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プロローグ
二回目でした!!!
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シエルは「大丈夫か?」と不安気に瞳を揺らし私を見るが、私の心配してる場合ではなくてよ。
「残念だったわね。あんたが片想いの聖女さまが、王子の新しい婚約者候補よ。」
周囲の令嬢からの全く検討違いも甚だしい “嫉妬” の視線に一応配慮し、口元を手で隠しヒソヒソ声で教えてあげた。
「は?」
シエルは私の言葉に大袈裟なぐらいに驚き、瞼が上下に大きく開いた。私が知ってることが呆気にとられるほど意外だったみたいね。
でもそれもほんの一瞬で、すぐに眉を顰めて突っかかってきた。
「オレが片想いって、それ、どこ情報だよ? 」
「ちょ、ちょ、ちょっと、焦りすぎッ !!! 声が大きいっ!!! 静かにしてッ!」
ゲンコツでシエルの脇腹を突く。これ以上、変な注目は浴びたくないのよ。
必死の想いが通じたのか、慌てて唇を引き結んだ代わりに、視線で返答を促してくる。
「どこって、、、」
他の人は気づかないかもしれないけど、私たち何年幼馴染やってると思ってるの? 聖女のノワール様が現れると、シエルは決まって、いつも真剣な眼差しで彼女を盗み見てるのを知ってるのよ。よほど彼女のことが好きなのね。
(そんなに図星で、恥ずかしかったのかしら??? )
ノワール様のオレンジ色の肩まで伸びたウェーブの髪に丸い青の瞳は、女性の私から見ても可愛らしく、シエルが好きになるのも分かる。
神殿から聖女として認められたノワール様の魔力は、魔獣が死ぬと発生する “瘴気” の毒を浄化する。”瘴気”で飲み水や作物が毒に侵されることもあるから、こうした魔力は国に保護されるほど重要だ。
シエルは、『はぁ~』と、今日何度目か分からないため息をついた後、頭を深く下に下げ何事かをぶつぶつ呟いた。
(奇っ怪な行動とってるのは、お互いさまなんだけど??? )
紺碧のサラサラの髪を垂らし、少し落ち込んでるようにも見える。魔道騎士の耳飾りがシャリーンッと耳元で揺れ、ハッとしたように頭をガバッと上げると、私が胸元に大事そうに抱えていたバスケットに目をやった。
「リーチェ、お前また隠れて作ってたのか?」
「隠れてって人聞きの悪いこと言わないで!そうよ、花魔法で作った紅茶クッキーがぎっしりよ。」
周囲の視線から隠すように、両腕でギュッとカゴを抱え直した。本来、わがローズ家秘伝の花魔法は、女性なら自分自身や令嬢たちの”美を磨く”ために使われてきた。
でも、見習いの私は自分自身に花魔法を使うことしか許されていない。『少しでも綺麗になりたい! 』という令嬢たちのためになるならまだしも、、。
だから私は、ストレス解消と趣味を兼ねてこっそりと花魔法で “花蜜” を作りそれをスイーツに活かしていたのだ。
「今回はね、白のダリアを使って、傷つきまくった私のために疲れをとるクッキーなのよ。」
花魔法で作る”花蜜”は、花ごとに味もその効能もまったく違う。単なる花の蜜だけでなく、その花の香り、成分、花びらが溜めていた自然のエネルギーを凝縮させたものを、花魔法は甘い”花蜜”へと変える。
「その、、、そんなに気にすンな・・・。」
シエルはボソッと慰めるように呟いた。私がストレス解消のたびにスイーツをこっそり作ってるのを知っているから、婚約破棄された私が傷ついてると思い心配してくれたのかしら??
それもあるけれど、本当はもっと考えなくてはいけない事があるからなのよね。
ーーーまさかこの世界が、私が遊んでいた乙女ゲーム『花魔法と騎士の国』の世界だったなんて!!!しかも私は、最後には殺されてしまう悪役令嬢!!! ほんとはもっと怖がったり悩んだりするところなんだろうけど、現実味がなさすぎて頭が上手くまだ働かない・・・。
信じたくないっ!!!
受け入れられないっ!!!
このゲームの世界への転生が、どうやら2回目だったという衝撃を!!!
「残念だったわね。あんたが片想いの聖女さまが、王子の新しい婚約者候補よ。」
周囲の令嬢からの全く検討違いも甚だしい “嫉妬” の視線に一応配慮し、口元を手で隠しヒソヒソ声で教えてあげた。
「は?」
シエルは私の言葉に大袈裟なぐらいに驚き、瞼が上下に大きく開いた。私が知ってることが呆気にとられるほど意外だったみたいね。
でもそれもほんの一瞬で、すぐに眉を顰めて突っかかってきた。
「オレが片想いって、それ、どこ情報だよ? 」
「ちょ、ちょ、ちょっと、焦りすぎッ !!! 声が大きいっ!!! 静かにしてッ!」
ゲンコツでシエルの脇腹を突く。これ以上、変な注目は浴びたくないのよ。
必死の想いが通じたのか、慌てて唇を引き結んだ代わりに、視線で返答を促してくる。
「どこって、、、」
他の人は気づかないかもしれないけど、私たち何年幼馴染やってると思ってるの? 聖女のノワール様が現れると、シエルは決まって、いつも真剣な眼差しで彼女を盗み見てるのを知ってるのよ。よほど彼女のことが好きなのね。
(そんなに図星で、恥ずかしかったのかしら??? )
ノワール様のオレンジ色の肩まで伸びたウェーブの髪に丸い青の瞳は、女性の私から見ても可愛らしく、シエルが好きになるのも分かる。
神殿から聖女として認められたノワール様の魔力は、魔獣が死ぬと発生する “瘴気” の毒を浄化する。”瘴気”で飲み水や作物が毒に侵されることもあるから、こうした魔力は国に保護されるほど重要だ。
シエルは、『はぁ~』と、今日何度目か分からないため息をついた後、頭を深く下に下げ何事かをぶつぶつ呟いた。
(奇っ怪な行動とってるのは、お互いさまなんだけど??? )
紺碧のサラサラの髪を垂らし、少し落ち込んでるようにも見える。魔道騎士の耳飾りがシャリーンッと耳元で揺れ、ハッとしたように頭をガバッと上げると、私が胸元に大事そうに抱えていたバスケットに目をやった。
「リーチェ、お前また隠れて作ってたのか?」
「隠れてって人聞きの悪いこと言わないで!そうよ、花魔法で作った紅茶クッキーがぎっしりよ。」
周囲の視線から隠すように、両腕でギュッとカゴを抱え直した。本来、わがローズ家秘伝の花魔法は、女性なら自分自身や令嬢たちの”美を磨く”ために使われてきた。
でも、見習いの私は自分自身に花魔法を使うことしか許されていない。『少しでも綺麗になりたい! 』という令嬢たちのためになるならまだしも、、。
だから私は、ストレス解消と趣味を兼ねてこっそりと花魔法で “花蜜” を作りそれをスイーツに活かしていたのだ。
「今回はね、白のダリアを使って、傷つきまくった私のために疲れをとるクッキーなのよ。」
花魔法で作る”花蜜”は、花ごとに味もその効能もまったく違う。単なる花の蜜だけでなく、その花の香り、成分、花びらが溜めていた自然のエネルギーを凝縮させたものを、花魔法は甘い”花蜜”へと変える。
「その、、、そんなに気にすンな・・・。」
シエルはボソッと慰めるように呟いた。私がストレス解消のたびにスイーツをこっそり作ってるのを知っているから、婚約破棄された私が傷ついてると思い心配してくれたのかしら??
それもあるけれど、本当はもっと考えなくてはいけない事があるからなのよね。
ーーーまさかこの世界が、私が遊んでいた乙女ゲーム『花魔法と騎士の国』の世界だったなんて!!!しかも私は、最後には殺されてしまう悪役令嬢!!! ほんとはもっと怖がったり悩んだりするところなんだろうけど、現実味がなさすぎて頭が上手くまだ働かない・・・。
信じたくないっ!!!
受け入れられないっ!!!
このゲームの世界への転生が、どうやら2回目だったという衝撃を!!!
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