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一章 ナイナイづくしの異世界転生
12. 性別などこだわるでナイ
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「もしかして、あそこにもコッコが居るんでしょうか?」
アンソニーが手を翳して目を凝らしている方角を見た。
数キロメートル先にも、紅い光が見える。
目の前のコッコリーダーの光が収まると、そこには先程の大きな姿とは違い、腕に抱えられるくらいの、球体と言っていいほど丸くて白い鳥がいた。
きゅるっとした紅い瞳は、ゆるっとした雰囲気を醸し出し、いかにも無害そうではあった。
『どうだ! これなら文句はあるまい!!』
キュッホーと胸を逸らすコッコリーダー。
『そなたに選ばれぬのは我の誇りが許さぬ! ならば生める身体になればよかろう!』
その無茶振りに、エステラは呆れた顔を見せた。
「進化と同時に性別変更まで会得するなんて、変態なの? これだから竜種は……」
ダーモットも目を白黒させている。
「待ってくれ、理解が追いつかない。進化はともかく、何故オスがメスに?」
その後ろで、ニレルが震えながら笑いを堪えていた。しつこいようだが、そんな様子でも彼は顔が良い。
もう一度コッコリーダーに鑑定を使うと〈エンペラー&エンプレスコッコカトリス 根性で自在に性別変更可〉となっている。
(そんな根性あるんなら、もう一段階進化できたんじゃないかしら……なんでそんなことに根性使っちゃったの?)
「エステラ……ふ……しょうがないから……ふは……」
テイムしてあげたら? と最後まで言えず、ニレルはお腹を抱えている。
顔とスタイルが良いと、そんな様子まで恰好よく魅力的に見えるのだ。エグいなと思う。外見差別主義でないつもりでも、自然と彼に目がいってしまうのだ。もはや暴力だ。
エステラもとびきり可愛いのだが、彼女の場合は仲良くなって距離が近くなるほど、びっくり箱のように次から次へと飛び出してくる自重しない魔法の方に目がいってしまうからね。
「しょうがないなー、ちゃんと卵、生んでよ」
そう言って、エステラは雑にテイムした。
アンソニーがテイムしたコッコ(オス)たちも、ハイコッコカトリスに進化していた。
群れのリーダーが進化すると、連鎖的に進化する生態のようだ。
ということは、先ほど紅い光が見えた場所にも進化したコッコカトリスがいるかもしれない。
キュコッ コッコキュ コキュ コキュ
アンソニーのテイムしたコッコ(オス)達が、口々にしゃべり出した。
わたしには何を言ってるのかさっぱりわからないが、テイムしたアンソニーにはわかるよう。
「大変です! コッコのメス達が、金の髪の人間を攫って、巣に連れ込んだそうです。それでえーと……メスを取られたと思って、彼らはここに来たそうです」
「ここに来てどうするの? メスも人間も何処かの巣にいるんでしょ? メスを取り返しに来たわけじゃないのよね?」
アンソニーは困った顔をする。
「……腹いせに、人間の巣を壊すつもりだったそうです」
「まあ、なんて器が小さいのかしら! 女の子達に相手にされなくてもしょうがないわね」
わたしの棘のある言葉に、コッコ(オス)たちはしょぼんとした。
「金の髪の人間って、まさかハンフリー様ですか」
ケーレブがダーモットを振り返る。
「そうだね。彼はアンソニーと同じ綺麗な金髪だった。しかも極度の近眼だから、早く本体を渡してあげないと……」
そう言って、銀縁の本体(眼鏡)を、そっと内ポケットから取り出した。
◇◇◇
――視界がぼやけて、何が起こってるのかさっぱりわからない。
(眼鏡……眼鏡はどこだ……)
ハンフリー・ショウネシーは必死に自らの本体(眼鏡)を探す。だが手を伸ばしても、温かく、むにむにもちもちで、ふわふわしたものを触るばかりだ。
薄暗く、乾いた草木と獣の香ばしい匂いがする所にいるが、不思議と居心地は悪くなく、怖くもなかった。
近年ポツポツと領内で魔獣を見ることがあった。
大抵は下位の魔獣で、領民で狩ることが出来る程度だった。
やがて高位の魔獣も現れるようになると、不作のせいもあり領民が次々と他領に流れだした。
しかたなく冒険者ギルドに依頼を出していたが、一向に冒険者が領内に来る気配もない。
そんな時、見たことのない、まん丸い鳥のような魔獣を見かけるようになったのだ。
初めは川の近くで。
襲ってくる気配は無かったので放っておいたら、段々と遭遇する数も増えた。
駆除すべきか迷いながらも、うっかりあの丸い姿が一羽、また一羽、そして続けてもう一羽……どんぶらこっこと川に流されて行く情けない姿を見かけた時、つい拾い上げてしまったのだ。
子供ですら足の付く、浅い川だった。
それから領主館の前に、卵や木の実、果物などが置いてあるようになり、ぽつりぽつりと領主館の周りで、あの丸い姿を見かけるようにもなった。
何も知らない領民が、あの子達を狩らないよう、領主館の周りに柵も作った。
今日はこの領地の拝領貴族である、ダーモット一家が王都からこの地にやってくる。
領主として満足な結果を出せていない申し訳なさはあるが、一人で悩むより、博識の彼と相談しながらならば、どうにか立て直せるかも知れないという希望もあった……。
書類に目を通しながら、そろそろ彼らを迎え入れる準備をしなければいけないことを思い出す。
なにしろ使用人が居ないのだからと慌てて立ち上がったところで、何かに躓き眼鏡を落とした。
そしてふわりと柔らかくあたたかい何かに受け止められ、気づけばここまで連れて来られていた。
コッフ ココッ コッキュ コッコ
鳴き声が聞こえて、ああ、ここはあの子達の巣なんだなと思う。
だがなぜ、連れて来られたんだろう……。
疲労していたハンフリーは、妙に居心地の良い巣で、ゆっくり意識を手放した。
◇◇◇
「絶対、絶対落とさないで下さいね!」
アンソニーが何度も何度も言い聞かせたおかげか、コッコ(オス)達が魔法も使うからか、コッコ(オス)達は決して振り落とすことなく、わたしとアンソニーを乗せて走る。
バイク並みの速さでコッコ(オス)達は走った。
だが走ってる間に小さな虫がぶつかってくることもなく、揺れもなく、悔しいことに思った以上に乗り心地はとても快適だった。
コッコ(オス)の背中は思ったより広くて、わたしとアンソニーが横座りで二人乗りが可能だ。
因みにメスの巣に向かっているのは、わたし達の他にケーレブの合計三人。
コッコリーダーとスライム達を連れたエステラ、ハイエルフのニレルは、強い気配でコッコのメス達を無駄に刺激してしまうかも知れないとのことで、ショウネシー領の主人であるダーモットと領主館で待機だ。
コッコのメス達の巣は、小さな川の近くの洞窟にあった。
途中二度ほど魔獣に遭遇したが、それもコッコ(オス)達が難なく倒し、渋々死体を魔法収納に入れた。
ニレルが隣領の冒険者ギルドに確認し、討伐依頼が出ていた魔物だったからだ。
前世でも今世でも、血の流れる生き物の死体に慣れてなどいないが、魔法収納に入れるだけとはいえ冷静に対処出来たのは、エステラから貰った魔導具により常時展開されてる、精神防御とか精神耐性向上とかのおかげだろう。
洞窟の前に着くと、中からじっと、まるまるした身体のメスコッコがこちらの様子を伺っていた。
マグダリーナはアンソニーと視線を交わして、どちらがコッコ(メス)と交渉するか決める。
まずは女の子同士で話をしてみようと、わたしは頷いてコッコ(オス)から降りた。
「こんにちは。マグダリーナ・ショウネシーと申します。私達はあなた方に敵意はありません。ハンフリーさんを探してここに来ました」
メスのコッコが気にしてるのは、自分達よりもオスのコッコらしい。警戒するような瞳でジトっと見てるのに気づいて、言葉をつけ足す。
「連れのコッコカトリスは弟のアンソニーの従魔です。決して危害を加えさせないと約束致します」
すすす、とメスのコッコはオスのコッコに近づき、コフッと鳴く。
オスがコキュキュウと答えると、すすす、と洞窟の奥に入って行った。
さほど時間が立たないうちに、十数匹のメスの集団が、成人男性を担ぎながらやってきた。
「ハンフリー様!」
ケーレブの声に、ハンフリーはゆっくり意識を取り戻す。ケーレブはすかさず彼に眼鏡を渡した。
初めて見たハンフリーさんは、アンソニーと同じ金髪のせいかお父さまよりアンソニーと顔立ちが近い。
思ったより若く二十代前半くらいだろうか。ほっそりとやつれて目の下に濃い隈があり、見た目に苦労が滲み出ていた。
「ケーレブか、すまない……。すっかり助けてもらったようだ」
わたしは素早く魔法を使う。
「ととのえよ」
ハンフリーと彼の周りのコッコ(メス)達が光に包まれ、スッキリ綺麗な状態になる。
「これは……」
「初めまして。マグダリーナ・ショウネシーと申します」
「ありがとう。ハンフリー・ショウネシーです。マグダリーナ嬢、まだ十歳だと聞いていたのに、素晴らしい魔法ですね」
「魔導具のおかげなんです。まずは館に戻って休んでから、明日色々お話ししましょう。コッコには乗れそうですか?」
マグダリーナがハンフリーと話してる間に、コッコのメス達もアンソニーと話合いのもと、テイムされていた。
「ハンフリー卿、初めまして。アンソニー・ショウネシーです。このコッコ達はハンフリー卿に助けてもらって、すごく親しみを感じているところに、オスのコッコ達の様子が交戦的になってるのを感じて、貴方に危害が及ばないよう、一緒に巣に避難したそうです。今はオス達は僕がテイムしたので、安心だと判断し、ハンフリー卿の側にいたいからと僕にテイムされました。領主館の側に、彼等の小屋を作っても良いでしょうか?」
ハンフリーさんは、目も口も開いて言葉を無くした。
そしてコッコ(メス)達は、ハンフリー親衛隊として、すっと彼を取り囲んでいた。
アンソニーが手を翳して目を凝らしている方角を見た。
数キロメートル先にも、紅い光が見える。
目の前のコッコリーダーの光が収まると、そこには先程の大きな姿とは違い、腕に抱えられるくらいの、球体と言っていいほど丸くて白い鳥がいた。
きゅるっとした紅い瞳は、ゆるっとした雰囲気を醸し出し、いかにも無害そうではあった。
『どうだ! これなら文句はあるまい!!』
キュッホーと胸を逸らすコッコリーダー。
『そなたに選ばれぬのは我の誇りが許さぬ! ならば生める身体になればよかろう!』
その無茶振りに、エステラは呆れた顔を見せた。
「進化と同時に性別変更まで会得するなんて、変態なの? これだから竜種は……」
ダーモットも目を白黒させている。
「待ってくれ、理解が追いつかない。進化はともかく、何故オスがメスに?」
その後ろで、ニレルが震えながら笑いを堪えていた。しつこいようだが、そんな様子でも彼は顔が良い。
もう一度コッコリーダーに鑑定を使うと〈エンペラー&エンプレスコッコカトリス 根性で自在に性別変更可〉となっている。
(そんな根性あるんなら、もう一段階進化できたんじゃないかしら……なんでそんなことに根性使っちゃったの?)
「エステラ……ふ……しょうがないから……ふは……」
テイムしてあげたら? と最後まで言えず、ニレルはお腹を抱えている。
顔とスタイルが良いと、そんな様子まで恰好よく魅力的に見えるのだ。エグいなと思う。外見差別主義でないつもりでも、自然と彼に目がいってしまうのだ。もはや暴力だ。
エステラもとびきり可愛いのだが、彼女の場合は仲良くなって距離が近くなるほど、びっくり箱のように次から次へと飛び出してくる自重しない魔法の方に目がいってしまうからね。
「しょうがないなー、ちゃんと卵、生んでよ」
そう言って、エステラは雑にテイムした。
アンソニーがテイムしたコッコ(オス)たちも、ハイコッコカトリスに進化していた。
群れのリーダーが進化すると、連鎖的に進化する生態のようだ。
ということは、先ほど紅い光が見えた場所にも進化したコッコカトリスがいるかもしれない。
キュコッ コッコキュ コキュ コキュ
アンソニーのテイムしたコッコ(オス)達が、口々にしゃべり出した。
わたしには何を言ってるのかさっぱりわからないが、テイムしたアンソニーにはわかるよう。
「大変です! コッコのメス達が、金の髪の人間を攫って、巣に連れ込んだそうです。それでえーと……メスを取られたと思って、彼らはここに来たそうです」
「ここに来てどうするの? メスも人間も何処かの巣にいるんでしょ? メスを取り返しに来たわけじゃないのよね?」
アンソニーは困った顔をする。
「……腹いせに、人間の巣を壊すつもりだったそうです」
「まあ、なんて器が小さいのかしら! 女の子達に相手にされなくてもしょうがないわね」
わたしの棘のある言葉に、コッコ(オス)たちはしょぼんとした。
「金の髪の人間って、まさかハンフリー様ですか」
ケーレブがダーモットを振り返る。
「そうだね。彼はアンソニーと同じ綺麗な金髪だった。しかも極度の近眼だから、早く本体を渡してあげないと……」
そう言って、銀縁の本体(眼鏡)を、そっと内ポケットから取り出した。
◇◇◇
――視界がぼやけて、何が起こってるのかさっぱりわからない。
(眼鏡……眼鏡はどこだ……)
ハンフリー・ショウネシーは必死に自らの本体(眼鏡)を探す。だが手を伸ばしても、温かく、むにむにもちもちで、ふわふわしたものを触るばかりだ。
薄暗く、乾いた草木と獣の香ばしい匂いがする所にいるが、不思議と居心地は悪くなく、怖くもなかった。
近年ポツポツと領内で魔獣を見ることがあった。
大抵は下位の魔獣で、領民で狩ることが出来る程度だった。
やがて高位の魔獣も現れるようになると、不作のせいもあり領民が次々と他領に流れだした。
しかたなく冒険者ギルドに依頼を出していたが、一向に冒険者が領内に来る気配もない。
そんな時、見たことのない、まん丸い鳥のような魔獣を見かけるようになったのだ。
初めは川の近くで。
襲ってくる気配は無かったので放っておいたら、段々と遭遇する数も増えた。
駆除すべきか迷いながらも、うっかりあの丸い姿が一羽、また一羽、そして続けてもう一羽……どんぶらこっこと川に流されて行く情けない姿を見かけた時、つい拾い上げてしまったのだ。
子供ですら足の付く、浅い川だった。
それから領主館の前に、卵や木の実、果物などが置いてあるようになり、ぽつりぽつりと領主館の周りで、あの丸い姿を見かけるようにもなった。
何も知らない領民が、あの子達を狩らないよう、領主館の周りに柵も作った。
今日はこの領地の拝領貴族である、ダーモット一家が王都からこの地にやってくる。
領主として満足な結果を出せていない申し訳なさはあるが、一人で悩むより、博識の彼と相談しながらならば、どうにか立て直せるかも知れないという希望もあった……。
書類に目を通しながら、そろそろ彼らを迎え入れる準備をしなければいけないことを思い出す。
なにしろ使用人が居ないのだからと慌てて立ち上がったところで、何かに躓き眼鏡を落とした。
そしてふわりと柔らかくあたたかい何かに受け止められ、気づけばここまで連れて来られていた。
コッフ ココッ コッキュ コッコ
鳴き声が聞こえて、ああ、ここはあの子達の巣なんだなと思う。
だがなぜ、連れて来られたんだろう……。
疲労していたハンフリーは、妙に居心地の良い巣で、ゆっくり意識を手放した。
◇◇◇
「絶対、絶対落とさないで下さいね!」
アンソニーが何度も何度も言い聞かせたおかげか、コッコ(オス)達が魔法も使うからか、コッコ(オス)達は決して振り落とすことなく、わたしとアンソニーを乗せて走る。
バイク並みの速さでコッコ(オス)達は走った。
だが走ってる間に小さな虫がぶつかってくることもなく、揺れもなく、悔しいことに思った以上に乗り心地はとても快適だった。
コッコ(オス)の背中は思ったより広くて、わたしとアンソニーが横座りで二人乗りが可能だ。
因みにメスの巣に向かっているのは、わたし達の他にケーレブの合計三人。
コッコリーダーとスライム達を連れたエステラ、ハイエルフのニレルは、強い気配でコッコのメス達を無駄に刺激してしまうかも知れないとのことで、ショウネシー領の主人であるダーモットと領主館で待機だ。
コッコのメス達の巣は、小さな川の近くの洞窟にあった。
途中二度ほど魔獣に遭遇したが、それもコッコ(オス)達が難なく倒し、渋々死体を魔法収納に入れた。
ニレルが隣領の冒険者ギルドに確認し、討伐依頼が出ていた魔物だったからだ。
前世でも今世でも、血の流れる生き物の死体に慣れてなどいないが、魔法収納に入れるだけとはいえ冷静に対処出来たのは、エステラから貰った魔導具により常時展開されてる、精神防御とか精神耐性向上とかのおかげだろう。
洞窟の前に着くと、中からじっと、まるまるした身体のメスコッコがこちらの様子を伺っていた。
マグダリーナはアンソニーと視線を交わして、どちらがコッコ(メス)と交渉するか決める。
まずは女の子同士で話をしてみようと、わたしは頷いてコッコ(オス)から降りた。
「こんにちは。マグダリーナ・ショウネシーと申します。私達はあなた方に敵意はありません。ハンフリーさんを探してここに来ました」
メスのコッコが気にしてるのは、自分達よりもオスのコッコらしい。警戒するような瞳でジトっと見てるのに気づいて、言葉をつけ足す。
「連れのコッコカトリスは弟のアンソニーの従魔です。決して危害を加えさせないと約束致します」
すすす、とメスのコッコはオスのコッコに近づき、コフッと鳴く。
オスがコキュキュウと答えると、すすす、と洞窟の奥に入って行った。
さほど時間が立たないうちに、十数匹のメスの集団が、成人男性を担ぎながらやってきた。
「ハンフリー様!」
ケーレブの声に、ハンフリーはゆっくり意識を取り戻す。ケーレブはすかさず彼に眼鏡を渡した。
初めて見たハンフリーさんは、アンソニーと同じ金髪のせいかお父さまよりアンソニーと顔立ちが近い。
思ったより若く二十代前半くらいだろうか。ほっそりとやつれて目の下に濃い隈があり、見た目に苦労が滲み出ていた。
「ケーレブか、すまない……。すっかり助けてもらったようだ」
わたしは素早く魔法を使う。
「ととのえよ」
ハンフリーと彼の周りのコッコ(メス)達が光に包まれ、スッキリ綺麗な状態になる。
「これは……」
「初めまして。マグダリーナ・ショウネシーと申します」
「ありがとう。ハンフリー・ショウネシーです。マグダリーナ嬢、まだ十歳だと聞いていたのに、素晴らしい魔法ですね」
「魔導具のおかげなんです。まずは館に戻って休んでから、明日色々お話ししましょう。コッコには乗れそうですか?」
マグダリーナがハンフリーと話してる間に、コッコのメス達もアンソニーと話合いのもと、テイムされていた。
「ハンフリー卿、初めまして。アンソニー・ショウネシーです。このコッコ達はハンフリー卿に助けてもらって、すごく親しみを感じているところに、オスのコッコ達の様子が交戦的になってるのを感じて、貴方に危害が及ばないよう、一緒に巣に避難したそうです。今はオス達は僕がテイムしたので、安心だと判断し、ハンフリー卿の側にいたいからと僕にテイムされました。領主館の側に、彼等の小屋を作っても良いでしょうか?」
ハンフリーさんは、目も口も開いて言葉を無くした。
そしてコッコ(メス)達は、ハンフリー親衛隊として、すっと彼を取り囲んでいた。
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