんから大丈夫でしょう)
ひかるは思わず手を握ってしまったようだ。
「もう!マテラスったら!」
セリシールは手をぎゅっと握り返しながら店を出るのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
神木さんちのお兄ちゃん!
雪桜
キャラ文芸
✨ キャラ文芸ランキング週間・月間1位&累計250万pt突破、ありがとうございます!
神木家の双子の妹弟・華と蓮には"絶世の美男子"と言われるほどの金髪碧眼な『兄』がいる。
美人でカッコよくて、その上優しいお兄ちゃんは、常にみんなの人気者!
だけど、そんな兄には、何故か彼女がいなかった。
幼い頃に母を亡くし、いつも母親代わりだったお兄ちゃん。もしかして、お兄ちゃんが彼女が作らないのは自分達のせい?!
そう思った華と蓮は、兄のためにも自立することを決意する。
だけど、このお兄ちゃん。実は、家族しか愛せない超拗らせた兄だった!
これは、モテまくってるくせに家族しか愛せない美人すぎるお兄ちゃんと、兄離れしたいけど、なかなか出来ない双子の妹弟が繰り広げる、甘くて優しくて、ちょっぴり切ない愛と絆のハートフルラブ(家族愛)コメディ。
果たして、家族しか愛せないお兄ちゃんに、恋人ができる日はくるのか?
これは、美人すぎるお兄ちゃんがいる神木一家の、波乱万丈な日々を綴った物語である。
***
イラストは、全て自作です。
カクヨムにて、先行連載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる