ピエロのサイコロ

花角瞳

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♦︎第2章

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あれから十年たった今でもピエロは存在し続ける―――。






【人がもつ憎しみは誰にも伝わることがない。

伝えられる人がいない。

分かってくれる人がいない。

時に憎しみは自らを苦しめる猛毒となる。

そして腹をすかした憎人は、欠片も残さず無様に食い殺す。

僕らはそんな憎人をゲーム感覚で遊んであげる。

一人ずつ丁寧に招待状を送るんだ。

素早く手紙の内容を書き、いつものきめ台詞を言うのさ。


「さぁ 僕達私達と一緒にゲームをしようか」


と。

すると招待された人達は、笑顔でここに訪れる。

時々招待していないお客さんもくることがあるけれど、それはそれで楽しいよ。

たくさんの人と遊びたい。

僕らは皆寂しがりや。


寂しくて、寂しくて、寂しくて・・・。


でも暗黒堂は楽しいよ。


たくさんの人が遊んでくれる。

遊び疲れる時もあるくらいに。

でもさ、でもさ。

僕の心はもう満足したみたい。

だからこれでお別れさ。

最後にこの本を君にあげる。

きっといいことがあるからさ。

今度は君が楽しむ番だ。

さぁ、君もピエロになろう♪】
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