146 / 285
七章 腹黒妖精熊事件
146. カエンアシュラベアと死の熊
しおりを挟む
「ド……ドミニク……アルミラージは竜種だと言ったな。つまりブレスは吐けるのか?」
「そりゃもちろん。豪勢な火焔のブレスを……」
そう言って杖を振り、アルミラージにブレスを吐かせようとするドミニクを、バーナードは慌てて止めた。
「ああーっ! やめろダメだ! 熊師匠に火はダメだ!!!」
「その根拠は?」
「熊師匠は火属性の魔獣だから、火で強化されてしまうとショウネシーの魔法使いに教わったのだ!」
ドミニクは片眉を上げてニチャリと笑った。
「なるほど、初耳だ。検証が必要だなぁ。炎よ我が敵を焼きつくせっ」
「おっおまえ~~!!!」
ぶ――――っ
ドミニクが火魔法を放つと、それに追従してアルミラージも火炎のブレスを放った。
そして、辺り一面に真紅の輝きの柱が立ち昇る。それは魔獣が進化する為の光だった。
「なんてことをするんだ! ドミニク・オーブリー!! お前それでも宮廷魔法師団長まで務めた大人なのか?!」
「チッ、逃げたか! 追尾の式も重ねたのに反応しねぇ」
最悪な状態を更に悪くしたのに、反省どころか意味のわからないことを呟くドミニクに、バーナードは言葉を無くした。
「ほぉーこいつは珍しい。やっぱ色違いが居るじゃねぇか。ショウネシーもあの耳長は捕まえられなかったのか?」
ドミニクはバーナードの側にいるマゴーを見た。
「その件に関しては、残念ながら我々には情報が足りませんでしたので」
「ふーん。怖いねぇ、あいつは死の狼より厄介そうだ」
進化の輝きが消えると、四つ手熊の群れだったものたちは、一体出現すれば領地が滅びると言われる《カエンアシュラベア》の群れとなって現れた。
だがその赤い毛並みの群れに、数体、黒紫色の個体が混ざっている。
カエンアシュラベア達は、一斉に色違いの個体に攻撃を仕掛けるが、黒紫色の師匠に傷つけられると、次々と斃れていった。
「なんだ……どうなってるんだ? 何故師匠達はこっちに見向きもしないんだ?」
ドミニクは思い切りドヤ顔でバーナードを見た。
「これはどの文献にも記述『されなかった』ことでね。アルミラージを襲う魔物は、竜種の上位種以外にいない」
「そ……そうなのか?!」
ぶっぶー
ぶっぶぶー
肯定するように、アルミラージ達は鳴いた。
「そしてあの色違いの熊は、エルフの改造魔法にかけられてる個体だな。他の熊達は、そいつらの異常性に気づいて、排除するつもりなんだろう。さ、今のうちに移動しちまおう」
「し、しかし、このまま放って置いていいのか? あの黒い熊達は……凄く……嫌な感じがする」
「まあそうだな、あの熊達は穢毒を撒き散らす、言わば死の熊ってところだろうさ。でもアルミラージの角も早く届けなきゃなんねぇんじゃねぇの?」
「それは……だがこのままでは……」
(領民に……やがては王国全体に……死をもたらす穢れが広がってしまう……)
バーナードは覚悟を決めて、アルミラージから飛び降りた。
「おい!!」
「ドミニク・オーブリー、お前はアルミラージの角をなんとしてもマグダリーナ達に届けてくれ。俺はこれまで毎日、浄火魔法の訓練は欠かさなかった。ここで穢れを食い止める」
ドミニクはやれやれと首を振った。
「熊の数に対して坊ちゃんの魔力量じゃあ、普通に無理じゃん。それに第二王子殿下は、私に恩赦を与える契約のことをお忘れで? 契約不履行で死んじゃ、穢れを食い止めることも出来ねぇだ、ろっ」
「うぐっ!?」
ドミニクはバーナードの襟を掴むと乱暴にアルミラージに乗せた。
「いいか、第二王子坊ちゃん、私と坊ちゃんだけじゃ、こいつらの対処は無理だ。だったら、出来ることをする。今出来ることはなんだ」
「……」
「私が一人でアルミラージで乗り込んで、ショウネシーに信用してもらえるのか? そこを保証することも王子の責任だろう」
「……わかった」
ようやくバーナードが納得したその時、淡い輝きとともに、ぽわりとバーナードの頭にぬくもりが落ちた。
「バーナード、がんばったの」
「ハラ!!」
バーナードはハラをぎゅっと抱きしめた。
「ここはハラに任せて、彼と行って。皆んな待ってるの」
「ヒラは? ハラ一人で大丈夫なのか?」
「ケントが居るのです」
ハラの視線の先を追うと、見知った銀の鎧のエルフの剣士が居た。
エリック第一王子を殺そうとし、バーナードを矢で射たエルフだ。
「おま……っ」
「早くなの」
ハラはアルミラージの角に体当たりする。
バーナードを乗せたアルミラージは駆け出した。ドミニクのアルミラージもそれに続いていく。
ハラはバーナードが無事に穢毒の及ぶ範囲を外れたことを確認して、スライムボディを満足げに膨らませた。
イケスラパウダーを弾けさせながら。
「ドミニク・オーブリーが良い仕事をしてくれました。あの熊達は『彼』がここに居た証……痕跡の調査をするので、熊達は任せましたよケント。出来ますか?」
ケントは手にしていた薄い本……マグダリーナとアンソニーの共著「四つ手熊討伐の手順書」を鎧の内部にしまうと、右手に長剣、左手に短剣を持った。
「うむ、彼奴等の急所は把握した。して、これらを殲滅するのに、あの娘ごだとどのくらいかかる?」
ハラは呆れた顔をしてケントを見た。
「魔法を使えば、数秒ですよ?」
「そうか、私も今後は攻撃魔法も更に磨き上げるとしよう」
「攻撃魔法ではなく、冷凍魔法です。獲物の心臓を凍らせるのです。カキ氷作るのにも使いますよね」
ケントは一瞬脳内に色んな感情が忙しなく駆け巡るのを感じたが、黙って目を閉じると、精神統一をした。
「では殲滅といこう」
黄金の髪を揺らし、身体から溢れ出るほどの魔力を纏ってケントは熊の群れに向かった。
「そりゃもちろん。豪勢な火焔のブレスを……」
そう言って杖を振り、アルミラージにブレスを吐かせようとするドミニクを、バーナードは慌てて止めた。
「ああーっ! やめろダメだ! 熊師匠に火はダメだ!!!」
「その根拠は?」
「熊師匠は火属性の魔獣だから、火で強化されてしまうとショウネシーの魔法使いに教わったのだ!」
ドミニクは片眉を上げてニチャリと笑った。
「なるほど、初耳だ。検証が必要だなぁ。炎よ我が敵を焼きつくせっ」
「おっおまえ~~!!!」
ぶ――――っ
ドミニクが火魔法を放つと、それに追従してアルミラージも火炎のブレスを放った。
そして、辺り一面に真紅の輝きの柱が立ち昇る。それは魔獣が進化する為の光だった。
「なんてことをするんだ! ドミニク・オーブリー!! お前それでも宮廷魔法師団長まで務めた大人なのか?!」
「チッ、逃げたか! 追尾の式も重ねたのに反応しねぇ」
最悪な状態を更に悪くしたのに、反省どころか意味のわからないことを呟くドミニクに、バーナードは言葉を無くした。
「ほぉーこいつは珍しい。やっぱ色違いが居るじゃねぇか。ショウネシーもあの耳長は捕まえられなかったのか?」
ドミニクはバーナードの側にいるマゴーを見た。
「その件に関しては、残念ながら我々には情報が足りませんでしたので」
「ふーん。怖いねぇ、あいつは死の狼より厄介そうだ」
進化の輝きが消えると、四つ手熊の群れだったものたちは、一体出現すれば領地が滅びると言われる《カエンアシュラベア》の群れとなって現れた。
だがその赤い毛並みの群れに、数体、黒紫色の個体が混ざっている。
カエンアシュラベア達は、一斉に色違いの個体に攻撃を仕掛けるが、黒紫色の師匠に傷つけられると、次々と斃れていった。
「なんだ……どうなってるんだ? 何故師匠達はこっちに見向きもしないんだ?」
ドミニクは思い切りドヤ顔でバーナードを見た。
「これはどの文献にも記述『されなかった』ことでね。アルミラージを襲う魔物は、竜種の上位種以外にいない」
「そ……そうなのか?!」
ぶっぶー
ぶっぶぶー
肯定するように、アルミラージ達は鳴いた。
「そしてあの色違いの熊は、エルフの改造魔法にかけられてる個体だな。他の熊達は、そいつらの異常性に気づいて、排除するつもりなんだろう。さ、今のうちに移動しちまおう」
「し、しかし、このまま放って置いていいのか? あの黒い熊達は……凄く……嫌な感じがする」
「まあそうだな、あの熊達は穢毒を撒き散らす、言わば死の熊ってところだろうさ。でもアルミラージの角も早く届けなきゃなんねぇんじゃねぇの?」
「それは……だがこのままでは……」
(領民に……やがては王国全体に……死をもたらす穢れが広がってしまう……)
バーナードは覚悟を決めて、アルミラージから飛び降りた。
「おい!!」
「ドミニク・オーブリー、お前はアルミラージの角をなんとしてもマグダリーナ達に届けてくれ。俺はこれまで毎日、浄火魔法の訓練は欠かさなかった。ここで穢れを食い止める」
ドミニクはやれやれと首を振った。
「熊の数に対して坊ちゃんの魔力量じゃあ、普通に無理じゃん。それに第二王子殿下は、私に恩赦を与える契約のことをお忘れで? 契約不履行で死んじゃ、穢れを食い止めることも出来ねぇだ、ろっ」
「うぐっ!?」
ドミニクはバーナードの襟を掴むと乱暴にアルミラージに乗せた。
「いいか、第二王子坊ちゃん、私と坊ちゃんだけじゃ、こいつらの対処は無理だ。だったら、出来ることをする。今出来ることはなんだ」
「……」
「私が一人でアルミラージで乗り込んで、ショウネシーに信用してもらえるのか? そこを保証することも王子の責任だろう」
「……わかった」
ようやくバーナードが納得したその時、淡い輝きとともに、ぽわりとバーナードの頭にぬくもりが落ちた。
「バーナード、がんばったの」
「ハラ!!」
バーナードはハラをぎゅっと抱きしめた。
「ここはハラに任せて、彼と行って。皆んな待ってるの」
「ヒラは? ハラ一人で大丈夫なのか?」
「ケントが居るのです」
ハラの視線の先を追うと、見知った銀の鎧のエルフの剣士が居た。
エリック第一王子を殺そうとし、バーナードを矢で射たエルフだ。
「おま……っ」
「早くなの」
ハラはアルミラージの角に体当たりする。
バーナードを乗せたアルミラージは駆け出した。ドミニクのアルミラージもそれに続いていく。
ハラはバーナードが無事に穢毒の及ぶ範囲を外れたことを確認して、スライムボディを満足げに膨らませた。
イケスラパウダーを弾けさせながら。
「ドミニク・オーブリーが良い仕事をしてくれました。あの熊達は『彼』がここに居た証……痕跡の調査をするので、熊達は任せましたよケント。出来ますか?」
ケントは手にしていた薄い本……マグダリーナとアンソニーの共著「四つ手熊討伐の手順書」を鎧の内部にしまうと、右手に長剣、左手に短剣を持った。
「うむ、彼奴等の急所は把握した。して、これらを殲滅するのに、あの娘ごだとどのくらいかかる?」
ハラは呆れた顔をしてケントを見た。
「魔法を使えば、数秒ですよ?」
「そうか、私も今後は攻撃魔法も更に磨き上げるとしよう」
「攻撃魔法ではなく、冷凍魔法です。獲物の心臓を凍らせるのです。カキ氷作るのにも使いますよね」
ケントは一瞬脳内に色んな感情が忙しなく駆け巡るのを感じたが、黙って目を閉じると、精神統一をした。
「では殲滅といこう」
黄金の髪を揺らし、身体から溢れ出るほどの魔力を纏ってケントは熊の群れに向かった。
131
あなたにおすすめの小説
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
社畜の異世界再出発
U65
ファンタジー
社畜、気づけば異世界の赤ちゃんでした――!?
ブラック企業に心身を削られ、人生リタイアした社畜が目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界。
前世では死ぬほど働いた。今度は、笑って生きたい。
けれどこの世界、穏やかに生きるには……ちょっと強くなる必要があるらしい。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる