204 / 285
十章 マグダリーナとエリック
204. 腹心の責任
しおりを挟む
エリック王子からマグダリーナに課せられた課題。アルバート王弟殿下を、公務に参加出来るようまともにせよは、クリア出来たと言っていい、と思う。
金と星の工房でのカウンセリングと美健魔法の施術の結果、彼は男性として生きることを受け入れ、おしゃれで動き易いズボンをはき、下着だけ可憐なフリルやリボンを楽しんでいる。見えないところのおしゃれなのだから、自由でいいだろう。
そうやって彼は社交も再開し、存分に美しいドレスを着た美しい貴婦人に取り巻かれているらしいのだ。
なのになぜまた、王宮に呼ばれているのか。
「うむ、マグダリーナよ。無礼講ゆえ、楽にするが良い」
「はあ……」
セドリック王に勧められてテーブルの席につく。すかさず女官さんが、温かい紅茶をカップに注いでくれた。
メンバーはセドリック王にマグダリーナの他は、エリック王子、宰相、エデンにニレル、そしてエステラ、ドーラ伯母様だ。それに初めて見る紫色の髪の貴族がいた。ヴィヴィアンの父親で、オーズリー公爵代理だと紹介される。
この面子から察するに、塩か真珠のことだろうか……なぜそこに自分が? お父様やハンフリーさんじゃなく?
「マグダリーナ・ショウネシー子爵、君は私の腹心であり味方だと信じているぞ」
まずエリック王子がそう言った。
ますます謎である。王子の婚約者候補の件だとしたら、なぜハイエルフとドーラ伯母様がいるのかわからない。
とりあえず、王宮の高級紅茶を味わう事にした。
「さてマグダリーナよ、もし其方が聖エルフェーラ教国の重鎮であったとして、我が国に打撃を与える為に、何をするかな」
ごふっ。
マグダリーナはとうとう、王様の前で紅茶を吹き出した。ささっと、王宮に出張しているマゴーが無かったことにしてくれる。
「王様、戯れも程々にして下さい。私、本当にまだたったの……ついこの間、十二になったばかりの小娘です!」
「うむ、懐かしいな。初めて会ったのは十歳の時であった。あの時の女神教の立案、素晴らしかったぞ」
そこはスルーする事にした。
「どうするもなにも、教国の最大の強みは大陸全土の貨幣を造幣してることでしょう? だったらやる事は一つですよね? まさか、教国がうちに貨幣を売らないって言って来たんですか?」
「いいえ、まだです。ですが時間の問題だろうと……王の誕生祭と、世継ぎの王族の成人祝いには、全ての国に招待状を送る決まりごとになっておりますので」
答えてくれたのは宰相様だ。
つまり教国からやって来るのだ、客人が。
ちらっとみると、エステラはうつらうつらと舟を漕いでいる。
「貨幣の供給を止めると脅して、教国のお嬢様をエリック王子の婚約者にしようとする程度かも知れませんよ?」
マグダリーナはすぐに貨幣の供給が止められるとも思えず、とりあえず現実的な案を出してみる。
「ダメ――――!! 教国のお嬢様はダメ! 出身地の危機だって、タマのカンがビンビン云ってるぅー!!!」
「だそうです」
「出身地やめろ」
エリック王子がぼそっと言った。
「と言う訳で、私はエリック王子の腹心として、教国人のお嫁さんには反対します」
エリック王子はほっとした顔で、頷いた。
「うむ、では当日、エリックのファーストダンスの相手を頼むぞ、マグダリーナ」
「ええ? そういうのは公爵家のご令嬢とかの役目では?!」
「そなたエリックの腹心なのであろう? ならばエリックの隣に立ちたければ、このマグダリーナ・ショウネシーの屍を超えてゆけとばかり、令嬢達の前に立ち塞がらねばな」
「いえ、そこまでの忠誠はないので、普通に嫌です」
セドリック王は愉快そうに笑った。
◇◇◇
そしてとうとう、エリック王子の成人祝いの舞踏会の日がやってきた。
ショウネシーの関係者とオーズリー公爵家関係者は前日から王都入りし、金と星の魔法工房にて、スラゴー達の美健魔法で念入りにお手入れされる。
「皆さんとても美しくて素敵です!」
アンソニーが笑顔で褒めてくれる。
彼はまだ舞踏会に参加出来る年齢ではないが、コッコ車の中で会場に入れない従魔達のお世話係をしてくれる。
ショウネシー家のコッコ車の中には、他にもマーシャとメルシャやマゴーがいて、会場前でジョゼフと合流する夫人のために、子守りをしていた。
コッコに慣れたジョゼフの子は、すぐにササミ(メス)を捕まえて、顔を埋めながらキャッキャと笑う。
今回会場入りする従魔はスライム達だけだった。
結局マグダリーナは腹心の責任で、エリック王子のファーストダンスの相手から逃げられなかった。悔しいから、ライアン、ヴェリタス、レベッカにもそれぞれ王族の最初のダンスの相手をしてもらうことを決めてきた。
レベッカがバーナードを前に、緊張せずにいられるかだけがちょっと心配だった。
「レベッカ大丈夫? どうしても無理だったら、ヴィヴィアン様にお願いするわ」
入場の順番を待つ間、どう見ても緊張しているレベッカに、マグダリーナは声をかけた。
「リーナお姉様、お綺麗だわ」
「え?! ありがとう。レベッカもすっごく綺麗よ」
「……そうよ、エステラお姉様の美健魔法で磨き上げられたのだもの、絶対綺麗なはずだわ」
マグダリーナは黙って頷いた。
「私と結婚できないことを、一生後悔させて見せますわ!!」
レベッカは、覚悟の決まった目で顔を上げると、ヴェリタスの手を取った。
今回の入場のパートナーは、オーズリーとショウネシーの同盟関係を示す意味も含め、オーズリー公爵とダーモット、ヴィヴィアンの父である公爵代理とドーラ、ライアンとヴィヴィアンといったペアだ。
なので、レベッカのパートナーはヴェリタスになる。
因みに公爵代理の奥様は、凄腕の服飾職人で、初公式社交場へ出る義妹の為のドレスを精魂込めすぎて作ったため、喜んで夫のパートナーをドーラに任せて寝ているらしい。
そしてマグダリーナは、社交会初登場の、女性足りないハイエルフのパートナーに回された。
因みに領地を空に出来ないと、ハンフリーは逃げた。
そしてヨナスは自分が居なければ、アーベルはデボラの側にいるしかないだろうという戦略的撤退……つまりハンフリーと同じく不参加だ。
金と星の工房でのカウンセリングと美健魔法の施術の結果、彼は男性として生きることを受け入れ、おしゃれで動き易いズボンをはき、下着だけ可憐なフリルやリボンを楽しんでいる。見えないところのおしゃれなのだから、自由でいいだろう。
そうやって彼は社交も再開し、存分に美しいドレスを着た美しい貴婦人に取り巻かれているらしいのだ。
なのになぜまた、王宮に呼ばれているのか。
「うむ、マグダリーナよ。無礼講ゆえ、楽にするが良い」
「はあ……」
セドリック王に勧められてテーブルの席につく。すかさず女官さんが、温かい紅茶をカップに注いでくれた。
メンバーはセドリック王にマグダリーナの他は、エリック王子、宰相、エデンにニレル、そしてエステラ、ドーラ伯母様だ。それに初めて見る紫色の髪の貴族がいた。ヴィヴィアンの父親で、オーズリー公爵代理だと紹介される。
この面子から察するに、塩か真珠のことだろうか……なぜそこに自分が? お父様やハンフリーさんじゃなく?
「マグダリーナ・ショウネシー子爵、君は私の腹心であり味方だと信じているぞ」
まずエリック王子がそう言った。
ますます謎である。王子の婚約者候補の件だとしたら、なぜハイエルフとドーラ伯母様がいるのかわからない。
とりあえず、王宮の高級紅茶を味わう事にした。
「さてマグダリーナよ、もし其方が聖エルフェーラ教国の重鎮であったとして、我が国に打撃を与える為に、何をするかな」
ごふっ。
マグダリーナはとうとう、王様の前で紅茶を吹き出した。ささっと、王宮に出張しているマゴーが無かったことにしてくれる。
「王様、戯れも程々にして下さい。私、本当にまだたったの……ついこの間、十二になったばかりの小娘です!」
「うむ、懐かしいな。初めて会ったのは十歳の時であった。あの時の女神教の立案、素晴らしかったぞ」
そこはスルーする事にした。
「どうするもなにも、教国の最大の強みは大陸全土の貨幣を造幣してることでしょう? だったらやる事は一つですよね? まさか、教国がうちに貨幣を売らないって言って来たんですか?」
「いいえ、まだです。ですが時間の問題だろうと……王の誕生祭と、世継ぎの王族の成人祝いには、全ての国に招待状を送る決まりごとになっておりますので」
答えてくれたのは宰相様だ。
つまり教国からやって来るのだ、客人が。
ちらっとみると、エステラはうつらうつらと舟を漕いでいる。
「貨幣の供給を止めると脅して、教国のお嬢様をエリック王子の婚約者にしようとする程度かも知れませんよ?」
マグダリーナはすぐに貨幣の供給が止められるとも思えず、とりあえず現実的な案を出してみる。
「ダメ――――!! 教国のお嬢様はダメ! 出身地の危機だって、タマのカンがビンビン云ってるぅー!!!」
「だそうです」
「出身地やめろ」
エリック王子がぼそっと言った。
「と言う訳で、私はエリック王子の腹心として、教国人のお嫁さんには反対します」
エリック王子はほっとした顔で、頷いた。
「うむ、では当日、エリックのファーストダンスの相手を頼むぞ、マグダリーナ」
「ええ? そういうのは公爵家のご令嬢とかの役目では?!」
「そなたエリックの腹心なのであろう? ならばエリックの隣に立ちたければ、このマグダリーナ・ショウネシーの屍を超えてゆけとばかり、令嬢達の前に立ち塞がらねばな」
「いえ、そこまでの忠誠はないので、普通に嫌です」
セドリック王は愉快そうに笑った。
◇◇◇
そしてとうとう、エリック王子の成人祝いの舞踏会の日がやってきた。
ショウネシーの関係者とオーズリー公爵家関係者は前日から王都入りし、金と星の魔法工房にて、スラゴー達の美健魔法で念入りにお手入れされる。
「皆さんとても美しくて素敵です!」
アンソニーが笑顔で褒めてくれる。
彼はまだ舞踏会に参加出来る年齢ではないが、コッコ車の中で会場に入れない従魔達のお世話係をしてくれる。
ショウネシー家のコッコ車の中には、他にもマーシャとメルシャやマゴーがいて、会場前でジョゼフと合流する夫人のために、子守りをしていた。
コッコに慣れたジョゼフの子は、すぐにササミ(メス)を捕まえて、顔を埋めながらキャッキャと笑う。
今回会場入りする従魔はスライム達だけだった。
結局マグダリーナは腹心の責任で、エリック王子のファーストダンスの相手から逃げられなかった。悔しいから、ライアン、ヴェリタス、レベッカにもそれぞれ王族の最初のダンスの相手をしてもらうことを決めてきた。
レベッカがバーナードを前に、緊張せずにいられるかだけがちょっと心配だった。
「レベッカ大丈夫? どうしても無理だったら、ヴィヴィアン様にお願いするわ」
入場の順番を待つ間、どう見ても緊張しているレベッカに、マグダリーナは声をかけた。
「リーナお姉様、お綺麗だわ」
「え?! ありがとう。レベッカもすっごく綺麗よ」
「……そうよ、エステラお姉様の美健魔法で磨き上げられたのだもの、絶対綺麗なはずだわ」
マグダリーナは黙って頷いた。
「私と結婚できないことを、一生後悔させて見せますわ!!」
レベッカは、覚悟の決まった目で顔を上げると、ヴェリタスの手を取った。
今回の入場のパートナーは、オーズリーとショウネシーの同盟関係を示す意味も含め、オーズリー公爵とダーモット、ヴィヴィアンの父である公爵代理とドーラ、ライアンとヴィヴィアンといったペアだ。
なので、レベッカのパートナーはヴェリタスになる。
因みに公爵代理の奥様は、凄腕の服飾職人で、初公式社交場へ出る義妹の為のドレスを精魂込めすぎて作ったため、喜んで夫のパートナーをドーラに任せて寝ているらしい。
そしてマグダリーナは、社交会初登場の、女性足りないハイエルフのパートナーに回された。
因みに領地を空に出来ないと、ハンフリーは逃げた。
そしてヨナスは自分が居なければ、アーベルはデボラの側にいるしかないだろうという戦略的撤退……つまりハンフリーと同じく不参加だ。
129
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小さな貴族は色々最強!?
谷 優
ファンタジー
神様の手違いによって、別の世界の人間として生まれた清水 尊。
本来存在しない世界の異物を排除しようと見えざる者の手が働き、不運にも9歳という若さで息を引き取った。
神様はお詫びとして、記憶を持ったままの転生、そして加護を授けることを約束した。
その結果、異世界の貴族、侯爵家ウィリアム・ヴェスターとして生まれ変ることに。
転生先は優しい両親と、ちょっぴり愛の強い兄のいるとっても幸せな家庭であった。
魔法属性検査の日、ウィリアムは自分の属性に驚愕して__。
ウィリアムは、もふもふな友達と共に神様から貰った加護で皆を癒していく。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる