消滅の宇宙

万世

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ルスランとリュドミラ

荒野での戦闘

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「まず、君たちに関して強力な力を感じ取れるものがある」

テンゴたち5人は顔を見合わせる。

「それは・・・どう言う・・・」

テンゴはフィンに聞こうとする。自分たちのスキルの根源なのか
自分たちの存在なのか、まだ分からない。
未だにゲームの中なのか、現実なのかの区別も付かないテンゴたち
やはり自分たちの正体について何か知っているのかもしれない。

「それは・・・フォトンじゃ」

5人は顔を見合わせる。頭の上に?マークが浮かぶようだ。
ゲームの中でも聞いたことがない。フォトンと言う言葉も知らない。

「・・・フォトンとは、何ですか?」

テンゴの発言にフィンは答えを出そうとする。

「君たち、自分の力をどうやって使うか、不思議に思ったことはないかね?」

テンゴたち5人は考え込む。確かに、使いたいから使っているだけとも言えるだがしかし、現実世界ではスキルなど使えない。ゲームだったら使える。白魔術師・フィンは何者なのか。

「それは・・・使いたいから・・・?」

「まだ1度も使ってない・・・」

「あの時は、精一杯で・・・」

「俺は・・・護りたかったから」

皆が一斉に自分のスキルについてしゃべる。
最後の一言はテンゴだった。
フィンは一通り意見を聞きつつ自分の意見を述べる

「つまり・・・意図せずに使っているとでも??」

「フォトンとは即ち、心の清潔さ、信念、相手を信じる事、不屈の精神が根源かのう。自分の胸に手を当てて聞いてみなさい」

5人が一斉にポカンとしている。フィンのこの答えだとすると非常に曖昧だ。フォトンとは一体何なのかの正体はフィンも分かってないようだ。
この世界の成り立ちすら分からないのに
ゲームであるのか、ないのかも分からないのに、いやこれはゲームなのか、皆がフィンを見つめる。

「君たちに強力なフォトンが宿っていると気づけたのは魔術師であるからじゃ。ワシもフォトンなど持っておらん、使い方はお主たちで見つけるんじゃ。すでに、それらしき力を使うらしいがの・・・」

テンゴたち5人は真剣な目でフィンを見る。
隣に座っているルスランもチラッと見る。
ここで皆はフォトンについて、ルスランも使えるのだろうかと考えている。

「それじゃ、ルスランはフォトンの力を使えるでござるか?」

ネルソンはフィンに聞く。

「ルスランは持っておらん」

何故ルスランになくテンゴたち5人が持っているのか分からないがフィンは続けて話す。

「さて、フォトンの話も終わったし、次はメインの話と行こうかの」

ルスランは話を遮るように手をかざしながら慌てる

「ちょちょ、ちょっと待って、なんで僕はフォトンを持ってないの?フィン」

フィンは杖を持ちながら考え込むこともなくしゃべる

「それは・・・何故じゃろうな・・・」

「わしに理由を見れる力があったらよかったのにのう・・・ほほほほ」

「すまんがそういうことだ。ルスランよ、それより探し物はどこにあるか聞きたくないかの?」

ルスランはしょうがなさそうに姫様の居場所を聞こうとする。

「とある者にリュドミラ姫を攫われたんだ。姫を今、探しに行こうと思って、フィンなら何か知っているのかもしれないって思ってここに来たんだ」

ルスランはここに来た理由を話した。
だが、燃えた顔に悲しみの色がにじみ出なが話をしたのだ。

「なるほど、ルスランよ、お前はリュドミラ姫を奪われた。かつお前の不屈の精神も力を失っておる。しかし災いの慌ただし時は過ぎ去る。不運がしばしお前を襲ったのだ」

ルスランは目を下に向けるまるで自信の籠った目の色をしていないのはこのためなのか、自分の心に揺らぎがあるからか。
フィンは自分の杖を掲げ杖を光らせる
フィンは自分の杖で見たものを告げようとする。

「そなた達の宴会場に1人の金髪の男がおる、そやつから発せられた呪文じゃな、暗くなりとある二人が姫を攫ったがその二人は・・・」

6人はシーンと静まり返る。真剣な眼差しでフィンを見る。

「まぁ、行ってみないとわからんじゃろう・・・さて、わしの予言では
お主ら6人がその金髪の男と二人のしもべ、を倒す人物じゃと予言しとる。フォトンの力が分からぬなら行って確かめてみるといい姫が攫われたのなら行って取り返してくればいい・・・そうは思わぬかね?」

6人が目を合わせる希望に満ちた顔で頷いた。

「よし、答えは出たな・・・進路は北に取れ、さすれば、見えてくるじゃろう」

5人はフィンのいた洞窟から出る。
最後にルスランが洞窟を出ようとしたときフィンに呼び止められ振り返る

「ルスランよ、希望を持ち心浮き立たす自信を持て、全てに立ち向かえ、決して気を落とすな、彼らの様に強い信念を持っていれば必ず道は開かれる、だから進め!剣と大胆な胸を張って自分の道を切り開け!」

「すべてはお前に掛かっとるぞ、ルスランよ」

ルスランは覚悟を決めたかのような眼差しになる。
まるで瞳の中に強い信念を持ったかの様な目だ。
そして、北に進路を向けて走り出そうとしていた洞窟の中、白魔術師・フィンは6人が北に向けて進路を取り旅立ったことを見送った。
まるで我が子が旅立つ姿を見送るように。

「(知っておくのだ勇者たちよ、お前たちに立ちはだかるのは恐ろしい魔法使いであり、恐怖のしもべじゃ、ワシの予言じゃ邪悪な者を滅ぼすのはお主らじゃ・・・)」

そしてフィンは旅立った6人を見届けた後、洞窟に戻って自分のするべき仕事に取り掛かるのだ。

「おっと、そう言えば、言葉を間違えたのう・・・予言ではないな・・・これは、ワシの予想じゃ・・・まぁ、なんとかするじゃろ・・・」

・・・

・・




北に進路を取り走り出したテンゴ、ルスラン計6人は
霧が立ち込めた荒野に差し掛かろうとしていた。
皆が走っている。徐々にその場所は、人が被るであろう兜や鎧
剣などがそこらへんに、たくさん散りばめられている。
ここは・・・そうだ戦場だ、昔戦場だった場所であると皆は考えていた。
枯れた気がポツン、ポツンとある。
テンゴは自分のアイテム一覧から取り出し、剣を腰に装備する。

「フォトンの使い方ってどうやるんだろうな」

「いずれ答えが出てくるかもね」

とテンゴと千宙が言った。フォトンとは何なのかを考えて使えるならば使うべきなのだ。
徐々に霧が深くなっていき、そして風も強くなっていく。
まだ皆は走っている。まだ皆の後ろ姿は見える、
これ以上、霧が深くなると見えないくらいだ。
走っているとネルソンは何かに反応する。
シュンという音・・・何かが飛んでいるようだ。
ネルソンは斜め上に目を向けると、刀を抜く。
ネルソンは飛んできた何かを自分の刀で弾いた。
カンッと言う音と共に皆が立ち止まって戦闘態勢に入る。
音からにしてこれは金属音である事は明らかだった。何が飛んできたのかは大体が予想が出来た。テンゴは前の方向で警戒する。

「隠れてないで、出てこい!」

と大声で叫ぶ。誰かが近くにいるか遠くから金属の何かを飛ばしたのだ、
皆が回りを見渡しているうちにサササっと何かが動いた。

「とう!!!!!!」

「てや!!!!!!」

何者かがテンゴたちの目の前に現れたのだが、霧が濃くて顔がハッキリと見えないがうっすらと二人の顔が見える。

「この声は!やっぱりお前たちか!!」

それは、目の前に現れた二人だが良く見えず、顔が伺えないが声だけで誰なのかルスランからはお見通しだった。宴会場にいた騎士・ファルラーフと王子・ラトミールだったのだ。

「お前たちが国を貶める者たちなのは知っている!!!」

「悪しき者からリュドミラ姫をお守りすべく参上すべし!!!」

「二人合わせて、リュドミラ姫親衛隊!!見・参!!」

ラトミールとファルラーフが剣を突き立て、足を揃えて、決めポーズを取った。だがテンゴたちに見えているのかは定かではない。

「とある人物から聞いたぞ、姫様をどうするつもりなのだ!?ルスランよ!そしてそれに加担する悪党ども!」

「なんだ?お前たちはポーズでも決めてんのか?霧が濃くて良く見えねーぞ!?」

恐らく前にいるテンゴは薄っすらとポーズを取ったであろう二人の足の音などが聞こえた為こう言ったのだろう。
6人は武器を用意し戦闘態勢に入る。
とある人物とは一体誰の事なのか、そしてどんな吹き込まれ方をしたのか
調べるのは後である。

「お前たちは騙されているんだ!!目を覚ませ!」

「僕たちが悪しき者からリュドミラ姫を助け出す者たちだ」

とルスランは言った。
悪いものたちから救い出すとの事に王子ラトミールと騎士ファルラーフ
はもろともせずに剣を構えるのをやめない。

「ルスランよ退け!私とて今まで共に戦い酒をくらってきた友をこの場で斬りたくはない!お前だって俺がどんな男か分かるだろう・・・
今こそかの乙女は泣き悲しむぞ・・・」

「ルスランよ!お前がもしこのまま力強い手で我らリュドミラ姫親衛隊を倒し、魔法使いの城にたどり着いたとしても、お前にはリュドミラ姫を取り返せない!信念が無いからだ!」

二人はルスランに言い放つ、ルスランも何かを感じたのか強気になる。

「信念が無いだと!?」

ふと我に返ったのか言葉がこれ以降出なく身体は震え顔は青ざめていた。
やはり何としてでもルスランはリュドミラ姫を奪還し大公の目の前で挙式をもう一度改めて上げる必要がありそうだ。

「我々はとある男からリュドミラ姫がダークマターを大切に持っていると言っていた。だから護れと仰せつかった」

「やはりダークマターを持っていたのか!!お前たちの企みは一体なんだ!!ダークマターを使って何をする気だ!!」

テンゴが質問をするも二人は答える気が無いらしい。
もし帝国側がダークマターを姫が持っているならそれを奪ってすぐに逃げればいいことだが、逃げはしないでここで戦闘を行い足止めを行う意味は一体何なのかこうなったら戦闘態勢に入っている二人を無力化し情報を聞き出すしかない。

「!?そもそもダークマターとは何なんだ?大切に持っているならそれはリュドミラ姫の物ではないのか?・・・」

とルスランは言ったがダークマターを知らないルスランにとって得体のしれない物質だろう。だがつい先日テンゴたちもダークマターによって
戦争が起きた所に介入してきた所だ。依然として、テンゴたちもダークマターの発生も使用も用途不明である。

「ルスラン騙されないで、ダークマターとは危険な物質なのよ」

千宙はルスランに説明した。
そう、おそらく危険な物質だろうと千宙の発言はカンなのだ。

「我らリュドミラ姫親衛隊が苦労して婚礼の場から二人を引き離し、つむじ風の様に上空へと舞い上がり重苦しい心の気持ちを保ちながら、安全なところへと運んだのに、ここで退いてもらわなくてはうちらの努力が水の泡だ」

ラトミール、ファルラーフ共にテンゴの話を聞く気が無い。
自分たちの行動原理を話をするのにうんざりもする。

「おい!少しは俺の話に耳を傾けろ!」

「(お願いだ、情報をもう少しくれ!)」

テンゴたちは情報が欲しいのだ。自分たちが相手にする者達はこいつらだけなのか、それともまだいるのか、そしてダークマターとは何なのか

「「・・・問答無用!!悪しき者たちを、ここで倒す!!」」

王子ラトミール、騎士ファルラーフが息の合ったセリフをしゃべる。
テンゴの質問も聞かずに唐突に剣を振りかざし二人は突っ込んできた。
6人の周りを二人は走りながら回っている。
剣が数本飛んでいる。
千宙が剣を構えながら周りを見ている

「っち!!」

テンゴが一歩下がった。どうやら話が通じず本気で戦闘を行う必要がありそうな気がして止まない。

「テンゴ!こいつら話を聞かない!この二人を無力化してから情報を聞き出そう!」

そして剣の数本が6人目掛けて飛んできた。
ピローは自分のブレードを構えて攻撃に対処する。

「デビルズチェイン!」

自分のブレードの前から黒く気味の悪い鎖が8本出てくる。
このスキルは悪魔の形相をした鎖が最大8体の敵を攻撃するのだ。
先端の尖った鎖は剣を弾いた。
ネルソンは飛んで来る剣に対して、自分の刀を振って相対する。

「かまいたち!!」

刀を振ると切っ先から8本の斬撃が飛び出してくる。
飛んできた剣を弾いた。
桃姫はスキルを発動する。

「エンジェルチェイン!」

ピローのダークウィザードの「デビルズチェイン」と同じスキルである、自分の持っているアザラシの口が開き、光った鎖が数本出てきて飛んで来る剣を防いだ。
霧の中から、飛んでルスランに切りかかったのはファルラーフだ。
剣を上からおろした騎士ファルラーフはルスランと相対し
ルスランの剣が騎士ファルラーフの剣を弾く、

「っくぅ、やめろ!こんなこと!!」

再び騎士ファルラーフは霧の中に消えて行く。

「ふはははははは」

ルスランの剣が半分欠けてしまった。
目の前のテンゴに霧の中から突然出てきた、王子ラトミールは切りかかる。テンゴは腰に差していた剣を抜き

「ロイヤルソード!」

王子ラトミールの剣を弾いた。
そしてまた霧の中に王子ラトミールは消えて行く。
飛び回る剣の数が多くなってきた。
そして風も強くなってきている。
騎士ファルラーフ、王子ラトミールは霧の中から攻撃をしてくる。
これでは反撃ができない。
それより飛んでいる剣や槍は何かの魔法なのか、こいつらは魔法が使えたのか剣が数本また、飛んで来る。
テンゴが両手を広げる様に何か技を発動するようだ。

「オープン・ザ・アイアス!!」

何もない空間からテンゴの盾が出現
テンゴの技と共に6人の周りをテンゴの盾が5つ浮遊しながら回る。
テンゴの職業はガーディアン、護ることを職業とすることから
盾がメインで使用することができる。このスキルはガーディアン専用のスキルで周りのメンバーを護ることができるスキルなのだ。
テンゴの盾の出現時間にはもちろん時間制限がある。
一定時間使わないと消えてしまうのだ。もちろんこの時間をバフやアイテム、スキルなどで伸ばすことができる。自分でこの盾の出現時間を省略することもできる。
剣が数本テンゴたちの飛んでいくが、しっかりと盾によって弾かれる。

「っく、仕方ない。こうなったら・・・」

王子ラトミールは見えないところからしゃべる。
奥から何か巨大な気配を感じることになったのだ。
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みんなの感想(1件)

スパークノークス

お気に入りに登録しました~

2021.08.19 万世

ありがとうございます。
頑張って執筆します!

解除

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