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十二章 悪女
236. 吸血スキル??
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無事ユニコニスをテイムしたドロシー王女は、上機嫌でエステラとマグダリーナ達に礼を述べ、今回の謝礼に、毛の残りと、ドロシー王女がぶった切ったユニコニスの角を下さった。
先輩も丁寧に礼を述べ、エステラの容姿ではなく、さりげなく音楽に込めた魔法の美しさと手腕を、思いつく限りの美辞麗句で讃えた。そしてタマちゃんをも素晴らしい魔獣だと讃えてくれた。それを見ていたハラとヒラも、見どころのある若者であるという顔で頷いている。
無事、王領から金と星の魔法工房に戻って、ニレルの淹れてくれる美味しいお茶とお菓子で休憩する。
今日のお茶は果物の皮の入った、フルーティーな薬香草茶だ。柑橘のパウンドケーキにもよく合う。
一息ついて、早速マグダリーナはタマに聞くことにした。
「ところでタマちゃん、吸血スキルってなに? あと他にも《血液検査》ってスキルが増えてるんだけど??」
「あのねー、魔獣の生き血を啜るスキルなの。人の血も吸えるのー。それで、血の状態で、その人の健康状態がわかるのー」
まんま、血液検査だった……
「血を吸うって、大丈夫? 変な病気とかに感染したりしない?」
心配になって、マグダリーナはエステラを見た。エステラは大丈夫と頷く。
「そういうのの無効化も付いてるスキルだから大丈夫よ。先日の旅の間に覚えたスキルなのよ。元々寄生先で血液貰いながら暮らしてたそうだから、食事はお肉よりも血の方が相性いいみたい。防御力も高くなってるわよ」
「そうなんだ……」
寄生先での暮らしというワードに思いを馳せながら、マグダリーナは遠い目をした。
「腐っても幻獣……ユニコニスの血は効果抜群だったみたいね」
エステラは何でもない事のように言うけど、タマちゃんのご飯のハードルが一気に上がってしまった。
それを察してか、エステラは補足してくれる。
「大丈夫よ。いつもは普段通りの食事で。魔獣を討伐した時に、タマちゃんに血抜きして貰えば良いから」
「そういう頻度で大丈夫?」
エステラが頷くので、マグダリーナは安心してお茶を味わった。
「血抜きって言えば、ハラとヒラは魔獣の解体の時どうしてるんだ?」
ヴェリタスが、解体の匠である二匹に聞く。
「魔法で血抜きしてるの。ハラとヒラは素材採集として技術を磨いたので、血を素材に使用する場合とかも考えて、その都度良い感じにやってるの」
「普通はお口で吸ってたらぁ、末端の吸い残しとか出るよぉ。タマは漏れなく綺麗に吸えるからぁ、特殊スキルだねぇ」
「えっへん」
タマはドヤ顔で、純白のスライムボディを誇示した。まだイケスラパウダーは出ない。
タマが成長したので、ライアンも改めてエステラに確認する。
「最弱って言われるスライムが強くなるのに、聖獣のカーバンクルはどうして強くなれないんだ? 進化前のアルミラージは強そうだったけど……」
ヴェリタスも首を傾げた。
「進化後の方が弱いって、普通に変だよな?」
エステラはチラリとニレルを見て、彼が頷くのを確認すると、ヴヴを撫でて言った。
「前にエデンが云ってたじゃない? エルフェーラ様はご自身の権能がお好きではなくて、何も持たない小さな存在になりたいと云ってたって……お師匠の記憶によると、その願いをエルフェーラ様の代わりに体現してるのが、カーバンクルなのよ。だからまあ、一応爪と歯もあるし、人に引っ掻き傷くらいは付けれるけど、魔獣相手に期待はできないの。後は額の魔宝石が、カーバンクルの死後、超貴重素材になるってことくらいかしら」
「え……じゃあ狙われたりしない?」
ライアンはヴヴを頭の上から降ろして、パウンドケーキを分けてやる。
ぶぶっ ぶぶっ
「今時カーバンクルを知ってる人の方が珍しいわ。カーバンクルは額の石に、生きてる間に感じた幸福を貯め込んでるの。それが超貴重素材の所以よ。無理矢理捕獲したら、石が取れなくて本末転倒だし、あんまり神経質にならなくてもいいと思う」
額の石に、感じた幸福を貯め込んでると聞いて、エステラとニレルと、エステラの従魔達以外の視線がそこに集まる。
「今、貯め込んでいますのね」
ケーキを食べるヴヴを見て、レベッカが囁いた。
「ライアン兄さんの頭の上を、前足で揉んでる時も貯め込んでいるんだと思います」
アンソニーも真剣に頷いた。
「なんだよ、幸せ貯め込んでるって、すっげぇイイ能力じゃん」
「そうね、なんか辛くなった時に、ヴヴちゃんの額に幸せが詰まってるって思ったら、元気出そう」
そうしてみんなで、くすくす笑い合う。
あんまりにも可愛く、優しい気持ちの時にも、笑い声って出るんだなぁと、マグダリーナは新鮮に思った。
「ところで、ヒラとハラは最近、野生のスライムと何かしてるみたいだけど、何やってるの?」
エステラはヒラを見た。
「子分をぉ、増やしてるのぉ」
「えっと……今までスライムにはそういう社会的なものはなかったよね?」
「無いから作るなの。スライムの数の利を利用しないのは、世界的損失だと気付いたの。《スライム影の軍団》組織中なの」
エステラは珍しく、どうしようという顔をしている。
「えーと、それは私の監督責任発生するやつ?」
「信じて自由にさせて欲しいの」
ハラは可愛らしく上目遣いで、おねだりした。
「ん、わかった。怪我に気をつけて、くれぐれも無茶はしないようにね」
「「はーい」」
先輩も丁寧に礼を述べ、エステラの容姿ではなく、さりげなく音楽に込めた魔法の美しさと手腕を、思いつく限りの美辞麗句で讃えた。そしてタマちゃんをも素晴らしい魔獣だと讃えてくれた。それを見ていたハラとヒラも、見どころのある若者であるという顔で頷いている。
無事、王領から金と星の魔法工房に戻って、ニレルの淹れてくれる美味しいお茶とお菓子で休憩する。
今日のお茶は果物の皮の入った、フルーティーな薬香草茶だ。柑橘のパウンドケーキにもよく合う。
一息ついて、早速マグダリーナはタマに聞くことにした。
「ところでタマちゃん、吸血スキルってなに? あと他にも《血液検査》ってスキルが増えてるんだけど??」
「あのねー、魔獣の生き血を啜るスキルなの。人の血も吸えるのー。それで、血の状態で、その人の健康状態がわかるのー」
まんま、血液検査だった……
「血を吸うって、大丈夫? 変な病気とかに感染したりしない?」
心配になって、マグダリーナはエステラを見た。エステラは大丈夫と頷く。
「そういうのの無効化も付いてるスキルだから大丈夫よ。先日の旅の間に覚えたスキルなのよ。元々寄生先で血液貰いながら暮らしてたそうだから、食事はお肉よりも血の方が相性いいみたい。防御力も高くなってるわよ」
「そうなんだ……」
寄生先での暮らしというワードに思いを馳せながら、マグダリーナは遠い目をした。
「腐っても幻獣……ユニコニスの血は効果抜群だったみたいね」
エステラは何でもない事のように言うけど、タマちゃんのご飯のハードルが一気に上がってしまった。
それを察してか、エステラは補足してくれる。
「大丈夫よ。いつもは普段通りの食事で。魔獣を討伐した時に、タマちゃんに血抜きして貰えば良いから」
「そういう頻度で大丈夫?」
エステラが頷くので、マグダリーナは安心してお茶を味わった。
「血抜きって言えば、ハラとヒラは魔獣の解体の時どうしてるんだ?」
ヴェリタスが、解体の匠である二匹に聞く。
「魔法で血抜きしてるの。ハラとヒラは素材採集として技術を磨いたので、血を素材に使用する場合とかも考えて、その都度良い感じにやってるの」
「普通はお口で吸ってたらぁ、末端の吸い残しとか出るよぉ。タマは漏れなく綺麗に吸えるからぁ、特殊スキルだねぇ」
「えっへん」
タマはドヤ顔で、純白のスライムボディを誇示した。まだイケスラパウダーは出ない。
タマが成長したので、ライアンも改めてエステラに確認する。
「最弱って言われるスライムが強くなるのに、聖獣のカーバンクルはどうして強くなれないんだ? 進化前のアルミラージは強そうだったけど……」
ヴェリタスも首を傾げた。
「進化後の方が弱いって、普通に変だよな?」
エステラはチラリとニレルを見て、彼が頷くのを確認すると、ヴヴを撫でて言った。
「前にエデンが云ってたじゃない? エルフェーラ様はご自身の権能がお好きではなくて、何も持たない小さな存在になりたいと云ってたって……お師匠の記憶によると、その願いをエルフェーラ様の代わりに体現してるのが、カーバンクルなのよ。だからまあ、一応爪と歯もあるし、人に引っ掻き傷くらいは付けれるけど、魔獣相手に期待はできないの。後は額の魔宝石が、カーバンクルの死後、超貴重素材になるってことくらいかしら」
「え……じゃあ狙われたりしない?」
ライアンはヴヴを頭の上から降ろして、パウンドケーキを分けてやる。
ぶぶっ ぶぶっ
「今時カーバンクルを知ってる人の方が珍しいわ。カーバンクルは額の石に、生きてる間に感じた幸福を貯め込んでるの。それが超貴重素材の所以よ。無理矢理捕獲したら、石が取れなくて本末転倒だし、あんまり神経質にならなくてもいいと思う」
額の石に、感じた幸福を貯め込んでると聞いて、エステラとニレルと、エステラの従魔達以外の視線がそこに集まる。
「今、貯め込んでいますのね」
ケーキを食べるヴヴを見て、レベッカが囁いた。
「ライアン兄さんの頭の上を、前足で揉んでる時も貯め込んでいるんだと思います」
アンソニーも真剣に頷いた。
「なんだよ、幸せ貯め込んでるって、すっげぇイイ能力じゃん」
「そうね、なんか辛くなった時に、ヴヴちゃんの額に幸せが詰まってるって思ったら、元気出そう」
そうしてみんなで、くすくす笑い合う。
あんまりにも可愛く、優しい気持ちの時にも、笑い声って出るんだなぁと、マグダリーナは新鮮に思った。
「ところで、ヒラとハラは最近、野生のスライムと何かしてるみたいだけど、何やってるの?」
エステラはヒラを見た。
「子分をぉ、増やしてるのぉ」
「えっと……今までスライムにはそういう社会的なものはなかったよね?」
「無いから作るなの。スライムの数の利を利用しないのは、世界的損失だと気付いたの。《スライム影の軍団》組織中なの」
エステラは珍しく、どうしようという顔をしている。
「えーと、それは私の監督責任発生するやつ?」
「信じて自由にさせて欲しいの」
ハラは可愛らしく上目遣いで、おねだりした。
「ん、わかった。怪我に気をつけて、くれぐれも無茶はしないようにね」
「「はーい」」
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