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第9話 異世界人other-worldly person
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エルリーフの村
「戦える者は東の森へ!」
「戦えぬ者は中心街区へ避難しろ!」
各地で避難の指示が叫ばれている。
「転生者の魔法って」
「そうか お前は知らねぇか
転生者ってのは普通は俺たちの敵なんだよ
言葉も通じねぇ
化け物みたいな常識外れた奇跡
――魔法を使う
この世の法則を捻じ曲げる魔の法則
それが魔法だ。」
「そんな――
それでフィディスさんは」
「こいつは昔 幼馴染を」
「黙れ!
はやく避難誘導に当たるぞ
お前はここにいろ
動くな」
フィディスとセリオが酒場を飛び出していく。
俺は何も出来ないのか
「っ!
おいあれ!
エルヴィナ様だ!!」
青い炎に包まれつつある森の中をエルヴィナさんが駆けていく。
だが俺の時とは異なり茶色いローブではなく、
白と緑の文様が彩られた礼服のようなものを着ている。
(小僧、我を使え)
びりびりと俺の手に静電気が走る。
何なんだ、背筋に悪寒が走る。
「へっ これで転生者はいちころだぜ!」
「あぁ エルヴィナ様なら」
本当に信用されているんだな。
エルヴィナが1人の派手なロックバンド風の服を着た男と相対する。
「おい 何だあれ!」
男の背後から軍服を着たまま燃えている人間達がのそのそと歩いている。
「かかかかっー
見ろよ 見さらせ 魅せつけてやる
青い炎 美しいだろう
いい燃料だぜ この森は」
男が高笑いしながら腕を広げると青い炎が木々に広がっていく。
「俺の名はヴォルカ・フェニックス
この森の灰で俺の名を刻め」
ゴォォォッ!!!!と激しい青い炎が湧きあがりエルヴィナに襲い掛かる。
「風よ」
エルヴィナが背中の弓を取り出しながら飛翔する。
「雷よ」
弓から雷の矢が生成されヴォルカの頭上に降り注ぐ。
「くだらねぇ 充電もできやしねぇ」
ヴォルカが腕に青い炎をまとわせて雷の矢を振り払う。
「嘘だろ」
「エルヴィナ様の矢が」
「まだ 本気じゃないんだよ なぁ!?」
酒場は混乱していた。
俺の見立てではエルヴィナさんとヴォルカでは魔素<エレメント>の圧倒的な量の差がある。
恐らく今のままでは勝てない。
(小僧、走れ
さもなくば貴様を殺す)
「酒場の主<マスター>!異世界人っていうのはあのぐらい強いのか」
「なんだぁ? お前なんでそんな黒い髪」
「教えてくれ 異世界人はみんなあんだけ強いのか
どうやったら強くなれる」
「そりゃあ 異世界人は全身が魔素<エレメント>でコーティングされてるんだ。
当たり前だろ。」
「俺はどうだ? 教えてくれ!」
「は? あんたは何もないぞ
ってまさかあんた異世界人か」
「くそっ!!」
一切皆苦 力がない俺には今どうしようもないのか
変に経典を読んだせいであきらめばかりが頭に浮かぶ
―――だがまだあるはずだ。
(小僧、こっちだ)
「誰だ!?」
「どうしたんだ あんた」
「今 声が」
「そんなもん聞こえねぇよ
それよりあんた」
「俺には聞こえる
ここで繋がっている。」
俺の心臓が激しく鼓動する。
「お おい あんた!?」
「お代は置いとくぞ」
(さぁ)
分かったよ。
不戦、非暴力 アマ姉から教わった大事な教えだ。
でも破るよ。
もっと大事なものが出来た。
この世界で始めて俺を人として扱ってくれた縁だ。
「戦える者は東の森へ!」
「戦えぬ者は中心街区へ避難しろ!」
各地で避難の指示が叫ばれている。
「転生者の魔法って」
「そうか お前は知らねぇか
転生者ってのは普通は俺たちの敵なんだよ
言葉も通じねぇ
化け物みたいな常識外れた奇跡
――魔法を使う
この世の法則を捻じ曲げる魔の法則
それが魔法だ。」
「そんな――
それでフィディスさんは」
「こいつは昔 幼馴染を」
「黙れ!
はやく避難誘導に当たるぞ
お前はここにいろ
動くな」
フィディスとセリオが酒場を飛び出していく。
俺は何も出来ないのか
「っ!
おいあれ!
エルヴィナ様だ!!」
青い炎に包まれつつある森の中をエルヴィナさんが駆けていく。
だが俺の時とは異なり茶色いローブではなく、
白と緑の文様が彩られた礼服のようなものを着ている。
(小僧、我を使え)
びりびりと俺の手に静電気が走る。
何なんだ、背筋に悪寒が走る。
「へっ これで転生者はいちころだぜ!」
「あぁ エルヴィナ様なら」
本当に信用されているんだな。
エルヴィナが1人の派手なロックバンド風の服を着た男と相対する。
「おい 何だあれ!」
男の背後から軍服を着たまま燃えている人間達がのそのそと歩いている。
「かかかかっー
見ろよ 見さらせ 魅せつけてやる
青い炎 美しいだろう
いい燃料だぜ この森は」
男が高笑いしながら腕を広げると青い炎が木々に広がっていく。
「俺の名はヴォルカ・フェニックス
この森の灰で俺の名を刻め」
ゴォォォッ!!!!と激しい青い炎が湧きあがりエルヴィナに襲い掛かる。
「風よ」
エルヴィナが背中の弓を取り出しながら飛翔する。
「雷よ」
弓から雷の矢が生成されヴォルカの頭上に降り注ぐ。
「くだらねぇ 充電もできやしねぇ」
ヴォルカが腕に青い炎をまとわせて雷の矢を振り払う。
「嘘だろ」
「エルヴィナ様の矢が」
「まだ 本気じゃないんだよ なぁ!?」
酒場は混乱していた。
俺の見立てではエルヴィナさんとヴォルカでは魔素<エレメント>の圧倒的な量の差がある。
恐らく今のままでは勝てない。
(小僧、走れ
さもなくば貴様を殺す)
「酒場の主<マスター>!異世界人っていうのはあのぐらい強いのか」
「なんだぁ? お前なんでそんな黒い髪」
「教えてくれ 異世界人はみんなあんだけ強いのか
どうやったら強くなれる」
「そりゃあ 異世界人は全身が魔素<エレメント>でコーティングされてるんだ。
当たり前だろ。」
「俺はどうだ? 教えてくれ!」
「は? あんたは何もないぞ
ってまさかあんた異世界人か」
「くそっ!!」
一切皆苦 力がない俺には今どうしようもないのか
変に経典を読んだせいであきらめばかりが頭に浮かぶ
―――だがまだあるはずだ。
(小僧、こっちだ)
「誰だ!?」
「どうしたんだ あんた」
「今 声が」
「そんなもん聞こえねぇよ
それよりあんた」
「俺には聞こえる
ここで繋がっている。」
俺の心臓が激しく鼓動する。
「お おい あんた!?」
「お代は置いとくぞ」
(さぁ)
分かったよ。
不戦、非暴力 アマ姉から教わった大事な教えだ。
でも破るよ。
もっと大事なものが出来た。
この世界で始めて俺を人として扱ってくれた縁だ。
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