私の日常

nono

文字の大きさ
4 / 11

悠の気持ち

しおりを挟む
ー保健室ー

ガラガラガラッ
扉を開けると先生はいなかった。今日は保健室の先生が休みの日だった。
悠は私をベッドの上に座らせ、足首を冷やすための氷を探し始めた。
悠と2人っきりだと考えるとこの前の壁ドンのことを思い出し、ドキドキしてきた。

里奈 「悠…ありがと…」

悠 「先生休みだから、里奈1人じゃ大変だろ」

里奈 「ねぇ…どうして急に私を構うことなんかするの?」

悠 「別に…理由なんてない」

悠は見つけた氷を私の足首に当て、黙ってしまった。
蓮もそうだけど何考えているかわからない。どうして私なんかを構うんだろう…

その日は保健室で少し休んで、放課後は悠が私を家まで送ってくれた。

ー夜ー

里奈 「今日は悠の行動に驚かされてばっかりだったなぁ」

プルルルルップルルルルッ
悠のことを考えていると蓮から電話が掛かってきた。

里奈 「もしもし?」

蓮 「里奈!足平気か!?怪我してんのに一緒に帰れなくてごめんな!」

里奈 「大丈夫だよ。帰りは悠が送ってくれたし」

蓮 「そっか。今日のあいつの行動には驚かされたな。あんなタイプだったっけ?」

里奈 「1年くらい前も悠とそんな関わってなかったし、蓮の方がいつも一緒にいるんだからわかるでしょ」

蓮と久しぶりに話すからか長電話をしてしまった。

里奈 「じゃあそろそろ寝るね」

蓮 「そうだな。あっ、明日は一緒に学校行くからな」

里奈 「えっ、なんで」

蓮 「お前怪我してんだから、チャリで送ってやる。じゃあな」

蓮はそう言うと私が断る前に電話を切った。
蓮も悠もどうしたんだろ…1年前はこんなんじゃなかったのに。

ー朝ー

蓮 「里ーー奈ーー!」

朝っぱらから外で私を呼ぶ声がした。
私は部屋の窓を開け下を見ていると、蓮がニコニコしながら私に手を振っている。

蓮 「学校行くぞー!」

私は支度を終え、蓮のところへ行った。
蓮はニコニコしながら挨拶をしてきた。

蓮 「里奈おはよ!」

里奈 「おはよ…」

私は朝から蓮のテンションについて行けなかった。何か良いことがあったのかなと考えていた。

蓮 「ほら、後ろに乗って」

私は仕方なく自転車の後ろに座った。

蓮 「しっかり捕まってないと落ちるぞ!」

蓮はそう言って私の腕を掴み、自分のお腹に腕を組ませた。
私はギュッと掴むと、蓮は何故か嬉しそうに微笑んでいた。

ー学校ー

蓮は「またあとで」と言って、教室へ入っていった。

繭 「里奈ーーー!」

教室に入ると繭が私のもとへ走ってきた。
繭は心配そうに私を見つめる。

繭 「あの後大丈夫だった!?まだ痛む!?」

里奈 「まだ少し痛むけど、平気(笑)昨日は悠が面倒見てくれたし」

繭 「ねぇ、里奈」

繭は私を見ながらニヤリと笑う。

繭 「もしかして悠君って里奈のこと好きなんじゃない?(笑)」

里奈 「えっ!?」

私は驚きを隠せなかった。
悠が私を好きなんて有り得ないと思った。悠とは友達だけど、今までそんな喋ってなかったし。

繭 「私にはそういう風に見えたんだけどなぁ(笑)」

里奈 「からかわないでよ(笑)」

まさかとは思いながら、昨日の悠を思い出してみた。だが、私にはただ怪我人を心配してるようにしか見えなかった。
悠は優しいから私じゃなくても助けてあげたはず。
繭と2人で話していると、噂の本人が蓮と一緒に教室に来た。

蓮 「よっ、里奈」

里奈 「あ、蓮。悠。」

私は悠と目があった。
さっき繭が言っていた言葉が頭を過ぎる。私は変に意識してしまい、目を逸らした。
悠は本当に私のこと…好きなのかな…?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写と他もすべて架空です。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

女性が少ない世界でVTuberやります!

dekoma26+ブル
恋愛
ある日朝起きてキッチンに行くとそこには知らない男性たちが! …え、お父さん⁉ なぜか突然女性の少ない世界に来てしまった少女がVTuberをしたり、学校に通ったりするお話。 ※忘れてなければ毎週火曜・金曜日の夜に投稿予定。作者ブル

ある辺境伯の後悔

だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。 父親似だが目元が妻によく似た長女と 目元は自分譲りだが母親似の長男。 愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。 愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

幼馴染の許嫁

山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。 彼は、私の許嫁だ。 ___あの日までは その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった 連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった 連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった 女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース 誰が見ても、愛らしいと思う子だった。 それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡 どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服 どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう 「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」 可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる 「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」 例のってことは、前から私のことを話していたのか。 それだけでも、ショックだった。 その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした 「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」 頭を殴られた感覚だった。 いや、それ以上だったかもしれない。 「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」 受け入れたくない。 けど、これが連の本心なんだ。 受け入れるしかない 一つだけ、わかったことがある 私は、連に 「許嫁、やめますっ」 選ばれなかったんだ… 八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。

処理中です...