35 / 44
35 念願の
しおりを挟む
お家には屋上があった。
キトキト馬車を急遽停めたり、キトキトコンビが遊んだり、空からのお客様様をお迎えするためね。ちょうど今のように。
「くるるぅ」
「イラちゃん! ミルクを貰いにきたのね」
アシャールさんそっくりのネコノメ警備員ドラゴン、イラヒヌールことイラちゃんは、なんとタラセタでバケツを作って咥えてきた。
わたしについて屋上まで来たミケ子とムウは、少し警戒してる。初対面だからね。一切警戒しなかったキトキトコンビがちょっと心配になったわ。
この屋上だと、雪が降った時に雪下ろしが大変じゃないかと思って、アシャールさんに聞いたけど、ここはそこまでの積雪量は無いらしい。
「ミケ子、ムウ、この子はイラヒヌールさん。ネコノメを守護してくれるドラゴンさんよ。ムウちゃんのお乳が気に入って、わけて欲しくて来たの」
イラちゃんが頭を下げて、そっとミケ子とムウの額に鼻をつける。
ミケ子はふんふん匂いを嗅いで、鼻先に顔を擦り付けると、それで納得したのか落ち着いた様子でわたしの傍に来て寝っ転がった。
「ムきゅう?」
「きゅうう」
ムウはバケツに跨がると、じゃわわと乳を入れていく。
バケツにたっぷりと乳を得られて、イラちゃんはムウの額に自分の額を擦りつけて、感謝と御礼の挨拶をすると、タラ山に戻っていった。
あのノクレイドラゴンも、まずこのくらいの交流からはじめていれば、素材にならなかったものを……。
そのころ、二階のバスルームでは、アシャールさんが生まれて初めてのお風呂に浸かっていた。
(なるほど、香子はこういうのが好きなのですね……悪くありません)
タイル張りの浴槽はアシャールが充分体を伸ばせるほど広く、そのヘリには手すり兼良い感じに頭と首を支える所や、前後に移動できるスリムな台など備えつけてある。今もそこに、水分補給の飲み物と、スマホを本のサイズにした完全防水の『パッド』が置いてある。
アシャールがグラスに入れた飲み物を口にした瞬間、バスルームの扉がガラリと開いた。
ピホだ。
ピホはお風呂に浸かるアシャールを撮影して、他にも数枚、バスルームの写真を撮影していく。そして去っていった。
当然ネコノメ公式ライトモに投稿するためである。
数分後、マリーシェラは悲鳴をあげた。
「ひぃぃぃぃぃぃ!!」
丁度屋上から降りて来たわたしは、その悲鳴を聞いて彼女の部屋をノックする……前に、ミケ子が部屋の引戸を開いてしまった。鍵かけてなかったのね。
「どうしたのマリーシェラさん、虫でも出た?」
「ライトモに叔父様が……叔父様が……」
わたしはマリーシェラさんの手元のスマホを覗き込んで、一旦目を瞑って天を仰いでから、パッドを取り出した。
「それは……」
「スマホの画面大きい版です。家の中で使うならこの大きさも良いと思って」
ライトモを開き、ネコノメ公式アカウントを見に行く。
「おぉ……アシャールさん、ピンクがめちゃ似合う!」
二階のバスルームは、わたしの好みでピンクだ。三階の青いトルコ宮殿風タイルを、そのまま極淡いピンクから柔らかいピンクにしてあるものだ。
「あの……そうなんですけど、そうじゃなくて……」
「あっ! そうね。大丈夫。お湯はにごり湯で下は完全に見えないし、しっかり浸かってるから、鎖骨のちょっと下までしか見えてないからセーフよ! むしろ顔が良すぎてアウトね! 見せてないのにいやらしい」
どの角度からみても、安定のいやらしさですよこれは。
お姉様のリリーティア妃もその娘さんのマリーシェラさんやセシリア妃達も絶世の美女だけど、美女というのは美男に比べて母数が多い。アシャールさんのように男の色気も備えて、美女と並んで美女を霞ませるタイプの外見はとても珍しいと思う。
「それです! 叔父様に対する理解が深すぎて助かります。……でも、叔父様がこんな気持ち良さそうにしているなんて、お風呂楽しみです」
アシャールさんの後にわたしもお風呂でさっぱりしてから、調理場へ向かう。
本日の昼食はですね、新居が出来たら挑戦すると言っていたアレですよ。しかも、ゼルなんとかので作って欲しいとアシャールさんに頼んであるのです。
前夜から丹念に下拵えがしてあって、わたしはスープの温めを手伝った。
「このスープの中に、本当にゼルなんとかの脳みそが入っているの?」
「ええ、香子や奈々美さんは食べ慣れないでしょうから、裏漉しして原型を無くしてあります」
「アシャールさんのそういう配慮、めちゃくちゃ大好きだわ」
「ふふふ、そうでしょうとも。私は妻が離したくない夫を目指していますからね」
アシャールさんは鉄板でじゅうじゅうお肉を焼いていく。下味のついた部位の違うお肉に麦米粉をまぶし、三段重ねにしてからゆっくり石窯で中まで火を通したお肉を切り分け、仕上げに焼き目をつけているのよ。結構手がこんでるわ。
奈々美さんとマリーシェラさんがテーブルクロスをかけてくれていた。
スープに火が通って、漆塗りを施した木製のスープボウルに注ぐ。フェアリーレイス達が、パラパラと香草とピンクペッパーを乗せて、テーブルまで運んでくれる。
焼き上がったお肉は、蒸し野菜を添えてリガルさんに貰ったお皿に乗せられる。わたしの分だけ。
他は、同じように木と漆のお皿で、食事が乗る中心部にタラセラが象嵌してあるものだ。ナイフを使っても、傷つかない。カトラリーは同じくタラセラで作り直した。ノクレイより食器との色合いが合ったので。
最後にパンを運んで、食卓につく。
「豪華!」
わたしは食卓を見回して、感想がそれしか出なかった。
「ド……ドラゴンの心臓と脳みそ……」
「大丈夫? 奈々美さん、一応型がわからないようにしてくれてるんだけど、無理だったらふつうのサンドイッチとかもあるわよ」
マリーシェラさんが、口元を押さえて驚いている。
「……っ、まさかゼルヴァスヘルベインの心臓と脳みそなんですの?! ナナミさん、これは無理でも一口だけでもいただいておいた方が良いですわ。魔物はその心臓と脳みそが一番食べる価値のある場所と言われてますの。でも一番腐敗が早くて、狩ったその場でしか食べれない貴重食です。ましてやドラゴンの物など、一国の主人でもそうそう口に出来ませんわ」
マリーシェラさんの演説を後押しするかのように、早速ミケ子が勢いよくスープを飲んでいる。たまご組は残念ながら食さない。
「みゅっ、みゅっ」
「美味しい? ミケ子」
「みゃう~」
その様子に、奈々美さんも覚悟が決まったようだ。
わたしと奈々美さんとアシャールさんは手を合わせた。
「「「いただきます」」」
「いただきます?」
マリーシェラさんは、こてんと首を傾げた。
「美味しい~お肉もスープも、想像してた臭みとか全くない! スープ、パンに合う~」
元のお姿からは想像できない上品な旨味に、わたしはにっこにこになった。
こんなに美味しいのは、きっと素材の力だけじゃなく、アシャールさんが丁寧に下拵えしてたからなんだわ。
「本当に! アシャールさんやっぱり料理の天才じゃないんですか? お肉重ねたこのステーキ、上下のお肉が柔らかくふわっとして甘みがあるのに、真ん中の歯応えのあるお肉が一緒だと、もっと美味しいんです」
奈々美さんもすっかり笑顔だし、ミケ子も小さく切ったお肉を真剣に食べている。
「お二人とも、お口に合って良かったです」
「良かった。叔父様について来て。おかげ様で翼が増えそうですわ」
翼……。フェイ族の翼って、確か生命の力と魔力に影響するんだっけ?
マリーシェラさんがあの翼を広げたら、そりゃ天使か女神様みたいだろうなぁ。
わたしはゼルなんとかと戦うアシャールさんの絵皿で、ゼルなんとかの心臓をナイフで切り分けながら、とても満足して頬張った。
キトキト馬車を急遽停めたり、キトキトコンビが遊んだり、空からのお客様様をお迎えするためね。ちょうど今のように。
「くるるぅ」
「イラちゃん! ミルクを貰いにきたのね」
アシャールさんそっくりのネコノメ警備員ドラゴン、イラヒヌールことイラちゃんは、なんとタラセタでバケツを作って咥えてきた。
わたしについて屋上まで来たミケ子とムウは、少し警戒してる。初対面だからね。一切警戒しなかったキトキトコンビがちょっと心配になったわ。
この屋上だと、雪が降った時に雪下ろしが大変じゃないかと思って、アシャールさんに聞いたけど、ここはそこまでの積雪量は無いらしい。
「ミケ子、ムウ、この子はイラヒヌールさん。ネコノメを守護してくれるドラゴンさんよ。ムウちゃんのお乳が気に入って、わけて欲しくて来たの」
イラちゃんが頭を下げて、そっとミケ子とムウの額に鼻をつける。
ミケ子はふんふん匂いを嗅いで、鼻先に顔を擦り付けると、それで納得したのか落ち着いた様子でわたしの傍に来て寝っ転がった。
「ムきゅう?」
「きゅうう」
ムウはバケツに跨がると、じゃわわと乳を入れていく。
バケツにたっぷりと乳を得られて、イラちゃんはムウの額に自分の額を擦りつけて、感謝と御礼の挨拶をすると、タラ山に戻っていった。
あのノクレイドラゴンも、まずこのくらいの交流からはじめていれば、素材にならなかったものを……。
そのころ、二階のバスルームでは、アシャールさんが生まれて初めてのお風呂に浸かっていた。
(なるほど、香子はこういうのが好きなのですね……悪くありません)
タイル張りの浴槽はアシャールが充分体を伸ばせるほど広く、そのヘリには手すり兼良い感じに頭と首を支える所や、前後に移動できるスリムな台など備えつけてある。今もそこに、水分補給の飲み物と、スマホを本のサイズにした完全防水の『パッド』が置いてある。
アシャールがグラスに入れた飲み物を口にした瞬間、バスルームの扉がガラリと開いた。
ピホだ。
ピホはお風呂に浸かるアシャールを撮影して、他にも数枚、バスルームの写真を撮影していく。そして去っていった。
当然ネコノメ公式ライトモに投稿するためである。
数分後、マリーシェラは悲鳴をあげた。
「ひぃぃぃぃぃぃ!!」
丁度屋上から降りて来たわたしは、その悲鳴を聞いて彼女の部屋をノックする……前に、ミケ子が部屋の引戸を開いてしまった。鍵かけてなかったのね。
「どうしたのマリーシェラさん、虫でも出た?」
「ライトモに叔父様が……叔父様が……」
わたしはマリーシェラさんの手元のスマホを覗き込んで、一旦目を瞑って天を仰いでから、パッドを取り出した。
「それは……」
「スマホの画面大きい版です。家の中で使うならこの大きさも良いと思って」
ライトモを開き、ネコノメ公式アカウントを見に行く。
「おぉ……アシャールさん、ピンクがめちゃ似合う!」
二階のバスルームは、わたしの好みでピンクだ。三階の青いトルコ宮殿風タイルを、そのまま極淡いピンクから柔らかいピンクにしてあるものだ。
「あの……そうなんですけど、そうじゃなくて……」
「あっ! そうね。大丈夫。お湯はにごり湯で下は完全に見えないし、しっかり浸かってるから、鎖骨のちょっと下までしか見えてないからセーフよ! むしろ顔が良すぎてアウトね! 見せてないのにいやらしい」
どの角度からみても、安定のいやらしさですよこれは。
お姉様のリリーティア妃もその娘さんのマリーシェラさんやセシリア妃達も絶世の美女だけど、美女というのは美男に比べて母数が多い。アシャールさんのように男の色気も備えて、美女と並んで美女を霞ませるタイプの外見はとても珍しいと思う。
「それです! 叔父様に対する理解が深すぎて助かります。……でも、叔父様がこんな気持ち良さそうにしているなんて、お風呂楽しみです」
アシャールさんの後にわたしもお風呂でさっぱりしてから、調理場へ向かう。
本日の昼食はですね、新居が出来たら挑戦すると言っていたアレですよ。しかも、ゼルなんとかので作って欲しいとアシャールさんに頼んであるのです。
前夜から丹念に下拵えがしてあって、わたしはスープの温めを手伝った。
「このスープの中に、本当にゼルなんとかの脳みそが入っているの?」
「ええ、香子や奈々美さんは食べ慣れないでしょうから、裏漉しして原型を無くしてあります」
「アシャールさんのそういう配慮、めちゃくちゃ大好きだわ」
「ふふふ、そうでしょうとも。私は妻が離したくない夫を目指していますからね」
アシャールさんは鉄板でじゅうじゅうお肉を焼いていく。下味のついた部位の違うお肉に麦米粉をまぶし、三段重ねにしてからゆっくり石窯で中まで火を通したお肉を切り分け、仕上げに焼き目をつけているのよ。結構手がこんでるわ。
奈々美さんとマリーシェラさんがテーブルクロスをかけてくれていた。
スープに火が通って、漆塗りを施した木製のスープボウルに注ぐ。フェアリーレイス達が、パラパラと香草とピンクペッパーを乗せて、テーブルまで運んでくれる。
焼き上がったお肉は、蒸し野菜を添えてリガルさんに貰ったお皿に乗せられる。わたしの分だけ。
他は、同じように木と漆のお皿で、食事が乗る中心部にタラセラが象嵌してあるものだ。ナイフを使っても、傷つかない。カトラリーは同じくタラセラで作り直した。ノクレイより食器との色合いが合ったので。
最後にパンを運んで、食卓につく。
「豪華!」
わたしは食卓を見回して、感想がそれしか出なかった。
「ド……ドラゴンの心臓と脳みそ……」
「大丈夫? 奈々美さん、一応型がわからないようにしてくれてるんだけど、無理だったらふつうのサンドイッチとかもあるわよ」
マリーシェラさんが、口元を押さえて驚いている。
「……っ、まさかゼルヴァスヘルベインの心臓と脳みそなんですの?! ナナミさん、これは無理でも一口だけでもいただいておいた方が良いですわ。魔物はその心臓と脳みそが一番食べる価値のある場所と言われてますの。でも一番腐敗が早くて、狩ったその場でしか食べれない貴重食です。ましてやドラゴンの物など、一国の主人でもそうそう口に出来ませんわ」
マリーシェラさんの演説を後押しするかのように、早速ミケ子が勢いよくスープを飲んでいる。たまご組は残念ながら食さない。
「みゅっ、みゅっ」
「美味しい? ミケ子」
「みゃう~」
その様子に、奈々美さんも覚悟が決まったようだ。
わたしと奈々美さんとアシャールさんは手を合わせた。
「「「いただきます」」」
「いただきます?」
マリーシェラさんは、こてんと首を傾げた。
「美味しい~お肉もスープも、想像してた臭みとか全くない! スープ、パンに合う~」
元のお姿からは想像できない上品な旨味に、わたしはにっこにこになった。
こんなに美味しいのは、きっと素材の力だけじゃなく、アシャールさんが丁寧に下拵えしてたからなんだわ。
「本当に! アシャールさんやっぱり料理の天才じゃないんですか? お肉重ねたこのステーキ、上下のお肉が柔らかくふわっとして甘みがあるのに、真ん中の歯応えのあるお肉が一緒だと、もっと美味しいんです」
奈々美さんもすっかり笑顔だし、ミケ子も小さく切ったお肉を真剣に食べている。
「お二人とも、お口に合って良かったです」
「良かった。叔父様について来て。おかげ様で翼が増えそうですわ」
翼……。フェイ族の翼って、確か生命の力と魔力に影響するんだっけ?
マリーシェラさんがあの翼を広げたら、そりゃ天使か女神様みたいだろうなぁ。
わたしはゼルなんとかと戦うアシャールさんの絵皿で、ゼルなんとかの心臓をナイフで切り分けながら、とても満足して頬張った。
30
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?
Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。
簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。
一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。
ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。
そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。
オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。
オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。
「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」
「はい?」
ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。
*--*--*
覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
★全31話7時19時更新で、全話予約投稿済みです。
★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓
このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」
どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ
もしよかったら宜しくお願いしますね!
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
落ちこぼれ公爵令息の真実
三木谷夜宵
ファンタジー
ファレンハート公爵の次男セシルは、婚約者である王女ジェニエットから婚約破棄を言い渡される。その隣には兄であるブレイデンの姿があった。セシルは身に覚えのない容疑で断罪され、魔物が頻繁に現れるという辺境に送られてしまう。辺境の騎士団の下働きとして物資の輸送を担っていたセシルだったが、ある日拠点の一つが魔物に襲われ、多数の怪我人が出てしまう。物資が足らず、騎士たちの応急処置ができない状態に陥り、セシルは祈ることしかできなかった。しかし、そのとき奇跡が起きて──。
設定はわりとガバガバだけど、楽しんでもらえると嬉しいです。
投稿している他の作品との関連はありません。
カクヨムにも公開しています。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる