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3章 脱出Escape
第17話 救命 resuscitation
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エルがサトーの体を空中で受け止める。
ヴィヴが斧を使って減速しながら砦から落下していく。
「ちっ 逃がしたか。」
「力加減が雑すぎるぞ 蛮族」
「ビッチが 貴様こそあの男に殴られて興奮したか。」
「ブスもケモノ女も絶対殺す。
今度こそあんたがいない所でね。」
赤いドレスの女がドレスを払うと傷が消える。
「好きにしろ。俺が求めるのは世界だ。
奴隷の2人など好きにすればいい。」
大男が振り返ると女はそこにはいなかった。
「――気の短い女だ。」
砦近くの繁み
「サトー!」
エルがサトーの人工呼吸を繰り返していた。
「しっかりしろ!
こんなとこで死ぬ男じゃないだろ!」
ヴィヴがサトーの手をぐっと握りしめている。
「あらあら~
ブスとケモノ女がこんなところに」
赤いドレスの女が繁みを切り裂いて現れる。
「てめぇっ しつけぇな。」
「汚らわしいケモノに私の高潔な名前を手向けとして送ってあげる
エリザベス・ブラッドハート
死ね ケモノ女!」
女が剣を振り下ろす。
それに呼応して何もない空間から砲弾が現れヴィヴとエルに発射される。
「くっ おおおおおお!!」
ヴィヴが斧に紫のオーラをまとわせて砲弾を受け止める。
じりじりとヴィヴが後退していく。
「あたしが守るんだよ!」
「そ
守ったまま死ね。」
かッと女が再び剣を振るうと再び砲弾が発射される。
「エル!!」
エルの暴風の魔術が砲弾をかろうじて反らす。
「くだらない抵抗ばかり、飽きたわ。
緋の軍団<レッド・ダンサー>」
女が王冠をこつんとこづくと
ごっごっと女の足元にあった影から兵士が這い出す。
「転生者ってのはどいつもこいつも
無茶苦茶しやがって。」
ヴィヴが砲弾を弾き飛ばし、額の汗をぬぐう。
「ヴィヴ まだいける?」
「とっくに限界だっての。だがここを切り抜けるぐらいはひねりだしてやんよ。」
「サトーを担いで、敵は私が切り開く。」
「うっし。」
ヴィヴが片手でサトーを担ぎ上げる。
「この包囲をかいくぐれるとでも?」
女が影を2倍、3倍に広げそれに伴い軍勢が増えていく。
全身を真っ赤な鎧で包んだ兵士が100, 200と倍に増えていく。
「威光を示せ。」
女の足元でゆらめいていた影が1つ消え
ドドドドドドドドドッ!!!!!
巨大な陸上戦艦が影から現れていく。
「1つだけだとさみしいでしょう。」
女の足元でゆらめいていた影が全て消え。
「7隻っ!!!」
辺りを取り囲むように戦艦が7隻現れる。
「砲撃 開始」
ゴゴゴゴゴゴッ
戦艦の砲門が全てヴィヴとエルを向いていき
ドドッ!!!
ドッ!!
地響きのような発射音と共に砲弾が発射される。
「アハハハッ!!!
醜いものは地上から消える。
そして私の美しいコレクションで地上を満たすの。
あぁ 素敵」
砲弾がエルとヴィヴの周囲をえぐりドッといた場所に直撃した。
砲弾の嵐の後、女があくびをしながら辺りを見回す。
「ふわぁ ゴミ掃除は終わり。」
「まだ特大のゴミが残っているけれど?」
「!? 誰!!」
声のした方に軍服に身を包んだピンク髪の女が立っていた。
女の口の犬歯は人の犬歯より長く、鍛え上げられた肉体から黒いオーラを放っていた。
「醜い鬼か。」
「鏡を見たことはないのね。
誇り高き血鬼の美しさと見比べると憤死してしまうからか。」
「貴様ァァッ!!!」
赤い鎧の兵士が一斉に少女に襲い掛かる。
「血の饗宴<サナラビエ>」
赤い鎧の兵士が一瞬で全身を切り刻まれる。
「貴様っ! 帝国の魔具<ガイスト> 帝国軍か」
「帝国の軍服も知らないのね。お馬鹿さん。
まぁ私のはコスプレだけだど。
クラリス、マクス
3人の回収は終わった?」
「はっ、既に。」
「はーい、全員箱に入れてあるよ。ほめてほめてー」
赤髪の軍服の男と、フリルを全身に無理やり付けたような衣装の赤髪の少女が木陰から現れる。
「撤退するわ。この女は私達の手に余る。
それにあっちの男が合流したら撤退すら出来なくなる。」
「えー 私の技なら一発でぶっ殺しちゃえるのにー」
少女が背中の鎌を取り出すと鎌に指と爪の間から出た血を纏い真紅に変色していく。
「やめておきなさい。彼我の戦力差の理解も大事な実力よ。」
「じゃあ、通路の兵士だけやっつけちゃうね。」
「いい子ね」
「私は箱を」
赤髪の男が人が入りそうな大きさの真っ黒の箱をそっと引き寄せる。
「大事な客人よ。粗相のないように。」
「はっ」
男は箱を担ぐ。
「貴様らぁぁっ!!!逃がすかああああっ!!」
ドドドドッ!!!!
赤いドレスの女が激昂しながら赤い鎧の軍勢ごと大砲を乱射する。
「血の逆杯<サングリア>」
少女が一言つぶやいた瞬間に辺りの赤い鎧の軍勢と大砲が反対方向に吹き飛ぶ。
「さすがね。」
「へっへーん あとで頭撫でてー」
「――はぁ 全くうちの妹が申し訳ない。」
「いいのよ。かわいい時期じゃない。
あと5年もすれば罵詈雑言しか言わなくなるわ。」
ピンク髪の女が地面に文様を描いていく。
「手伝います。」
男が足でささっと文様を追加し、
ボワァァッと文様が輝き始めていく。
「「紅蓮の誓い
その血をここに
汝の地を我に
我が地を汝に
汝の安寧を我にもたらせ
ポルト・レパール」」
文様が複雑に立体的にくみ上げられていき、
文様のあちこちから激しい発光が始まる。
パッと3人の体が消える。
赤いドレスの女の砲弾がむなしく空を穿ち、大地に大穴を空けた。
「逃げたか」
ヴィヴが斧を使って減速しながら砦から落下していく。
「ちっ 逃がしたか。」
「力加減が雑すぎるぞ 蛮族」
「ビッチが 貴様こそあの男に殴られて興奮したか。」
「ブスもケモノ女も絶対殺す。
今度こそあんたがいない所でね。」
赤いドレスの女がドレスを払うと傷が消える。
「好きにしろ。俺が求めるのは世界だ。
奴隷の2人など好きにすればいい。」
大男が振り返ると女はそこにはいなかった。
「――気の短い女だ。」
砦近くの繁み
「サトー!」
エルがサトーの人工呼吸を繰り返していた。
「しっかりしろ!
こんなとこで死ぬ男じゃないだろ!」
ヴィヴがサトーの手をぐっと握りしめている。
「あらあら~
ブスとケモノ女がこんなところに」
赤いドレスの女が繁みを切り裂いて現れる。
「てめぇっ しつけぇな。」
「汚らわしいケモノに私の高潔な名前を手向けとして送ってあげる
エリザベス・ブラッドハート
死ね ケモノ女!」
女が剣を振り下ろす。
それに呼応して何もない空間から砲弾が現れヴィヴとエルに発射される。
「くっ おおおおおお!!」
ヴィヴが斧に紫のオーラをまとわせて砲弾を受け止める。
じりじりとヴィヴが後退していく。
「あたしが守るんだよ!」
「そ
守ったまま死ね。」
かッと女が再び剣を振るうと再び砲弾が発射される。
「エル!!」
エルの暴風の魔術が砲弾をかろうじて反らす。
「くだらない抵抗ばかり、飽きたわ。
緋の軍団<レッド・ダンサー>」
女が王冠をこつんとこづくと
ごっごっと女の足元にあった影から兵士が這い出す。
「転生者ってのはどいつもこいつも
無茶苦茶しやがって。」
ヴィヴが砲弾を弾き飛ばし、額の汗をぬぐう。
「ヴィヴ まだいける?」
「とっくに限界だっての。だがここを切り抜けるぐらいはひねりだしてやんよ。」
「サトーを担いで、敵は私が切り開く。」
「うっし。」
ヴィヴが片手でサトーを担ぎ上げる。
「この包囲をかいくぐれるとでも?」
女が影を2倍、3倍に広げそれに伴い軍勢が増えていく。
全身を真っ赤な鎧で包んだ兵士が100, 200と倍に増えていく。
「威光を示せ。」
女の足元でゆらめいていた影が1つ消え
ドドドドドドドドドッ!!!!!
巨大な陸上戦艦が影から現れていく。
「1つだけだとさみしいでしょう。」
女の足元でゆらめいていた影が全て消え。
「7隻っ!!!」
辺りを取り囲むように戦艦が7隻現れる。
「砲撃 開始」
ゴゴゴゴゴゴッ
戦艦の砲門が全てヴィヴとエルを向いていき
ドドッ!!!
ドッ!!
地響きのような発射音と共に砲弾が発射される。
「アハハハッ!!!
醜いものは地上から消える。
そして私の美しいコレクションで地上を満たすの。
あぁ 素敵」
砲弾がエルとヴィヴの周囲をえぐりドッといた場所に直撃した。
砲弾の嵐の後、女があくびをしながら辺りを見回す。
「ふわぁ ゴミ掃除は終わり。」
「まだ特大のゴミが残っているけれど?」
「!? 誰!!」
声のした方に軍服に身を包んだピンク髪の女が立っていた。
女の口の犬歯は人の犬歯より長く、鍛え上げられた肉体から黒いオーラを放っていた。
「醜い鬼か。」
「鏡を見たことはないのね。
誇り高き血鬼の美しさと見比べると憤死してしまうからか。」
「貴様ァァッ!!!」
赤い鎧の兵士が一斉に少女に襲い掛かる。
「血の饗宴<サナラビエ>」
赤い鎧の兵士が一瞬で全身を切り刻まれる。
「貴様っ! 帝国の魔具<ガイスト> 帝国軍か」
「帝国の軍服も知らないのね。お馬鹿さん。
まぁ私のはコスプレだけだど。
クラリス、マクス
3人の回収は終わった?」
「はっ、既に。」
「はーい、全員箱に入れてあるよ。ほめてほめてー」
赤髪の軍服の男と、フリルを全身に無理やり付けたような衣装の赤髪の少女が木陰から現れる。
「撤退するわ。この女は私達の手に余る。
それにあっちの男が合流したら撤退すら出来なくなる。」
「えー 私の技なら一発でぶっ殺しちゃえるのにー」
少女が背中の鎌を取り出すと鎌に指と爪の間から出た血を纏い真紅に変色していく。
「やめておきなさい。彼我の戦力差の理解も大事な実力よ。」
「じゃあ、通路の兵士だけやっつけちゃうね。」
「いい子ね」
「私は箱を」
赤髪の男が人が入りそうな大きさの真っ黒の箱をそっと引き寄せる。
「大事な客人よ。粗相のないように。」
「はっ」
男は箱を担ぐ。
「貴様らぁぁっ!!!逃がすかああああっ!!」
ドドドドッ!!!!
赤いドレスの女が激昂しながら赤い鎧の軍勢ごと大砲を乱射する。
「血の逆杯<サングリア>」
少女が一言つぶやいた瞬間に辺りの赤い鎧の軍勢と大砲が反対方向に吹き飛ぶ。
「さすがね。」
「へっへーん あとで頭撫でてー」
「――はぁ 全くうちの妹が申し訳ない。」
「いいのよ。かわいい時期じゃない。
あと5年もすれば罵詈雑言しか言わなくなるわ。」
ピンク髪の女が地面に文様を描いていく。
「手伝います。」
男が足でささっと文様を追加し、
ボワァァッと文様が輝き始めていく。
「「紅蓮の誓い
その血をここに
汝の地を我に
我が地を汝に
汝の安寧を我にもたらせ
ポルト・レパール」」
文様が複雑に立体的にくみ上げられていき、
文様のあちこちから激しい発光が始まる。
パッと3人の体が消える。
赤いドレスの女の砲弾がむなしく空を穿ち、大地に大穴を空けた。
「逃げたか」
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