12 / 285
一章 ナイナイづくしの異世界転生
12. 性別などこだわるでナイ
しおりを挟む
「もしかして、あそこにもコッコが居るんでしょうか?」
アンソニーが手を翳して目を凝らしている方角を見た。
数キロメートル先にも、紅い光が見える。
目の前のコッコリーダーの光が収まると、そこには先程の大きな姿とは違い、腕に抱えられるくらいの、球体と言っていいほど丸くて白い鳥がいた。
きゅるっとした紅い瞳は、ゆるっとした雰囲気を醸し出し、いかにも無害そうではあった。
『どうだ! これなら文句はあるまい!!』
キュッホーと胸を逸らすコッコリーダーに、エステラは呆れた顔を見せた。
「進化と同時に性別変更まで会得するなんて、変態なの? これだから竜種は……」
「待ってくれ、理解が追いつかない。進化はともかく、何故オスがメスに?」
目を白黒させているダーモットの後ろで、ニレルが震えながら笑いを堪えていた。
マグダリーナが鑑定を使うと「エンペラー&エンプレスコッコカトリス 根性で自在に性別変更可」となっている。
(そんな根性あるんなら、もう一段階進化できたんじゃないかしら……なんでそんなことに根性使っちゃったの?)
「エステラ……ふ……しょうがないから……ふは……」
テイムしてあげたら? と最後まで言えず、ニレルはお腹を抱えている。
「しょうがないなー、ちゃんと卵生んでよ」
そう言って、エステラは雑にテイムした。
アンソニーがテイムしたコッコ(オス)たちも、ハイコッコカトリスに進化していた。
群れのリーダーが進化すると、連鎖的に進化する生態のようだ。
ということは、先ほど紅い光が見えた場所にも進化したコッコカトリスがいるかもしれない。
キュコッ コッコキュ コキュ コキュ
アンソニーのテイムしたコッコ(オス)達が、口々にしゃべり出した。
マグダリーナには何を言ってるのかさっぱりわからないが、テイムしたアンソニーにはわかるようだ。
「大変です! コッコのメス達が、金の髪の人間を攫って、巣に連れ込んだそうです。それでえーと……メスを取られたと思って、彼らはここに来たそうです」
マグダリーナは首を傾げた。
「ここに来てどうするの? メスも人間も何処かの巣にいるんでしょ? メスを取り返しに来たわけじゃないのよね?」
アンソニーは困った顔をする。
「……腹いせに、人間の巣を壊すつもりだったそうです」
「まあ、なんて器が小さいのかしら! 女の子達に相手にされなくてもしょうがないわね」
マグダリーナの棘のある言葉に、コッコ(オス)たちはしょぼんとした。
「金の髪の人間って、まさかハンフリー様ですか」
ケーレブがダーモットを振り返る。
「そうだね。彼はアンソニーと同じ綺麗な金髪だった。しかも極度の近眼だから、早く本体を渡してあげないと……」
そう言って、銀縁の本体(眼鏡)を、そっと内ポケットから取り出した。
◇◇◇
――視界がぼやけて、何が起こってるのかさっぱりわからない。
(眼鏡……眼鏡はどこだ……)
ハンフリー・ショウネシーは必死に自らの本体(眼鏡)を探す。だが手を伸ばしても、温かく、むにむにもちもちで、ふわふわしたものを触るばかりだ。
薄暗く、乾いた草木と獣の香ばしい匂いがする所にいるが、不思議と居心地は悪くなく、怖くもなかった。
近年ポツポツと領内で魔獣を見ることがあった。
大抵は下位の魔獣で、領民で狩ることが出来る程度だった。
やがて高位の魔獣も現れるようになると、不作のせいもあり領民が次々と他領に流れだした。
しかたなく冒険者ギルドに依頼を出していたが、一向に冒険者が領内に来る気配もない。
そんな時、見たことのない、まん丸い鳥のような魔獣を見かけるようになったのだ。
初めは川の近くで。
襲ってくる気配は無かったので放っておいたら、段々と遭遇する数も増えた。
討伐すべきか迷いながらも、うっかりあの丸い姿が一羽、また一羽、そして続けてもう一羽……どんぶらこっこと川に流されて行く情けない姿を見かけた時、つい拾い上げてしまったのだ。
子供ですら足の付く、浅い川だった。
それから領主館の前に、卵や木の実、果物などが置いてあるようになり、ぽつりぽつりと領主館の周りで、あの丸い姿を見かけるようにもなった。
何も知らない領民が、あの子達を狩らないよう、領主館の周りに柵も作った。
今日はこの領地の拝領貴族である、ダーモット一家が王都からこの地にやってくる。
領主として満足な結果を出せていない申し訳なさはあるが、一人で悩むより、博識の彼と相談しながらならば、どうにか立て直せるかも知れないという希望もあった……
書類に目を通しながら、そろそろ彼らを迎え入れる準備をしなければいけないことを思い出す。
なにしろ使用人が居ないのだからと慌てて立ち上がったところで、何かに躓き眼鏡を落とした。
そして何かに受け止められ、気づけばここまで連れて来られていた。
コッフ ココッ コッキュ コッコ
鳴き声が聞こえて、ああ、ここはあの子達の巣なんだなと思う。
だがなぜ、連れて来られたんだろう……
疲労していたハンフリーは、妙に居心地の良い巣で、ゆっくり意識を手放した。
◇◇◇
「絶対、絶対落とさないで下さいね!」
アンソニーが何度も何度も言い聞かせたおかげか、コッコ(オス)達が魔法も使うからか、コッコ(オス)達は決して振り落とすことなく、マグダリーナ達を乗せて走る。
バイク並みの速さでコッコ(オス)達は走った。
だが走ってる間に小さな虫がぶつかってくることもなく、悔しいことに思った以上に乗り心地はとても快適だった。
コッコ(オス)の背中は思ったより広くて、マグダリーナとアンソニーが横座りで二人乗りが可能だ。大人が跨って乗るには、もう少し前方に乗るのがちょうどいいかも知れない。
因みにメスの巣に向かっているのは、アンソニーとマグダリーナ、ケーレブの三人。
コッコリーダーとスライム達を連れたエステラ、ハイエルフのニレルは、強い気配でコッコのメス達を無駄に刺激してしまうかも知れないとのことで、ショウネシー領の主人であるダーモットと領主館で待機だ。
コッコのメス達の巣は、小さな川の近くの洞窟にあった。
途中二度ほど魔獣に遭遇したが、それもコッコ(オス)達が難なく倒し、マグダリーナは渋々死体を魔法収納に入れた。
ニレルが隣領の冒険者ギルドに確認し、討伐依頼が出ていた魔物だったからだ。
前世でも今世でも、血の流れる生き物の死体に慣れてなどいないが、魔法収納に入れるだけとはいえ冷静に対処出来たのは、エステラから貰った魔導具により常時展開されてる、精神防御とか精神耐性向上とかのおかげだろう。
洞窟の前に着くと、中からじっと、まるまるした身体のメスコッコがこちらの様子を伺っていた。
マグダリーナはアンソニーと視線を交わして、どちらがコッコ(メス)と交渉するか決める。
まずは女の子同士で話をしてみようと、マグダリーナは頷いてコッコ(オス)から降りた。
「こんにちは。マグダリーナ・ショウネシーと申します。私達はあなた方に敵意はありません。ハンフリーさんを探してここに来ました」
メスのコッコが気にしてるのは、自分達よりもオスのコッコらしい。警戒するような瞳でジトっと見てるのに気づいて、言葉をつけ足す。
「連れのコッコカトリスは弟のアンソニーの従魔です。決して危害を加えさせないと約束致します」
すすす、とメスのコッコはオスのコッコに近づき、コフッと鳴く。
オスがコキュキュウと答えると、すすす、と洞窟の奥に入って行った。
さほど時間が立たないうちに、十数匹のメスの集団が、成人男性を担ぎながらやってきた。
「ハンフリー様!」
ケーレブの声に、ハンフリーはゆっくり意識を取り戻す。ケーレブはすかさず彼に本体(眼鏡)を渡した。
初めて見たハンフリーは、アンソニーと同じ金髪のせいか父よりアンソニーと顔立ちが近い。
思ったより若く二十代前半くらいだろうか。ほっそりとやつれて目の下に濃い隈があり、見た目に苦労が滲み出ていた。
「ケーレブか、すまない……」
マグダリーナは素早く魔法を使う。
「ととのえよ」
ハンフリーと彼の周りのコッコ(メス)達が光に包まれ、スッキリ綺麗な状態になる。
「これは……」
「初めまして。マグダリーナ・ショウネシーと申します」
「ハンフリー・ショウネシーです。マグダリーナ嬢、まだ十歳だと聞いていたのに、素晴らしい魔法ですね」
「魔導具のおかげなんです。まずは館に戻って休んでから、明日色々お話ししましょう。コッコには乗れそうですか?」
マグダリーナがハンフリーと話してる間に、コッコのメス達もアンソニーと話合いのもと、テイムされていた。
「ハンフリー卿、初めまして。アンソニー・ショウネシーです。このコッコ達はハンフリー卿に助けてもらって、すごく親しみを感じているところに、オスのコッコ達の様子が交戦的になってるのを感じて、貴方に危害が及ばないよう、一緒に巣に避難したそうです。今はオス達は僕がテイムしたので、安心だと判断し、ハンフリー卿の側にいたいからと僕にテイムされました。領主館の側に、彼等の小屋を作っても良いでしょうか?」
ハンフリーは、目も口も開いて言葉を無くしていた。
アンソニーが手を翳して目を凝らしている方角を見た。
数キロメートル先にも、紅い光が見える。
目の前のコッコリーダーの光が収まると、そこには先程の大きな姿とは違い、腕に抱えられるくらいの、球体と言っていいほど丸くて白い鳥がいた。
きゅるっとした紅い瞳は、ゆるっとした雰囲気を醸し出し、いかにも無害そうではあった。
『どうだ! これなら文句はあるまい!!』
キュッホーと胸を逸らすコッコリーダーに、エステラは呆れた顔を見せた。
「進化と同時に性別変更まで会得するなんて、変態なの? これだから竜種は……」
「待ってくれ、理解が追いつかない。進化はともかく、何故オスがメスに?」
目を白黒させているダーモットの後ろで、ニレルが震えながら笑いを堪えていた。
マグダリーナが鑑定を使うと「エンペラー&エンプレスコッコカトリス 根性で自在に性別変更可」となっている。
(そんな根性あるんなら、もう一段階進化できたんじゃないかしら……なんでそんなことに根性使っちゃったの?)
「エステラ……ふ……しょうがないから……ふは……」
テイムしてあげたら? と最後まで言えず、ニレルはお腹を抱えている。
「しょうがないなー、ちゃんと卵生んでよ」
そう言って、エステラは雑にテイムした。
アンソニーがテイムしたコッコ(オス)たちも、ハイコッコカトリスに進化していた。
群れのリーダーが進化すると、連鎖的に進化する生態のようだ。
ということは、先ほど紅い光が見えた場所にも進化したコッコカトリスがいるかもしれない。
キュコッ コッコキュ コキュ コキュ
アンソニーのテイムしたコッコ(オス)達が、口々にしゃべり出した。
マグダリーナには何を言ってるのかさっぱりわからないが、テイムしたアンソニーにはわかるようだ。
「大変です! コッコのメス達が、金の髪の人間を攫って、巣に連れ込んだそうです。それでえーと……メスを取られたと思って、彼らはここに来たそうです」
マグダリーナは首を傾げた。
「ここに来てどうするの? メスも人間も何処かの巣にいるんでしょ? メスを取り返しに来たわけじゃないのよね?」
アンソニーは困った顔をする。
「……腹いせに、人間の巣を壊すつもりだったそうです」
「まあ、なんて器が小さいのかしら! 女の子達に相手にされなくてもしょうがないわね」
マグダリーナの棘のある言葉に、コッコ(オス)たちはしょぼんとした。
「金の髪の人間って、まさかハンフリー様ですか」
ケーレブがダーモットを振り返る。
「そうだね。彼はアンソニーと同じ綺麗な金髪だった。しかも極度の近眼だから、早く本体を渡してあげないと……」
そう言って、銀縁の本体(眼鏡)を、そっと内ポケットから取り出した。
◇◇◇
――視界がぼやけて、何が起こってるのかさっぱりわからない。
(眼鏡……眼鏡はどこだ……)
ハンフリー・ショウネシーは必死に自らの本体(眼鏡)を探す。だが手を伸ばしても、温かく、むにむにもちもちで、ふわふわしたものを触るばかりだ。
薄暗く、乾いた草木と獣の香ばしい匂いがする所にいるが、不思議と居心地は悪くなく、怖くもなかった。
近年ポツポツと領内で魔獣を見ることがあった。
大抵は下位の魔獣で、領民で狩ることが出来る程度だった。
やがて高位の魔獣も現れるようになると、不作のせいもあり領民が次々と他領に流れだした。
しかたなく冒険者ギルドに依頼を出していたが、一向に冒険者が領内に来る気配もない。
そんな時、見たことのない、まん丸い鳥のような魔獣を見かけるようになったのだ。
初めは川の近くで。
襲ってくる気配は無かったので放っておいたら、段々と遭遇する数も増えた。
討伐すべきか迷いながらも、うっかりあの丸い姿が一羽、また一羽、そして続けてもう一羽……どんぶらこっこと川に流されて行く情けない姿を見かけた時、つい拾い上げてしまったのだ。
子供ですら足の付く、浅い川だった。
それから領主館の前に、卵や木の実、果物などが置いてあるようになり、ぽつりぽつりと領主館の周りで、あの丸い姿を見かけるようにもなった。
何も知らない領民が、あの子達を狩らないよう、領主館の周りに柵も作った。
今日はこの領地の拝領貴族である、ダーモット一家が王都からこの地にやってくる。
領主として満足な結果を出せていない申し訳なさはあるが、一人で悩むより、博識の彼と相談しながらならば、どうにか立て直せるかも知れないという希望もあった……
書類に目を通しながら、そろそろ彼らを迎え入れる準備をしなければいけないことを思い出す。
なにしろ使用人が居ないのだからと慌てて立ち上がったところで、何かに躓き眼鏡を落とした。
そして何かに受け止められ、気づけばここまで連れて来られていた。
コッフ ココッ コッキュ コッコ
鳴き声が聞こえて、ああ、ここはあの子達の巣なんだなと思う。
だがなぜ、連れて来られたんだろう……
疲労していたハンフリーは、妙に居心地の良い巣で、ゆっくり意識を手放した。
◇◇◇
「絶対、絶対落とさないで下さいね!」
アンソニーが何度も何度も言い聞かせたおかげか、コッコ(オス)達が魔法も使うからか、コッコ(オス)達は決して振り落とすことなく、マグダリーナ達を乗せて走る。
バイク並みの速さでコッコ(オス)達は走った。
だが走ってる間に小さな虫がぶつかってくることもなく、悔しいことに思った以上に乗り心地はとても快適だった。
コッコ(オス)の背中は思ったより広くて、マグダリーナとアンソニーが横座りで二人乗りが可能だ。大人が跨って乗るには、もう少し前方に乗るのがちょうどいいかも知れない。
因みにメスの巣に向かっているのは、アンソニーとマグダリーナ、ケーレブの三人。
コッコリーダーとスライム達を連れたエステラ、ハイエルフのニレルは、強い気配でコッコのメス達を無駄に刺激してしまうかも知れないとのことで、ショウネシー領の主人であるダーモットと領主館で待機だ。
コッコのメス達の巣は、小さな川の近くの洞窟にあった。
途中二度ほど魔獣に遭遇したが、それもコッコ(オス)達が難なく倒し、マグダリーナは渋々死体を魔法収納に入れた。
ニレルが隣領の冒険者ギルドに確認し、討伐依頼が出ていた魔物だったからだ。
前世でも今世でも、血の流れる生き物の死体に慣れてなどいないが、魔法収納に入れるだけとはいえ冷静に対処出来たのは、エステラから貰った魔導具により常時展開されてる、精神防御とか精神耐性向上とかのおかげだろう。
洞窟の前に着くと、中からじっと、まるまるした身体のメスコッコがこちらの様子を伺っていた。
マグダリーナはアンソニーと視線を交わして、どちらがコッコ(メス)と交渉するか決める。
まずは女の子同士で話をしてみようと、マグダリーナは頷いてコッコ(オス)から降りた。
「こんにちは。マグダリーナ・ショウネシーと申します。私達はあなた方に敵意はありません。ハンフリーさんを探してここに来ました」
メスのコッコが気にしてるのは、自分達よりもオスのコッコらしい。警戒するような瞳でジトっと見てるのに気づいて、言葉をつけ足す。
「連れのコッコカトリスは弟のアンソニーの従魔です。決して危害を加えさせないと約束致します」
すすす、とメスのコッコはオスのコッコに近づき、コフッと鳴く。
オスがコキュキュウと答えると、すすす、と洞窟の奥に入って行った。
さほど時間が立たないうちに、十数匹のメスの集団が、成人男性を担ぎながらやってきた。
「ハンフリー様!」
ケーレブの声に、ハンフリーはゆっくり意識を取り戻す。ケーレブはすかさず彼に本体(眼鏡)を渡した。
初めて見たハンフリーは、アンソニーと同じ金髪のせいか父よりアンソニーと顔立ちが近い。
思ったより若く二十代前半くらいだろうか。ほっそりとやつれて目の下に濃い隈があり、見た目に苦労が滲み出ていた。
「ケーレブか、すまない……」
マグダリーナは素早く魔法を使う。
「ととのえよ」
ハンフリーと彼の周りのコッコ(メス)達が光に包まれ、スッキリ綺麗な状態になる。
「これは……」
「初めまして。マグダリーナ・ショウネシーと申します」
「ハンフリー・ショウネシーです。マグダリーナ嬢、まだ十歳だと聞いていたのに、素晴らしい魔法ですね」
「魔導具のおかげなんです。まずは館に戻って休んでから、明日色々お話ししましょう。コッコには乗れそうですか?」
マグダリーナがハンフリーと話してる間に、コッコのメス達もアンソニーと話合いのもと、テイムされていた。
「ハンフリー卿、初めまして。アンソニー・ショウネシーです。このコッコ達はハンフリー卿に助けてもらって、すごく親しみを感じているところに、オスのコッコ達の様子が交戦的になってるのを感じて、貴方に危害が及ばないよう、一緒に巣に避難したそうです。今はオス達は僕がテイムしたので、安心だと判断し、ハンフリー卿の側にいたいからと僕にテイムされました。領主館の側に、彼等の小屋を作っても良いでしょうか?」
ハンフリーは、目も口も開いて言葉を無くしていた。
267
あなたにおすすめの小説
神様の人選ミスで死んじゃった!? 異世界で授けられた万能ボックスでいざスローライフ冒険!
さかき原枝都は
ファンタジー
光と影が交錯する世界で、希望と調和を求めて進む冒険者たちの物語
会社員として平凡な日々を送っていた七樹陽介は、神様のミスによって突然の死を迎える。そして異世界で新たな人生を送ることを提案された彼は、万能アイテムボックスという特別な力を手に冒険を始める。 平穏な村で新たな絆を築きながら、自分の居場所を見つける陽介。しかし、彼の前には隠された力や使命、そして未知なる冒険が待ち受ける! 「万能ボックス」の謎と仲間たちとの絆が交差するこの物語は、笑いあり、感動ありの異世界スローライフファンタジー。陽介が紡ぐ第二の人生、その行く先には何が待っているのか——?
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
今日からはじめる錬金生活〜家から追い出されたので王都の片隅で錬金術店はじめました〜
束原ミヤコ
ファンタジー
マユラは優秀な魔導師を輩出するレイクフィア家に生まれたが、魔導の才能に恵まれなかった。
そのため幼い頃から小間使いのように扱われ、十六になるとアルティナ公爵家に爵位と金を引き換えに嫁ぐことになった。
だが夫であるオルソンは、初夜の晩に現れない。
マユラはオルソンが義理の妹リンカと愛し合っているところを目撃する。
全てを諦めたマユラは、領地の立て直しにひたすら尽力し続けていた。
それから四年。リンカとの間に子ができたという理由で、マユラは離縁を言い渡される。
マユラは喜び勇んで家を出た。今日からはもう誰かのために働かなくていい。
自由だ。
魔法は苦手だが、物作りは好きだ。商才も少しはある。
マユラは王都の片隅で、錬金術店を営むことにした。
これは、マユラが偉大な錬金術師になるまでの、初めの一歩の話──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる