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6 パナマ草
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やはりアシャールさんもこの草は雑草と思っているようで、差し出したコップから目を逸らしている。
わたしは再度繰り返した。
「まさか妻がスキルを込めて淹れたお茶が飲めないと?」
「……確かに香りは悪くありませんね。しかしその草は雑草」
パナマ草は葉の裏と縁側が青っぽく、観賞用でも通用しそうなのに、雑草と言い切りましたね……。
「雑草ではありません! 鑑定スキルにはパナマ草とあります。わたしのスキルちゃんイチオシの美味しくなんか色々効果のあるお茶です」
わたしの言葉に、スキルちゃんがドヤ顔でガッツポーズをしている気配を感じる。
だがアシャールさんは目を眇めてお説教モードに入った。
「良いですか、安全性というものも考慮してください妻よ。見知らぬものを安易に口にしてはいけません。この草は昔から乞食も食べないと言われてるほど不味いんですよ。それに摂取すると身体を壊します」
「えー……? わたし達とこっちの世界の人との味覚の差? その前に同じ草? あ。美味しい」
普通に飲み始めるわたしを、アシャールさんは信じられないものを見る目でみた。
奈々美さんも援護をしてくれる。
「今まで飲んでましたけど、身体に何の不調もないですよ。むしろ偏頭痛も無くなったし、調子いいです。それにはじめの頃の蓬みたいな草っぽさもだんだん無くなって、香高い高品質の紅茶みたいな味になって来ましたよね? 私はあっちも好きでしたけど」
「それはスキルちゃんのレベルが上がったからなのよ~」
わたしはスキルちゃんと一緒にドヤる。
お城でもお茶をいただいたわ。
一応それは紅茶だったけれども、所変われば品変わる。おそらくお茶の木も元の世界の物とは微妙に違うんだろう。違って当然。つまりお口に合わなかったのよ。長年培った元の世界の紅茶のイメージから外れたが故の不幸な事故だった。
ちなみにパナマ草茶はノンカフェイン!
ミケ子も鍋に残ったお茶を飲もうと顔をつっこむので、慌てて鑑定で大丈夫か確認する。
よし、オッケー。健康な美猫の道を突き進むが良い。ミケ子用のお皿を出して、残りを注ぐ。
「とりあえず、何がなんでもアシャールさんにはこのお茶を飲んでもらいますよ。パナマ草は体力と魔力量の増加を助けるかなり優秀な万能の薬草なので」
「まさか?」
「わたしの鑑定スキルには、そうありました。わたしのスキルを信じて下さい」
わたしはこれまでの経験で、自分のスキルちゃん達を完全に信頼していた。
こう言ってもまだ拒否ってきたら、わたしも詐欺的手腕で既成事実をつくる(飲ませる)ことを考えなくてはならない。
アシャールさんの今の魔力量は、車でいえば給油ランプが点滅してる状態だ。そんな状態で放っておくことは出来ない。むしろよくその状態で「それでも私は、充分強いです」などと言えたものだ。
アシャールさんは自分の足で爪研ぎでもしている仔猫でも見るように、仕方がないという顔をした。
「香子(かおりこ)がそこまで言うのでしたら……」
よし、観念しましたよ~。
「!……これは、」
アシャールさんはパナマ草茶を一口飲んで、驚愕した。
「まさかこんなに美味だとは……! しかし、どうして……本当に魔力にも影響があります」
わたしと奈々美さんはハイタッチをして、勝利を喜んだ。
ふと、鑑定スキルちゃんに造って貰っている、鑑定したものを記録している鑑定図鑑を共有できれば良いのになと考えると、スキルちゃん達が出来るよー出来るよーと主張しはじめた。
そうか、出来るのか……。
わたしはなんとなく理解してきた。スキルちゃん達が出来ることに、許可を出すのがわたしの役割なんだわ。出来るかどうかは、都度確認。
わたしは鑑定スキルちゃんに、採取した素材も自動的に鑑定して図鑑に追加していくように頼む。そして図鑑の情報はどのスキルちゃんとも共有できるようにしてもらう。それからその複製を空間収納内に造っておく。ここで素材収納空間からいく種類かの素材がごっそり持っていかれた。パナマ草とかパナマ草とかパナマ草とかだ。
「香子?」
わたしがお茶を飲みながら頭の中でしている作業に気づいたのか、アシャールさんがこちらを見た。
ふふ。
「出来たわ!」
わたしは空間収納から、翠の表紙の鑑定図鑑を取り出した。ドヤァ。
「カオリコの鑑定図鑑……」
奈々美さんは表紙のタイトルを読み上げる。
わたしはパナマ草のページをめくった。
「ほら見てください。パナマ草 リラックス効果、抗菌抗ウィルス効果、美肌効果、体力と魔力量の増加を助けるなどなど、かなり優秀な万能の薬草とありますよー」
語尾に鼻歌もつけて、アシャールさんに見せる。ふんふふーん。
「……ただしパナマ草は取り扱いが難しく、これらの効果は、採取スキルを持つ者が良い状態で採取した場合にのみあらわれる。技術のない者が採取すれば、貴重な効果はすべて変質し、苦味の多い口にするべきではない草になる。なるほど、そういうことですか」
安心したようで、アシャールさんはグイグイ飲む。
奈々美さんも覗き込んで、パァと顔を輝かせた。
「香子さん、素材採取スキルAー七から、内臓脂肪と不要な皮下脂肪を減らすってありますよ!」
「何ですって?! ついさっきスキルレベルがAー七に上がったわ」
わたしと奈々美さんは、喜びのあまりひしっと抱き合った。パナマ草バンザイ! また採取せねばっ。
そうして我々は各々の収納スキルから、王都から出る前にアシャールさんが作り置きしてくれたサンドイッチを出して、食事にする。
こういう場合には、異世界人のわたし達側がこう……異世界の知識で美味しいものを作るのがラノベなんかのテンプレだけど、今のところテンプレに沿ったのは、勇者召喚に巻き込まれたことくらいね。サンドイッチうまい。素人の味じゃないわよこれ。
そうそう、パナマ草で脱線してしまったが、我々は次の行動方針について確認相談するために、一旦宿をとったのよね。
「明日はこの町の冒険者ギルドで、冒険者登録するんですよね? その間ミケ子ちゃんはどうしますか?」
「治安の悪い宿に置いておくわけにいかないものねぇ。またしばらくキャリーに入ってもらう……ううん、鞄に入ってもらおうかしら……」
わたしが東京遠征に持参した鞄は、結構大きめで深さがある。成猫くらい軽く入るしましてやミケ子は生後二ヶ月。余裕だ。
プラスチックの大きなペットキャリーは悪目立ちしそうだし、まだ鞄の方がいいかもしれない。
「ごめんねぇ。わたしと一緒に来てから、ミケ子には窮屈な思いばかりさせてるわね……」
そう言って神殿の地下で素材にした魔物肉と、キャットフードを混ぜたご飯を食べているミケ子を見ると、ミケ子はとととと走ってきて、わたしの足にスリスリすると、またご飯に戻ったのだ。愛い。
鑑定図鑑を真剣に読み込んでいたアシャールさんは、その様子を見て思案した。
「冒険者登録の際には、魔導具に魔力を流して登録証を発行することになるのですが、その魔導具には種族やスキルなどを鑑定する機能もついているのですよ……」
「異世界人だってばれちゃうんですか?」
奈々美さんは、それは嫌だなという顔をした。
「魔導具が鑑定する情報は、適性にあった依頼を斡旋する為の表面的な物なので、そこまでの心配はないでしょう。ただ奈々美さんは聖女と認定されていますので、多少なりとも治癒か浄化のスキルを取得しておいた方が良いかと。現在のスキルだけでは、聖女としては確実に様子がおかしいですので」
様子がおかしいスキル〈外殻装甲〉。
「でも明日までにスキルを取得することは可能なんですか?」
「ここに、主の像があります」
アシャールさんは収納から、とても見覚えのある木で彫られた神像を取り出して、テーブルに乗せる。
わたし達が訪問した神殿にあった、見上げる程の大きさの勇者像に比べて小さな……それこそ、うーんと伸びたミケ子くらいの大きさだった主神ライフォート様の像だ。
何故ここにあるかは、あえて触れない。
ここまでの馬車代とかここの宿代もアシャールさんが出してくれてるけど、そのお金、まさか神殿から……? とか、思っても聞いてはいけないのだ。
お世話になってしまってる身なので。
まあアシャールさんがどんだけ顔が良いだけの無頼漢だったとしても、わたし達に選択肢はない。だって住所教えてないのに家に来ちゃったしね。
そしてこれが一番大きな理由だけど、鑑定スキルちゃんがアシャールさんを信用判定したので、わたしは大人しくすることにした。
「一般的な神官や聖女の授かる治癒や浄化のスキルは、本人の資質よりも信仰への努力で取得出来るものなのです。この像の前で主を讃える言葉を一晩捧げ続ければ、得られます」
「寝ないのはダメよ」
健康に良くない。睡眠重視のわたしは反対したが、奈々美さんはヤル気だった。
「一晩くらい徹夜しても平気です。むしろわたしがブツブツ言ってると、香子さんが寝れないんじゃないかと……」
「大丈夫よ~元々慣れない環境でぐっすり寝れる気はしなかったから」
アシャールさんもおるしな。
わたしは再度繰り返した。
「まさか妻がスキルを込めて淹れたお茶が飲めないと?」
「……確かに香りは悪くありませんね。しかしその草は雑草」
パナマ草は葉の裏と縁側が青っぽく、観賞用でも通用しそうなのに、雑草と言い切りましたね……。
「雑草ではありません! 鑑定スキルにはパナマ草とあります。わたしのスキルちゃんイチオシの美味しくなんか色々効果のあるお茶です」
わたしの言葉に、スキルちゃんがドヤ顔でガッツポーズをしている気配を感じる。
だがアシャールさんは目を眇めてお説教モードに入った。
「良いですか、安全性というものも考慮してください妻よ。見知らぬものを安易に口にしてはいけません。この草は昔から乞食も食べないと言われてるほど不味いんですよ。それに摂取すると身体を壊します」
「えー……? わたし達とこっちの世界の人との味覚の差? その前に同じ草? あ。美味しい」
普通に飲み始めるわたしを、アシャールさんは信じられないものを見る目でみた。
奈々美さんも援護をしてくれる。
「今まで飲んでましたけど、身体に何の不調もないですよ。むしろ偏頭痛も無くなったし、調子いいです。それにはじめの頃の蓬みたいな草っぽさもだんだん無くなって、香高い高品質の紅茶みたいな味になって来ましたよね? 私はあっちも好きでしたけど」
「それはスキルちゃんのレベルが上がったからなのよ~」
わたしはスキルちゃんと一緒にドヤる。
お城でもお茶をいただいたわ。
一応それは紅茶だったけれども、所変われば品変わる。おそらくお茶の木も元の世界の物とは微妙に違うんだろう。違って当然。つまりお口に合わなかったのよ。長年培った元の世界の紅茶のイメージから外れたが故の不幸な事故だった。
ちなみにパナマ草茶はノンカフェイン!
ミケ子も鍋に残ったお茶を飲もうと顔をつっこむので、慌てて鑑定で大丈夫か確認する。
よし、オッケー。健康な美猫の道を突き進むが良い。ミケ子用のお皿を出して、残りを注ぐ。
「とりあえず、何がなんでもアシャールさんにはこのお茶を飲んでもらいますよ。パナマ草は体力と魔力量の増加を助けるかなり優秀な万能の薬草なので」
「まさか?」
「わたしの鑑定スキルには、そうありました。わたしのスキルを信じて下さい」
わたしはこれまでの経験で、自分のスキルちゃん達を完全に信頼していた。
こう言ってもまだ拒否ってきたら、わたしも詐欺的手腕で既成事実をつくる(飲ませる)ことを考えなくてはならない。
アシャールさんの今の魔力量は、車でいえば給油ランプが点滅してる状態だ。そんな状態で放っておくことは出来ない。むしろよくその状態で「それでも私は、充分強いです」などと言えたものだ。
アシャールさんは自分の足で爪研ぎでもしている仔猫でも見るように、仕方がないという顔をした。
「香子(かおりこ)がそこまで言うのでしたら……」
よし、観念しましたよ~。
「!……これは、」
アシャールさんはパナマ草茶を一口飲んで、驚愕した。
「まさかこんなに美味だとは……! しかし、どうして……本当に魔力にも影響があります」
わたしと奈々美さんはハイタッチをして、勝利を喜んだ。
ふと、鑑定スキルちゃんに造って貰っている、鑑定したものを記録している鑑定図鑑を共有できれば良いのになと考えると、スキルちゃん達が出来るよー出来るよーと主張しはじめた。
そうか、出来るのか……。
わたしはなんとなく理解してきた。スキルちゃん達が出来ることに、許可を出すのがわたしの役割なんだわ。出来るかどうかは、都度確認。
わたしは鑑定スキルちゃんに、採取した素材も自動的に鑑定して図鑑に追加していくように頼む。そして図鑑の情報はどのスキルちゃんとも共有できるようにしてもらう。それからその複製を空間収納内に造っておく。ここで素材収納空間からいく種類かの素材がごっそり持っていかれた。パナマ草とかパナマ草とかパナマ草とかだ。
「香子?」
わたしがお茶を飲みながら頭の中でしている作業に気づいたのか、アシャールさんがこちらを見た。
ふふ。
「出来たわ!」
わたしは空間収納から、翠の表紙の鑑定図鑑を取り出した。ドヤァ。
「カオリコの鑑定図鑑……」
奈々美さんは表紙のタイトルを読み上げる。
わたしはパナマ草のページをめくった。
「ほら見てください。パナマ草 リラックス効果、抗菌抗ウィルス効果、美肌効果、体力と魔力量の増加を助けるなどなど、かなり優秀な万能の薬草とありますよー」
語尾に鼻歌もつけて、アシャールさんに見せる。ふんふふーん。
「……ただしパナマ草は取り扱いが難しく、これらの効果は、採取スキルを持つ者が良い状態で採取した場合にのみあらわれる。技術のない者が採取すれば、貴重な効果はすべて変質し、苦味の多い口にするべきではない草になる。なるほど、そういうことですか」
安心したようで、アシャールさんはグイグイ飲む。
奈々美さんも覗き込んで、パァと顔を輝かせた。
「香子さん、素材採取スキルAー七から、内臓脂肪と不要な皮下脂肪を減らすってありますよ!」
「何ですって?! ついさっきスキルレベルがAー七に上がったわ」
わたしと奈々美さんは、喜びのあまりひしっと抱き合った。パナマ草バンザイ! また採取せねばっ。
そうして我々は各々の収納スキルから、王都から出る前にアシャールさんが作り置きしてくれたサンドイッチを出して、食事にする。
こういう場合には、異世界人のわたし達側がこう……異世界の知識で美味しいものを作るのがラノベなんかのテンプレだけど、今のところテンプレに沿ったのは、勇者召喚に巻き込まれたことくらいね。サンドイッチうまい。素人の味じゃないわよこれ。
そうそう、パナマ草で脱線してしまったが、我々は次の行動方針について確認相談するために、一旦宿をとったのよね。
「明日はこの町の冒険者ギルドで、冒険者登録するんですよね? その間ミケ子ちゃんはどうしますか?」
「治安の悪い宿に置いておくわけにいかないものねぇ。またしばらくキャリーに入ってもらう……ううん、鞄に入ってもらおうかしら……」
わたしが東京遠征に持参した鞄は、結構大きめで深さがある。成猫くらい軽く入るしましてやミケ子は生後二ヶ月。余裕だ。
プラスチックの大きなペットキャリーは悪目立ちしそうだし、まだ鞄の方がいいかもしれない。
「ごめんねぇ。わたしと一緒に来てから、ミケ子には窮屈な思いばかりさせてるわね……」
そう言って神殿の地下で素材にした魔物肉と、キャットフードを混ぜたご飯を食べているミケ子を見ると、ミケ子はとととと走ってきて、わたしの足にスリスリすると、またご飯に戻ったのだ。愛い。
鑑定図鑑を真剣に読み込んでいたアシャールさんは、その様子を見て思案した。
「冒険者登録の際には、魔導具に魔力を流して登録証を発行することになるのですが、その魔導具には種族やスキルなどを鑑定する機能もついているのですよ……」
「異世界人だってばれちゃうんですか?」
奈々美さんは、それは嫌だなという顔をした。
「魔導具が鑑定する情報は、適性にあった依頼を斡旋する為の表面的な物なので、そこまでの心配はないでしょう。ただ奈々美さんは聖女と認定されていますので、多少なりとも治癒か浄化のスキルを取得しておいた方が良いかと。現在のスキルだけでは、聖女としては確実に様子がおかしいですので」
様子がおかしいスキル〈外殻装甲〉。
「でも明日までにスキルを取得することは可能なんですか?」
「ここに、主の像があります」
アシャールさんは収納から、とても見覚えのある木で彫られた神像を取り出して、テーブルに乗せる。
わたし達が訪問した神殿にあった、見上げる程の大きさの勇者像に比べて小さな……それこそ、うーんと伸びたミケ子くらいの大きさだった主神ライフォート様の像だ。
何故ここにあるかは、あえて触れない。
ここまでの馬車代とかここの宿代もアシャールさんが出してくれてるけど、そのお金、まさか神殿から……? とか、思っても聞いてはいけないのだ。
お世話になってしまってる身なので。
まあアシャールさんがどんだけ顔が良いだけの無頼漢だったとしても、わたし達に選択肢はない。だって住所教えてないのに家に来ちゃったしね。
そしてこれが一番大きな理由だけど、鑑定スキルちゃんがアシャールさんを信用判定したので、わたしは大人しくすることにした。
「一般的な神官や聖女の授かる治癒や浄化のスキルは、本人の資質よりも信仰への努力で取得出来るものなのです。この像の前で主を讃える言葉を一晩捧げ続ければ、得られます」
「寝ないのはダメよ」
健康に良くない。睡眠重視のわたしは反対したが、奈々美さんはヤル気だった。
「一晩くらい徹夜しても平気です。むしろわたしがブツブツ言ってると、香子さんが寝れないんじゃないかと……」
「大丈夫よ~元々慣れない環境でぐっすり寝れる気はしなかったから」
アシャールさんもおるしな。
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