ジ・エンドブレイカー

アックス☆アライ

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第二章 奪い合う世界

6話 魔法から科学へ③

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 魔導連合王国内には、魔法の技術を用いて作られる道具が数多くある。日々喜達が修理に出した洗濯の機械も、魔導士達が用いるアトラスもまたその一つであった。
 これらは全て、原理的に魔力によって動かされるものであるが、その技術の発生は一つ所に依るものではない。
 機械に用いられる技術はコーディネートと呼ばれ、その歴史は、魔導が生まれる遥か以前にまで遡る。
 それは、魔導連合王国が誕生する以前の話しだ。
 王都の存在する中央領域と東西南北の五つの領域は独立した国家であった。その国々は、それぞれ地域の特色を活かした魔法技術を持っていた。これが各国での競争や争い等を生む諍いの種となってきた経緯がある。コーディネートはそうした技術の一つであった。
 この国々に転機が訪れるのは、神話の中で語られる英雄と五人の賢者達の出現からである。彼らは、革新的魔法技術をこの世界にもたらしたのだ。英雄と賢者達は、この技術の伝播に勤しみ、やがて、全ての国々で受け入れられ用いられるようになる。これが、アトラスを活用する魔導であった。
 以来、この全領域の魔法技術は魔導によって統一され、魔導連合王国の樹立に伴い全ての魔法技術に関わる事柄は、魔導局を統括する賢者会によって管理されるものとなった。
 しかし、そうであるからと言って、古い技術が廃れた訳ではない。潜在的に魔力を持って生まれながら、魔導を使う事の出来ない人達に取って、重宝される技術だったからだ。現在では、魔導を司る魔導士達の協力を得て、こうした技術も更なる発展を遂げるという、ある種のイノベーションを起こしているのである。
 そして、このヴァーサ領は、東部領域におけるコーディネート技術の一大産業地域なのであった。
 日々喜達は今、コーディネート技術を扱う職人達。コーディネーターの集う工房へとやって来た。
 工房は、工業団地として土地区画から整備が行われたのではないかと思われるほど、沢山の倉庫が立ち並び、広い道路や港等が整備されていた。
 港に到着した船からは、すぐさま荷下ろしが行われ、横付けされる荷馬車へと移されて行く。そして、その荷馬車は広い通りを通って、各倉庫の中へと入って行くのである。
 驚くべきは、こうした人や馬車の横行が、限りなくスムーズに行われている事であった。
 自分がこの仕事を手伝えば、きっと周りの人にぶつかるか、馬車に轢かれてしまうだろう。日々喜はまわりの人達の仕事振りを見つめながらそんな事を考えていた。
 そんな中で、サフワンは行き交う人々にエリオットの居場所を尋ねまわり、やがて、一つの建物へと荷馬車を進めて行った。

 「さあ、着きましたよ。クレレさんはこちらにおいでだそうです」
 サフワンはそう言うと、荷馬車を止めた。

 「サフワン。良くぶつからずに、馬車を進められたね」
 「一年も通い詰めていれば慣れるさ」

 感心する日々喜に対して、サフワンは自慢げに応えると、すぐさま荷馬車を降りた。そして、アルファの為に適当な木箱を持ち寄り、足場を作ってやった。

 「ありがとう」

 アルファは、木箱を踏み台にして荷台から颯爽と降り立った。

 「いいえ、とんでもないです。それより、乗り心地は如何だったでしょうか?」
 「うん、そうだな。想像したてより揺れたね。少し、お尻が痛くなったよ」
 「申し訳ありません。きっと、積み荷が無かったので、荷台が軽くなっていたせいです」
 「気にしなくていいよ。僕が頼んだ事さ」

 アルファがそう言うと、サフワンは安心した様子で建物の中へと先導した。
 開放的な造りになっているその建物は、日々喜達の入って来た大きな出入り口から内部全体を見通す事が出来る。それは一つの倉庫の様に、奥へ奥へと広がりを持たせる造りになっていた。真ん中の通り道を挟んで、幾つもの作業台が並べられ、その所々に職人らしき人達が席に着き、何某かの作業に当たってる。
 通り道を歩き、奥へと向かう三人。作業に当たる職人の仕事振りが気になるのか、日々喜は所々で足を止めては、彼らの後ろからその作業の様子をながめた。
 職人は金属の板を前に、彫刻刀の様な道具を用いて、その平らな表面に紋様を刻んで行く。
 滑らかな金属の表面に、刃をあてがい、持ち手の部分を繊細な感覚によって、金槌で叩いて行くのだ。そうして、金属が削られて行き美しい模様が顕わになる。
 日々喜は空いた口を塞ぐ事も忘れながら、その作業に魅入っていた。

 「日々喜、何してんの! 早くおいでったら」

 サフワンは職人の邪魔をしないよう、声に出さずにそう言った。日々喜は慌てて二人の後に続いた。

 「すごい技術だ。あんなの初めて見たよ」
 「ああ、そりゃそうさ。ここには選りすぐりのコーディネーター達が集っているだからね」
 「ここで作っているものは全部コーディネートになるんだ」
 「全部が全部って訳じゃないよ。装飾の為の彫金だって行う。そうした技術はコーディネーターの腕の見せ所なんだ」
 「魔法の機械以外の物も作るの?」
 「もちろん。貴族や金持ちからの仕事の依頼はもっぱらそっちさ。実入りが良いし、面倒な工程を踏まなくて済むから、コーディネーター達には好まれているんだ」
 「面倒な工程?」
 「コーディネートは魔法技術の応用だからさ。あの特別な紋様は魔導士が設計し、コーディネーターがそれに基づいて彫金を行うんだよ。だから、時々、コーディネーターの仕事に魔導士が口を挟むんだ」
 「なるほど、協力して作業に当たるんだ」
 「うーん、協力って言うか……、まあ、とにかく面倒なんだよ。コーディネーターは職人で、自分の作る物に誇りを持ってる。だけど、魔導士が求める物は、道具として動けばいいものだからね。何となくわかるだろ?」

 日々喜はピンと来ていない様子だった。サフワンは、早くアルファをクレレの所に案内すべく、そんな日々喜の事を急かし、建物の奥へと誘って行った。
 コーディネーター達が作業に当たる作業所を越えると、その先から怒鳴るような声が聞こえ始めた。
 日々喜達は、物陰からそっとそちらを覗き込んだ。
 そこでは、数名の若い職人風の男達と、一人の若い女性の魔導士が、一つの机を挟んで対峙していた。
 そして、対峙する者達を見守る様にして、机から少し離れた所にエリオット達が佇んでいた。

 「分かってないぜ、タッタリア! こんな図面に従ってコーディネートが施せるか!」
 「ど、どうしてよ!? ちゃんとジオメトリーに基づいて計算したもの。この通りにやってもらえれば、ちゃんと動くものが出来るはずだわ」
 「そう言う事じゃないだろ!」

 若い男はそう言うと、机の上に引かれた図面らしき物を勢いよく叩いた。

 「俺達の作る物は商品なんだぞ! こんな不細工な物に、クレレ商会の印字が押せるか? もっとバランスを考えて設計しろよ!」
 「ぶ、不細工だなんて、酷い! 何日も考えて、皆が作りやすい様にシンプルなデザインに仕上げたのに」
 「作りやすい様に? へっ! こんな物が何年も人目に付く場所に置かれるって考えただけで、俺達は堪らなくなる! 仕事に手が付かなくなるんだよ」
 「それは、ロドビコのわがままじゃない! 勝手な事を言って、もういいわ! 貴方じゃなくて、他のコーディネーターに頼むもの」
 「おうそうか、だったらそうしろ。どうせ誰も作りたがりはしないぜ。なあ、皆。タッタリアの図面を見ただろ? 誰かやりたい奴は居るか?」

 ロドビコと呼ばれた青年は、居並ぶコーディネーター達にそう声を掛け始めた。その場で手を挙げる者は無く、皆、目を背けるか、曖昧な言葉で口を濁し始める。どうやらロドビコ同様に、全員タッタリアの図面が気に入らない様子だった。

 「だ、誰でもいいの! 誰でも簡単に施せるようにデザインしたんだから! ……そうだ! チョーク。貴方やって見ない? 見習いの貴方でも、直ぐに出来ちゃうわ!」

 焦るタッタリアは、コーディネーター達の中に混じる背の低い見習いにそう声を掛ける。チョークと呼ばれたその見習いは、バツが悪そうに被っていた帽子を直した。

 「あたしも、いいかな。ごめんよ、タッタリア」
 「そんなー……」

 タッタリアは情けない声を出す。

 「書き直せ、書き直せ。たく、何年この仕事を見て来たんだよ。見習いの時から、お前はリーブラ一門に居たってのに、俺達コーディネーターの気持ちってのが、全然理解できてないんだもんな」

 それ見た事か、といった具合にロドビコはダメ押しにそう言い放った。

 「う……、グスン」
 「あ? なんだよ?」
 「うわーん! 皆が、私を馬鹿にするー!」

 人目を憚る事も無く、タッタリアは声を上げて泣き始めた。
 それまで、威勢よくタッタリアの意見を突っぱねていたコーディネーター達の間に動揺が走った。

 「あーあ。泣かしちゃった。ロドビコの所為だよ」

 チョークがロドビコを責める様にそう言った。

 「お、俺かよ!?」
 「早く謝って」
 「ええい、クソ」

 チョークに急かされ、ロドビコは挟んでいた机を回り込み、タッタリアに話しかけた。

 「タ、タッタリア、何も泣くこたないだろ。それにお前、それは卑怯だろ? 色々とさ」
 「何が卑怯よ。散々、私の設計を不細工だの、出来損ないだの言っておいて。私は良かれと思ってやったのに!」
 「そこまで言ってないだろ。ただちょっと、もうちょっと俺達の気持ちを考えて、やり応えのある物を設計してほしいって事をだな……」
 「訳分かんないわよ! どうせ私は、コーディネーターの考え何て、全然理解できないもん!」

 若手達の議論は、どんどん収拾のつかない方向へと進んで行った。するとそれまで、エリオットの傍らで、黙って若手達のやり取りを見つめていた一人の魔導士が、タッタリアの下に歩み寄り始めた。

 「タッタリア。タッタリアや。まったく、泣いてしまうとは、情けない」

 腰を折り曲げ、上体を杖で支えるその老女の魔導士は、見かけによらずハッキリとした声でそう言った。

 「お師匠様ー! もう帰ります。私、田舎に帰って、静かに隠遁の魔導士として生きて行きます!」
 「何を馬鹿な事を、会長殿が同席していると言うのに、取り乱す様な事を言う出ない。少し落ち着きなさい」

 弟子を宥める老女の魔導士。その様子を落ち着いた表情で見つめていたエリオットは、老女の魔導士と同様に、自分の傍らに立っていたもう一人の人物にそっと耳打ちをする。
 その人物は身を屈め、エリオットの話しに耳を傾けながら、貯えていた立派な顎髭を撫で廻した。そして、エリオットの話を理解した様に軽く会釈を返すと、若いコーディネーター達の方へと向き直った。

 「良し、野郎ども! タッタリアの設計の下で、立派なコーディネートを仕上げるぞ! ロドビコ! お前が取り仕切りをやれ!」
 「ええ!? 親方、ちょっと待ってくれよ。まだ、何もまとまっちゃ――」
 「ガタガタ言うんじゃなねえ! やるなら、やる! やらねえなら、やらねえ! お前は、それだけ言えばいいんだよ! さっさと決めろい!」

 怒鳴る程の大きな声で、親方はロドビコにそう言った。
 判断に迷うロドビコ。ふと、師匠にしがみ付く様にして泣きじゃくるタッタリアの事を見つめた。

 「わかった……。わかったよ。やるよ」
 「本当!? いいの、ロドビコ?」
 「ああ、だからもう泣くんじゃねえよ、タッタリア」

 ロドビコがそう言うと、途端にタッタリアの表情は明るい笑みへと変わって行った。

 「師匠! やっぱり私、ここに残ります!」
 「うむ。しかし、タッタリアや。これに懲りたら二度と、職人達の前で情けない姿を晒すでないぞ」
 「はい。頑張ります!」

 弟子の現金な受け答えに、小さな溜息を漏らしつつ、老女の魔導士はエリオットの下に戻り始めた。

 「すまぬな、ジェロニモよ」

 老女は、親方に対して礼を言った。

 「なに、気にするこたねえよ、スピオーネ。ウチの若いもんにも、仕事ってのがどういうもんか教えてやらなくちゃならねえからな」

 ジェロニモ親方はそう言うと、エリオットへ向き直る。

 「旦那、そう言う訳で、今度の仕事はウチのロドビコの仕切りでやらせます」
 「うん。よろしく頼むよジェロニモ。ロドビコ、タッタリア、君達も頼んだよ」
 エリオットの言葉に、若いコーディネーターと魔導士は、同時にはいと返事を返した。若い者達の成長を見据えてか、エリオットも朗らかな表情でうんうんと頷きを返しながら、ゼンマイの様な髭を手であやした。

 「おや? おお、日々喜か」

 やがてエリオットは、隅っこから顔を覗かせていた日々喜達三人の事に気が付く。

 「こんにちは、エリオットさん」
 「うん。こんにちは」
 「お仕事中失礼します。エリオット会長」
 「サフワンも一緒だね。……そうか、例のコーディネートを取りに来たんだね。あれは確か……」

 エリオットは、ジェロニモ親方に視線を送った。

 「あの洗濯機の? それなら、もう済んでいるはずですよ」
 「よしよし、それなら私が案内をしようか……、おや、そちらは……」

 エリオットは、日々喜とサフワンの後ろに立っていたアルファの事を確認する。

 「ああ、これはこれは、ヘリックス卿。わざわざ、こちらまで顔を出していただけるとは」
 「ヘ、ヘリックス卿!? それじゃ、この方が復興機関の?」

 その場に居たコーディネーター達は、ジェロニモ親方の言葉に驚き、皆、アルファの事を見つめた。

 「お久しぶりですね、クレレさん。僕だけ一足先に訪問させていただいたんです。ご迷惑だったでしょうか?」
 「いえいえ、とんでもございません。直ぐに、当家へご案内させていただきますよ」

 エリオットは一人、表情を崩す事も無くそう言った。

 「日々喜。すまないが、お客様を家にお招きしなくてはいけない」
 「大丈夫です」
 「うん。まあ、その、後で家へ訪ねておいで。イバラでは忙しくしているのだろうし、顔を合わせる機会も少なくなるだろうからね」
 「分かりました。荷物を積んだらお伺いします」

 「うん。そうしなさい。さて、それでは、ヘリックス卿。当家へ参りましょうか」

 エリオットがそう言うと、アルファを誘い工房を後にし始めた。

 「またね、日々喜、サフワン」

 アルファ、そう言い残してその場を去った。
 後に残された者達は、今立ち去ったアルファの事を口々に話題にし始める。

 「気に居られたみたいだね日々喜」
 「そうかな?」
 「そうさ。俺はホッとしたよ」
 「どうして?」
 「そりゃ決まってるだろ。復興機関と言えば――」
 「あんた達、ちょっと来て!」

 見習いコーディネーターのチョークが、日々喜とサフワンの会話に割って入った。

 「お、おい、チョーク。何だよ急に」
 「いいから。コーディネートの引き取りだろ。案内するから早く来て」

 チョークの手に引かれる様にして、日々喜とサフワンもその場を後にして行った。
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